JPS6132489Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、足の甲部を落下物等から保護するた
めの保護体を設けた作業靴に関するものである。

作業靴は、工場内等の作業場で履用するもので
あるが、特に工場内における作業中には当該作業
場の環境によつて作業靴上に金属片やガラス片、
木片等が落下することがある。作業靴は、その構
造上通常の場合靴の先端部に足先保護のための先
芯が取り付けられており、足先部は保護される。
しかし、靴の甲部は紐の締めつけ位置になること
が多く、先芯のように内部に保護体を入るること
が少ない。従つて、落下物があつた場合、足の甲
部を負傷するというケースが多かつたものであ
る。この足の甲部の負傷は、ガラス片や金属片等
の落下による切傷が多かつた。

これを防止するため、従来甲部保護のための保
護体を用いられることもあつた。従来の甲部保護
体は、金網を内部に入れた帆布製の袋の周囲を縫
合したものを用い、この保護体を甲部の甲革と裏
布の間に挿着していたものである。しかし、この
従来の保護体は種々の問題点を有していた。即
ち、金網が屈曲しにくいため歩行がむつかしく、
また無理をして金網の屈曲を繰り返すと金網が変
形したり破断することとなり保護体としての用を
果さなくなる等の問題である。

本考案はこれら従来の欠点を解消した甲部保護
体を有する作業靴を提供するものである。以下本
考案の構成、作用、効果を詳述する。

本考案は、表裏面に無数の突起を形成した繊維
入りゴム保護層１の内部にシート状の中芯２を設
けた保護体３を、甲革４と裏布５との間に挿着し
てなる作業靴である。

保護体３は、内部に中芯２として金網やタイヤ
コード等を位置せしめ、該中芯２の周囲を繊維混
入したゴムによる保護層１で被つて一体に構成さ
れる。保護体３の外観は偏平状であり、その表面
及び裏面には多数の凹凸が形成されている。この
凹凸は、縦横に走る凸条によつて形成されている
が、場合によつては突起を多数形成してもよい。
以上の如こ保護体３を、作業靴６の甲部において
甲革４と裏布５の間で、先芯７に続く足の甲部位
置に挿着する。かくして安全な保護体を有する作
業靴を得るものである。

本考案は以上の構成を有するものであるから次
の如き効果を得られるものである。

中芯とゴム保護層を一体に構成した保護体を甲
部に挿着しているため中芯の屈曲が自在であり走
行が容易となる。ゴム保護層は、金属片やガラス
片の落下にも損傷することが少なく、ために足の
甲部に完全な保護が図れる。さらに、ゴム保護層
表裏面の凹凸が落下物の衝撃を吸収し、一層の保
護効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に用いる保護体の平面図、第２
図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図は本考案の
要部断面図である。 １ゴム保護層、２中芯、３保護体、４甲革、５
裏布。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表裏面に多数の凹凸を形成した繊維入りゴム保
   護層１の内部にシート状の中芯２を一体に設けた
   保護体３を、甲革４と裏布５の間に挿着してなる
   作業靴。