JPS6132453Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 開示技術は搬送部品に添設して当該部品々番を
バーコードリーダーにより読みとり在庫管理等を
行うと共に作業順等を視認し得るバーコードラベ
ル技術に属する。

而して、この考案はコンベヤ等に搬送される部
品の側面に添着されるラベルシートの表面が反射
率の高い白等の部分とその間に設けられた黒等の
反射率の低いバーとを幅を異ならせて組合わせ部
品番号コードとしてバーコードリーダーに入力可
能であると共に作業時作業者が作業番号視認可能
である様にしたバーコードラベルに関するもので
あり、特に、該反射率の低いバーを同一反射率、
異色彩である複数種の組合せとし、バーコードリ
ーダーではコード入力が可能であり、一方、該異
種色彩コードにより視認可能な作業番号等を成す
様にしたバーコードラベルに係るものである。

周知の様に、例えば、自動車製造工場等に於て
は多くの部品が組付、装着されるが、各ラインに
於てベルトコンベア等の搬送工程では搬送部品の
計量検出を行つてその検出量をフイードバツクし
適正在庫管理等を行つている。

当該手段としては第１図に示す様にベルトコン
ベア１に搬送される所定部品２の側面にバーコー
ドラベル３を添着し、該ベルトコンベア１に併設
したバーコードリーダー４により該バーコードラ
ベル３のラベルシート５の高反射率に対する、例
えば、黒色の低反射率のバー６を読み取り入力
し、そのラベルシート５の白地及びバー６，６…
の黒の間隔、幅によつて決められている品番で搬
出数量を検出し、在庫管理する様にされている。

而して、該ベルトコンベア１上に搬送されて来
る部品２については次段組付順等の指令情報を作
業者に視認させるべくアラビア数字、或は、アル
フアベツト文字等の記号を付すニーズがある。

蓋し、人間の目にはバー６，６…表示によるコ
ード変換が不可能であるからである。

従つて、これに対処するに第２ａ図に示す様に
ラベルシート５の白地等の余白部を広くとり該記
号のアルフアベツト７を記入して便に供してい
る。

さりながら、該種バーコードラベル３′は該記
号７の分だけサイズが大きくなりコスト高になる
不利点があり、汚れも付着し易くバーコードリー
ダー４による誤検出の難点があつた。

又、部品２によつてはそのサイズから添着側面
積が小さく、その限り、第２ａ図に示す様にバー
コードラベル３″の大きさを小さくせざるを得
ず、バー６，６…を限界以下に小さく出来ないと
ころから該記号７を小さくし、作業者が視認不能
である欠点があつた。

この考案の目的は上記従来技術に基づくバーコ
ードラベルの問題点に鑑み、必要最少限のラベル
シートの面積にバーコードを形成させながらも同
一反射率であつて複数の色彩を有するバーにより
視認可能な記号を形成させることも出来る優れた
バーコードラベルを提供せんとするものである。

上記目的に沿うこの考案の構成は搬送される部
品の側面に添着されるバーコードラベルのバーは
その低反射率とラベルシートの高反射率との差に
よりバーコードリーダーにより所定品番コード信
号として検知入力され、搬送量検出により在庫管
理等にされ、一方、該低反射率のバーは同一反射
率であつて上記バーコードリーダー検出に何ら影
響はないものの、異なる色彩により文字、数字等
の記号を形成させて作業者に容易に作業順等を視
認させ、限られたスペースを有効に利用出来る様
にしたことを要旨とするものである。

次にこの考案の１実施例を第３図に基づいて説
明すれば以下の通りである。尚、第１，２ａ，２
ｂ図と同一態様部分については同一符号を用いて
説明するものとする。

１は組立ラインに設けられたコンベアラインで
あり、所定部品、例えば、バツテリケース２の組
付搬送に供される様にされている。

而して、該部品２の側面には所定サイズのバー
コードラベル３が図示しない両面テープ等の適
宜手段により添着され第１図態様同様コンベア１
の側部に併設されたバーコードリーダーにより読
み取りされる様にされている。

該バーコードラベル３の表面は反射率の高い
白地５で形成され、図示する如く上下方向段設の
低反射率の緑色及び赤色（図ではぬりつぶし部及
びハツチング部）のバー６′，６″が所定間隔で形
成されている。

該緑色及び赤色のバー６′，６″は同一低反射率
であり、従つて、バーコードリーダーには同一黒
色（有色バー）として検出されるが、作業者の肉
眼には色彩差として視認可能である。

そして、図示する様に該赤色のバー６″は独立
して、又、部分的に緑色のバー６′と交叉して該
部品２の組付作業番号「41」を記号として形成す
ると共に該緑色のバー６′との幅及び白地ラベル
シート５との相対幅コンビネーシヨンにより決め
られた品番コードを形成する様にされている。

上記構成に於て、部品２がベルトコンベア１に
載置されて矢印方向に搬送され、組付作業に供さ
れるプロセスで該ベルトコンベア１に併設された
バーコードリーダーによりバーコードラベル３
のコードデータは読みとられる。

即ち、該バーコードリーダーは緑色及び赤色の
バー６′，６″については同一反射率であるのでそ
れらを一体として白地のラベルシート５部分の高
反射率とのコントラストでバー幅を検出し、品番
を検出し、搬送量を検出しフイードバツクし在庫
量をチエツクし、所定量以下では適宜信号を発し
て在庫発注をする様にする。

従つて、該バーコードリーダーにとつて緑色バ
ー６′と赤色バー６″の色差、又、該赤色バー６″
の記号「41」は検知の対象にはならない。

一方、作業者は部品２のラベル３を見ること
により該赤色バー６″が形成する作業コード標識
「41」を色差により容易に視認識別することが出
来るため、該作業コード「41」により次段作業を
所定に行う。

従つて、バーコードリーダーと作業者はバー
６′，６″及び記号「41」の検出、視認が相反事象
的に行われることになる。

尚、この考案の実施態様は上記実施例に限るも
のでないことは勿論であり、例えば、低反射率の
バーを青、緑、赤、黒等の複数種にすると共に同
一低反射率にし、数字、アルフアベツト、略符号
等の記号を付する様にすることが出来、部品もあ
らゆる部品が適用可能である。

又、ラベルシートの白地に代えて高反射率の部
分を黄色等のものにした高反射率バーコードとす
ることも可能である。

上記の様にこの考案によれば、ラベルシートに
高反射率と低反射率のバーを幅を変えて設けたバ
ーコードラベルに於て、該低反射率バーコードを
色彩が異なるものの、同一反射率から成る複数種
のものとし、更に該複数種バーはバーコードを形
成すると共に視認可能な記号を形成する様にした
ことにより、バーコードリーダーに対しては従来
と何ら変ることなく品番データコード機能を果す
ことが出来、在庫管理等を成すことが可能である
ばかりでなく、バーコードにより作業コードデー
タも作業者に視認可能に指示することが出来る効
果がある。

而して、該両データ機能がバーコードのみで表
示され得るため、ラベルシートがバーコードラベ
ルシートスペースのみで良いことになり、ラベル
を小さくすることが出来、小部分に対してもラベ
ルを小さく出来添着に無理が無く、しかも、作業
順データコード等を小さくすることがなく、従つ
て、小面積であるにもかかわらず読み取り、視認
がし易く、読み取りミス、誤作業が予防される優
れた効果が奏される。

【図面の簡単な説明】

第１図はバーコードラベル読み取り態様説明
図、第２ａ，２ｂ図は従来技術に基づくバーコー
ドラベルの説明図、第３図はこの考案の１実施例
の全体概略説明図である。 ５……ラベルシート（反射率の高い部分）、
６′，６″……バー（反射率の低い部分）、３…
…バーコードラベル、７……記号（標識）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ラベルシート表面が反射率の高い部分とその間
   に設けられた反射率の低いバーを有するバーコー
   ドラベルにおいて、該反射率の低いバーが同一反
   射率であつて色採の異なる複数種から成り、而し
   て該複数色採のバーの少くとも１種が可視記号標
   識を成していることを特徴とするバーコードラベ
   ル。