JPS6131677Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は魚釣り等に携行するアイスボツクス、
特にその中箱構造に関する。

従来のアイスボツクスの中箱は、単なる内蓋と
して考えられていたため、アイスボツクス本体の
内壁上部の形状に合わせて形成し、それに区画壁
を設けたに止まつている。しかし、このような中
箱では、アイスボツクスの内部へ物を出し入れす
る度に中箱全体を取り外さなければならず面倒で
あるばかりか、その都度ボツクス内部の冷気が飛
散して冷蔵効果を低減させてしまう。更に、中箱
の中に収納した餌、道具等もその都度アイスボツ
クスの蓋を開けて取出さなければならない。

本考案は、このような従来の中箱構造の欠点を
除去し、全体を取外すことなくボツクス内部に物
の出し入れができ、且つ中箱の一部のみをボツク
ス内部から取出すことのできるアイスボツクスを
提供すること、を目的とする。この為、本考案に
係るアイスボツクスは、中箱を複数の単位箱体に
分割し、これをアイスボツクス本体の内壁上部に
支承載置すると共に、各箱体に設けた係合凹部を
アイスボツクス本体内壁上部に設けた係合突部に
係合させてその位置決め係止を行うよう構成され
ている。

以下、本考案を図示実施例に基づいて説明す
る。

第１及２図示のアイスボツクスは、函形ケース
１ｂ，１ｃ間に断熱材１ａを介装して構成された
本体１と、断熱材２ａを介して同様に構成された
蓋２とが、背面に設けたヒンジ３により開閉自在
に連結されていると共に、本体１の内装ケース１
ｂの対向内壁上部間に、三分割された単位箱体Ａ
が懸架支承されている。

各単位箱体Ａは、その長さを本体１上部の幅方
向対向内壁間隔と一致させると共に、その幅を本
体１上部の長さ方向対向内壁間隔の1/3として任
意の深さで形成してある。又、その長さ方向対向
側壁の外周上部に支縁５，５が突設されていると
共に、各支縁５中央位置に係合凹部５ａが形成さ
れている。

一方、本体１の幅方向対向内壁上部には、各単
位箱体Ａの前記支縁５，５に対応した支縁載置段
部４，４が形成されていると共に、各段部５の所
定位置に前記各箱体支縁５の係合凹部５ａに対応
する三つの係合突部４ａが設けられており、各単
位箱体支縁５，５をこの段部４，４に載置すると
共にその係合凹部５ａを前記係合突部４ａに夫々
係合することにより、各単位箱体Ａを本体１上部
の所定位置に支承係止するよう構成されている。

なお、各単位箱体Ａには、第３図示の如く、上
面に握り部を設けた蓋６がヒンジ８により開閉自
在に取付けられていると共に、単位箱体Ａと蓋６
のヒンジ８取付部の反対側側端部に設けた係合突
起９，９の係合により不用意な開蓋を防止し得る
よう構成されている。

このように構成するアイスボツクスでは、いず
れか一の単位箱体Ａを取り外すだけでアイスボツ
クス内に釣魚等を収納することが出来るため、ボ
ツクス内冷気の飛散を防ぐことができ、必要な餌
乃至道具の入つた箱体のみを前もつて取出してお
くことにより、餌の付け替え等の度にアイスボツ
クスを開く手間を省くことができる。更に、複数
の単位箱体毎に投釣り、磯釣り、川釣り、沼釣り
用の道具・餌等に区分して保管しておくと、例え
ば磯釣りに行く場合には磯釣り用の道具及びそれ
に適した餌を入れた箱を選択してアイスボツクス
に入れれば良いため、釣り道具の収納整理並びに
釣りの準備に好適である。

なお、上記実施例では、中箱を均等に三分割し
ているが、任意の数に分割し得ること勿論であ
る。更に、各単位箱体内部を、従来の中箱と同様
に区画壁で仕切れば、より使い易いものとなる。

第４図示のものは、本考案の別の実施例であ
り、アイスボツクス本体１の幅方向対向内壁上部
の支縁載置段部４，４に、所定の間隔で係合突部
４ａを連設すると共に、各箱体Ａの支縁５，５に
も同じ間隔で係合凹部５ａを連設したものであ
る。このように構成する中箱構造では、本体１へ
の箱体Ａの係止位置を任意に選択・変更し得ると
共に、任意の大きさの単位箱体を複数種類用意し
てその内の数個を選択組合わせて使用することが
可能である。

以上の如く、本考案に係るアイスボツクスに依
れば、ボツクス内部の収納物の出し入れの度に中
箱全体を取り外す必要がなく、又中箱自体をより
多目的且つ機能的に利用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係るアイスボツクスの一実
施例を示す一部断面正面図、第２図は第１図のＸ
−Ｘ線断面図、第３図は単位箱体の拡大断面図、
第４図は本考案の別の実施例を示す概略図であ
る。 １……アイスボツクス本体、２……蓋、４……
支縁載置段部、４ａ……係合突部、５……支縁、
５ａ……係合凹部、Ａ……箱体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中箱を同一形状及び同サイズの複数の単位箱体
   Ａ…に等分割し、各単位箱体Ａに開閉自在な蓋６
   を夫々取付け、更に各単位箱体Ａの対向側壁外周
   上部に支縁５，５を突設すると共に各支縁５に少
   なくとも一の係合凹部５ａを形成する一方、アイ
   スボツクス本体１の対向内壁内周上部に前記単位
   箱体Ａの前記支縁５，５に対応した支縁載置段部
   ４，４を形成すると共に各段部５に前記係合凹部
   ５ａに対応する複数の係合突部４ａ…を設け、各
   単位箱体Ａの支縁５，５を前記段部４，４に載置
   すると共にその係合凹部５ａを前記係合突部４ａ
   …に夫々係合することにより、各単位箱体Ａ…を
   アイスボツクス本体１上部に支承係止するよう構
   成したこと、を特徴とするアイスボツクス。