JPS6131272B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は玄関や勝手口のような出入口の上方に
設けられた欄間部分を利用して、照明器具や昼光
センサ、来客確認用のテレビカメラ等の各種の器
具類を内蔵できるようにすると共に換気機能及び
採光機能を持たせた庇状の欄間ユニツトに関する
ものである。

第１図は従来の欄間ユニツトを示すものであ
り、同図に示すように従来の欄間ユニツト２ａは
ドア枠１５を構成する上枠１６と中枠１７との間
に形成された開口部１ｂに埋め込まれるようにな
つており、ドア枠１５と共に組み立てられるもの
であるが、一旦組み立てた後にはドア枠１５と一
体の平面的なものとなり、したがつてかかる平面
的な欄間ユニツト２ａには螢光灯のような照明器
具や来客確認用のテレビカメラ等を取り付ける収
納スペースがなかつた。

本発明は従来例のこのような欠点を解消するた
めに為されたものであり、玄関ドアの上部に設け
られる欄間ユニツトを家屋の外方に突出する立体
的な構造とすることにより、照明器具等の各種器
具類を取り付け得るようにした庇状欄間ユニツト
を提供することを目的とするものである。

以下本発明の構成を図示実施例について説明す
ると、第２図乃至第６図に示すように玄関や勝手
口のような出入口１ａの上方に形成せる開口部１
ｂに埋め込まれる欄間ユニツト本体２に、家屋外
方に向かつて突出し、照明器具３や昼光センサ４
のような器具類を内蔵し得る庇状突出部５を設け
たものである。庇状突出部５には第３図ｃに示す
ように、来客確認用のテレビカメラ６と、その照
明用のスポツトライト７および超音波反射式の来
客センサ８等が設けられており、玄関ドア９の前
に立つ来客を昼夜の別なく確認できるようになつ
ている。第４図はかかる来客確認装置をブロツク
化したものであり、同図において枠内Ａは欄間ユ
ニツトの構成を示しており、枠内Ｂは室内のモニ
ター装置の構成を示している。昼光センサ４は照
明器具３の点灯制御とスポツトライト７の制御と
を兼ねており、昼間はテレビカメラ６の被写体照
明用のスポツトライト７が作動しないようにして
いる。したがつて昼間に来客があつて来客センサ
８が作動すると、スポツトライト７は点灯せずに
テレビカメラ６のみが作動し、室内のモニターテ
レビ１０により来客を確認することができる。モ
ニターテレビ１０は来客が去つた後、すなわち来
客センサ８がオフした後、20秒乃至30秒経過して
からリレー制御部１１の働きにより遅延してオフ
するようになつている。夜になると昼光センサ４
が動作して照明器具３が自動点灯し、玄関灯、防
犯灯となる。この照明器具３は玄関ドア９の周辺
を照らすのみでよく、10W程度の小型螢光灯が用
いられる。したがつて、夜間に来客があつたり或
いは家人が帰つて来たりしたときには、テレビカ
メラ６に入射する光量が不足することになるので
テレビカメラ６の作動と同時に被写体照明用のス
ポツトライト７が点灯するようになつている。第
３図ｄおよび第５図は本発明に用いられる欄間ユ
ニツト本体２の断面形状を示しており、同図に示
すように欄間ユニツト本体２の上面にはガラスジ
ヤロジー１２が取り付けられており、室内側より
開閉操作紐１３を使用して開閉し通風を行なうこ
とができるようになつている。また室内側にはブ
ラインド１４が取り付けられており、ガラスジヤ
ロジー１２からの採光量を調整できるようになつ
ている。なお第６図は欄間ユニツト本体２の各種
の形状を示しており、同図に示すようにデザイン
面においても工夫すれば単体の庇ユツトとしても
用いることができ、各種店舗やビルの出入口にも
使用できるものである。

本発明は以上のように構成され、玄関や勝手口
のような出入口の上方に形成せる開口部に埋め込
まれる欄間ユニツト本体に、家屋外方に向かつて
突出し、照明器具や昼光センサのような器具類を
内蔵し得る庇状突出部を設けたものであるから、
従来の平面的な欄間ユニツトに代わつて立体的な
欄間ユニツトとすることができ、従来のように庇
を出入口の上方の建物躯体に取り付ける場合に比
べて簡単な工事で庇状突出部を設けることがで
き、しかも庇状突出部の位置を低くできるので雨
天の場合などに出入口へ雨が吹き込みにくいとい
う利点がある。また、庇状突出部に照明器具や各
種センサならびにテレビカメラ等を機能的に付加
することができ、防犯性が向上すると共に外観上
もシンプルなデザインとなつて玄関ドア周辺の美
観が向上するという効果があり、しかも単体とし
て用いた場合には玄関や勝手口ならびに窓部の庇
ユニツトとしても使用することができるという効
果更に、庇状突出部を欄間ユニツトに設けたにも
拘わらず、ガラスジヤロジー及びブラインドを通
して換気及び採光を行え、欄間ユニツトは採光機
能等を損ねず、更にはガラスジヤロジーやブライ
ンドを操作することによりの状突出部を通じての
換気量及び採光量を調整できるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは従来例の正面図、同図ｂは同上の側
断面図、第２図ａは本発明の一実施例の正面図、
同図ｂは同上の側断面図、第３図ａは同上の要部
平面図、同図ｂは同上の正面図、同図ｃは同上の
底面図、同図ｄは同上の側断面図、第４図は同上
に用いる電気系統の配線ブロツク図、第５図は同
上に用いる欄間ユニツト本体の側断面図、第６図
ａ，ｂ，ｃは同上の他の実施例の側断面図であ
る。 １ａは出入口、１ｂは開口部、２は欄間ユニツ
ト本体、３は照明器具、４は昼光センサ、５は庇
状突出部、１２はガラスジヤロジー、１４はブラ
インドである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 玄関や勝手口のような出入口の上方に形成せ
   る開口部に埋め込まれる欄間ユニツト本体に、家
   屋外方に向かつて突出し、照明器具や昼光センサ
   のような器具類を内蔵し得る庇状突出部を設け、
   庇状突出部の上面に開閉自在なガラスジヤロジー
   を設けると共に庇状突出部の室内側面にブライン
   ドを設けて成ることを特徴とする庇状欄間ユニツ
   ト。