JPS6130510Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、テーブルの中央に設けた炊事用加
熱器支持部を、加熱器の種類に応じて支持位置を
高低に変更できるようにして、テーブル上での調
理が容易に行えるようにしたダイニングテーブル
の改良に関するものである。

テーブルの中央に加熱器を埋め込み支持し、該
加熱器に載せた炊飯器で調理しながらテーブル上
での飲食に供するようにしたダイニングテーブル
においては、加熱器の種類変更に伴う炊飯器支持
高さ調節に、既に各種の工夫が施されているとこ
ろである。しかしそれら従来のものは、高さ調節
の機構が複雑で、したがつて調理中の吹きこぼれ
などによる加熱器支持部が汚損すると掃除がしに
くく、また耐火板の張替えも困難など、多くの欠
点があつた。

この考案は、このような従来のダイニングテー
ブルの欠点を解消するために、平板の下面中央
に、該平板を適当の高さに支持する角筒形支脚を
取付け、該角筒支脚の上面はそれを前記平板に開
口し、該角筒支脚の角筒内壁には特定の深さの段
階で数段階に係止桟を設けると共に、該内壁面に
は耐火板を張付け、前記係止桟には表面に耐火板
を張設した加熱器支持板を係止したことを特徴と
するもので、かくして加熱器支持部の防火機能は
完全になつたのみならず、加熱器支持板は、それ
を加熱器の高さ変更に応じ数段階に設けた係止桟
の一つを選び係止することにより、加熱器をテー
ブル面に対応した高さに支持することができて調
理をしやすくし、支持機構も簡単であるから加熱
器支持部の掃除がしやすく、また安価に提供でき
るなど実用的に勝れた加熱器支持装置とすること
ができたのである。

添付図面に示す実施例において、ダイニングテ
ーブルは、平板１の中央下面に角筒形支脚２を取
付け、該角筒支脚２で平板１を適当な高さに支持
してできている。

平板１は角筒支脚２の左右両側に張出す部分１
０，１０を中央平板部分１１から下方へ折曲げら
れるように蝶番１２止めとなし、その折曲がる部
分１０を中央平板部分１１と水平に維持するため
の支板２０，２０…が角筒支脚２に回動できるよ
うにして備えられる。

角筒支脚２の上面は中央平板部分１１に開口１
３し、該開口１３から角筒支脚２内へ加熱器Ａ，
Ｂ，Ｃの出し入れができるようにし、その操作を
しやすくするためにもテーブル１の両側部分１
０，１０は折曲げられる。

角筒支脚２の内部は大型加熱器の一つ、例えば
七輪Ａを収容支持できる深さに形成し、その内壁
面に耐火板２１を張り、最低部に加熱器支持板３
を係止できる係止桟２２，２２を相対する面に取
付ける。

加熱器支持板３は、その表面に耐火板３０を張
設して該支持板３上に載せる加熱器Ａ，Ｂ，Ｃの
高熱に耐えられるようになし、また支持板３に
は、中心から片寄つた位置に貫通孔３１をあけ、
該孔３１により支持板３上の加熱器への空気供給
口となしたり、あるいは第３，４図の如く電気コ
ード又はガス管の挿通孔となしてある。

前述の如く加熱器支持板３は、それに七輪Ａの
如き大型加熱器を載せる場合は、最低位に設けた
係止桟２２，２２に係止するようにしてあるが、
この係止桟２２，２２はそれを設けないで、その
直下に備えられた底板２３上に第５図の如く直接
大型加熱器Ａを載せるようにしてもよい。

加熱器がガスコンロＢの如く中型の大きさの場
合、加熱器支持板３を角筒支脚２の深い位置に係
止させたのではガスコンロＢがテーブル１より低
くなりすぎてガスコンロＢの上に載せる炊飯器Ｂ
０の取扱いに不便が生じる。そこで加熱器支持板
３をその一辺を第２図鎖線図の如く一方の係止桟
２２を根拠として他辺を引き上げれば、該支持板
３は係止桟２２より上位に設けた係止桟２４に衝
合することなく引き上るから、そこでその上位の
係止桟２４，２４に第４図の如く係止したガスコ
ンロＢ用の支持板３とすることができる。ガスコ
ンロＢにはガス管Ｂ１が連結してあり、そこで該
ガス管Ｂ１は、加熱器支持板３にあけた貫通孔３
１を通し、また角筒支脚２の側壁にあけた貫通孔
２５を通し、ガス元栓に接続することができる。
またこれらの貫通孔２５，３１はガス燃焼用空気
流入孔ともなつている。

加熱器が電磁調理器Ｃの如く、さらに薄型のも
のの場合には、上段に設けた係止桟２６，２６に
前述の如くして加熱器支持板３の支持位置を変
え、薄型加熱器Ｃに合つた高さに係止させること
により、調理をその加熱器Ｃに合つた高さで行う
ことができ、その場合の電気コードは前記各貫通
孔２５，３１を通し、屋内の配線に接続すること
ができる。

角筒支脚２の前記加熱器収容室２７を形成する
底板２３は、前述の如く大型加熱器、七輪Ａを収
容できる程度の深さで足りる。そこで底板２３よ
り下側になる部分は引き出し２８などの物入れ用
に供するものとする。

以上のようにこの考案のダイニングテーブル
は、平板中央下面に取付けた平板１支持用角筒支
脚２内に加熱器を、その加熱器の大きさに従つて
数段階に支持位置を変えられる支持板３で支持収
容し、しかもその支持板３の支持位置変更は単に
数段階に設けた係止桟２２，２４，２６で行える
ようにしたから、その変更調節及び機構は簡単で
あり、したがつて十分な防火機能を施すことがで
き、収容室２７は単純な箱であるからその掃除も
容易にでき、実用的に勝れた加熱器支持装置とす
ることができたのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ダイニングテーブルの斜視図、
第２図は同縦断正面図、第３，４，５図は各種加
熱器支持態様を示す主要部の縦断正面図である。 １は平板（テーブル）、１０は折曲板、１１は
中央平板、１３は開口、２は角筒支脚、２１，３
０は耐火板、２２，２４，２６は係止桟、２５，
３１は貫通孔、３は加熱器支持板、Ａは七輪、Ｂ
はガスコンロ、Ｃは電磁調理器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平板の下面中央に、該平板を適当の高さに支持
   する角筒形支脚を取付け、該角筒支脚の上面はそ
   れを前記平板に開口し、該角筒支脚の角筒内壁に
   は特定の深さの段階で数段階に係止桟を設けると
   共に、該内壁面には耐火板を張付け、前記係止桟
   には表面に耐火板を張設した加熱器支持板を係止
   したダイニングテーブルの加熱器支持装置。