JPS6130475B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカラーテレビジヨン画像の色純度と画
面上下位置を最適状態にセツトするための色純度
マグネツトの回転角度調整時に使用して好適な色
純度及び画像上下位置の同時検出装置に関するも
のである。

従来の色純化マグネツトの調整は、カラーブラ
ウン管に赤、青（３電子銃のうちの両サイド電子
銃による画面発光色）２色の全面ラスタ信号を与
え、画面上に現われるマゼンタ色の縦方向の帯
と、上下偏向中心位置に設定した横一線パターン
を画面上に交互に出しながら両者が各々左右、上
下の中心位置にセツトできるように調整を行なう
ものである。

このように色純化マグネツトの調整はマゼンタ
色の縦方向の帯パターン、及び横一線パターンを
同時に調整するものでありながら、両パターンを
画面上に出すにはスイツチ等の切り換えにより交
互に出す必要があり、両者のずれ検出に時間を要
し、作業性が良くなかつた。またマゼンタ色の左
右方向のずれ検出については作業者の主観的な判
断に頼らざるを得ないため、調整結果にバラツキ
が生じ易いものであつた。

本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をな
くし、ブラウン管画面面上にマゼンタ色の縦方向
の帯及び横一線を同時に出し、その左右、上下方
向のずれ状態を同時にメータ表示させる色純度及
び画像上下位置の同時検出装置を提供するにあ
る。

次に本発明の要点を説明する。カラーブラウン
管に赤、青２色（３本の電子銃のうち、両サイド
電子銃による発光色）の全面ラスタ信号、及び垂
直偏向中心位置上に緑色（中心電子銃による発光
色）の横一線パターン信号を与え、偏向ヨークを
軸方向にずらすと、ブラウン管画面上にマゼンタ
色の縦方向の帯と緑色の横一線パターンが現われ
る。この状態のブラウン管画面全面をハーフミラ
ーを介して２台の白黒テレビカメラＡ，Ｂ各々で
撮影する。この時一方のテレビカメラＡではマゼ
ンタ色のカラーフイルタを介して撮影し、他方の
テレビカメラＢでは緑色のカラーフイルタを介
し、かつテレビカメラを90゜回転させて撮影す
る。

ここでブラウン管画面の横方向の中心線に関
し、左右対称となる２点を監視位置とし、その位
置に対応するテレビカメラＡから出力されるビデ
オ信号上での２点での振幅レベルを抽出し、その
差をメータ表示する。ビデオ信号の振幅レベルは
輝度に比例するので、この表示値によつて監視点
でのマゼンタ色の輝度差が検知でき、マゼンタ色
のカラーベルトの左右方向へのずれ状態を検知で
きる。

他方、テレビカメラＢでは、横一線パターンの
画面上下方向へのずれを、ビデオ信号上のプラン
キング信号から横一線パターン検出までの時間と
して検出し、この検出値と予め検出設定した画面
上下方向の中心線検出までの時間との差を算出し
メータに表示するものである。

色純化マグネツトの調整時には上記２つのメー
タ表示を零とすべく、調整を行なえばよい。

本発明の実施例の回路構成を第２図に示し、そ
の詳細を以下に説明する。供試カラーブラウン管
（以下CPTと略す）１へ、パターン発生器３１に
より同期信号発生器３０と同期した赤、青（３本
の電子ビームのうちの左右の２電子ビームによる
発光色）の全面ラスタ信号、及び垂直偏向中心位
置上での緑色（中心電子ビームによる発光色）の
横一線パターン信号を与え、偏向ヨーク２を軸方
向にずらした状態とすると、CPT画面上に第１
図ｂに示すようなマゼンタ色のカラーベルト５と
緑色の横一線パターン６が現われる。この画面全
面をハーフミラー１０を介して、２台の白黒テレ
ビカメラ１３，１４で撮影する。

このうちテレビカメラ１３では、カラーベルト
と同色のマゼンタ色のカラーフイルタ１１を通し
て撮影し、出力されるビデオ信号を増幅器１５に
より増幅した後、第３図に示すような画面中心線
Ａ―A′に関し対称となる位置に設けた画面上で
のマゼンタ色の輝度監視点４１ａ，４１ｂに対応
するビデオ信号上での振幅レベル値Va，Vbをサ
ンブル・ホールド回路１６，１７の各々で検出、
保持する。ここで、輝度監視点４１ａ，４１ｂは
ビデオ信号位置指定回路２０により指定される。
そしてその差を減算器１８により算出し、表示メ
ータ１９に表示し、監視位置における輝度レベル
の差を表示するものである。

テレビカメラ１４では、横一線パターンと同色
の緑色フイルタを介し、90゜回転させた状態で
CPT画面を撮影するものである。この時テレビ
カメラ１４で観測されるCPT画面の状態を第４
図ａに示す。この時の横一線パターンの仮想基準
線５２からの距離ｌを、第４図ｂに示すように、
テレビカメラ１４から出力されるビデオ信号のブ
ランキング信号からの時間ｔ_lとして検出し、こ
のｔ_lと予め検出、設定したCPT画面中心線Ｂ―
B′までの検出時間ｔ_cとの差、ｔ_xをメータ表示す
るものである。

この具体的な方法は第２図に示すように、まず
走査線ｎ_xのブランキング信号指定回路２６より
の信号によりビデオゲート２１で走査線ｎ_xを抽
出すると同時に、回路２６よりのブランキング信
号により時間測定器２３の計時を開始せしめる。
ついで横一線検出回路２２からの検出信号により
時間測定器２３の計時を停止せしめて、ブランキ
ング信号から横一線検出時点までの時間間隔ｔ_l
を計測する。ついで減算器２７において、このｔ
_lと画面中心位置設定器２５よりの基準時間ｔ_cを
比較して画面中心位置までの時間差ｔ_xを算出
し、Ｄ・Ａ変換器２８でアナログ量に変換後横一
線位置表示メータ２９に表示するものである 以上のように、本発明によれば、色純度調整時
にマゼンタ色の縦帯パターンと横一線パターンを
同時に検出する方式であるため調整の作業性が向
上する。また両パターンのずれ状態をメータで定
量的に検知できるため調整結果の精度、バラツキ
も向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは本発明が適用されるべきカラーブラ
ウン管の一例を示す。ｂはブラウン管画面上に現
われるマゼンタ色の帯と緑色の横一線パターンを
示す。第２図は本発明の実施例の回路構成を示
す。第３図は本発明によりマゼンタ色の帯の左右
方向のずれを検出・表示せる動作の説明図であ
る。第４図は本発明により、緑色の横一線パター
ンずれを検出・表示する動作の説明図である。 １…供試カラーブラウン管、１３…白黒テレビ
カメラＡ、１４…白黒テレビカメラＢ、１５…増
幅器、１６，１７…サンプルホールド回路、１８
…減算回路、１９…カラーベルト位置表示メー
タ、２１…ビデオゲート、２２…横一線検出回
路、２３…時間測定器、２５…画面中心位置設定
器、２６…走査線ｎ_xのブランキング信号指定回
路、２７…減算器、２８…Ｄ・Ａ変換器、２９…
横一線位置表示メータ、３０…同期信号発生器、
３１…パターン発生器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 供試カラーブラウン管に赤、青色の全面ラス
   タ信号及び垂直偏向中心位置上に緑色の横一線パ
   ターン信号を与えるパターン発生器と；供試カラ
   ーブラウン管の偏向ヨークを軸方向にずらせて前
   記赤、青色の全面ラスタを縦方向の帯に変化させ
   たときの該縦方向の帯を撮影する白黒テレビカメ
   ラＡと；前記緑色の横一線パターンをこれと90度
   回転させた状態で撮影する白黒テレビカメラＢ
   と；前記赤、青色の縦方向の帯と前記緑色の横一
   線パターンをそれぞれ前記白黒テレビカメラＡ及
   びＢに同時に撮影させるための光学装置と；供試
   カラーブラウン管画面の横方向の中心線に対し、
   左右対称となる２点を監視位置として指定するビ
   デオ信号位置指定回路と；前記監視位置に対する
   前記テレビカメラＡから出力されるビデオ信号上
   での２点の振幅レベルを抽出する回路と；その２
   点の振幅レベルの差を算出する回路と；その差を
   表示する表示器と；前記テレビカメラＢの出力か
   ら横一線パターンを検出する回路と；前記テレビ
   カメラＢのビデオ信号上の水平同期信号から前記
   横一線パターン検出時点までの走査時間間隔を計
   測する時間測定器と；この計測値と予め検出設定
   した前記水平同期信号から画面中心線までの時間
   間隔との差を算出する回路と；この時間間隔の差
   を表示する表示器とを備え、供試カラーブラウン
   管の色純度ずれと上下位置ずれを同時に表示する
   ことを特徴とする検出装置。