JPS6130344B2 - - Google Patents
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- JPS6130344B2 JPS6130344B2 JP52047133A JP4713377A JPS6130344B2 JP S6130344 B2 JPS6130344 B2 JP S6130344B2 JP 52047133 A JP52047133 A JP 52047133A JP 4713377 A JP4713377 A JP 4713377A JP S6130344 B2 JPS6130344 B2 JP S6130344B2
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- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 230000005236 sound signal Effects 0.000 description 1
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- Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
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Description
本発明は、アナログ信号を符号化することによ
つて得られたデジタル信号で生じるデータエラー
(欠落)を容易に補償することが可能なデータエ
ラー補償方式に関するものである。 既に音声信号等のアナログ信号をデジタル信号
に変換し、ビデオテープレコーダ即ちVTRを利
用してPCM(パルス・コード・モジユレーシヨ
ン)記録再生することは良く知られている。とこ
ろで、磁気テープにPCM信号を記録した場合、
磁気テープに於けるゴミ、傷、変形等のために
PCM信号のドロツプアウト(再生出力低下)が
しばしば生じる。従来、この種のドロツプアウト
によるデータエラーは例えば実公昭48−42917号
公報に記載されているようにデータエラーの前後
の時点の信号の平均値を求めて補償している。第
1図は従来のデータエラーの直線補間法をデイジ
タル信号に対応したアナログ波形を利用して説明
するものである。今、実線aで示すアナログ信号
に対応したデータをt1〜t7の各時点を得る時に、
t2時点とt3時点でのデータd2及びd3が欠落してい
たとすれば、t2の前のt1時点のデータd1とt3の後
のt4時点のデータd4とを利用して直線補間演算を
なし、補間用データd2′とd3′とを求め、これをt2
及びt3時点のデータとしてデジタル信号のデータ
エラーを補償していた。勿論この種の補間方法で
あつても、正しいデータd2及びd3の近似データ
d2′及びd3′を得ることが出来るので、データエラ
ーの補償は充分に達成出来る。しかし、すべての
データエラーの補償にこの方式を利用すれば補間
演算装置が複雑になることが免れなかつた。以
上、VTRを利用したPCM記録再生に於けるデー
タエラーの補償に付いて述べたが、アナログ信号
をデジタル信号に変換して記録再生する上記以外
の装置に於いても同様な問題がある。 そこで、本発明の目的は、アナログ信号をデジ
タル信号に変換して記録再生する方式に於いてデ
ータエラーの直線補間演算を容易に行うことが出
来るエラー補償方式を提供することにある。 上記目的を達成するための本発明は、アナログ
信号を符号化したデジタル信号のデータエラーを
検出し且つ連続的に発生するデータエラーの個数
を計数すること、前記データエラーの計数値がN
=2l−1(但しここでNは実際のデータエラー
数、lは正の整数)を満足しない場合には、前記
Nよりも大で前記Nに最も近い仮想エラー数
N′=2l−1を設定すること、前記N=2l−1を
満足するエラー数間又は前記仮想エラー数間を直
線補間するデジタル信号を得るための補間演算に
於ける除数2lによる除算をシフトレジスタのl
回のシフト動作によつて行つて補間用データを得
ること、及び前記補間用データで前記デジタル信
号のエラーを補償することを含んだデータエラー
補償方法に係わるものである。 第2図を参照して本発明を説明すると、第1図
と同様にアナログ信号aに対応したt2及びt3時点
に於けるデータd2及びd3が×印で示す如く欠落し
ていれば、第1図と同様に直線補間をしなければ
ならない。これを一般的に考えると、時点to
(ここでnは任意の自然数)とto+N+1に於けるデ
ータが正常でその間のN個のデータが欠落してい
る場合、toに於けるデータをA(to)、to+N+1
に於けるデータをA(to+N+1)とすると、toと
to+N+1との間でのデータと平均変化分Dは D=A(to+N+1)−A(to)/N+1………
(1) であるから、欠落した部分の仮想データ(補間デ
ータ)は、
つて得られたデジタル信号で生じるデータエラー
(欠落)を容易に補償することが可能なデータエ
ラー補償方式に関するものである。 既に音声信号等のアナログ信号をデジタル信号
に変換し、ビデオテープレコーダ即ちVTRを利
用してPCM(パルス・コード・モジユレーシヨ
ン)記録再生することは良く知られている。とこ
ろで、磁気テープにPCM信号を記録した場合、
磁気テープに於けるゴミ、傷、変形等のために
PCM信号のドロツプアウト(再生出力低下)が
しばしば生じる。従来、この種のドロツプアウト
によるデータエラーは例えば実公昭48−42917号
公報に記載されているようにデータエラーの前後
の時点の信号の平均値を求めて補償している。第
1図は従来のデータエラーの直線補間法をデイジ
タル信号に対応したアナログ波形を利用して説明
するものである。今、実線aで示すアナログ信号
に対応したデータをt1〜t7の各時点を得る時に、
t2時点とt3時点でのデータd2及びd3が欠落してい
たとすれば、t2の前のt1時点のデータd1とt3の後
のt4時点のデータd4とを利用して直線補間演算を
なし、補間用データd2′とd3′とを求め、これをt2
及びt3時点のデータとしてデジタル信号のデータ
エラーを補償していた。勿論この種の補間方法で
あつても、正しいデータd2及びd3の近似データ
d2′及びd3′を得ることが出来るので、データエラ
ーの補償は充分に達成出来る。しかし、すべての
データエラーの補償にこの方式を利用すれば補間
演算装置が複雑になることが免れなかつた。以
上、VTRを利用したPCM記録再生に於けるデー
タエラーの補償に付いて述べたが、アナログ信号
をデジタル信号に変換して記録再生する上記以外
の装置に於いても同様な問題がある。 そこで、本発明の目的は、アナログ信号をデジ
タル信号に変換して記録再生する方式に於いてデ
ータエラーの直線補間演算を容易に行うことが出
来るエラー補償方式を提供することにある。 上記目的を達成するための本発明は、アナログ
信号を符号化したデジタル信号のデータエラーを
検出し且つ連続的に発生するデータエラーの個数
を計数すること、前記データエラーの計数値がN
=2l−1(但しここでNは実際のデータエラー
数、lは正の整数)を満足しない場合には、前記
Nよりも大で前記Nに最も近い仮想エラー数
N′=2l−1を設定すること、前記N=2l−1を
満足するエラー数間又は前記仮想エラー数間を直
線補間するデジタル信号を得るための補間演算に
於ける除数2lによる除算をシフトレジスタのl
回のシフト動作によつて行つて補間用データを得
ること、及び前記補間用データで前記デジタル信
号のエラーを補償することを含んだデータエラー
補償方法に係わるものである。 第2図を参照して本発明を説明すると、第1図
と同様にアナログ信号aに対応したt2及びt3時点
に於けるデータd2及びd3が×印で示す如く欠落し
ていれば、第1図と同様に直線補間をしなければ
ならない。これを一般的に考えると、時点to
(ここでnは任意の自然数)とto+N+1に於けるデ
ータが正常でその間のN個のデータが欠落してい
る場合、toに於けるデータをA(to)、to+N+1
に於けるデータをA(to+N+1)とすると、toと
to+N+1との間でのデータと平均変化分Dは D=A(to+N+1)−A(to)/N+1………
(1) であるから、欠落した部分の仮想データ(補間デ
ータ)は、
【表】
となる。ところが、第1図及び第2図に示す如く
データエラー数が2である場合は、上記の平均変
化分Dを求める演算の除数はN+1=2+1=3
であり、除算を容易に行うことが不可能である。
一般に2進デジタル信号の加算及び減算は容易に
行なえるが、除算は加算、減算を何度か繰返して
行うので、回路が複雑になつたり、命令のステツ
プ数が多くなり処理時間が長くなる等の欠点があ
る。しかし、除数(N+1)が2l(lは正の整
数)の場合にはシフトレジスタを利用してl回シ
フトすれば結果的に2l即ち(N+1)で割つた
ことになる。本発明はここに着目し、補間演算回
路に於ける除算をシフトレジスタのシフトによつ
て行うようにしたものである。そこで、本発明に
於いては、実際に発生したエラー数がNであつて
もN=2l−1を満足しなければ除算の除数が2l
にならなければ、Nよりも大でNに最も近い仮想
エラーN′を設定する。このような仮想エラー数
NをN′=2l−1とすれば、補間演算に於ける除
算は2lとなり、シフトレジスタのl回のシフト
で補間用データを求めることが出来る。これを第
2図に当てはめると、実際のエラー数Nはt2とt3
に於いて×印で示すデータd2とd3との2個である
が、N=2l−1を満足しないので、N=2より
も大きく且つ2l−1を満足する仮想エラー数
N′=3を求める。即ちt4でもエラーが生じている
と仮定したエラー数N′=3を求める。このよう
な仮想エラー数N′=3を使用すれば、前述の平
均変化分Dを求める式の除数はN′+1=3+1
=22となる。従つてシフトレジスタを2回シフト
することによつて、除算をなし、Dを決定し、
t2、t3、t4時点の補間用データd2′、d3′、d4′を求め
てエラーを補償する。この結果第2図に於いて点
線で示すような補償が可能になる。 尚、実際にはt4時点で正しいデータd4があるの
で、補間演算のみをt1とt5のデータd1とd5を使用
して行つてt2及びt3をデータd2′とd3′とで補償した
後に、t4では実際のデータd4を使用するように構
成してもよい。この場合は鎖線で示すような補償
となる。 上述から明らかなように本発明によれば、補間
を極めて簡単に達成出来る。また処理時間を短か
くすることも可能である。 以下、図面を参照して本発明の実施例に付いて
述べる。 本発明の1実施例に係わるVTRを利用した
PCM記録再生装置のデータエラー補償回路を示
す第3図に於いて、入力端子11にはVTRから
読み出された2進符号化PCM信号がFM復調され
て順次に送られてくる。ここに送られてくる
PCM信号はこれを順次にアナログ信号に変換す
ることによつて記録前のアナログ信号を再現する
ことが可能なデジタル信号であり、例えばパリテ
イ・ビツトを含んだ14ビツトで1ワードの信号で
ある。入力端子11が接続されたデータメモリ1
2は、ランダムアクセスメモリで、データを書き
込み時にはメモリ12にアドレス切替回路13を
介して接続された書き込みアドレスカウンタ14
で指定されたアドレスに書き込みがなされ、デー
タを読み出す時には、メモリ12にアドレス切替
回路13を介して接続された読み出しアドレスカ
ウンタ15で指定されたアドレスから読み出しを
行う。今、データメモリ12の容量がM(ワー
ド)であるとすれば、アドレスカウンタ14及び
15にはM進カウンタを使用する。M進カウンタ
は、M−1の次は0、1、………であるから、メ
モリ12の全番地にアクセスし、これを繰返すこ
とになる。メモリ12の各番地を円周上の区間に
対応させると、アドレスカウンタ14及び15が
示す値はクロツク端子16から付与されるクロツ
クによつて1番地づつ円周上を動く。また書き込
みアドレスカウンタ14で指定する番地と、読み
出しアドレスカウンタ15で指定する番地とは一
定の間隔を有し、この一定の間隔を保つたまま順
次にアドレス指定を行い、所定のアドレスに信号
を順次に書き込み、また所定のアドレスから信号
を順次に読み出す。この一定の間隔は通常連続的
に発生するデータエラー数に対応した間隔よりも
大である。 尚メモリ12へのデータの書き込みとメモリ1
2からのデータの読み出しとは交互に行われ、デ
ータの書き込み間を利用して読み出しがなされ
る。 データメモリ12から読み出されたデータはデ
ータエラーの補償がなされた後に、出力端子17
から送出され、ここには図示されていない回路で
デジタル・アナログ変換される。 入力端子11とメモリ12との間から分岐した
回路に接続されたデータエラー検出回路18は、
データエラーをチエツクする回路であつて、この
実施例では、パリテイ・チエツクと、ライン34
から得られるVTRのドロツプアウト検出信号と
によつて行つている。勿論、上記のいずれは1つ
でデータエラーを検出しても差支えない。データ
エラー検出回路18にはクロツク端子16が接続
されているので、データエラーの判定はクロツク
信号に同期してなされる。もし、データエラーが
検出されれば、ライン19にエラー検出信号が発
生し、フリツプフロツプ20のセツト端子Sにセ
ツト信号として入力される。これによりフリツプ
フロツプ20はセツトされ、出力端子Qから高レ
ベル出力信号が得られる。フリツプフロツプ20
出力端子QはANDゲート21を介してエラーカ
ウンタ22の入力端子に接続され、上記ANDゲ
ート21のもう一方の入力端子にはクロツク端子
16が接続されているので、クロツク信号に同期
してエラーカウンタ22にフリツプフロツプ20
の出力が入力され、エラーカウンタ22のカウン
トが1つ進み、データエラーが計数される。エラ
ーが継続していれば、フリツプフロツプ20の出
力が高レベルに保たれ、次のクロツク信号が
ANDゲート21に入力されると、エラーカウン
タ22のカウントがまた1つ進む。従来の方式で
はエラーが回復すれば直ちにフリツプフロツプ2
0をリセツトしたが、本発明の方式では特定の条
件が満足されたときにリセツトする。即ちエラー
数が2l−1で且つデータがエラーでない場合に
限り、フリツプフロツプ20をリセツトする。こ
の動作をなすために、エラーカウンタ22の出力
側にカウタ出力判定回路23が接続され、この判
定回路23の出力がANDゲート24の一方端子
に接続され、ANDゲート24の他方の反転入力
端子にデータエラー検出回路18の出力端子が接
続され、ANDゲート24の出力がフリツプフロ
ツプ20のリセツト端子Rに接続されている。 カウンタ出力判定回路23はエラーカウンタ2
2で計数した実際のエラー数N又は仮想エラー数
N′が2l−1を満足するかどうはを判定する回路
である。但し、このカウンタ出力判定回路23は
最終的エラーを判定するのみでなく、途中のエラ
ー数であつても2l−1の条件を満足すれば、出
力を発生する。しかし、途中のエラー計数出力が
2l−1を満足する毎に出力が発生し、これが
ANDゲート24に入力されても、データエラー
検出回路18からエラー検出信号が発生していれ
ば、これが反転されて低レベルでANDゲートに
入力されるので、ANDゲート14からフリツプ
フロツプ20のリセツト信号が発生せず、フリツ
プフロツプ20はセツト状態に保たれる。今、実
際の最終エラー数NがN=2l−1を満足しない
値であるとすれば、ANDゲート24にはエラー
検出信号は入力されなくなるが、カウンタ出力判
定回路23からは出力がANDゲート24に付与
されず、ANDゲート24からリセツト信号が発
生することはない。フリツプフロツプ20はリセ
ツトされるまで高レベル信号を発生し続けるの
で、次のクロツク信号によつてANDゲート21
からカウンタ入力信号が発生し、エラーカウンタ
22の計数が1つ進み、2l−1を満足する計数
値になる。このカウンタ出力は実際のエラー数で
ないので、本発明では仮想エラー数N′と呼んで
いる。2l−1を満足する仮想エラー数N′によつ
てカウンタ出力判定回路23から出力が発生すれ
ば、ANDゲート24に入力され、この時既にも
う一方の入力のエラー検出信号は消滅しているの
で、ANDゲート24からリセツト信号が発生
し、フリツプフロツプ20はリセツトされる。フ
リツプフロツプ20がリセツトされゝば、その出
力が低レベルとなるので、ANDゲート21に次
のクロツク信号が入力されても、エラーカウンタ
22に計数入力信号が付与されることはない。ま
たフリツプフロツプ20の出力端子Qはエラーカ
ウンタ22のリセツト端子に接続されているの
で、フリツプフロツプ20が低レベルになると、
カウンタ22はリセツトされる。 エラーカウンタ22の出力端子はエラーアドレ
ス及びエラー個数メモリ25の入力端子に結合さ
れ、またフリツプフロツプ20の出力端子が上記
メモリ25のもう一つの入力端子に結合され、更
に書き込みアドレスカウンタ14の出力端子が上
記メモリ25の更に別の入力端子に結合されてい
る。上記エラーアドレス及びエラー個数メモリに
は所謂FiF(first in first out)メモリが使用
されており、最初のエラーが検出されてフリツプ
フロツプ20の出力が高レベルになると、書き込
みアドレスカウンタ14で1つ前に指定されたア
ドレスを記憶する。即ちデータメモリ12でデー
タエラーが最初に生じた番地の1つ前の番地を記
憶する。またフリツプフロツプ20の出力が低レ
ベルに反転したときに、メモリ25はエラーカウ
ンタ22の出力を記憶する。即ちN=2l−1を
満足する実際のエラー数N又はN′=2l−1を満
足する仮想エラー数N′を記憶する。メモリ25
で記憶されたアドレスとエラー数とを一組として
出力側で補間演算に使用されるが、出力端での処
理が終らないうちに次のエラーが発生したら、こ
れも記憶し、メモリ25の出力ライン26には先
に入つたものから順次に送り出す。 メモリ25のもう一つの出力ライン27はアド
レス比較回路28の一方の入力端子に結合され、
アドレス比較回路28の他方の入力端子には読み
出しアドレスカウンタ15の出力端子が結合され
ている。従つて、このアドレス比較回路28では
読み出しアドレスとメモリ25で記憶されている
最初のエラーの1つ前のアドレスとを比較し、両
者の一致出力を発生する。両者の一致出力が得ら
れると補間演算が開始される。 補間演算回路29には、メモリ26、アドレス
比較回路28及びデータメモリ12が夫々結合さ
れ、夫々の出力が入力される。この補間演算回路
29の出力は切替回路30を介して送り出され
る。 31は切替制御回路であつて、アドレス比較回
路28とエラー個数メモリ25とから信号を受け
て、補間演算回路29から出力を送り出す期間の
みの補間演算回路29を出力端子17に接続し、
補間データを出力させない期間にはデータメモリ
12を出力端子17に接続するように切替回路3
0を制御する。 アドレス比較回路28とエラー個数メモリ25
とに接続された補間読み出し用アドレス指定回路
32は、補間演算時にN又はN′個のエラー後の
データを読み出すためのアドレス指定を行うため
の回路である。補間読み出し用アドレス指定回路
32の出力をアドレス切替回路13を介してメモ
リ12に送るための制御は、アドレス切替制御回
路33によつて行われる。アドレス切替制御回路
33には書き込みアドレスカウンタ用クロツク信
号と読み出しアドレスカウンタ用クロツク信号と
アドレス比較回路28の出力とが夫々入力され、
書き込みアドレス指定時には書き込みアドレスカ
ウンタ14をデータメモリ12に接続し、読み出
しアドレス指定時には読み出しアドレスカウンタ
15をデータメモリ12に接続し、補間演算時に
は補間読み出し用アドレス指定回路32をデータ
メモリ12に接続する制御信号がアドレス切替制
御回路33で形成される。 この装置に於いては書き込みアドレスカウンタ
14で指定するアドレスカウンタ15で指定する
アドレスとの間にデータ個数以上の差があるの
で、読み出しアドレスカウンタ15が最初のエラ
ーアドレスを指定するときにはすべてのエラーが
データメモリ12に書き込まれている。従つてN
又はN′のエラー個数に基づいてN又はN′のエラ
ー後のデータを読み出すことが可能である。N又
はN′後のデータの読み出し及び第1番目のデー
タを補間するデータの演算はエラー前のデータが
読み出しアドレスカウンタ15で読み出された時
点と第1番目のエラーアドレスがカウンタ15で
指定される時点との間に於いて迅速に行われる。
そして、補間演算回路29から得られる補間用デ
ータは読み出しアドレスカウンタ15が第1番目
のエラーアドレスを指定する時点に同期して出力
端子17に送り出される。同様に第2番目のエラ
ーを補償する補間用データは読み出しアドレスカ
ウンタ15が第2番目のエラーアドレスを指定す
る時点に同期して出力端子17に送出される。 補間演算回路29はメモリ、シフトレジスタを
使用した除算回路、加算回路、減算回路等で構成
されており、エラー発生直前のデータとエラー発
生後のデータとN又はN′のエラー個数との入力
によつて前記の(1)式及び(2)式の計算を行う。本発
明のエラー補償方式では、エラー個数メモリ25
から(1)式の除数となるN+1が必ず2lの値で補
間演算回路29に入力されるので、(1)式の計算は
シフトレジスタをl回シフトすることによつて達
成される。例えば第2図はt1に於ける番地のデー
タが10進数で110、t5に於ける番地のデータが10
進数で150、エラーカウンタ22の出力を10進数
の3とすれば、10進数の計算式で 150−110/3+1=40/4=10 の計算をしなければならない。本発明では除算回
路がシフトレジスタで構成され、2進化デジタル
信号で処理されるので、今、シフトレジスタには
まず10進数の40に対応して第4図Aに示す如く
101000の2進数が計数され、N+1=2l=4か
ら決まるl=2によつてまず第1回目のシフトを
すれば、第4図Bに示す如く010100の計数とな
り、また第2回目のシフトをすれば、第4図Cに
示す如く001010となる。第4図Cに示す計数
001010は10進数の10に対応しているので、10進数
で40/4=10の計算をしたと同じ結果を得ることが出 来る。(1)式に示すDが求められたら2進数001010
のDを利用して(2)式のエラー補間用データを求め
る。今、10進数で考えれば、(2)式から第2図の補
間データd2′、d3′及びd4′を次のように決定する。 d2′=A(t2)=110+10=120 d3′=A(t3)=120+10=130 d4′=A(t4)=130+10=140 尚前述したように第2図ではt4に於いて正しい
データd4が得られているので、t4に於いてはd4を
使用し、鎖線で示すように補間してもよい。 上述の如き補間演算で得られた補間用データ
は、切替回路30を介して出力端子17に送られ
る。これにより、第2図に於いて点線で示すよう
な補間を行うことが出来る。 次に第5図のフローチヤートにより仮想エラー
数の設定の仕方についてみると、順次送られて来
る2進デジタル信号は1のカウンタクリアを通過
し2によつて何番目のデータであるかを判定さ
れ、3によつて該データにエラーがあるか否かを
判断される。ここに於いて該データにエラーがな
い場合は次のデータも上記の順序を通りエラーの
有無を判断される。3に於いてデータがある場
合、データは4でカウンタをプラス1にし5によ
つて該データが何番目のデータであるかを判定さ
れる。上記エラーがあるデータの次のデータにも
エラーがあると6によつて判断された場合は4で
カウンタを更にプラス1にし5によつてこのデー
タが何番目のデータであるかを判定され、エラー
が続く限りは4でカウンタが順次加算されてい
く。6に於いてデータが回復即ちエラーなしと判
断された場合カウンタ数値に1を加えた値が2l
かどうか判断され、2lとなつていない場合上記
カウンタ数値(実際のエラー個数)より大でこれ
に最も近い2lになるよう回復データもエラーと
みなしてカウントし続け、カウンタ数値+1=2
lとなつた時のlの値をもつて補間処理(l回シ
フト)を行う。 これ迄の説明から明らかなように、本発明では
補間演算回路にシフトレジスタを使用し、補間演
算に於ける除数が2lになるように設定し、シフ
トレジスタのl回のシフトで除算をなすので、演
算回路を簡略化することが出来る。また命令のス
テツプ数を少なくすることが可能であり、処理時
間を短かくすることが出来る。 以上本発明の1実施例に付いて述べたが、本発
明は上述の実施例に限定されるものではなく、更
に変形可能なものである。例えば、VTRによる
PCM記録再生以外にも適用可能である。また補
間演算回路29に補間演算に必要な情報を付与す
る回路構成は種々変形しても差支えない。また実
施例ではデータエラー検出回路18ではパリテ
イ・チエツクとドロツプアウトとに基づいてデー
タエラーを検知し、この出力を補間演算に直接に
利用しているが、これに代つてデータエラーを判
定したら、この結果を一且メモリにてデジタル信
号信号に付加し即ちエラー情報(エラービツト)
を含んだデジタル信号を形成し、入力端子11か
らエラー情報を含んだデジタル信号が入力される
ようになし、このエラー情報に基づいてデータエ
ラー検出回路18がデータエラーを検出するよう
にしてもよい。
データエラー数が2である場合は、上記の平均変
化分Dを求める演算の除数はN+1=2+1=3
であり、除算を容易に行うことが不可能である。
一般に2進デジタル信号の加算及び減算は容易に
行なえるが、除算は加算、減算を何度か繰返して
行うので、回路が複雑になつたり、命令のステツ
プ数が多くなり処理時間が長くなる等の欠点があ
る。しかし、除数(N+1)が2l(lは正の整
数)の場合にはシフトレジスタを利用してl回シ
フトすれば結果的に2l即ち(N+1)で割つた
ことになる。本発明はここに着目し、補間演算回
路に於ける除算をシフトレジスタのシフトによつ
て行うようにしたものである。そこで、本発明に
於いては、実際に発生したエラー数がNであつて
もN=2l−1を満足しなければ除算の除数が2l
にならなければ、Nよりも大でNに最も近い仮想
エラーN′を設定する。このような仮想エラー数
NをN′=2l−1とすれば、補間演算に於ける除
算は2lとなり、シフトレジスタのl回のシフト
で補間用データを求めることが出来る。これを第
2図に当てはめると、実際のエラー数Nはt2とt3
に於いて×印で示すデータd2とd3との2個である
が、N=2l−1を満足しないので、N=2より
も大きく且つ2l−1を満足する仮想エラー数
N′=3を求める。即ちt4でもエラーが生じている
と仮定したエラー数N′=3を求める。このよう
な仮想エラー数N′=3を使用すれば、前述の平
均変化分Dを求める式の除数はN′+1=3+1
=22となる。従つてシフトレジスタを2回シフト
することによつて、除算をなし、Dを決定し、
t2、t3、t4時点の補間用データd2′、d3′、d4′を求め
てエラーを補償する。この結果第2図に於いて点
線で示すような補償が可能になる。 尚、実際にはt4時点で正しいデータd4があるの
で、補間演算のみをt1とt5のデータd1とd5を使用
して行つてt2及びt3をデータd2′とd3′とで補償した
後に、t4では実際のデータd4を使用するように構
成してもよい。この場合は鎖線で示すような補償
となる。 上述から明らかなように本発明によれば、補間
を極めて簡単に達成出来る。また処理時間を短か
くすることも可能である。 以下、図面を参照して本発明の実施例に付いて
述べる。 本発明の1実施例に係わるVTRを利用した
PCM記録再生装置のデータエラー補償回路を示
す第3図に於いて、入力端子11にはVTRから
読み出された2進符号化PCM信号がFM復調され
て順次に送られてくる。ここに送られてくる
PCM信号はこれを順次にアナログ信号に変換す
ることによつて記録前のアナログ信号を再現する
ことが可能なデジタル信号であり、例えばパリテ
イ・ビツトを含んだ14ビツトで1ワードの信号で
ある。入力端子11が接続されたデータメモリ1
2は、ランダムアクセスメモリで、データを書き
込み時にはメモリ12にアドレス切替回路13を
介して接続された書き込みアドレスカウンタ14
で指定されたアドレスに書き込みがなされ、デー
タを読み出す時には、メモリ12にアドレス切替
回路13を介して接続された読み出しアドレスカ
ウンタ15で指定されたアドレスから読み出しを
行う。今、データメモリ12の容量がM(ワー
ド)であるとすれば、アドレスカウンタ14及び
15にはM進カウンタを使用する。M進カウンタ
は、M−1の次は0、1、………であるから、メ
モリ12の全番地にアクセスし、これを繰返すこ
とになる。メモリ12の各番地を円周上の区間に
対応させると、アドレスカウンタ14及び15が
示す値はクロツク端子16から付与されるクロツ
クによつて1番地づつ円周上を動く。また書き込
みアドレスカウンタ14で指定する番地と、読み
出しアドレスカウンタ15で指定する番地とは一
定の間隔を有し、この一定の間隔を保つたまま順
次にアドレス指定を行い、所定のアドレスに信号
を順次に書き込み、また所定のアドレスから信号
を順次に読み出す。この一定の間隔は通常連続的
に発生するデータエラー数に対応した間隔よりも
大である。 尚メモリ12へのデータの書き込みとメモリ1
2からのデータの読み出しとは交互に行われ、デ
ータの書き込み間を利用して読み出しがなされ
る。 データメモリ12から読み出されたデータはデ
ータエラーの補償がなされた後に、出力端子17
から送出され、ここには図示されていない回路で
デジタル・アナログ変換される。 入力端子11とメモリ12との間から分岐した
回路に接続されたデータエラー検出回路18は、
データエラーをチエツクする回路であつて、この
実施例では、パリテイ・チエツクと、ライン34
から得られるVTRのドロツプアウト検出信号と
によつて行つている。勿論、上記のいずれは1つ
でデータエラーを検出しても差支えない。データ
エラー検出回路18にはクロツク端子16が接続
されているので、データエラーの判定はクロツク
信号に同期してなされる。もし、データエラーが
検出されれば、ライン19にエラー検出信号が発
生し、フリツプフロツプ20のセツト端子Sにセ
ツト信号として入力される。これによりフリツプ
フロツプ20はセツトされ、出力端子Qから高レ
ベル出力信号が得られる。フリツプフロツプ20
出力端子QはANDゲート21を介してエラーカ
ウンタ22の入力端子に接続され、上記ANDゲ
ート21のもう一方の入力端子にはクロツク端子
16が接続されているので、クロツク信号に同期
してエラーカウンタ22にフリツプフロツプ20
の出力が入力され、エラーカウンタ22のカウン
トが1つ進み、データエラーが計数される。エラ
ーが継続していれば、フリツプフロツプ20の出
力が高レベルに保たれ、次のクロツク信号が
ANDゲート21に入力されると、エラーカウン
タ22のカウントがまた1つ進む。従来の方式で
はエラーが回復すれば直ちにフリツプフロツプ2
0をリセツトしたが、本発明の方式では特定の条
件が満足されたときにリセツトする。即ちエラー
数が2l−1で且つデータがエラーでない場合に
限り、フリツプフロツプ20をリセツトする。こ
の動作をなすために、エラーカウンタ22の出力
側にカウタ出力判定回路23が接続され、この判
定回路23の出力がANDゲート24の一方端子
に接続され、ANDゲート24の他方の反転入力
端子にデータエラー検出回路18の出力端子が接
続され、ANDゲート24の出力がフリツプフロ
ツプ20のリセツト端子Rに接続されている。 カウンタ出力判定回路23はエラーカウンタ2
2で計数した実際のエラー数N又は仮想エラー数
N′が2l−1を満足するかどうはを判定する回路
である。但し、このカウンタ出力判定回路23は
最終的エラーを判定するのみでなく、途中のエラ
ー数であつても2l−1の条件を満足すれば、出
力を発生する。しかし、途中のエラー計数出力が
2l−1を満足する毎に出力が発生し、これが
ANDゲート24に入力されても、データエラー
検出回路18からエラー検出信号が発生していれ
ば、これが反転されて低レベルでANDゲートに
入力されるので、ANDゲート14からフリツプ
フロツプ20のリセツト信号が発生せず、フリツ
プフロツプ20はセツト状態に保たれる。今、実
際の最終エラー数NがN=2l−1を満足しない
値であるとすれば、ANDゲート24にはエラー
検出信号は入力されなくなるが、カウンタ出力判
定回路23からは出力がANDゲート24に付与
されず、ANDゲート24からリセツト信号が発
生することはない。フリツプフロツプ20はリセ
ツトされるまで高レベル信号を発生し続けるの
で、次のクロツク信号によつてANDゲート21
からカウンタ入力信号が発生し、エラーカウンタ
22の計数が1つ進み、2l−1を満足する計数
値になる。このカウンタ出力は実際のエラー数で
ないので、本発明では仮想エラー数N′と呼んで
いる。2l−1を満足する仮想エラー数N′によつ
てカウンタ出力判定回路23から出力が発生すれ
ば、ANDゲート24に入力され、この時既にも
う一方の入力のエラー検出信号は消滅しているの
で、ANDゲート24からリセツト信号が発生
し、フリツプフロツプ20はリセツトされる。フ
リツプフロツプ20がリセツトされゝば、その出
力が低レベルとなるので、ANDゲート21に次
のクロツク信号が入力されても、エラーカウンタ
22に計数入力信号が付与されることはない。ま
たフリツプフロツプ20の出力端子Qはエラーカ
ウンタ22のリセツト端子に接続されているの
で、フリツプフロツプ20が低レベルになると、
カウンタ22はリセツトされる。 エラーカウンタ22の出力端子はエラーアドレ
ス及びエラー個数メモリ25の入力端子に結合さ
れ、またフリツプフロツプ20の出力端子が上記
メモリ25のもう一つの入力端子に結合され、更
に書き込みアドレスカウンタ14の出力端子が上
記メモリ25の更に別の入力端子に結合されてい
る。上記エラーアドレス及びエラー個数メモリに
は所謂FiF(first in first out)メモリが使用
されており、最初のエラーが検出されてフリツプ
フロツプ20の出力が高レベルになると、書き込
みアドレスカウンタ14で1つ前に指定されたア
ドレスを記憶する。即ちデータメモリ12でデー
タエラーが最初に生じた番地の1つ前の番地を記
憶する。またフリツプフロツプ20の出力が低レ
ベルに反転したときに、メモリ25はエラーカウ
ンタ22の出力を記憶する。即ちN=2l−1を
満足する実際のエラー数N又はN′=2l−1を満
足する仮想エラー数N′を記憶する。メモリ25
で記憶されたアドレスとエラー数とを一組として
出力側で補間演算に使用されるが、出力端での処
理が終らないうちに次のエラーが発生したら、こ
れも記憶し、メモリ25の出力ライン26には先
に入つたものから順次に送り出す。 メモリ25のもう一つの出力ライン27はアド
レス比較回路28の一方の入力端子に結合され、
アドレス比較回路28の他方の入力端子には読み
出しアドレスカウンタ15の出力端子が結合され
ている。従つて、このアドレス比較回路28では
読み出しアドレスとメモリ25で記憶されている
最初のエラーの1つ前のアドレスとを比較し、両
者の一致出力を発生する。両者の一致出力が得ら
れると補間演算が開始される。 補間演算回路29には、メモリ26、アドレス
比較回路28及びデータメモリ12が夫々結合さ
れ、夫々の出力が入力される。この補間演算回路
29の出力は切替回路30を介して送り出され
る。 31は切替制御回路であつて、アドレス比較回
路28とエラー個数メモリ25とから信号を受け
て、補間演算回路29から出力を送り出す期間の
みの補間演算回路29を出力端子17に接続し、
補間データを出力させない期間にはデータメモリ
12を出力端子17に接続するように切替回路3
0を制御する。 アドレス比較回路28とエラー個数メモリ25
とに接続された補間読み出し用アドレス指定回路
32は、補間演算時にN又はN′個のエラー後の
データを読み出すためのアドレス指定を行うため
の回路である。補間読み出し用アドレス指定回路
32の出力をアドレス切替回路13を介してメモ
リ12に送るための制御は、アドレス切替制御回
路33によつて行われる。アドレス切替制御回路
33には書き込みアドレスカウンタ用クロツク信
号と読み出しアドレスカウンタ用クロツク信号と
アドレス比較回路28の出力とが夫々入力され、
書き込みアドレス指定時には書き込みアドレスカ
ウンタ14をデータメモリ12に接続し、読み出
しアドレス指定時には読み出しアドレスカウンタ
15をデータメモリ12に接続し、補間演算時に
は補間読み出し用アドレス指定回路32をデータ
メモリ12に接続する制御信号がアドレス切替制
御回路33で形成される。 この装置に於いては書き込みアドレスカウンタ
14で指定するアドレスカウンタ15で指定する
アドレスとの間にデータ個数以上の差があるの
で、読み出しアドレスカウンタ15が最初のエラ
ーアドレスを指定するときにはすべてのエラーが
データメモリ12に書き込まれている。従つてN
又はN′のエラー個数に基づいてN又はN′のエラ
ー後のデータを読み出すことが可能である。N又
はN′後のデータの読み出し及び第1番目のデー
タを補間するデータの演算はエラー前のデータが
読み出しアドレスカウンタ15で読み出された時
点と第1番目のエラーアドレスがカウンタ15で
指定される時点との間に於いて迅速に行われる。
そして、補間演算回路29から得られる補間用デ
ータは読み出しアドレスカウンタ15が第1番目
のエラーアドレスを指定する時点に同期して出力
端子17に送り出される。同様に第2番目のエラ
ーを補償する補間用データは読み出しアドレスカ
ウンタ15が第2番目のエラーアドレスを指定す
る時点に同期して出力端子17に送出される。 補間演算回路29はメモリ、シフトレジスタを
使用した除算回路、加算回路、減算回路等で構成
されており、エラー発生直前のデータとエラー発
生後のデータとN又はN′のエラー個数との入力
によつて前記の(1)式及び(2)式の計算を行う。本発
明のエラー補償方式では、エラー個数メモリ25
から(1)式の除数となるN+1が必ず2lの値で補
間演算回路29に入力されるので、(1)式の計算は
シフトレジスタをl回シフトすることによつて達
成される。例えば第2図はt1に於ける番地のデー
タが10進数で110、t5に於ける番地のデータが10
進数で150、エラーカウンタ22の出力を10進数
の3とすれば、10進数の計算式で 150−110/3+1=40/4=10 の計算をしなければならない。本発明では除算回
路がシフトレジスタで構成され、2進化デジタル
信号で処理されるので、今、シフトレジスタには
まず10進数の40に対応して第4図Aに示す如く
101000の2進数が計数され、N+1=2l=4か
ら決まるl=2によつてまず第1回目のシフトを
すれば、第4図Bに示す如く010100の計数とな
り、また第2回目のシフトをすれば、第4図Cに
示す如く001010となる。第4図Cに示す計数
001010は10進数の10に対応しているので、10進数
で40/4=10の計算をしたと同じ結果を得ることが出 来る。(1)式に示すDが求められたら2進数001010
のDを利用して(2)式のエラー補間用データを求め
る。今、10進数で考えれば、(2)式から第2図の補
間データd2′、d3′及びd4′を次のように決定する。 d2′=A(t2)=110+10=120 d3′=A(t3)=120+10=130 d4′=A(t4)=130+10=140 尚前述したように第2図ではt4に於いて正しい
データd4が得られているので、t4に於いてはd4を
使用し、鎖線で示すように補間してもよい。 上述の如き補間演算で得られた補間用データ
は、切替回路30を介して出力端子17に送られ
る。これにより、第2図に於いて点線で示すよう
な補間を行うことが出来る。 次に第5図のフローチヤートにより仮想エラー
数の設定の仕方についてみると、順次送られて来
る2進デジタル信号は1のカウンタクリアを通過
し2によつて何番目のデータであるかを判定さ
れ、3によつて該データにエラーがあるか否かを
判断される。ここに於いて該データにエラーがな
い場合は次のデータも上記の順序を通りエラーの
有無を判断される。3に於いてデータがある場
合、データは4でカウンタをプラス1にし5によ
つて該データが何番目のデータであるかを判定さ
れる。上記エラーがあるデータの次のデータにも
エラーがあると6によつて判断された場合は4で
カウンタを更にプラス1にし5によつてこのデー
タが何番目のデータであるかを判定され、エラー
が続く限りは4でカウンタが順次加算されてい
く。6に於いてデータが回復即ちエラーなしと判
断された場合カウンタ数値に1を加えた値が2l
かどうか判断され、2lとなつていない場合上記
カウンタ数値(実際のエラー個数)より大でこれ
に最も近い2lになるよう回復データもエラーと
みなしてカウントし続け、カウンタ数値+1=2
lとなつた時のlの値をもつて補間処理(l回シ
フト)を行う。 これ迄の説明から明らかなように、本発明では
補間演算回路にシフトレジスタを使用し、補間演
算に於ける除数が2lになるように設定し、シフ
トレジスタのl回のシフトで除算をなすので、演
算回路を簡略化することが出来る。また命令のス
テツプ数を少なくすることが可能であり、処理時
間を短かくすることが出来る。 以上本発明の1実施例に付いて述べたが、本発
明は上述の実施例に限定されるものではなく、更
に変形可能なものである。例えば、VTRによる
PCM記録再生以外にも適用可能である。また補
間演算回路29に補間演算に必要な情報を付与す
る回路構成は種々変形しても差支えない。また実
施例ではデータエラー検出回路18ではパリテ
イ・チエツクとドロツプアウトとに基づいてデー
タエラーを検知し、この出力を補間演算に直接に
利用しているが、これに代つてデータエラーを判
定したら、この結果を一且メモリにてデジタル信
号信号に付加し即ちエラー情報(エラービツト)
を含んだデジタル信号を形成し、入力端子11か
らエラー情報を含んだデジタル信号が入力される
ようになし、このエラー情報に基づいてデータエ
ラー検出回路18がデータエラーを検出するよう
にしてもよい。
第1図は従来の直線補間を説明するためのグラ
フ、第2図は本発明の直線補間を説明するための
グラフ、第3図は本発明の1実施例に係わる補間
処理回路のブロツク図、第4図は第3図の回路に
於けるシフトレジスタの動作を説明するための説
明図、第5図は本発明を説明するためのフローチ
ヤートである。 尚図面に用いられている符号に於いて、12は
データメモリ、13はアドレス切替回路、14は
書き込みアドレスカウンタ、15は読み出しアド
レスカウンタ、18はデータエラー検出回路、2
0はフリツプフロツプ、22はエラーカウンタ、
23はカウタ出力判定回路、25はエラーアドレ
ス及びエラー個数メモリ、29は補間演算回路で
ある。
フ、第2図は本発明の直線補間を説明するための
グラフ、第3図は本発明の1実施例に係わる補間
処理回路のブロツク図、第4図は第3図の回路に
於けるシフトレジスタの動作を説明するための説
明図、第5図は本発明を説明するためのフローチ
ヤートである。 尚図面に用いられている符号に於いて、12は
データメモリ、13はアドレス切替回路、14は
書き込みアドレスカウンタ、15は読み出しアド
レスカウンタ、18はデータエラー検出回路、2
0はフリツプフロツプ、22はエラーカウンタ、
23はカウタ出力判定回路、25はエラーアドレ
ス及びエラー個数メモリ、29は補間演算回路で
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アナログ信号を符号化したデジタル信号のデ
ータエラーを検出し且つ連続的に発生するデータ
エラーの個数を計数すること、 前記データエラーの計数値がN=2l−1(但
しここでNは実際のデータエラー数、lは正の整
数)を満足しない場合には、前記Nよりも大で前
記Nに最も近い仮想エラー数N′=2l−1を設定
すること、 前記N=2l−1を満足するエラー数間又は前
記仮想エラー数間を直線補間するデジタル信号を
得るための補間演算に於ける除数2lによる除算
をシフトレジスタのl回のシフト動作によつて行
つて補間用データを得ること、及び 前記補間用データで前記デジタル信号のエラー
を補償すること を含んだデータエラー補償方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4713377A JPS53132319A (en) | 1977-04-22 | 1977-04-22 | Method of compensating data error |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4713377A JPS53132319A (en) | 1977-04-22 | 1977-04-22 | Method of compensating data error |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53132319A JPS53132319A (en) | 1978-11-18 |
JPS6130344B2 true JPS6130344B2 (ja) | 1986-07-12 |
Family
ID=12766619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4713377A Granted JPS53132319A (en) | 1977-04-22 | 1977-04-22 | Method of compensating data error |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS53132319A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57207958A (en) * | 1981-06-17 | 1982-12-20 | Hitachi Ltd | Data correcting device |
-
1977
- 1977-04-22 JP JP4713377A patent/JPS53132319A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53132319A (en) | 1978-11-18 |
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