JPS61296941A

JPS61296941A - 非晶質金属薄帯の製造装置

Info

Publication number: JPS61296941A
Application number: JP13694385A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Tachikawa; 立川　正彬; Jun Tanaka; 純田中; Keisuke Asano; 敬輔浅野
Original assignee: Nippon Steel Corp
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 1985-06-25
Filing date: 1985-06-25
Publication date: 1986-12-27
Anticipated expiration: 2009-03-02
Also published as: JPH0615100B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は非晶質金属薄帯の製造装置に係るものである。

〔従来の技術〕

非晶質金属薄帯の製造法として溶融金属の急速冷却法が
知られているが、この方法のうち、特に単ロール法又は
双ロール法は板、線等の製造に適していることが特開昭
５４−２６２０１号、特開昭５８−７７７５０号公報等
で開示されている。

これらの方式では、温習り部を大きくして大量処理を可
能とするためにタンデソシュ方式が採用されてきた。し
かし特にストッパーを設けた該方式はタンデソシュから
溶融金属の噴出口を有するノズルチップまで湯道が絞ら
れる。か＼るタンデソシュ方式の一例を第７図で説明す
る。溶融金属（溶湯）２を貯蔵するタンデソシュ１の底
部にはタンプッシュノズル４が設けられ、中間ノズル５
、ノズルホルダー６が連結され、溶湯の通路が構成され
ている。

上記ノズルホルダー６は第６図で示すように、溶湯の流
路９の端部と、該流路９の開口部より急激に拡がってい
る拡がり部１０とを有し、該拡がり部１０の前面にノズ
ルチップ７が固設されている。第５図に示すように、タ
ンプッシュ１内の溶湯２はストッパー３の上昇により溶
湯の流路９を通ってノズルスリット８より噴出し、冷却
ロールＲで急激に冷却されリボン（金属薄帯）１１が形
成される。しかしこの際溶湯流路９が狭いため、溶湯の
流速が増加して第８図（ａｌのように中央部に多量に噴
出すると共に、両エツジ部に分岐して噴出し、リボンの
先端部形状は同図（ト））のように３本に分離する。次
いで、拡がり郡全体の湯圧が高まると溶湯流れ■と■と
の間に合流が生じて定常状態の形状となる。この溶湯流
れの合流の際に溶湯の衝突が生じるのである。このよう
にスタート時の不均一な渦流れ現象が、ノズル先端での
溶湯の衝突を生じ、この結果スプラッシュが発生してノ
ズル前面に飛散し付着する。

〔発明が解決しようとする問題点〕本発明は、スタート時に生ずる不均一な渦流れ現象によ
って発生するスプラッシュを防止して、このスプラッシ
ュの付着によるリボンのたて筋、たて切れ等の問題を解
決しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は溶湯が噴出急冷固化する際の噴出スタート時に
、ノズ・ルホルダー内の流路拡がり部の中央部における
急激な溶湯の流れを抑制すると共に、該拡がり部内の整
流化を図って、上記問題点を解決しようとするもので、
上記ノズルホルダー内に溶湯の流速を制御する制御板を
設けることを特徴とする。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。

第１図は第２図に示す横型タンプッシュ方式において、
ノズルホルダー６の拡がり部１０内にノズルチップ７に
近接して流速制御板１２を設けた例を示す。制御板１２
は第２図（ａｌ）、（ａ−）に示すように中央部の穿孔
１６をエッヂ部の穿孔１５より小さく設けたもの又は第
２図’Ｉ＋Ｃ！に示すようにセラミック、フィルター、
セラミックボールなどよりなるフィルター１４を設けた
ものからなる。また、他の例としては第２図す、、ｂ、
に示すようにエッヂ部のみに穿孔１５を設けた制御板１
３、又は第２図ｄ、、ｄ、に示すように中央部１７を密
にしたフィルター１５を拡がり部１０の入口側に配置し
、ノズルチップに近接して設けた制御板１２（１４）と
組合せて構成してもよい。また１、　　第３図のように
フィルター１４を更に挿入して三重の構造としてもよい
。

〔作　用〕

本発明の装置における湯の流れは第１図（ａ）のように
、ノズルホルダーの拡がり部１ｏに流入した溶湯は制御
板１２の中央部に衝突してエッヂ部へ分岐し、穿孔１５
　、１６によってはパ同速の流速でノズルチップ７より
流出する。上記両部の中間部も、上記両部での流速が低
くなることより僅少の遅れで流出し、その結果、同図（
ｂ）に示すようにリボン１１の先端はは１゛平坦化する
。これよりノズルチップ７の前面における溶湯の激しい
衝突は生ぜずスプラッシュも発生しないのである。更に
、第３図及び第４図のような構造にすると拡がり部での
整流化が促進され、渦流れめ均一化が一層顕著になる。

以上のように、本発明の装置によれば、スタート部リボ
ンの形状が改善されるが、更に、上記改善によって板ク
ラウンの減少にも効果がある。

第６図は制御板の有無（Ａ−制御板あり、Ｂ−制御板な
し）におけるリボンの幅方向位置のリボン厚み（μｍ）
を図示したもので、整流板の設置が仮クラウンの改善に
著しい効果があることを示している。

なお、本発明は以上横型タンプッシュだけでなく、第５
図の縦型タンプッシュにも適用できるのは勿論である。

第５図はタンデソシュｌの底部にノズルチップ７を垂直
に設けたものであるが、例えばセラミックフィルターよ
りなる制御板１４を支持板１８を介して温習り部に配置
すると、タンプッシュ内へ湯を注入する際の渦流れの方
向性をなくし整流化することができる。

〔発明の効果〕

本発明はスタート等溶湯の流れを均一化できるので、ノ
ズルチップへのスプラッシュ付着によるリボンのたて切
れの問題や、仮クラウンを防止することができ、これに
より非晶質金属薄帯を安定して製造することができるの
で、その工業的効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は本発明のノズルホルダーの１部所面図、
同図（ｂｌはリボン先端部の形状を示し、第２図（ａｌ
）、（ａｚ）　；　（ｂｌ）、（ｂｚ）　；　（ＣＩ）
、（Ｃ２）　；　（ｄ＋）、（ｄｚ）　は本発明の制御
板のそれぞれ正面図、断面図を示し、第３図及び４図は
本発明のノズルホルダ一部の他の実施例を示し、第５図
は本発明の他の実施例を示し、第６図は本発明と従来例
の板クラウンの状態を示す図である。第７図は従来例の
１部所面図であり、第８図（ａｌは第５図のノズルホル
ダーの１部所面図、（ｂｌはリボン先端部の形状を示す
。 ■・・・タンプッシュ、　　２・・・溶融金属、３・・
・ストッパー、　　　４・・・タンプッシュノズル、５
・・・中間ノズル、　　　６・・・ノズルホルダー、　
７・・・ノズルチップ、　　８・・・ノズルスリット、
９・・・溶湯流路、　　　１０・・・拡がり部、１１・
・・リボン（金属薄帯）、１２・・・流速制御板、１４
　、１５・・・フィルター、　　　　１８・・・支持板
。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）高速回転する冷却体表面にノズルスリットより溶
融金属を連続的に噴射供給して急冷固化させることによ
り非晶質金属薄帯を製造する装置において、前記ノズル
スリットを構成するノズルチップに至る該溶融金属流路
内に該溶融金属の流速を制御する制御板を設けたことを
特徴とする非晶質金属薄帯の製造装置。
（２）前記制御板が多孔板よりなることを特徴とする特
許請求の範囲第１項記載の装置。
（３）前記制御板がフィルターよりなることを特徴とす
る特許請求の範囲第１項記載の装置。
（４）前記制御板が多孔板とフィルターとの組合せによ
り構成されたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記
載の装置。