JPH06632A - 注湯用ノズル - Google Patents
注湯用ノズルInfo
- Publication number
- JPH06632A JPH06632A JP15913092A JP15913092A JPH06632A JP H06632 A JPH06632 A JP H06632A JP 15913092 A JP15913092 A JP 15913092A JP 15913092 A JP15913092 A JP 15913092A JP H06632 A JPH06632 A JP H06632A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- molten metal
- hot water
- arranging
- pouring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Continuous Casting (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】湯の広がりや湯の飛散を防止することで良好な
鋳肌を得るための注湯用ノズルを提供する。 【構成】内面に整流機構を備えた注湯用ノズル。 【効果】ノズルから落下する湯の広がりや空気の巻き込
み、あるいは湯の飛散を防止でき、造塊品の肌を滑らか
に、かつ表層を健全なものとすることで、製品の品質，
歩留まり，生産効率の向上が図れ、注湯作業時の安全性
も改善できる。
鋳肌を得るための注湯用ノズルを提供する。 【構成】内面に整流機構を備えた注湯用ノズル。 【効果】ノズルから落下する湯の広がりや空気の巻き込
み、あるいは湯の飛散を防止でき、造塊品の肌を滑らか
に、かつ表層を健全なものとすることで、製品の品質，
歩留まり，生産効率の向上が図れ、注湯作業時の安全性
も改善できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は溶解から造塊に至る製造
過程において、溶湯を鋳型に注湯する際用いられるノズ
ルの形状に関する。
過程において、溶湯を鋳型に注湯する際用いられるノズ
ルの形状に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、注湯用ノズルにはその断面が単純
な円形をなすノズルが用いられてきた。
な円形をなすノズルが用いられてきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】注湯用ノズルとして従
来用いられてきた断面が単純な円形をなすノズルでは、
注湯しようとする溶湯の湯量が多いため大径のノズルを
用いる場合や、ノズルから湯面までが高い場合には注湯
の際にノズルから落下する湯がノズル径より広がり、飛
散することが多かった。その結果、湯がノズルから落下
する過程で空気を巻き込んだり、飛散した湯玉が湯口の
周囲に飛散したり、あるいは鋳型内部に飛散した小さな
湯玉が鋳型からの冷却効果を受けて先に凝固してしまう
ために、製造する造塊品の肌の程度を極めて悪くした
り、造塊品の表層にいわゆる表層欠陥を生じてしまう欠
点があった。
来用いられてきた断面が単純な円形をなすノズルでは、
注湯しようとする溶湯の湯量が多いため大径のノズルを
用いる場合や、ノズルから湯面までが高い場合には注湯
の際にノズルから落下する湯がノズル径より広がり、飛
散することが多かった。その結果、湯がノズルから落下
する過程で空気を巻き込んだり、飛散した湯玉が湯口の
周囲に飛散したり、あるいは鋳型内部に飛散した小さな
湯玉が鋳型からの冷却効果を受けて先に凝固してしまう
ために、製造する造塊品の肌の程度を極めて悪くした
り、造塊品の表層にいわゆる表層欠陥を生じてしまう欠
点があった。
【０００４】本発明の目的は、このような欠点を解消す
る注湯用ノズルを提供することにある。
る注湯用ノズルを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる問題を
解決するためにノズルの断面形状が注湯状態にいかなる
影響を与えるかにつき、流体力学にもとづき種々実験を
行なった。その結果、ノズルの内面に湯の流れを一定方
向に向ける整流機構をもうけることで解決できることが
判明した。
解決するためにノズルの断面形状が注湯状態にいかなる
影響を与えるかにつき、流体力学にもとづき種々実験を
行なった。その結果、ノズルの内面に湯の流れを一定方
向に向ける整流機構をもうけることで解決できることが
判明した。
【０００６】
【作用】図１の内面が単純な円形断面のノズル１の場
合、ノズル１から落下する湯２は、目視観察的には一様
な速度で落下しているかに見えるが、実際には一般にノ
ズル径の中心側程落下速度は大きく、かつ湯はノズル内
でその流れに乱れを生じながら回転を伴って落下する。
このためノズルから出た湯は、図２のように、ノズル径
より広がりを生じて時には湯玉５を周囲に散乱したり、
空気を巻き込んだりしながら落下する。これらは一般家
庭でも洗面台での排水時の水の回転や、図３に示したよ
うに水道蛇口６やホースから出る水７の状態によく見か
けるのと同じ現象である。従ってノズル１の内面に湯２
を整流する整流機構を設けることで従来技術での問題は
解決する。図４は図３の状態にある水道蛇口６に整流機
構を取り付けた結果を示すもので、蛇口から出た水７は
整流機構の効果を如実に表している。すなわち、ノズル
１の内面に同様の整流機構を設けることでノズル１から
落下する湯２はノズル径よりも広がることはなくなり、
ましてや空気を巻き込んだり、湯玉５が飛散することも
なくなる。
合、ノズル１から落下する湯２は、目視観察的には一様
な速度で落下しているかに見えるが、実際には一般にノ
ズル径の中心側程落下速度は大きく、かつ湯はノズル内
でその流れに乱れを生じながら回転を伴って落下する。
このためノズルから出た湯は、図２のように、ノズル径
より広がりを生じて時には湯玉５を周囲に散乱したり、
空気を巻き込んだりしながら落下する。これらは一般家
庭でも洗面台での排水時の水の回転や、図３に示したよ
うに水道蛇口６やホースから出る水７の状態によく見か
けるのと同じ現象である。従ってノズル１の内面に湯２
を整流する整流機構を設けることで従来技術での問題は
解決する。図４は図３の状態にある水道蛇口６に整流機
構を取り付けた結果を示すもので、蛇口から出た水７は
整流機構の効果を如実に表している。すなわち、ノズル
１の内面に同様の整流機構を設けることでノズル１から
落下する湯２はノズル径よりも広がることはなくなり、
ましてや空気を巻き込んだり、湯玉５が飛散することも
なくなる。
【０００７】
【実施例】図５は本発明によるノズル１の一例の斜視図
を、また、図６は図５に示した本発明によるノズル１の
横断面をそれぞれ示したものだが、ノズル１内面の整流
機構は一枚あるいは複数枚の整流板８を湯の落下する方
向に配置したものや、ノズル１の横断面の他の一例を示
した図７のように、横断面が花形（こんぺい糖形）の凹
凸部９を設けたものを考案した。整流板８の厚みと高
さ、あるいは花形（こんぺい糖形）の場合の凹凸量は、
当然ながら注湯しようとする湯量や目標とする鋳込速度
さらには湯の化学成分（すなわち製造しようとする製品
の材質）がもたらす湯の粘性により種々異なる。図８は
本発明によるノズル１を用いた場合の注湯時の状態を示
したものだが、図２に示したような従来のノズル１を用
いた場合の注湯時の湯２の広がりや湯玉５の飛散はな
く、湯はあばれることなく落下する。
を、また、図６は図５に示した本発明によるノズル１の
横断面をそれぞれ示したものだが、ノズル１内面の整流
機構は一枚あるいは複数枚の整流板８を湯の落下する方
向に配置したものや、ノズル１の横断面の他の一例を示
した図７のように、横断面が花形（こんぺい糖形）の凹
凸部９を設けたものを考案した。整流板８の厚みと高
さ、あるいは花形（こんぺい糖形）の場合の凹凸量は、
当然ながら注湯しようとする湯量や目標とする鋳込速度
さらには湯の化学成分（すなわち製造しようとする製品
の材質）がもたらす湯の粘性により種々異なる。図８は
本発明によるノズル１を用いた場合の注湯時の状態を示
したものだが、図２に示したような従来のノズル１を用
いた場合の注湯時の湯２の広がりや湯玉５の飛散はな
く、湯はあばれることなく落下する。
【０００８】
【発明の効果】本発明によるノズルを用いることで、従
来のノズルを用いた場合に避けがたかったノズルから落
下する湯の広がりや空気の巻き込みあるいは湯玉の飛散
は解消され、結果的に造塊品の鋳肌を滑らかにでき、併
せて造塊品の表層を健全なものとすることが可能とな
り、製品の品質，歩留まりを大きく向上させ、工程的に
も滞りなく進められることが可能となったことで生産効
率の面でも極めて大きな効果を得ることが可能となっ
た。また、湯玉が飛散しないことで、注湯作業を行なう
作業者の安全上の問題も大きく改善できた。
来のノズルを用いた場合に避けがたかったノズルから落
下する湯の広がりや空気の巻き込みあるいは湯玉の飛散
は解消され、結果的に造塊品の鋳肌を滑らかにでき、併
せて造塊品の表層を健全なものとすることが可能とな
り、製品の品質，歩留まりを大きく向上させ、工程的に
も滞りなく進められることが可能となったことで生産効
率の面でも極めて大きな効果を得ることが可能となっ
た。また、湯玉が飛散しないことで、注湯作業を行なう
作業者の安全上の問題も大きく改善できた。
【図１】従来のノズルの内面形状を示す斜視図。
【図２】従来のノズルを用いた場合の湯の落下状況を示
す説明図。
す説明図。
【図３】普通の水道蛇口から出る水の状態を示す状況写
真。
真。
【図４】図３の状態にある水道蛇口に整流機構を取り付
けた結果としての水の状態を示す状況写真。
けた結果としての水の状態を示す状況写真。
【図５】本発明によるノズルの一例を示す説明図。
【図６】図５に示した本発明によるノズルの横断面図。
【図７】本発明による他のノズルの横断面図。
【図８】本発明によるノズルを用いた場合の注湯時の状
況を示す説明図。
況を示す説明図。
１…ノズル、２…湯、３…取鍋、４…鋳型、５…湯玉、
６…水道蛇口、７…水、８…整流板、９…凹凸部。
６…水道蛇口、７…水、８…整流板、９…凹凸部。
Claims (2)
- 【請求項１】内面に溶湯の整流機構を備えたことを特徴
とする注湯用ノズル。 - 【請求項２】内面に溶湯の整流機構を備えたノズルを注
湯に用いることを特徴とする注湯法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15913092A JPH06632A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 注湯用ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15913092A JPH06632A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 注湯用ノズル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06632A true JPH06632A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=15686905
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15913092A Pending JPH06632A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 注湯用ノズル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06632A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4646427B2 (ja) * | 2001-03-23 | 2011-03-09 | 株式会社神戸製鋼所 | コールドクルーシブル誘導溶解装置の出湯方法 |
| JP2011189381A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Kurosaki Harima Corp | ロングノズル |
| JP2015098051A (ja) * | 2013-11-20 | 2015-05-28 | アイチセラテック株式会社 | 溶湯流通管及び溶湯収容器 |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP15913092A patent/JPH06632A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4646427B2 (ja) * | 2001-03-23 | 2011-03-09 | 株式会社神戸製鋼所 | コールドクルーシブル誘導溶解装置の出湯方法 |
| JP2011189381A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Kurosaki Harima Corp | ロングノズル |
| JP2015098051A (ja) * | 2013-11-20 | 2015-05-28 | アイチセラテック株式会社 | 溶湯流通管及び溶湯収容器 |
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