JPS61295330A - 薄鋼帯の通板冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、薄鋼帯の連続焼鈍ラインあるいは熱、処理
ライン等において薄鋼帯を通板冷却する装置に関する。

〈従来の技術〉 薄鋼帯の連続焼鈍ラインや熱処理ラインにおける熱銅帯
の冷却方法として、従来からガスジェットクリーニング
方式やラミナー７０一方式に代表される冷却水の噴流に
よる方法あるいは特公昭５７−１１９３３号公報明細書
等に示される冷却水槽に浸漬して冷却する方法、または
水冷ロールにより行う方法が知られている。

上述した従来の冷却方法においては、冷却装置への薄鋼
帯の通板Ｋ、多数の小径ロールを並列したローラチーグ
ル面上で支持するか、あるいは上下に配置した支持ロー
ル間を掛は回わしてガイドするものであるから、必然的
に装置が複雑となシ、かつ初期通板に手間を要するとか
、あるいは通板時、薄鋼帯面に摺υ傷が生じやすいなど
の問題があった。特に、連続焼鈍炉における過時効処理
後の薄鋼帯は、その時効性を考慮して、最終冷却は冷却
速度の比較的遅いガスジェットクリーニング方式により
過時効処理温度、はぼ４００℃から７０℃以下まで冷却
するため、炉長が長大化する傾向があった。

本発明者等は従来の薄鋼帯の冷却方法における上述の欠
点に鑑み、かつ銅帯の最終冷却温度として３００℃以下
であれば、材質を劣化することなく急冷可能との知見に
基づいて上記諸欠点を解消もしくは軽減した水冷方式に
よる銅帯の非接触通板を可能にした冷却装置を提供する
ため、第４図、第５図に示す薄鋼帯の通板冷却装置を発
明した。すなわち、＃１は水平方向に走行移送する薄鋼
帯ｌの下面に対向し、かつ該薄鋼帯１の走行移送方向に
沿い一定の間隔を置いて、該薄鋼帯を冷却水の流体圧に
より浮揚させ支持する７０−タ２を複数個列設すると共
に、銅帯の上面に水膜もしくは水層を形成せしめる冷却
水ノズル３を薄鋼帯１上面に設けたものである。

しかしながら、連続焼鈍ラインから一定のテンションを
もって引き出される薄鋼帯の形状は必ずしも平坦でなく
、第３図に示すように薄鋼帯１の幅方向に大なシ小なシ
彎曲しておフ、このため冷却水ノズル３からの鋼帯面１
上での冷却水の流れおよび水膜、水層の形成に不均一が
生じ、冷却むら、冷却効果の低下を招来するという欠点
があった。

この発明は連続焼鈍ラインあるいは熱処理ライン等にお
いて薄鋼帯を通板冷却する従来方法の欠点を解消する丸
めになされたものであって、薄鋼帯の幅方向彎曲を上下
に配したフロータの冷却水噴流による水圧をもって平坦
に爛正保持し、銅帯面上に形成されろ水膜もしくは水層
を均一化して冷却効果の高い薄鋼帯通板冷却装置を提供
しようとするものである。

く問題点を解決するための手段〉 上述した問題点を解決するため、この発明の薄鋼帯の通
板冷却装置は、冷却水の噴出方向が互いに交叉するよう
に内向きに開口した少くとも平行二条のスリットノズル
を備え、噴出冷却水の流体圧により薄鋼帯を浮揚又は押
圧し、かつ薄鋼帯の上下面にそれぞれ対向するように設
けた上下一対のフロータを、前記薄鋼帯の走行移送方向
に沿って一定の間隔をおいて配設した複数対のフロータ
群と、各対のフロータ間係に設けた薄鋼帯の上面に水膜
もしくは水層を形成せしめる冷却水供給ノズルを備えた
ことを特徴とするものである。

く作　　　用〉 上記の構成により、走行する銅帯は、７０−夕から噴出
する冷却水の流体圧により浮揚せしめられると共に、上
下のフロータの協働作用によって銅帯の幅方向彎曲が水
圧により平坦に矯正され、銅帯面上の冷却水の分布が均
一化される。

く実　施　例〉 以下、図面にしたがって、この発明の実゛施例について
説明する。実施例の薄鋼帯の通板冷却装置は連続焼鈍ラ
インの下流に配設した最終冷却装置に採用したものであ
って、Ｗｃ１図はその概略構成を示す側面図である。

！１図において、ｌは焼鈍炉から引き出された２５０〜
２００℃の板厚はぼ５ｍｓ以下の薄鋼帯、２は７０−タ
、２ａはフロータ２の本体をなすヘッダ、２ｂは該ヘッ
ダ２の上面両端部に夫々設けられたスリットノズル２ｂ
として、ヘッダ２ａに連結された冷却水供給管２Ｃから
導入された圧力水（０，５〜１　、５　ｈ／ｃｎ　）が
噴出する。これらスリットノズルの噴出方向は内向きに
交叉する方向に開口している。　・３は冷却水ノズル乙
して銅帯上面においては、たとえばラミナフロータイプ
のものが、少くとも隣シ合うフロータ２０間に配設され
ておシ、また、銅帯の下面側には必蜀に応じて図示のよ
うな噴水式の冷却水ノズル３が設置される。

さて、このような構成になる装置において、導入される
鋼帯ｌは前述の如く必ずしも平坦でなく、第３図に誇張
して示すように王として板幅方向に上皮シまたは下皮シ
状に彎曲している場合が多い、殊にデフレクタロールに
より走行方向は変更した後流においてその傾向が強い。

このような板幅方向に彎曲した銅帯が上下１対のフロー
タ２，２間に進入すると、Ｗｃ２図に示すように、たと
えば横断面、下皮シの鋼帯ｌの両端部付近は、下側フロ
ータ２のスリットノズル２ｂに接近して強い水圧を受は
力Ｆｌ　　で押し上げられ、反面該銅帯の中央部は上側
フロータのスリットノズル２ｂに接近して下側のスリッ
トノズルの水圧よシも強い噴射水の力Ｆ２　　で押し下
げられるため、該薄鋼帯には板幅方向に関して逆反シ方
向のモーメントが作用し、平坦化されるが、はぼ平板状
態となった位置において、上下フロータによる水圧作用
は均衡する。隣接の上下フロータ間においても同様な彎
曲矯正作用を銅帯に及はすので、隣シ合うフロータ間で
は鋼帯ｌはほぼ平坦状態を維持することができ、従って
銅帯上面に冷却水ノズル２ｂから供給される冷却水は均
一な水膜あるいは水層を形成することが可能となシ、銅
帯の冷却効果を一段と向上することができる。

尚、本発明において謂うスリットノズルとは、管状ノズ
ルを間隔を置きあるいは置かずに列設したものも含むも
のとする。

〈発明の効果〉 以上の説明から明らかなように、この発明の薄鋼帯の通
板冷却装置によれば、 ■　走行移送する薄鋼帯を、フロータから噴出する冷却
水の流体圧により浮揚支持するから、薄鋼帯表面に摺り
傷を生じることなく均一に冷却することができる。

■　薄隼帯の上下面から冷却水を噴出させるので、薄鋼
帯の冷却効果を高め、かつ通板冷却ラインの長さを短縮
化される。

■　薄鋼帯の板幅方向の彎曲変形がらっても、これを平
坦に矯正しつつ冷却を行い得るものでおるから、冷却水
による冷却作用を均一化し、もって銅帯の冷却を効果的
ならしめ得る利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明にかかる実施例の薄鋼帯の通板冷却装
置の要部側面図、第２図はこの発明の薄鋼帯の通板冷却
装置による薄鋼帯の幅方向彎曲矯正の原理説明図、第３
図は薄鋼帯の板幅方向の変曲状況を例示する斜視図、第
４図は従来装置の概！！構成を示す側面図、第５図は、
第４図装置の詳細を示す部分的斜視図である。 図中、 １・・・薄鋼帯、２・・・７０−タ、２ａ・・・ヘッダ
、２ｂ・・・スリットノズル、２ｃ・・・冷却水供給管
、３・・・冷却水ノズル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 冷却水の噴出方向が互いに交叉するように内向きに開口
   した少くとも平行二条のスリットノズルを備え、噴出冷
   却水の流体圧により薄鋼帯を浮揚又は押圧し、かつ薄鋼
   帯の上下面にそれぞれ対向するように設けた上下一対の
   フロータを、前記薄鋼帯の走行移送方向に沿い一定の間
   隔を置いて配設した複数対のフロータ群と、各対のフロ
   ータ間毎に設けた薄鋼帯の上面に水膜もしくは水層を形
   成せしめる冷却水供給ノズルを備えたことを特徴とする
   薄鋼帯の通板冷却装置。