JPS61293802A - 化粧単板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、天然の笹杢柄のようなギザギザ模様の木目
表現を可能にした化粧単板の製造方法に関するものであ
る。

〔背景技術〕

通常の化粧単板の製造方法は、第５図に示すように、染
色した素材単板１０の複数枚を凹凸状の一対の成形型１
１．１２で圧締接着して集成フリッチ１３をつくり、こ
れを所定方向からスライスして化粧単板１４を得るもの
である。第５図に示す方法ではとくに板目柄の化粧単板
１４が得られる。

この場合、天然の笹杢柄のようにギザギザ模様のある木
目をつくるためには、素材単板１０にエンボス加工によ
って凹凸を形成するか、あるいは成形型１１．１２の型
面にあらかじめ凹凸を形成しておく方法が採用されてい
たが、これらの方法には以下の問題があった。

（＾）　エンボス加工による凹凸付与方法では、第６図
に示すように、エンボスロール１５等の設備が必要であ
り、かつ工程数が増えるため、コストが高くなるととも
に、エンボス条件が一定せず品質が不安定になる。また
、素材単板１０の長手方向（繊維方向、第６図に矢印で
示す方向）に凹凸深さを変化させることは困難であり、
ロール１５の外径によって（り返しの変化しかできなか
った。

（Ｂ）　　型表面にあらかじめ凹凸を形成しておく方法
では、手作業および機械作業のいずれの場合でも多数の
小さい凹凸を切削するのに時間がかかり、また精度も悪
くなるという問題がある。さらに、柄の変化に容易に対
応することができない。

〔発明の目的〕

この発明の目的は、ギザギザ模様の木目を人工的に表現
した化粧単板の製造方法を提供することである。

〔発明の開示〕

この発明の化粧単板の製造方法は、成形型本体の型面の
全面または一部に棒材を並設した成形型を用いて複数枚
の素材単板を圧締接着して集成フリッチを成形し、つい
でこの集成フリッチをスライスすることを特徴とするも
のである。

このように、この発明によれば、型面に棒材を並設した
ので、型面に凹凸を形成することができ、化粧単板に安
価でかつ簡単にギザギザ模様等の木目を表現することが
でき、品質も安定するようになる。さらに、棒材の組合
せや変更により、多種の柄表現が可能になる。

前記棒材としては、断面が円形、だ円形等の種々の断面
形状のものが使用可能であり、またその径もとくに限定
されるものではない。使用に際しては、単一の棒材を多
数並設するようにしてもよく、あるいは変化に富む木目
を得るために断面形状や径の異なる複数種の棒材を組合
せるようにしてもよい。

第１図はこの発明の成形型の一例を示しており、成形型
本体１は凹状の型面１ａを有し、この型面ｌａ上にその
全面にわたって多数の棒材２が並設される。棒材２は狙
いとする化粧単板の木目に応じて、型面の全面ではなく
、その一部、たとえば中央部にのみ配設するようにして
もよい。

このようにして棒材２を並設することにより、型面１ａ
は凹凸状となり、この型面上に素材単板を積層し圧締接
着して集成フリフチを作成し、これをスライスして得ら
れる化粧単板には、型面ｌａ上の凹凸に対応するギザギ
ザ模様の木目が形成され、天然の笹杢柄等を簡単に表現
できるようになる。また、表現されるパターンも品質的
に安定したものになるという利点がある。

次に例をあげてこの発明の詳細な説明する。

例：第２図に示すように成形型本体１の凹状型面ｌａ上
に径ｌＢ、長さ５００　龍で断面円形の鉄製棒材２ａと
径３ｍ、長さ５００　龍で断面円形の鉄製棒材２ｂとを
幅方向（矢印で示す方向）に交互に連続的に並設した。

さらに長手方向にも同様にして交互に並設した。ただし
、長手方向に並設する場合は、側棒材２ａ、２ｂの端面
同士を突き合わせたときに段差ができるため、径の大き
い棒材２ｂは端部が径の小さい棒材２ａの径とほぼ等し
い径となるように端部に向って徐々に径を小さくする。

かかる成形型を用いて化粧単板を作成するには、まず片
面に接着剤を塗布した２〜３枚程度の素材単板を圧締接
着し、ついでこれらの素材単板と成形型との間に接着剤
を塗布した１〜数枚程度の素材単板を介在させ圧締接着
する操作をくり返して所定厚みの集成フリッチを成形し
た。この集成フリッチはその厚み方向に沿って並設され
た接着剤層がすべて均一に凹凸状となっていた。かかる
集成フリッチをその接着剤層と交差する方向からスライ
スした得た化粧単板は、第３図に示すように木目部４が
大、小のギザギザ模様となり、きわめて自然感に富むも
のでありた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
１一方、棒材を使用せずに通常の成形型を用いて得た化
粧単板には、第４図に示すようにギザギザ模様のない単
調な木目部５しかできなかった。

〔発明の効果〕

この発明によれば、型面に棒材を並設したので、型面に
凹凸を形成することができ、化粧単板に安価でかつ簡単
にギザギザ模様等の木目を表現することができ、品質も
安定するようになる。さらに、棒材の組合せや変更によ
り、多種の柄表現が可能になるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明における成形型の一例を示す斜視図、
第２図は成形型の他の例を示す正面図、第３図は得られ
た化粧単板の平面図、第４図は通常の化粧単板の平面図
、第５国情通常の化粧単板の製造方法を示す説明図、第
６図はエンボス加工による凹凸付与方法を示す斜視図で
ある。 １・・・本体、１ａ・・・型面、２．２ａ、２ｂ・・・
棒材、１０・・・素材単板、１３・・・集成フリッチ第
１図 第２図 第３図　　　　　第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 成形型本体の型面の全面または一部に棒材を並設した成
   形型を用いて複数枚の素材単板を圧締接着して集成フリ
   ッチを成形し、ついでこの集成フリッチをスライスする
   ことを特徴とする化粧単板の製造方法。