JPS61293407A - 横坐り座布団 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、クッション体を特殊形状とすることによって
、椅子等を用いずに床面上に長時間にわたって快適に坐
ることのできる横座り座布団に関するものである。

（ロ）従来技術及びその問題点 従来から、人間生活において“坐る”という動作は、人
体を安楽に保持し得るための姿勢の１つとして不可欠の
ものであって、その“坐る”という動作を、畳・ジュー
タン等の敷設された場所において快適になし得るための
数多くの工夫がなされている。

しかしながら、従来のいずれの座布団やクッションも、
正坐した状態における上半身の安定した保持効果、正坐
した下肢部の保冷効果、クフシシン効果等のいずれかを
得るにとどまり、下肢部に体圧による圧迫負荷を加える
ことなく、安定した姿勢で坐ったまま長時間にわたって
その姿勢を維持することができるものではなかった。ま
た、坐ることに馴れていない若者や外国人にとっては、
“坐る”という動作が苦手であり、第４図に示す如くジ
ュータン等に直接坐ったとしても崩した脚の反対側に体
圧が加わって不安定な姿勢になり、長時間にねたちで坐
ったままの姿勢を維持することができず、また、従来の
座布団は正方形であるので、横座りをした際に坐屈した
膝部と下肢部とが臀部と同様に座布団上にあって姿勢が
不安定になるばかりでなく、体圧による圧迫より下肢部
が解放されないため、坐り方をｉｌ々変えて下肢部に生
じる圧迫痛やしびれを我慢しなければならないという欠
点を有していた。

（ハ）本発明が解決しようとする問題点本発明が解決し
ようとする問題点、即ち本発明の目的は、従来技術の欠
点を解消するものであって、横座りした場合に生じがち
な下肢部のしびれや圧迫痛を防止することができると共
に、横座りしたままの姿勢を長時間にわたって安定して
維持することができ、しかも使用後は部屋内のインテリ
ア物として美的感覚を発揮することができる横座り座布
団を提供するものである。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は、前記（ハ）の如き目的を達成するために次の
如き構造を有するものである。即ち、本発明は、充填材
料を封入したクッション体が、臀部のみを全面支承する
大きさの半円形状支承面と坐屈した下肢部が体圧により
圧迫されない程度の厚味とを有することを特徴とするも
のである。

ここで、前記クッション体の形状について詳説すると、
その形状は、直径４０〜６０ｃｍの半円形状支承面を有
すると共に下肢部のふくらはぎが体圧によって圧迫され
ない程度の厚味を有しているものであって、好ましくは
前半円形状支承面の弦側が弧側より厚くなっている。

一方、本発明に用いた充填材料としては、詰綿、蕎麦殻
、中空小球状弾性体等のいずれであっても差支えないが
、臀部への馴染み易さやクッション性等を考慮すると、
中空小球状弾性体が好ましい。更に、中空小球状弾性体
について詳しく説明すると、ポリエチレン、ポリビニレ
ン等の合成樹脂を素材としてシャボン玉の如く吹き出し
加工により直径１０〜２０ｍｍ程度の小球状に成形し、
球内に内包する空気を吹き出すための換気孔を１〜３ケ
所に設けたものである。

なお、クッション体は、充填材料を封入した内袋と咳内
袋を被覆するための外袋から形成されている。そして、
外袋と内袋は、両方とも通気性布帛からなり、その通気
性布帛の素材としては、通常用いられている糸からなる
メツシュ布、あるいは綿糸、混紡糸、強撚糸等から経糸
及び緯糸を二重織して得た表裏に方眼紙様の織組織を有
するクロス刺繍用基布の如き透かし目織布のいずれを採
用しても良い。更に、外袋には、プリント染色、刺繍等
によって各種の模様付けを施すと共に、ファスナー等に
よって開閉する開口部を弦例の側部に設けである。

（ホ）本発明の作用 本発明は、上述した構成を有しているので、以下の如き
作用を奏する。

ａ）充填材料を封入したクッション体を臀部のみを全面
支承する大きさの半円形状に形成したことによって、女
性等に頻繁に見られる横座り、即ち正座から多少下肢部
を左右のいずれかに崩した坐りに際して下肢部の坐屈に
支障を与えることなく臀部の下部のみに容易に敷設する
ことができると共に、膝部における過度の屈曲や、体側
部における過度の圧迫や伸長を防止して体重を安定して
支承することができる。

ｂ）充填材料を封入したクッション体の厚味を下肢部が
体圧によって圧迫されない程度の厚さとしたことによっ
て、横座り等に際して膝等の浮き上がりを防止すると共
に、膝部を中心とした大腿部と下肢部への体圧の集中を
緩和することができる。

（へ）実施例 第１〜３図は、本発明の横座り座布団の一実施例を示し
たものであって、第１図はその外観を示した一部破断斜
視図であり、第２図は充填材料として用いた中空小球状
弾性体を拡大した一部破断図であり、第３図はその使用
態様を示した図である。

まず、第１図に示す如き本実施例の横座り座布団は、第
２図に示す如き多数の中空小球状弾性体１からなる充填
材料を直径５０ｃｍの半円形状内袋２に封入し後、該半
円形状内袋２と同形状の半円形状外袋３に収脱開口部４
を介して封大して、クッション体５を成形したものであ
る。

次・いで、第２図に示す如き中空小球状弾性体１は、ポ
リエチレン樹脂を素材としてシャボン玉の如く吹き出し
加工によって直径２０１＋１Ｒ＋程度の小球状に成形さ
れたものであって、球内に換気するための１個の給排気
孔６を有するものを採用した。

なお、クッション体５の内袋と外袋は、両方とも通気性
性布帛を用いたものであって、外袋には刺繍によって絵
模様が施されて美的感覚を有するものを用いである。

かくして得られた本実施例の横座り座布団は、体圧のす
べてが該布団上において臀部のみに負荷され、且つ座布
団の形状が半円形であるので、坐屈した膝及び下肢部は
座布団上になく、且つ座布団の厚さが下肢部を圧迫しな
い高さを有しているので、臀部は坐屈した膝及び下肢部
よりも高い位置で支承され、坐屈した膝及び下肢部には
体圧が負荷されない。

また、本実施例においては、充填材料とじて中空小球状
弾性体を用いているので、上述した作用効果を奏するば
かりでなく、横座り時に、下肢部に温湿空気を強制的に
換気して保冷しながらソフトタッチの指圧を臀部に施し
て下肢部に生じがちなしびれに対する防止作用をより一
段と促進することができるものであった。

（ト）本発明の効果 本発明は、上述した構成及び作用を有しているので、次
の如き効果を奏する。

■　充填材料を封入したクッション体が臀部のみを全面
支承する大きさの半円形状に形成されたことによって横
座り時に下肢部の坐屈が容易になり上半身の体圧が臀部
のみに負荷されるので、′坐る”という動作に不慣れな
若者や外国人にとっても膝部における過度の屈曲、捩れ
や、体側部における側筋への過度の圧迫、換れ、伸長を
なくして快適な坐り心地が得られてる。更に、使用しな
い時には、クッション体の特異な形状によって、部屋内
のインテリア物として配置しておくことができるので、
別途収納しておく手間を要することがない。

■　充填材料を封入したクッション体の厚味を下肢部が
体圧によって圧迫されない程度の厚さとしたことによっ
て、横座り等に際して臀部のみが下肢部より高い位置で
支承されるので、膝部の浮き上がりがなく、安定した坐
り心地を長時間にわたって継続することができると共に
、下肢部に体圧による圧迫力が加わらないので、足のし
びれを感することなく構坐り姿勢を維持できるものであ
る。

以上のように、本発明の横座り座布団は、下肢部の坐屈
を容易にすると共に、体圧による下肢部のしびれや圧迫
感等を防止することができるので、坐ったままの姿勢を
長時間にわたって安定して維持することができ、しかも
使用後は部屋内にインテリア物として美的感覚を発揮し
、その効果は著大である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の横座り座布団に関するものであって、
第１図はその一実施例の外観を示した一部破断図、第２
図は第１図の中空小球状弾性体を拡大した一部破断図、
第３図は本発明の横座り座布団使用時の背面図、第４図
は、従来の横座り時の背面図である。 １・・・中空小球状弾性体 ２・・・半円形状内袋 ３・・・半円形状外袋 ４・・・収脱開口部 ５・・・クッション体 ６・・・給排気孔 Ｇ・・・床 Ｂ・・・身体

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）充填材料を封入したクッション体を臀部のみが全
   面支承される大きさの半円形状に形成すると共に、坐屈
   した下肢部が体圧により圧迫されない厚さとしたことを
   特徴とする横座り座布団。
2. （２）充填材料が、給排気孔を有する多数の中空小球状
   弾性体からなる特許請求の範囲第１項記載の横座り座布
   団。