JPS61291707A - 内燃機関用バルブの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内燃機関に用いられるバルブの製造方法に関す
るものである。

〔従来の技術〕

近年車輌用ニンジンは性能向上のためＯＨＣ型又はＤＯ
ＨＣ型とする傾向が強い。このような高速性能を向上さ
せた型のエンジンにおいては、吸排気バルブの慣性質量
の減少や固有振動数特性の向上が重要となり、このため
バルブ構造の簡略化並びにバルブの一体化成形及び軽量
化が望まれている。又、実用上はバルブのエンジンへの
組付作業が容易であることが好ましい。

すなわち、バルブの構造は大別すると、バルブシートに
離着座する傘部、該傘部に続く棒状のステム部、及び該
ステム部端部に一体的に形成されバルブスプリングを保
持するリテーナ部よりなるが、これらの各部分を軽量化
及び一体化形成するのが都合がよい。一方、バルブをエ
ンジンに組付ける場合、傘部又はリテーナ部の少なくと
も一方のない状態でステム部を組付け。

次いで他方をステム部に一体に組付けるが、小型で高精
度を要求される部品の組付けでおるため組付作業ｔｉｔ
簡便迅速で且つ正確に行えることが望ましく、このため
には傘部やリテーナ部の構造が重壁となる＠ 本発明者はパルプ構造を改良するため、従来いくつかの
提案を行った。例えば実開昭６０−１２６０６号公報に
おいてはパルプのりフタ部をリテーナ部と一体に形成レ
ステム部端部に取り付け、且つ該ステム部の径を、ガイ
ドプッシュと接触する一部を除いて小きくしたパルプを
開示した０又、別の例としてステム部の傘部側端部を例
えば３つの突出部を有する小傘部となし、これに外Ｗ４
部にバルブシート当接部を設は且つ平面部に該小傘部が
挿通する孔を形成した板状体を固着し、更にこの板状体
に盲板を固着して傘部を形成したパルプを提案した＠又
、前記パルプと同様の構成を有し、板状体に形成する孔
の形状をスポット溶接用電極が挿入できるように工夫し
たパルプも提案し六〇 〔発明が解決しようとする問題点〕 前記実開昭６０−１２６０６号公報に開示されたパルプ
はパルプのエンジンへの取付は作業において傘部又はリ
テーナ部を組付ける構造であるが、傘部を棒状のステム
部端部に直接組付ける場合は傘部とステム部の組付は強
度などが問題となり、反対にリテーナ部を棒状のステム
部端部に組付ける場合はリテーナ部のシリンダヘッドに
対する案内精度や前記リテーナ部を押圧するカムに対す
る平行度等が問題となる。これらの点を改良するためリ
テーナ部をステム部と一体に成形し、且つステム部の傘
部側端部に設けた小傘部に、板状体及び盲板全溶接によ
り固着して傘部を形成したパルプを提案した０しかし、
この場合においても、板状体の溶接の際の溶接用電極の
配設位置に難点があり、作業効率の点で問題があった。

又、前記パルプと同様の構成を有し、板状体にスポット
溶接用電極が挿入できる隙間を有する孔を設けたパルプ
は、溶接時の作業性は改善されるものの、小さな板状体
に複雑な形状のかなり大きな孔を設けることとなるため
、強度の点で問題が生じ、又、穿孔作業も難かしくなる
。

本発明は前ε従来技術における問題点を解決する大めの
本のであり、その目的とするところは一体化構造を有し
固有振動数特性に優れ軽量で且つエンジンへの組付は作
業が容易な内燃機関用パルプの製造方法を提供すること
にある。

〔問題点を解決するための手段〕

すなわち本発明の内燃機関用パルプの製造方法は、外周
部にバルブシート当接部を設けた傘部をステム部の一端
に一体に形成し、該ステム部の他端を該ステム部の軸線
と直交する方向に突出した突出部を有する小傘部となし
、該小傘部をシリンダヘッドのパルプ取付孔に挿入し、
咳バルブ取付孔にガイドプッシュ及びパルプスプリング
等のパルプ部品を装着した後、平面部に該小傘部が挿通
する孔を有し且う該孔の同辺部の突出部と対応する凸部
管設けた板状体の前記孔に該小傘部を挿通した後、板状
体の該凸部と小傘部の該突出部とを重ねて溶着し、且つ
鎖板状体に所謂アジャステイングパレドを兼用した盲板
（以下単に盲板と呼ぶ）ｔ−取付けてリテーナ部となす
ことｔ−特徴とする〇パルプの各部に使用する材料は特
に限定されないが、耐熱耐摩鋼例えばＮｉ、　Ｃｒｓ　
Ｍｏ、　Ｃｏ系鋼材等が好ましい０又、パルプの大きさ
や形状等の性状もエンジンの種類に応じて選択するが、
強度の点で問題が生じない範囲で軽量化するとよい。

傘部は板状構造例えば円板状とし、その平面部の央部と
ステム部が結合した形状で一体成形する０又、その外周
部には予めバルブシート当接部を形成する。

一方、ステム部の傘部と反対側の端部は突出部を有する
小傘部とする０小車部の大きさはシリンダヘッドのパル
プ取り付は箇所に挿入できる範囲内であれば特に限定さ
れない。小傘部は組付上、後述する第２図の如＜、Ｄ、
’φ＜　Ｄ、φの条件で加工される。突出部の形状は例
えば三角形、矩形、半円形、半楕円形とし、その数Ｆｉ
２個以上、好ましくは３個以上とするとよい。

前ｇ小傘部に固着する板状体は例えば円板状であり、外
周部は削り出して浅い筒状又は盆状とし、盲板を静合嵌
合して固定している。この外周面はシリンダヘッドに設
けた円筒状穴部と摺動可能に嵌着してバルブを保持する
。爽にこの板状体の平面部の央部に設ける孔は曲線又は
直線あるいはこれらを組合せて形成し、形状は限定され
ないが、ステム部端部に設けた小傘部が挿通できるよう
な形状とし、且つ平面部に孔の央部に向って突出した凸
部を設ける。

小傘部と板状体を固着するには、ステム部を小傘部側か
らシリンダヘッドに設けたバルブ戦付は孔に挿入した後
、ｅｔｒｅ小傘部全傘部体の孔に挿入し、ステム部又は
板状体を所定角度回転させて小傘部の突出部と板状体平
面部に設けた凸部とを重ね合わせる。次いで板状体の孔
の小傘部によって塞がれなかった隙間からスポット溶接
用電極を挿入し、前記突出部と凸部とをスポット溶接す
る。

板状体には更に盲板を重ねて温度差低め又は溶接などに
より同着する。ｊｉ板の大き嘔や形状は的紀板状体に合
わせて選択するとよい。盲板は金属製例えばＮｉ、Ｃｒ
、Ｍｏ、Ｃｏ系鋼材の場合は、絞り加工や打抜加工で形
成することができる。勿論あと仕上げ加工をする。又、
ファインセラミックス例えばＳ　Ｉ　Ｃ＠　８１ｓ　Ｎ
４　、　Ａ　１ｔ　０ｓｓｚ　ｒ　ｏｘ等を用いてもよ
い。盲板の厚さｔを変えることによりカムとの間のクリ
アランスを調節できる。更に、板状体の凸部先端部に小
傘部の突出部と対応する段着部を形成するか、又は、盲
板の平面部に前記ステム部の小傘部に相当する凹部を形
成すると、小傘部、板状体及び盲板を固着してリテーナ
部を形成した場合にリテーナ部がコンパクトに構成され
て都合がよい。又、小傘部の上面、下面の平行面が盲板
の下面及び板状体乃至該段差部上面と密に当接して隙間
のない状態で力を伝達する構成となる。

〔実施例〕

以下の実施例で図面に基づいて本発明を更に詳細に説明
する。なお、本発明は下記実施例に限定されるものでは
ない。第１図は本発明の方法を用いて製造したバルブの
一実施例を示す。

図中、ｌは傘部、２はステム部、３は小傘部、４は板状
体、５は盲板、６はガイドプッシュ、７はバルブスプリ
ング、８１−ｔシリンダヘッド、９はバルブシート、ｌ
Ｏはカムである。又、Ｄ０φ〉ｄφであり、ΔＸは盲板
５とカム１ｏとの間のクリアランスを示す。本発明の方
法を用いてバルブを製造するには、第２図に示すように
バルブシート当接部１１を設けた傘部ｌをス小傘部３は
４葉形としてもよい。ステム部２を第１図中下方よりシ
リンダヘッド８のバルブ取付孔１３に挿入した後、図中
上方より半割ガイドプッシュ６を圧入乃至温度差嵌めす
る。なお、第２図中％　Ｄａφ＞Ｄ、φ〉ｄφ　である
。次いで、板状体４ｔ−、セットしたバルブスプリング
７の弾発力に抗しつつ第１図中下方に押し下げ、その状
態で３葉形の小傘部３に対応した板状体であれば６０’
回転させるとバルブスプリング７の弾発力により板状体
４は小傘部３１：押圧しつつ固定される。第３図は板状
体４及び盲板５を示す。

図中、１４は小傘部３が挿通する孔、１５は凸部、１６
は盲板５の着脱用のノツチである。又、第４図は板状体
４が小傘部３ｔ−押圧しつつ固定され念状態を示す。第
４図に示す状態から、次いで第５図に示すように孔１４
の隙間に溶接用電極１７１−Ｉの状態で挿入し、次いで
矢印に示すように向きを変えてＨの状態とする。第６図
に第５図のＡ−Ａ＠に沿った断面図を示す。次いで第６
図に示すように溶接用電極１７及び１８の間に突出部１
２及び凸部１５を挾み、スポット溶接して小傘部３と板
状体４′ｔ−溶着した後、盲板５を板状体４の嵌着部に
取付ける。

〔発明の効果〕

上述のように本発明の内燃機関用バルブの製造方法によ
って製造したバルブは、各部分を薄〜肉化又は細径化し
たことによ抄軽量化され、且つ穿穴部が合理化されて摺
動抵抗が小さくなるため作動性が向上し、又、全体が一
体に形成されているため固有振動数特性が良好となった
。

更に本発明の方法は、パルプのリテーナ部を構成する板
状体として、従来の傘部側を同様の構成とする場合に比
べて平面部の面積の大きなものが使用できるため、より
大きな孔を設けることができ且つその分軽量化され、溶
接時の作業性が向上しパルプの組付が容易となった。又
。

スポット溶接用電極も前記従来法に比べてより大きな径
のものを使用できるため、溶着部分の強度が向上した。

更に前記板状体に取付ける盲板は材質や厚さ等の性状を
自由に撰択でき、且つ着脱可能であるため、カムとの間
のクリアランスの調節が容易となり、補修性が良好とな
るため信頼性の優れ、た内燃機関用パルプを容易に得る
ことができる。すなわち、本発明の方法を用いることに
より内燃機関のパルプ部系全体を実用化レベルで極度に
軽量化して、往復部の慣性マツスを小さくできるため、
格段のエンジン性能の向上に効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法を用いて製造した内燃機関用パル
プの一実施例の断面図。 第２図は第１図のパルプのシリンダヘッドへの組付は前
の状態を示す斜視図。 第３図はパルプのリテーナ部を構成する板状体及び盲板
の斜視図。 第４図及び第５図は各々パルプの小傘部と板状体との固
定及び溶着工程を示す平面図。 第６図は第５図のＡ−Ａ＠に沿った断面図である。 図中、 ｌ・・・・・・傘部　　　　２・・・・・・ステム部３
・・・・・・小傘部　　　４・・・・・・板状体５・・
・・・・盲板 ６・・・・・・ガイドプッシュ ７・・・・・・パルプスプリング ８・・・・・・　シリンダヘッド ９・・・・・・バルブシート ｌＯ・・・・・・カム １１・・・・・・バルブシート当接部 １２・・・・・・突出部 １３・・・・・・パルプ取付孔 １４・・・・・・孔　　　　１５・・・曲凸部１６・・
・・・・　ノツチ １７．１８・・・・・・溶接用電極 第３図　　　　　　第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 外周部にバルブシート当接部を設けた傘部をステム部の
   一端に一体に形成し、該ステム部の他端を該ステム部の
   軸線と直交する方向に突出した突出部を有する小傘部と
   なし、 該小傘部をシリンダヘッドのバルブ取付孔に挿入し、該
   バルブ取付孔にガイドプッシュ及びバルブスプリング等
   のバルブ部品を装着した後、平面部に該小傘部が挿通す
   る孔を有し且つ該孔の周辺部に該小傘部の突出部と対応
   する凸部を設けた板状体の前記孔に該小傘部を挿通した
   後、板状体の該凸部と小傘部の該突出部とを重ねて溶着
   し、 且つ該板状体に盲板を取付けてリテーナ部となすことを
   特徴とする内燃機関用バルブの製造方法。