JP2003120466A - 燃料噴射ノズル用コネクター及びその製造方法 - Google Patents
燃料噴射ノズル用コネクター及びその製造方法Info
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Abstract
ル用コネクターとその製造方法を提供する。 【解決手段】 コネクター20は、筒体の一端がらっぱ
状とされる燃料噴射ノズル挿着部21を有し、この燃料
噴射ノズル挿着部21のらっぱ状の周面23の所定の位
置にこの周面23より外側へ突出加工された板状位置決
め部24が一体的に形成されるとともに、筒体の他端に
は筒体より小径とされるデリバリパイプ接続部22が形
成されている。
Description
コネクター及びその製造方法に係り、特に、自動車用の
燃料噴射ノズル用コネクター及びその製造方法に関す
る。
るデリバリパイプを備えた自動車用の内燃機関1として
は図15に示すようなものが存在する。
で、このシリンダブロック2内にはシリンダボア3とピ
ストン4とが設けられシリンダボア3内をピストン4が
往復運動する。そして、シリンダボア3の上部にはシリ
ンダヘッド5が設けられており、このシリンダヘッド5
には点火プラグ6と吸気弁7とが設けられている。ま
た、シリンダヘッド5には吸気マニホールド8が横方向
に接続されており、この吸気マニホールド8の上部には
燃料噴射ノズル9が斜めに装着されている。
及び図17に示すように燃料噴射ノズル用コネクター
(以下、コネクターという)10を介してデリバリパイ
プ11が接続されている。このデリバリパイプ11は、
図15〜図18に示すように断面が角形の細長い筒体で
あって、その一端は閉塞され、他端には導管12が接続
されている。そして、デリバリパイプ11の下面には4
個の孔部13が形成されており、この孔部13には図1
9及び図20に示すようなコネクター10が挿着されて
いる。そして、このコネクター10に燃料噴射ノズル9
が挿着され、デリバリパイプ11、コネクター10を経
由して燃料噴射ノズル9に燃料が供給されるようになっ
ている。
すように円筒体状で大径の燃料噴射ノズル挿着部14
と、この燃料噴射ノズル挿着部14に続く小径のデリバ
リパイプ接続部15が鋼材からの機械加工による削り出
しによって形成されている。そして、燃料噴射ノズル挿
着部14の外周面の1箇所には突出する角径の位置決め
部16が溶接されており、この位置決め部16を燃料噴
射ノズル9の本体へはめ込むことにより燃料噴射ノズル
9とデリバリパイプ11とが常に所定の位置に適正に取
付けられ、燃料噴射ノズル9からの燃料が内燃機関1に
効率よく噴射されるようになっている。
コネクター10は、丸鋼等の鋼材を機械加工によって削
り出して仕上げ、切削加工及びプレス加工を行なった位
置決め部16を溶接しているので材料費及び加工費が多
くなり、また、削るには限度があるので肉厚は厚く、軽
量化の点でも問題がある。ここで、薄板をプレス等で深
絞りすることも考えられるが、位置決め部をあとで溶
接、又は、ロー付けする必要があり、熱応力によりコネ
クター10が変形し、寸法精度及び生産性が悪い等の問
題がある。
されたもので、その目的は、軽く寸法精度がよく、かつ
安価な燃料噴射ノズル用コネクターと、この燃料噴射ノ
ズル用コネクターの製造方法を提供することにある。
決するため、本発明の燃料噴射ノズル用コネクターは、
鋼板材より筒体をなす挿着部を形成し、この挿着部の一
端にらっぱ状に広がる燃料噴射ノズル挿着部を設け、こ
の燃料噴射ノズル挿着部のらっぱ状の周面の所定の位置
にこの周面より外側へ突出する板状位置決め部を一体的
に形成するとともに、筒体の他端には筒体より小径とさ
れるデリバリパイプ接続部が形成されている。また、前
記挿着部、前記燃料噴射ノズル挿着部、前記板状位置決
め部及び前記デバリパイプ接続部は、1枚の鋼板材から
一体的に形成されていることを特徴とする。また、前記
板状位置決め部は、前記燃料噴射ノズル挿着部のらっぱ
状の周面の所定の位置にこの周面に対し平面状に突出し
ていることを特徴とする。また、前記板状位置決め部
は、前記燃料噴射ノズル挿着部のらっぱ状の周面の所定
の位置にこの周面より外側へ折れ曲がり突出しているこ
とを特徴とする。
クターを製造するために、金属板を絞って、有底筒体か
らなる挿着部と、この筒体の底部と反対の側にらっぱ状
に広がる燃料噴射ノズル挿着部とからなる一体的中間加
工物を得、この中間加工物の前記底部に小径筒状に外方
へ張り出すデリバリパイプ接続部を形成し、前記らっぱ
状燃料噴射ノズル挿着部を抜き型によって所定の径にプ
レス切断するとともに、その外周の一部に外方へ突出す
る板状位置決め部を一体的に形成することを特徴とす
る。また、さらに前記位置決め部を前記筒体からなる挿
着部へ向かって折り曲げることを特徴とする。
ズル挿着部の外径に対応する孔部が形成されこの孔部に
続いて円錐面部が形成される第1のダイスの円錐面部に
板材を固定して、前記孔部より小径の第1の棒状部及び
この第1の棒状部に続き前記円錐面部に対応する円錐台
部が形成された第1のポンチにより第1のダイスに向か
って板材を押圧して絞り込み、周面がらっぱ状とされる
燃料噴射ノズル挿着部を形成し、次いで、この燃料噴射
ノズル挿着部に対応する円柱形凹部とこの円柱形凹部の
底部に小孔部が形成される第2のダイスに前記燃料噴射
ノズル挿着部を嵌入してこの小孔部より小径の第2の棒
状部が形成される第2のポンチにより燃料噴射ノズル挿
着部の底部を押圧して下孔部を形成し、次いで前記燃料
噴射ノズル挿着部に対応する円柱形凹部とこの円柱形凹
部に底部に前記下孔部より大径のバーリング孔部が形成
される第3のダイスに前記燃料噴射ノズル挿着部を嵌入
し、このバーリング孔部に対応する第3の棒状部が形成
される第3のポンチで前記下孔部を押圧して下孔部の周
面を燃料噴射ノズル挿着部の底部から突出させたバーリ
ング部を有するデリバリパイプ接続部を形成し、しかる
のち、前記燃料噴射ノズル挿着部の挿入される孔部が形
成され、燃料噴射ノズル挿着部のらっぱ状の周面に対応
する凹部とこの周面より突出する位置決め部に対応する
凹部とが形成される抜き型に前記燃料噴射ノズル挿着部
を装着して周面の凹部に対応する押圧部と位置決め部の
凹部に対応する押圧部とを有する抜き型ポンチによりら
っぱ状の周面を押圧して周面を所定の形状に形成すると
ともに位置決め部を形成する。
コネクターの一つの実施の形態を図1〜図3を参照して
説明する。なお、従来の技術と同じ構成部分についての
説明は省略する。
クターという)20は、燃料噴射ノズル挿着部(以下、
挿着部という)21と、この挿着部21に続くデリバリ
パイプ接続部22と、挿着部21の周面23より外側へ
突出する位置決め部24とを有する。
りなる円筒体であって、一端の周面23は、らっぱ状に
広がるように形成されており、図示しない燃料噴射ノズ
ルはこの挿着部21の内周面に挿着される。そして、ら
っぱ状の周面23の1箇所には図1及び図2に示すよう
に周面23から外側へ突出する長方形板状の位置決め部
24が挿着部21と一体に形成されており、この位置決
め部24は、挿着部21の外周面に沿って角度αをなし
て折曲されている。そして、この位置決め部24は、燃
料噴射ノズルに形成される後述の凹部に嵌入され、燃料
噴射ノズルとコネクター20の挿着位置が常に定められ
た位置に保持され、内燃機関の性能に影響を与えないよ
うになっている。また、挿着部21の他端には円筒体よ
り絞り込まれて小径とされた前記デリバリパイプ接続部
22が形成されており、図3に示すようにデリバリパイ
プ接続部22は、デリバリパイプ11の下面の孔部13
に嵌入され、コネクター20はデリバリパイプ11に接
続される。
ーの製造方法の一つの実施の形態を図4〜図14を参照
して説明する。
1のダイス26と第1のポンチ27により製造する。
着部21の外径に対応する孔部28が形成され、この孔
部28の一端には挿着部21のらっぱ状の周面23に対
応する円錐面部29が形成されている。また、第1のポ
ンチ27は、図4に示すように挿着部21の内径に対応
する第1の棒状部30と、この第1の棒状部30に続き
第1のダイス26の円錐面部29に対応する円錐台部3
1が形成されている。そして、金属板例えば鋼板材32
を第1のダイス26に固定し、第1のポンチ27を図示
しない圧下装置により矢印方向は圧下させ、鋼板材32
を押圧して絞り込むことにより周面23がらっぱ状をな
す挿着部21が形成される(図5参照)。
2のポンチ34により、前記挿着部21の底部35にデ
リバリパイプ接続部22を形成するための下孔部36を
形成する。第2のダイス33は挿着部21の外径と深さ
に対応する円柱形凹部37が形成されており、この円柱
形凹部37の底部38の中心には小孔39が形成されて
いる。第2のポンチ34は、この小孔39より小径の第
2の棒状部40が形成されている。そして、挿着部21
を第2のダイス33の円柱形凹部37へ嵌入し、第2の
ポンチ34の第2の棒状部40で挿着部21の底部35
を押圧することにより、挿着部21の底部35にデリバ
リパイプ接続部22のための下孔部36が形成される
(図7参照)。
のポンチ42により挿着部21の下孔部36に小径筒状
に張り出すデリバリパイプ接続部22を形成する。第3
のダイス41は、挿着部21の外径と深さに対応する円
柱形凹部43が形成されており、この円柱形凹部43の
底部44の中心には下孔部36より大径のバーリング孔
部45が形成されている。一方、第3のポンチ42は、
バーリング孔部45より小径の第3の棒状部46が形成
されている。そして、第3のダイス41の円柱形凹部4
3に挿着部21を嵌入し、第3のポンチ42の第3の棒
状部46で下孔部36を押圧することにより、下孔部3
6の周面は挿着部21の底部35から突出してバーリン
グ部47が形成され、バーリング部47を有するデリバ
リパイプ接続部22が形成される(図9参照)。
ンチ49とによって所定の外径になるように外径抜きを
行ない、位置決め部24を挿着部21と一体的にプレス
形成するとともに、らっぱ状の周面23を所定の形状に
形成する。
うに、挿着部21の挿入される孔部50と、らっぱ状の
周面23に対応する凹部51と、周面23より突出する
位置決め部24に対応する凹部52とが形成されてい
る。凹部52は孔部50に続いて設けられる。
示すようにらっぱ状の周面23の凹部51に対応する押
圧部53と、位置決め部24の凹部52に対応する形状
の直方体状押圧部54とを有している。そして、挿着部
21を孔部50内へ装着し、抜き型ポンチ49を圧下さ
せてらっぱ状の周面23を押圧することにより、周面2
3は所定の外径及び形状に形成されるとともに、長方形
板状の位置決め部24が形成される(図13参照)。し
かるのち、位置決め部24は、挿着部21の外周面側に
向かって折曲され、コネクター20が完成する(図14
参照)。
制御により自動的に行なわれる。
ノズル用コネクターは、筒体の一端がらっぱ状とされる
燃料噴射ノズル挿着部を設け、このらっぱ状の周面に外
側へ折れ曲がる板状位置決め部を一体的に形成するとと
もに、筒体の他端に筒体より小径のデリバリパイプ接続
部を形成しているので、機械加工を必要とすることなく
また、溶接等による変形の発生しない寸法精度のよい、
軽い、コネクターを安価に提供することができる。
イスとポンチ等によって板材をプレス成形する方法であ
るから、寸法精度の一定したコネクターを効率よく大量
に生産することができ、したがって、安価なコネクター
を提供することができる等の効果を奏する。
実施の形態を示す縦断面図。
縦断面図。
示す説明図。
示す説明図。
斜視図。
示す説明図。
態を示す斜視図。
説明図。
が形成された状態の斜視図。
料噴射ノズルを挿着した説明図。
図。
た図17のA−A視縦断面図。
Claims (7)
- 【請求項1】鋼板材より筒体をなす挿着部を形成し、こ
の挿着部の一端にらっぱ状に広がる燃料噴射ノズル挿着
部を設け、この燃料噴射ノズル挿着部のらっぱ状の周面
の所定の位置にこの周面より外側へ突出する板状位置決
め部を一体的に形成するとともに、筒体の他端には筒体
より小径とされるデリバリパイプ接続部が形成されてい
ることを特徴とする燃料噴射ノズル用コネクター。 - 【請求項2】前記挿着部、前記燃料噴射ノズル挿着部、
前記板状位置決め部及び前記デバリパイプ接続部は、1
枚の鋼板材から一体的に形成されていることを特徴とす
る請求項1に記載の燃料噴射ノズル用コネクター。 - 【請求項3】前記板状位置決め部は、前記燃料噴射ノズ
ル挿着部のらっぱ状の周面の所定の位置にこの周面に対
し平面状に突出していることを特徴とする請求項1また
は2のいずれか1項に記載の燃料噴射ノズル用コネクタ
ー。 - 【請求項4】前記板状位置決め部は、前記燃料噴射ノズ
ル挿着部のらっぱ状の周面の所定の位置にこの周面より
折れ曲がり突出していることを特徴とする請求項1また
は2のいずれか1項に記載の燃料噴射ノズル用コネクタ
ー。 - 【請求項5】金属板を絞って、有底筒体からなる挿着部
と、この筒体の底部と反対の側にらっぱ状に広がる燃料
噴射ノズル挿着部とからなる一体的中間加工物を得、こ
の中間加工物の前記底部に小径筒状に外方へ張り出すデ
リバリパイプ接続部を形成し、前記らっぱ状燃料噴射ノ
ズル挿着部を抜き型によって所定の径にプレス切断する
とともに、その外周の一部に外方へ突出する板状位置決
め部を一体的に形成することを特徴とする燃料噴射ノズ
ル用コネクターの製造方法。 - 【請求項6】さらに前記位置決め部を前記筒体からなる
挿着部へ向かって折り曲げることを特徴とする請求項5
に記載の燃料噴射ノズル用コネクターの製造方法。 - 【請求項7】燃料噴射ノズル挿着部の外径に対応する孔
部が形成されこの孔部に続いて円錐面部が形成される第
1のダイスの円錐面部に板材を固定して、前記孔部より
小径の第1の棒状部及びこの第1の棒状部に続き前記円
錐面部に対応する円錐台部が形成された第1のポンチに
より第1のダイスに向かって板材を押圧して絞り込み、
周面がらっぱ状とされる燃料噴射ノズル挿着部を形成
し、次いで、この燃料噴射ノズル挿着部に対応する円柱
形凹部とこの円柱形凹部の底部に小孔部が形成される第
2のダイスに前記燃料噴射ノズル挿着部を嵌入してこの
小孔部より小径の第2の棒状部が形成される第2のポン
チにより燃料噴射ノズル挿着部の底部を押圧して下孔部
を形成し、次いで前記燃料噴射ノズル挿着部に対応する
円柱形凹部とこの円柱形凹部の底部に前記下孔部より大
径のバーリング孔部が形成される第3のダイスに前記燃
料噴射ノズル挿着部を嵌入し、このバーリング孔部に対
応する第3の棒状部が形成される第3のポンチで前記下
孔部を押圧して下孔部の周面を燃料噴射ノズル挿着部の
底部から突出させたバーリング部を有するデリバリパイ
プ接続部を形成し、しかるのち、前記燃料噴射ノズル挿
着部の挿入される孔部が形成され、燃料噴射ノズル挿着
部のらっぱ状の周面に対応する凹部とこの周面より突出
する位置決め部に対応する凹部とが形成される抜き型に
前記燃料噴射ノズル挿着部を装着して、周面の凹部に対
応する押圧部と位置決め部の凹部に対応する押圧部とを
有する抜き型ポンチによりらっぱ状の周面を押圧して周
面を所定の形状に形成するとともに位置決め部を形成す
ることを特徴とする燃料噴射ノズル用コネクターの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002306685A JP2003120466A (ja) | 2002-10-22 | 2002-10-22 | 燃料噴射ノズル用コネクター及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002306685A JP2003120466A (ja) | 2002-10-22 | 2002-10-22 | 燃料噴射ノズル用コネクター及びその製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9097594A Division JPH10288125A (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | 燃料噴射ノズル用コネクター及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003120466A true JP2003120466A (ja) | 2003-04-23 |
Family
ID=19197433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002306685A Pending JP2003120466A (ja) | 2002-10-22 | 2002-10-22 | 燃料噴射ノズル用コネクター及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003120466A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-10-22 JP JP2002306685A patent/JP2003120466A/ja active Pending
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