JPS61291593A - コレステロ−ルエステル分解活性促進効果を有する物質 - Google Patents

コレステロ−ルエステル分解活性促進効果を有する物質

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JPS61291593A
JPS61291593A JP13194285A JP13194285A JPS61291593A JP S61291593 A JPS61291593 A JP S61291593A JP 13194285 A JP13194285 A JP 13194285A JP 13194285 A JP13194285 A JP 13194285A JP S61291593 A JPS61291593 A JP S61291593A
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達哉 高野
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中神 啓仁
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亮一 橋田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産2分I一 本発明は一般式 %式% で表わされる化合物またはその塩(ただし、式中R′ま
たはR″は炭素数16〜24の脂肪酸残基、Xは非置換
または置換基を有する炭化水素基を示す。)に関する。
更に詳しくは一般式(’I)において、R′またはR″
が炭素 数16〜24の長−CH2−−CH2CHC0
OH,CH2CH3。
H2 または−CH2−CH2CH3等である化合物に関する
皿米人狭亙 粥状動脈硬化症(アセロスフレローシス、Athero
sclirosis)は大動脈、冠動脈等の筋型動脈等
に多く発生し、狭心症、心筋梗塞等の主因となる疾患で
あるが、その成因はまだ明らかになっていない。
工種な大動脈は内皮細胞よりなる内膜、弾性繊維と中膜
平滑筋よりなる中膜、弾性繊維よりなる外膜の3層構造
からなり、何らかの原因でこの内膜に肥厚が生じコレス
テロールエステルが蓄積することが、粥状動脈硬化症の
特徴である。この肥厚部には イ)中膜平滑筋細胞の遊走と増殖、 口)大量の脂質を蓄積した泡沫細胞の出現、ハ)結合組
織、カルシウム塩の沈着、 二)Mi胞間脂質の蓄積。
ホ)血栓形成を先進するような内皮細胞の変形、等が起
こっている事が報告されている。
従来の動脈硬化症の治療法は、血中脂質濃度を低下させ
ることを目的とした抗高脂血症薬と食事療法の併用が主
流である。
近年、血中脂質濃度を低下させるという間接的な治療薬
の他に、動脈硬化巣に直接作用する治療薬が求められて
いる。
口が  しようとする4 、 粥状動脈硬化症において、コレステロールとそのエステ
ルが、動脈壁細胞間ならびに細胞内に蓄積してくること
は、よく知られた事実である。
実験的動脈硬化症あるいはヒト動脈硬化症において、動
脈壁細胞に共通に認められる典型的な現象は、細胞質内
に脂質球(コレステロールエステル)を蓄積している細
胞(泡沫細胞)が出現してくることである。この細胞内
に蓄積してきたコレステロールエステルの由来は、脂質
の担体であるリポタンパク質、特に低比重リポタンパク
質(LDL)によるものと考えられている。
リポタンパク質は細胞内に取り込まれ、ファゴリソゾー
ム(phagolysosome)を形成し、リポタン
パク質の構成成分であるコレステロールエステルは分解
される。
しかし、コレステロールエステルが未分解のままりソゾ
ーム内に蓄積するといわゆる泡沫細胞が出現するものと
考えられる。
また蓄積してくるコレステロールエステルは、泡沫細胞
内でコレステロールがエステル化された可能性も考えら
れる。
さらに生化学的な立場からみると、コレステロールエス
テルがリソシーム内に蓄積してくる原因は、動脈硬化進
展にともなってリソシーム膜脂質組成の変化が生ずるこ
とにあるように思われる。
すなわち、リソシーム膜に局在しているコレステロール
エステル氷解酵素(酸性リパーゼ)活性は膜脂質組成の
変化にともなって低下する。その結果、リソシームに取
り込まれたりボタンバク質のコレステロールエステルは
未分解のままりソゾーム内に蓄積することになる。
以上の結果より、動脈硬化巣に蓄積してくるコレステロ
ールエステルを動脈壁より排除するためにはりソゾーム
膜に局在するコレステロールエステル分解酵素(酸性リ
パーゼ)の活性を先進することがその一方策であり、こ
の手法を確立することが現在の焦眉の急務である。
。 占を  するための 本発明者等は血中脂質濃度を低下せしめるのみならず、
動脈硬化巣に蓄積する脂質球にも直接作用する治療薬を
提供すべく研究を重ねてきた。その結果、動脈硬化壁細
胞内に蓄積する脂質球の排除に強く関与している酸性リ
パーゼ(acidlipase)の活性を促進する新規
な化合物を見出し、本発明を完成した。すなわち、本発
明は細胞内でのコレステロールエステルを分解する酸性
リパーゼを活性化するリン脂質誘導体に関するものであ
る。
本発明のリン脂質誘導体は 一般式〔I〕 CH2−OR’ CH−OR”                (I 
)CH2−0PO2H−0−X (ただし、式中R′またはR+ 1は炭素数16〜24
の脂肪酸残基、Xは非置換または置換基を有する炭化水
素基を示す、)で表わされる化合物またはその塩であっ
て、一般のリン脂質誘導体を合成する方法で製造可能で
ある。
即ち2レシチン(ホスファチジルコリン)などのグリセ
ロリン脂質を、カルシウムイオンの存在下、キャベツ由
来のホスホリパーゼDと過剰量のアルコール即ちX−〇
H(ただし、又は前記と同じ意味を有する)と有機溶媒
/緩衝液の二層系溶媒または均一系溶媒中で30〜50
℃、好ましくは45℃付近にて30分〜5時間、撹拌し
て反応させることによって製造することができる。アル
コールとしては例えば脂肪族アルコール、芳香族アルコ
ール、脂環式アルコール、ヒドロキシ含有カルボン酸、
カルボキシル基、アミノ基含有アルコール、ヒドロキシ
基含有アミノ酸、アミノ酸のアルコール誘導体が挙げら
れ、更に具体的にはエタノール、プロパツール、イソブ
チルアルコール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、
アミノエタノール、ヒドロキシプロピオン酸、ホモセリ
ン、チロシン等が挙げられる。
またリン脂質誘導体(I)において、R′、Rl jは
炭素数16〜24の脂肪酸残基であればよく、炭素数1
6〜24で不飽和結合0〜4個を有する天然長鎖脂肪酸
残基であるラジール(Radyl)基であってもよい。
さらに基Xにおいて、置換基としてはアミノ基及び/又
はカルボキシル基が挙げられ、また又は炭化水素基であ
り、特に2〜6の低級アルキル基が挙げられる。反応に
当っては、ホスファチジルコリンLmg当りホスホリパ
ーゼDは0.01単位程度又はそれ以上使用すればよく
、特に使用量上限は限定されるものではないが、経済的
面からみて100単位程度あれば充分である。また市販
されている一般酵素標品のように不純物が多い、ものの
場合には、その不純物としてのタンパク質が合成最終物
の精製を阻害するためそのような酵素の使用に際して必
要に応じて酵素を精製すればよい、使用される溶媒は、
二層系の場合、水層はPH4−9の緩衝液、好ましくは
PH5,6の酢酸緩衝液に有機層としてエーテル、ベン
ゼン、テトラヒドロフラン、クロロホルム等との混液、
均−系の場合はジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシドに上記緩衝液との混合溶媒が用いられる。使用さ
れる酵素はキャベツ由来のホスホリパーゼDが一般的で
ある。
また、キャベツ由来のホスホリパーゼDを使用するに当
っては、本酵素は、その酵素反応においてカルシウムイ
オン(Ca++)を要求するので、反応液中にCa”十
を添加することが必要である。
反応終了後は、分液およびシリカゲルクロマトグラフィ
ーなどの精製手段を用いて精製することによって一般式
〔I〕で表わされる化合物を得ることができる。
その他の方法、例えば英国特許第1581810号明細
書、特開昭59−187792号公報記載の方法を適応
することによって合成することもできる。
本化合物は、必要により一般的な非毒性塩、例えばナト
リウム、カリウム、カルシウム等の塩にすることもでき
る。
作」し佐釆一 本発明のリン脂質誘導体は、ウサギ肝細胞リソシームよ
り分離精製された酸性リパーゼによる脂質球の加水分解
を促進するものである。なお、本酸性リパーゼに対して
調製した抗体は動派硬化症の動脈壁の酸性リパーゼとも
交差していることから、当然、本発明のリン脂質誘導体
は人の動脈硬化巣に存在する酸性リパーゼに対しても作
用し、脂質球の加水分解を促進することになる。従って
、この誘導体を経口あるいは静注あるいは筋注により投
与することにより、コレステロールエステル分解酵素で
ある酸性リパーゼ活性を高め、動脈硬化壁細胞内に蓄積
している脂質球を分解排除する。
すなわち、酸性リパーゼ活性促進能を有するこれらのリ
ン脂質誘導体は、動脈硬化巣に直接作用する抗動脈硬化
症薬として利用できる。また、このものは肝細胞にも働
いて、肝における脂質代謝を促進し、血中脂質を低下さ
せることが期待され、抗高脂血症薬として利用すること
も期待できる。
夫1升 以下に、本発明のリン脂質誘導体の製造1本発明のリン
脂質誘導体の効果を確認するための方法、測定方法、測
定に使用する試薬の調製法およびこれらを用いた本発明
のリン脂質誘導体の効果について述べる。
製造例1゜ 一般式〔I〕において R1,R17が卵黄由来の天然長鎖脂肪酸残基、X=C
H2CH2CH−COOH H2 (3−アミノ−3−カルボキシ−プロピル基)の化合物
の合成 L−ホモセリン47gを100mMのCaC1を含む1
00mM酢酸緩衝液(pH5,6)100mlに溶かし
、45℃水浴中にて10分間撹拌後、キャベツホスホリ
パーゼD(シグマ社製300−500単位/m g) 
 100.− g及び卵黄より精製したホスファチジル
コリン500mgを10m1のベンゼン溶液として加え
た。45℃水浴中にて2時間撹拌した後、放冷した。反
応液を約半分に減圧濃縮した後、CHC13500m 
lを飽和NaC1水30 m lを加えて分液し、さら
に水層はCHCl 330 m lで2回抽出した。C
HCl3層を合わせて、ワットマン1−PSろ紙にてろ
過した後、減圧乾固した。残渣をCHCl310 m 
lに溶かして、ワノーゲルC’−200のカラム(3c
mX30cm)にて精製(溶媒系、CHC13: M 
e 0H=20 : 1→10:1→5:1→3:1→
2:1;各300m1)して、白色の粉末336mgを
得た。Rf=0.41  (ホスファチジルコリンRf
=0.55)、ニンヒドリン発色(+)、モリブデン発
色(+) 、  I R(KB r法):2920,2
860,1735,1620゜1460.1225,1
060.’840cm”の波長域に吸収を示す。
なお薄層クロマトグラフィは下記の条件にて行つた。
薄層板ニジリカゲル60 F、f、プレート(Art5
717.メルク社) 溶媒系: CHCl 3 : M a OH:水=65
:25:3 発色 :モリブデン青試薬 製造例2.。
一般式〔I〕において R1,R″が卵黄由来の天然長鎖脂肪酸残基、の化合物
の合成 100mMのCa Cl 2を含む100mM酢酸緩衝
液(pH5,6)30mlにキャベツホスホリパーゼD
 150 Pgを溶かし、45℃水浴中、イソブタノー
ル3.0mlと製造例1と同様のホスファチジルコリン
1.50gを30m1ベンゼン溶液として加え、2時間
撹拌した。反応液を放冷後、分液した。水層は飽和Na
C1水50m1を加えた後、CHCl310mlで3回
抽出し、有機層を合わせて、ワットマン1−PSろ紙に
てろ通抜、ろ液を減圧乾固した。残渣をCHCl 31
0m1に溶かして、フコ−ゲルC−200カラム(4,
0cmX25cm)にて精製(溶媒系、CHCl 3 
: M e OH=20 : 1 )  シて、1.3
6gのあわ状物を得た。Rf=0.65、モリブデン発
色(+)。
製造例3゜ 一般式(I)において R# 、 Rj jが卵黄由来の天然長鎖脂肪酸残基、
X=−CH2CH2C0OH(3−カルボキシルエチル
基)の化合物の合成 β−ヒドロキシプロピオン酸50%水溶液に1ON−N
aOHを加えてpH5,6に調整した溶液20m1に、
CaCl2220mg及びキャベツホスホリパーゼD1
50.”gを溶かした。この混合液に製造例1と同様の
ホスファチジルコリン1.50gをCHCl3(メルク
教、液体クロマ   −ト用、アミジノにて安定化)3
0mlの溶液として加え、45℃の水溶中にて2時間撹
拌した。放冷後、反応液にCHCl320m1.メタノ
ール20m1、飽和NaC1水20 m lを加え分液
した。有機層をワットマン1−PSろ紙にてろ通抜、ろ
液を減圧乾固した。残渣をCHCl 310m lに溶
かして、フコ−ゲルC−200カラム(4゜0emX2
5cm)にて精製(溶媒系、CHC13:MeOH=2
0: 1→10:1→5:1→3:1→2:1、各50
0m1)L、1.05gのニカワ状物質を得た。Rf=
0.37、モリブデン発色(+)。
製造例4 一般式(I)において Rj、R11=バルミトイル基、x=  C)12CH
3化合物の合成 ホスファチジルコリン(R’、 R″==バルミトイル
基、5g、エタノール3.0mlを用い、製造例2の場
合と同様に反応処理して1.25gの粉末状物質を得た
Rf=0.62.モリブデン発色(+)。
FABマススペクトル:m/e699 (M +2IR
(KBr法):2910,2850,1735.146
5,1225.1060cm’の波長域に吸収を示す。
製造例5 一般式〔I〕において Rj、R1+=バルミトイル基、X=−CH2CH2C
H3化合物の合成 ホスファチジルコリン(R″ Rl + =バルミトイ
ル基)1.5g、プロパツール3.0mlを用い、製造
例2の場合と同様に反応処理して1.21gの粉末状物
質を得た。
Rf=0.63、モリブデン発色(+)、FABマスス
ペクトル:m/e713 (M +2IR(KBr法)
:2910,2850,1735.1465,1225
.1060cm’の波長域に吸収を示す。
製造例6 一般式(I)において R1,R1#==大豆由来ラジール基。
X=−CH2CH2CH−COOH基の化合物H2 の合成 L−ホモセリン1.79gを100mMCaCl2を含
む100mM酢酸緩衝液(pH5,6)5 m lに溶
かし、45℃水浴中にて10分間撹拌後、ホスホリパー
ゼD 100 、” gおよび大豆由来のホスファチジ
ルコリン500 m gを12m1CHC13溶液とし
て加えて45℃水浴中にて2時間撹拌した後、放冷した
。次いでCHCl318m1.MaOHl 5ml、水
4mlを加えて分液した。次いでその有機層に0.5N
 HC:l  15 m lを加えて分液し、さらに有
機層を水洗後、減圧乾固し、その残渣を少量のCHCl
3に溶解し、シリカゲルカラム(2cmX10cm)に
て精製(CHCl3 :MeOH=10: 1→CHC
l3:MeOH:水=100: 10: 1→70:1
0:1)して粉末150mgを得た。゛Rf=0.28
.モリブデン発色(+)、ニンヒドリン発色(+)。
IR(クロロホルム法):2940,2870゜173
5.1470,1220,1050 (なお弱い吸収域
1635,835)cm−’の波長域に吸収を示す。
製造例7 一般式[I)において Rt、R1t=バルミトイル基、 の合成 製造例6の大豆由来ホスファチジルコリンの代りにホス
ファチジルコリン(R’、 R”=バルミトイル基)3
79mgを用いて、以下製造例6と同様に行ない、反応
終了後放冷し、これにCHCl318m1.MeOH1
5ml、水4 m lを加えて0分液し、次いでその有
機層に0.5N  HCl15m1を加えて分液した。
さらに有機層を水洗後、減圧乾固し、残渣にM e O
Hを加えて加熱して結晶化し、水冷後ろ取し、冷MeO
Hで洗浄して結晶152mgを得た。
Rf=0.25、そり、ブデン発色(+)、ニンヒドリ
ン発色(+)。
IR(KBr法):2910,2860,1730.1
620,1475,1200,1060゜840cm−
1の波長域に吸収を示す。
製造例8 一般式〔I〕において R’、R″′=′=リルオイ ル基−CH2CH2CH−COOH基の化合物H2 の合成 製造例6の大豆由来ホスファチジルコリンの代りにホス
ファチジルコリン(R’、R″==リルオイル基79m
gを用いて、以下製造例6と同様に行ない、反応終了後
放冷し、これにCHCl318m1.MeOH15ml
、水4mlを加えて分液し、次いでその有機層に0.5
N HCl  15m1を加えて分液した。さらに有機
層を水洗後、減圧乾固し、残渣をイソプロパツール中で
粉砕処理して、純粋な粉末82 m gを得た。
Rf=0.28、モリブデン発色(+)、ニンヒドリン
発色(+)。
IR(KBr法):2930,2860,1730.1
615,1455,1215,1050゜835cm−
1の波長域に吸収を示す。
肱釆Iル裏糞 酸性リパーゼによる脂質味の加水分解に及ぼすリン脂質
誘導体の影響 1、酸性リパーゼ溶液の調製 ウサギの肝ホモジネートより調製したりソゾーム分画を
ジギトニン処理により可溶化し、濃縮後バイオゲル(B
to−Gel)A−1,5mカラムおよびDEAE−B
 i o−Ge IAカラム0〜0゜25M NaC1
の濃度勾配にて溶出した活性画分を分取した。さらに酵
素画分をフェニルセファロースカラス、40〜90%(
V/V)エチレングリコール濃度勾配にて溶出し、活性
画分を酵素溶液とした。酸性リパーゼ溶液は0.43.
g蛋白150、、、lとして調製し、以下の実験に供し
た。
2、コレステロールエステル(cholesterol
  oleate)からなる脂質味の調製コレステロー
ル(t  l ’1’C)オレエート(2゜15 X 
10’ c pm/m 1ベンゼン)500,1とコレ
ステロールオレエート(10Pmoles/mlベンゼ
ン)120P1を試験管にとり、窒素気流下で乾燥した
。次いで、80℃に加温した蒸留水1.5mlを加えて
80±5℃で4分間超湿波処理後、直ちに撹拌しながら
水冷してコレステロールオレエートの液晶(脂質味)を
形成させた。脂質味安定化のために0.01%ウシ血清
アルブミン(B S A)を加えた。遠心後、上層を除
去して均一に分散している中層を回収し、50mM酢酸
ナトリウム緩衝液(pH4,5)で所定の濃度に希釈し
、脂質味浮遊液とした。本脂質球は、走査電子顕微鏡下
で直径1〜2 pm、偏光顕微鏡下で十字像を呈し、動
脈硬化巣蓄積脂質球と類似であった。
3、リン脂質誘導体分散溶液の調製 後出の第1表に示す各種リン脂質誘導体はクロロホルム
:メタノール(2:1)あるいはベンゼンに溶解して一
20℃で保存した。その一定量を窒素気流下で乾燥し、
80℃に加温した50mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH
4,5)2mlを加えて80±5℃で20分間超音波処
理した後、遠心により上清を回収して12.5.−Mに
なるようにリン脂質誘導体分散溶液を調製した。
4、脂質味加水分解活性の測定 精製酸性リパーゼ溶液50.−1 (0、43,” g
蛋白)にリン脂質誘導体分散溶液50.−1(12゜5
 、、、 M )を加え、さらに脂質味浮遊液100P
l100Pl(10nを加えて37℃で20分間インキ
ュベートした。0.1mMオレイン酸を合むベンゼン:
クロロホルム:メタノール(1:0゜5: 1.2)3
mlを加えて反応を停止した後、蒸留水100,1を加
えて20秒間撹拌した。さらに、0.3N NaOH6
00,−1を加えて30秒間撹拌し、コレステロール(
11′+c)オレエートの加水分解産物/’FC−オレ
イン酸を水層に回収した。その500.、、lをジフェ
ニルオキサゾ−ルを含むトルエンニトリトンX−100
(2:1)10mlに加え、シンチレーションカウンタ
ーにて放射活性を測定し、脂質味加水分解活性を求めた
。なお酸性リパーゼが1分間に1.wmoleのコレス
テロールオレエート(脂質味)を加水分解する単位を1
unitと定義し、酵素重量あたりの比活性で示した。
5、結果 第1表に示すように、酸性リパーゼの脂質味加水分解比
活性はリン脂質誘導体無添加後2.7munit/mg
蛋白であった。この系にリン脂質誘導体を添加すると活
性は7〜19倍に上昇した。
具体的に説明すると、X位に2−カルボキシエチル基を
有する化合物2では氷解比活性は23.0munit/
mg蛋白(活性の上昇率は8.5)であり、イソブチル
基を有する化合物3では19゜0munit/mg蛋白
となり、リン脂質無添加の対照に比べて7.0に上昇し
た。さらに3−アミノ−3−カルボキシル−プロピル基
を有する化合物4.5.9では43.0.51.5.4
7゜Om u n、 i t / m g蛋白であり、
15.9.19゜1.17.4倍の活性促進効果が認め
られた。
R′、Rl lをバルミトイルにし、さらにXをエチル
およびプロピル基にした誘導体6.7ではそれぞれ29
.0および22.5mun i t/mg蛋白となり、
10.7.8.3倍の活性促進効果が認められた。また
Xを3−アミノ−3−カルボキシル−プロピル基とし、
R′、Rl +をバルミトイルとした化合物8では28
.8mun i t/mg渾自と1o、7倍の活性促進
効果が認められた。
第  1  表

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 で表わされる化合物またはその塩。 (ただし、式中R′またはR″は炭素数16〜24の脂
    肪酸残基、Xは非置換または置換基を有する炭化水素基
    を示す。)
  2. (2)置換基がカルボキシル基である特許請求の範囲第
    1項記載の化合物またはその塩。
  3. (3)置換基がカルボキシル基およびアミノ基である特
    許請求の範囲第1項記載の化合物またはその塩。
  4. (4)一般式〔 I 〕においてR′またはR″が炭素数
    16〜24の長鎖脂肪酸残基であり、Xが−CH_2−
    CH_2−COOH、▲数式、化学式、表等があります
    ▼、▲数式、化学式、表等があります▼、−CH_2−
    CH_3、 または−CH_2−CH_2−CH_3 である特許請求の範囲第1項、第2項または第3項記載
    の化合物またはその塩。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59187786A (ja) * 1983-04-11 1984-10-24 Meito Sangyo Kk 酵素法リン脂質二級アルコ−ル誘導体の製法

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JPS59187786A (ja) * 1983-04-11 1984-10-24 Meito Sangyo Kk 酵素法リン脂質二級アルコ−ル誘導体の製法

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