JPS62207211A - 脂質組成物 - Google Patents

脂質組成物

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JPS62207211A
JPS62207211A JP5008686A JP5008686A JPS62207211A JP S62207211 A JPS62207211 A JP S62207211A JP 5008686 A JP5008686 A JP 5008686A JP 5008686 A JP5008686 A JP 5008686A JP S62207211 A JPS62207211 A JP S62207211A
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JP
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dolichol
lipid composition
cyclodextrin
water
general formula
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JP5008686A
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English (en)
Inventor
Soukirou Kimura
聰城郎 木村
Akira Kageyu
勘解由 昭
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 不発明は脂質組成物に関し、さらに詳しくは一般式 レン単位であシ、nは12〜18の整数を表わす)で示
される化合物および/lたはその薬理学的に許容される
エステルを特定量含有する脂質組成物に関する。
本発明によって提供される脂質組成物は、生体内の種々
の生理機能に関与しかつ医薬としても注目されている一
般式(1)で示される化合物および/またはその薬理学
的に許容されるエステルの消化管吸収性を高め、経口投
与を可能にするものである。
〔従来の技術〕
1960年にJ、 F、 Pennockらによってと
)O腎臓、ブタの肝臓などから初めてドリコールが単離
され(Natur@(London)、 186.47
0 (1960)参照〕、のちに核ドリコールは前記一
般式(1)で示される構造を持つポリプレノール同族体
の混合物であって、上記式中のシス−イソプレ7単位の
数(n)は一般に12から18まで分布し、n冨14、
n−15およびn−16の3種の同族体が主体となって
いることが明らかにされた〔分子構造に関してはJ、 
Burgosら、Bioahem、 Journal、
 88.470(1963)、同族体分布に関しては3
 W、 Ke@nanら、Biochem、 Jour
nal、 165. 405(1977)を参照のこと
〕。
また、ドリコールはヒトの腎臓、ブタの肝臓などに限ら
ず、補乳動物体内に広く分布しており、生体の生命維持
のうえで極めて重要な機能を果していることが知られて
いる。とくに、ドリコールは生体内における糖蛋白實合
成に際して、その糖鎖合成を行うための細胞内の糖成分
キャリアーとして重要な役割を果すことが明らかにされ
(F、W。
HHemmln、 Bioch@m、Soc、 Tra
ns、、11.497(1983)参照〕、また細胞の
分化、増殖が活発に起っている段階において、細胞形成
に必須成分となる糖蛋白質を合成するための律速因トと
して機能することが報告されティる( W、 J、 1
.annarz、 Proc 、Natio−nalA
cademy of 5cience、 U、S、A 
 76. 5709(1979)およびJ、 B、Ha
rford、 Biochem、 Biophys。
Res、 Commun、、ユ互、1036(1977
)参照〕。
一方、ドリコールを積極的に生体内に投与し、その薬理
的効果を調べる研究も行われるようになシ、最近、浦部
品夫らは生体内に投与したドリコールが造血幹細胞の分
化増殖を有効に促進する作用を有することを認め(Ex
perimental Hematology。
12.438(1984)参照〕、さらにヒトまたは動
物の造血機能を高める薬剤として有用であることを見出
した〔特願昭59−132945号参照〕0しかしなが
ら、ドリコールは一般式(1)で示されるように分子量
が約1,000またはそれ以上とかなシ大きく、かつ極
性基としてa−末端にヒドロキシル基しか有さす、極度
に非水溶性であり、経口投与されたとしても消化管から
生体内へは極めて吸収され癲い。fj K、 Well
lerらは、トリチウム標識されたドリコールをトリオ
レイン〔後述の一般式([1)においてR1、R2およ
びR3が表わす脂肪酸残基の炭素数がそれぞれ18であ
る化合物〕に溶解し、これを脱脂粉乳を用いて水に乳化
し、その乳濁液をラットの胃の中ヘゾンデ注入し、その
生体内吸収性を追跡し九結果、ドリコールは実質的に生
体内に吸収されなかったと報告している(Journa
l  of  Blological  Chemis
try、  257. 8985(1982)参照〕。
また、 T、 Chojnackl らは、一般式(1
)においてnが15であるドリコール(1q)を卵黄レ
シチン(25MI)および0.9%食塩水(8d)とと
もに超音波処理し、得られた乳Psg。
をラットの胃の中ヘゾンデ注入し、その生体内吸収性お
よび各臓器への移行性を調べた結果、ドリコールの体内
吸収は極めて少なく、大部分が*tたは小腸から吸収さ
れずにそのまま回収されたと報告している(Journ
al of Biological Chemistr
y<罎58,916(1983)参照〕。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のとおプ、一般式(1)で示される化合物(すなわ
ちドリコール)は優れた薬剤であるにもかかわらず、そ
の消化管からの生体内吸収が殆んど認められておらず、
経口投与形態をと9得ない薬剤であることが知られてい
る。
しかして、本発明の目的は、一般式(1)で示される化
合物の消化管から生体内への吸収を可能にし、これKよ
って一般式(1)で示される化合物を経口投与形態をと
シ得る薬剤として提供するにある0 〔問題点を解決するための手段〕 本発明によれば、上記の目的は、前記の一般式(1)で
示される化合物および/またはその;要理学的に許容さ
れるエステルとシフロブキストリ/とから成り、該一般
式(1)で示される化合物および/またはその薬理学的
に′ff’4されるエステルと7クロデキストリンとの
重献比が1対1〜1対30の範囲であることを特徴とす
る脂質組成物を提供することによって達成される。
一般式(1)で示される化合*(すなわちドリコール)
は前述のとと〈晴乳動物の臓器から抽出することによシ
得ることができ〔例えば、 J、 Burgosら、B
tochem、 Journal、 8互、470(1
963)iR。
W、 Keenanら、Biochem、Journa
l、  165 、 405(1977)等参照〕、ま
た、米国シグマ(81gma )社から市販されておプ
入手可能であるが、好ましくは特開昭58−83643
号公報に記載の方法に従い、イチョウ(Ginkgo 
biloba )、ヒーrラー?xギ(Cedrus 
deodara)などの植物の葉から抽出されるポリブ
レニル画分を05伸長することによシ多量かつ純粋に合
成することもできる。ドリコールは補乳動物体内ではn
の値に関して12から18まで分布して存在するが1本
発明において一般式(1)で示される化合物を用いる場
合、該化合物は生体内におけるとほぼ同様の分布を有す
る混合物として、または2種もしくはそれ以上の任意の
割合の混合物として使用することができ、或いはさらに
必要に応じて、分子量ととに単離して使用することも可
能である。分子量ごとの単品への分離は例えば上記特開
昭58−83643号公報に記載されているようにシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーによって行うことがで
きる。
一般式(1)で示される化合物の薬理学的に許容される
エステルとしては、例えば、酢酸、プロピオン酸などの
低級脂肪酸のエステル;バルミチン酸、オレイン酸など
の高級脂肪酸のエステル;リン酸、モノマンノシルホス
フェートなどのエステルなどが挙げられる。これらのエ
ステル類の合成は従来から知られている高級アルコール
をエステル化するそれ自体公知の方法に準じて実施する
ことができる〔例えばり、L、 Danilov an
d T、Chojnacki。
FEB8 Letters、 131.310(198
1) i特開昭58−83643号公報;特開昭59−
62599号公報など参照〕。例えば、ドリコールをヘ
キサン溶媒中ピリジンの存在下に無水酢酸と反応させる
ことによシ容易にドリコールの酢酸エステルを得ること
ができる。
前記一般式(1)で示される化合物及びその薬理学的に
許容されるエステルを以下特にことわらない眼力「ドリ
コール類」と総称する。
シクロデキストリンは澱粉または澱粉加水分解物にシク
ロデキストリングリコジルトランスフェラーゼ(Cye
lodextrin  Glycosyltransf
@rase)を作用させることによシ容易に製造される
。シクロデキストリンはD−グルコビラノースの6〜8
個が環状にそれぞれα−1,4結合した構造を有してお
り、D−グルコビラノースの結合数によシそれぞれα−
シクロデキストリン(結合数6個)、β−7クロデキス
トリン(結合数7個)およびr−シクロデキストリン(
結合数8個)と称される。また本発明におけるシクロデ
キストリンとしては水酸基の一部がメチル化されたもの
も同様に使用可能である。これらのシクロデキストリン
を以下特にことわらない限り「シクロデキストリン類」
と総称する。
本発明の脂質組成物におけるシクロデキストリン類の組
成比率はドリコール類の消化管からの生体内吸収を良好
にするうえで重要な因子となる。
本発明の脂質組成物においてドリコール類の消化管から
の生体内への吸収性を良好にするためには、ドリコール
類とシクロデキストリン類との組成比率(it比)は1
対1〜1対30の範囲である必要がある。シクロデキス
トリン類のドリコール類に対する比率が上記範囲よシも
小さい場合には、脂質組成物中に未包接のドリコール類
が残存し、ドリコール類の消化管からの生体内への吸収
性が不良となる。一方、該比率が上記範囲よりも大きい
場合には、ドリコール類が包接された脂質組成物の安定
性が極めて高くなり、ドリコール類の消化管からの生体
内への吸収性が低下する。ドリコール類の消化管からの
生体内への吸収性の観点から、脂質組成物中の該ドリコ
ール類とシクロデキストリン類との比率は1対3〜1対
10の範囲であることが好ましい。
本発明の脂質組成物の調製は、まずドリコール類の1重
量部、シクロデキストリン類の1〜30重量部および水
の0,1〜50重量部を充分に混和し、次いで得られた
混和物から水を除去することにより行われる。水の使用
量が上記範囲より小さすぎる場合には混和に必要なスラ
リー状態を得ることができない。また、上記範囲より大
きすぎる場合には水の除去が困離となる。混和操作は通
常、乳棒、回転翼などを用いて機械的に行う。混和に要
する時間は約5分間〜10時間、好ましくは約10分間
〜1時間である。得られたドリコール類とシクロデキス
トリン類の混和物から水を除去する操作は減圧下に行う
のが好ましい。減圧度としては約200〜0.001 
wklf O範囲、好ましくは約100〜0.1 at
)(yの範囲が採用される。この操作は攪拌下または無
攪拌下に行われ、また水の蒸発を速めるために通常的0
〜80℃の範囲の温度で行うのが好ましい。80℃を越
えるような高温度を採用する場合にはドリコール類が分
解し易くなり、また0℃よシも低い温度を採用する場合
には水の蒸発効率が低下する。水の蒸発に賛する時間は
採用する条件にもよるが、約10分間〜48時間、好ま
しくは約30分間〜12時間である。
上記の操作によシ、ドリコール類の1重社部と7クロデ
キストリン類の1〜30重量部から成る脂質組成物が粉
末として製造される。本発明の脂質組成物はそのまま薬
剤として投与することが可能であシ、また懸濁液とした
のち投与に供することもできる。懸濁液は本発明の脂質
組成物に水を加えるか、または水に本発明の脂質組成物
を加えて攪拌するととKよシ得られる。水としては通常
、蒸留水または脱イオン水が使用されるが、必要に応じ
て、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルクラムなど
の金属;アンモニア;フッ素、塩素。
臭素、ヨウ素などのハロゲン原子;硫酸、リン酸などに
起因するイオン類を含有する水を使用することもできる
。ま走水として生理食塩水または緩衝液なども使用され
る。攪拌は@転属を用いて機械的に行うか、または約2
0〜100−の振動数と約100〜2,500Wの強さ
を有する超音波による振動によシ行うのが好適である。
以上の操作は、ドリコール類の化学安定性のため、必要
に応じ、 rRXを遮断した系内で行うか、系内に既存
の酸化防止剤、例えばα−トコフェロールなどを存在さ
せて行うことが可能である。
〔実施例〕
以下に、実施例によって本発明を説明するが、本発明は
これらによって限定されるものではない。
参考例1(ドリコールの合成) 特開昭58−83643号公報に記された方法に準じて
合成した。11月に倉敷市内で採取した黄葉した銀杏の
葉100神(未乾燥重量)を約40℃で10時間熱風乾
燥したのち、定温(約15℃)でクロロホルム800g
中に浸漬して1週間抽出した。この抽出液からクロロホ
ルムを留去して得た濃縮物中にヘキサン5071を加え
て不溶性成分を戸別し、ろ液を濃縮後、ヘキサン/酢酸
エチル混合液を展開溶剤として用いたシリカゲルカラム
クロマトグラフィーによシ、ヘキサン/酢酸エチル=9
/1 (容量比)の混合液を用いたシリカゲル薄層りa
マドグラフィー(メルク社製TLCptate 5il
ica 6 Q F254、precoatea、層厚
0.25mを使用して10cfIK展開)においてRf
=0.52となるフラクションを分離して約2752の
液状物を得た。
このものをメタノール2g、水200WLtおよび水酸
化カリウム150fと共に2時間65℃に加熱したのち
へキサン2eを加えて有機層を抽出し、水で5回水洗し
たあと無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶剤を留去して
得た液状物をヘキサン/酢酸エチル混合液を展開溶剤と
して用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製して、約2272のポリプレノールを得た。次いで
、このものをピリジン25f&よび無水酢酸50fと共
に52のへキサンに溶解し、室温で12時間攪拌した。
得られた反応混合物を飽和食塩水で洗浄し。
無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち濃縮して228F
のポリプレニルアセテートを得た。
アルゴン置換した三つロフラスコにマグネシウム細片(
3,16fs  130 mmoL)と無水テトラヒド
ロ72ン(5d)および1.2−ジブロモエタン(0,
8d)を入れ、これをドライヤーで激しく泡立つまで加
熱した。次に(R) −2−C4−ブロモ−3−メチル
ブトキシ〕−テト2ヒドロ−2H−ピラン(25,1?
、l Q Q mmol、 (α)召=−3,61°、
e = 4.0、CHC’ls )の無水テトラヒドロ
フラン(30d )16液を、この活性化されたマグネ
シウムに溶媒が丁度沸騰するような速さで滴下した。滴
下終了後この混合物を70゛Cにて15分間攪拌した。
これに無水テトラヒドロフラン(600耐)を加えてグ
リニヤール溶液と1.fc0 別にアルゴン置換した三つロフラスコに先に作成したポ
リプレニルアセテ−)(64,2F、50mmol )
の無水テトラヒドロフラン(150a/)溶液とLtz
Cuα4の無水テトラヒドロフラン溶液(0,1モル溶
液、200117)を入れた。これに先に調製したグI
J ニヤール溶液を0℃で4時間かけて滴下し、さらに
0℃で4時間反応を続けた。そののち、この反応混合物
に飽和塩化アンモニウム水を加えて加水分解し、エーテ
ル抽出した。エーテル層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥したのち回転蒸発器を用いて溶媒
留去して淡黄色液状物を得た。次いでこのものをヘキサ
ン(40011/)K溶かし、これKp−)ルエンスル
ホン酸ピリ・・ジン(1,3?、  5mmol)とエ
タノール(200d )を加えた。この溶液を55℃で
3時間加熱攪拌した。室温に冷却後、炭酸す) IJウ
ム(2,5F)を加えて中和し、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。残っ
た液状物を0.5 Torr、 150℃で30分間加
熱して低沸成分を除去し、残漬をヘキサン/酢酸エチル
混合液を展開液としたシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより精製して56.82の無色透明な液状物を得
た。このものはIRおよびNMR分析によシ先述の一般
式(1)で示されるドリコールであることが確関された
。とのドリコールにつイてB −Bondapak −
Cts (CuIの炭化水素系化合物で表面処理された
シリカゲル)を充填剤とし、アセトン/メタノール=9
0/10 (容量比)を展開液とし、示差屈折計を検出
器として用いた高速液体クロマトグラフィーによシ得ら
れたクロマトグラムにおける各ピークの面積比率を求め
、一般式(I)におけるnの値に関する含量比とし、以
下に記す。
n=12    1.2% 13    6.7 n=14     26.6% 15      40.4 16     20.0 17        5.9 18        1.2 参考例2 参考例1の方法によシ合成した一般式CI)においてn
=12から18までに分布するドリコール10Fをメル
ク社製セミ分取用高速液体クロマトカラム(C藷タイプ
)RP18−10を用い、アセトン/メタノール=90
710 (容量比)の混合溶剤を展開液として用いてn
の値ごとの各成分に分離し以下のものを得た。
n =12     Q、1F 13        0.65F 14        2.69 15       4.0f 16        1.9f 17       0.6f 18       0.1F これらの分離物は全て f(−NMR,C−NMRおよ
びFD−MASS分析の結果によシ、一般式(Ilにお
いてnの値がそれぞれ12から18にあたる化学構造を
有することが確認された。
参考例3(リン酸エステル化) L、L、 Danilovらの方法(FEBS  Le
tters、 131巻、310頁、1981年)に準
じて行った。
オキシ三塩化リン(1,92117)のへキサ/(75
d)溶液罠トリエチルアミン(2,87111/)を加
え攪拌したのち、室温で、参考例1で合成したドリコー
ル(5f)のへキサン(75ml)lW赦を滴下し、3
0分間攪拌した。反応液をアセトン/メタノール/水=
88/10/2 (容量比)の混合液中に注ぎ、室温で
一夜攪拌後、分液ロートに入れ。
上層を分離し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去し、得られた黄色液
状物をDEAN−セルロース(酢酸エステル型セルロー
スイオン交換体、3.5 cMid X 1251)を
用い、クロロホルム/メタノール=2/1(容量比)の
混合液に少量の酢酸アンモニウムを加えた液を展開液と
したカラムクロマドグラフイーによシトリコールリン酸
エステルを含むフラクショ/を得た。次いで、このもの
を5ephadex LH−20(デキストランゲル、
 4Ot)を用い、クロロホルム/メタノール=2/1
(容量比)ヲJ1開液としたゲル口過によシ酢散アンモ
ニウムを除去し、得られに溶液を濃縮してドリコールリ
ン酸エステル(3,Of)を得几。このものをNMR分
析したところ原料ドリコールの一〇)hOHに起因する
シグナル(δ=3.66)が消失し、−CH20P\に
起因するシグナル(δ=3.90)が認められた以外は
原料とほぼ同じシグナルが認められた。このことから、
この化合物がドリコールリン酸エステルでおることが確
認された。
参考例4(酢酸エステル化) 参考例1で得られたドリコール(13,1F、10mm
ol )を無水塩化メチL/7(1001Ll)に浴解
し、ピリジン(3,2t、  40mmol )オよび
4−ジメチルアばノビリジン(50”?)を加えて水冷
下攪拌しながら無水酢酸(2゜04 t、20mmol
)を滴下した。室温で30分間攪拌後、氷水中に注ぎ、
塩化メチレンで抽出した。有機層を希塩酸水および水で
洗浄したのち無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に
溶媒を留去し、黄色液状物を得た。このものをヘキサン
/酢酸エチル=99/1(容量比)を展開液として使用
したシリカゲルカラムクロマトグラフィーによシ精製し
て無色透明な液状物(12,2F)を得た。このものを
NMR分析したところ、原料ドリコ、−ルの−CHzO
Hに起オヨ(fi −CH20CCH3K 起因t ル
シクt k (δ=4.04および1.97)が認めら
れた以外は原料とほぼ同じシグナルが認められた。、I
R分析によシ以下の結果を得た。
3030.2950.2910,2845,1740.
1660.1440,1370,1230,1020.
830m’ 以上のことから、このものがドリコール酢酸エステルで
あることが確認された。
参考例5(パルミチン酸エステル化) 参考例1で得られたドリコール(1,31F、1mmo
l)を無水ジエチルエーテル(2d)に溶解し、ピリジ
ン(80”I s 1 mmol )を加えて室温で攪
拌しつつバルミチン酸クロリド(27511F。
1mmol) を加えた。3時間攪拌後水中に注ぎジエ
チルエーテルで抽出し、希塩酸水pよび水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去して
1.42の黄色液状物を得た。このものをヘキサンを展
開液としたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによシ
精製し無色透明な液状物1.3fを得た。このものをN
MR分析したところ、原料ドリコールの−C1(20H
に起因するシグナル(8== 3.66 ) カ消失L
 、 −CF(2−0−C−CH2(G(2)13−C
H3に起因するシグナル(δ=4゜04及びδ=1.2
8)が認められた。IR分析によシ以下の結果を得た。
IR分析! 3040,2970,2935.2860
、1740% 1665.1450.1380.117
0.8353’ 以上のことから、このものがドリコールノくルミチン酸
エステルであることが確認された。
実施例1 参考例1で得たドリコール100”Pをめのう製乳鉢に
とシ、β−シクロデキストリン(フナコシ薬品工業株式
会社製)ioooqおよび蒸留本釣1dを加え、約20
分間混ねんして均一混和物を得た。この混和物を約0.
1−HPの減圧下、約60℃で一晩放置し、残存する水
を完全に留去し、粉末状の脂質組成物1100”lを得
た。
実施例2 実施例1においてα−シクロデキストリン1000岬の
代シにT−シクロデキストリン(フナコシ薬品工業株式
会社製)lOoollFを用いた以外は同様の操作を行
い、粉末状の脂質組成物1100′IIyを得た0 実施例3 実施例1においてα−シクロデキストリン1000岬の
代シにβ−シクロデキストリン(半井化学薬品工業株式
会社製)をそれぞれ250〜.400哩、500”1F
1750■、1000■および2000η用いて同様の
操作を行い、ドリコールとβ−シクロデキストリンの重
量組成比の異なる6種類の粉末状の脂質組成物をそれぞ
れ得た。
実施例4 実施例1において参考例1で得たドリコール100”P
の代シに参考例2で得九一般式(■)においてnが15
であるドリコールを用い、かつα−シクロデキストリン
1000”Pの代シにβ−シクロデキストリン(半井化
学薬品工業株式会社製)sooqを用いた以外は同様の
操作を行い、粉末状の脂質組成物600qを得た。
実施例5 実施例1においてα−シクロデキストリン1000岬の
代υにジメチル−β−シクロデキストリン(7ナコシ薬
品工業株式会社製)1000■を用い次項外は同様の操
作を行い、粉末状の脂質組成物1100”tを得た。
実施例6 上記実施例1〜5においてl!11!Iilした脂質組
成物の消化管からの吸収性を以下の方法に従って試験し
た。
Wtstar系雄性ラット(体重180〜240?)を
ネンプタール麻酔下に開腹し、小腸の上端および下端を
結紮した。胆汁を常に体外へ導出させ九。
脂質組成物に蒸留水を加え、ドリコール濃度が0.4W
/117となるように懸濁液を調製し、この懸濁液を結
紮小腸に注入した。1時間経過後に小腸を摘出し、小腸
内容物および消化管組織中のドリコールをFolchら
の方法に従って抽出しく: J、Biol。
Chem、、226,497(1957)参照〕、高速
液体クロマトグラフィーにより定量した。注入量からの
減少量を消化管による吸収量とした。その結果を吸収率
(J)として第1表に示す。なお、表中のmは試験に供
し、たラットの匹敵を示す。
第  1   弐 〔発明の効果〕 本発明によシ提供される脂質組成物は実施例6から明ら
かなとおりドリコールの消化管からの生体内への吸収を
効果的に可能にする。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、▲数式、化学式、表等があります▼はトランス
    −イソプレ ン単位であり、▲数式、化学式、表等があります▼はシ
    ス−イソプ レン単位であり、nは12〜18の整数を表わす)で示
    される化合物および/またはその薬理学的に許容される
    エステルとシクロデキストリンとから成り、該一般式(
    I )で示される化合物および/またはその薬理学的に
    許容されるエステルとシクロデキストリンとの重量比が
    1対1〜1対30の範囲であることを特徴とする脂質組
    成物。
JP5008686A 1986-03-06 1986-03-06 脂質組成物 Pending JPS62207211A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999043219A1 (fr) * 1998-02-27 1999-09-02 Nippon Shinyaku Co., Ltd. Compositions a base d'extraits de feuilles de ginkgo et produits alimentaires contenant ces compositions
JP2016084403A (ja) * 2014-10-24 2016-05-19 東洋ゴム工業株式会社 ゴム組成物及び空気入りタイヤ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999043219A1 (fr) * 1998-02-27 1999-09-02 Nippon Shinyaku Co., Ltd. Compositions a base d'extraits de feuilles de ginkgo et produits alimentaires contenant ces compositions
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