JPH01228920A - 吸収促進剤 - Google Patents

吸収促進剤

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JPH01228920A
JPH01228920A JP5713388A JP5713388A JPH01228920A JP H01228920 A JPH01228920 A JP H01228920A JP 5713388 A JP5713388 A JP 5713388A JP 5713388 A JP5713388 A JP 5713388A JP H01228920 A JPH01228920 A JP H01228920A
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absorption
formula
compound
dolichol
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JP5713388A
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Soujiyourou Kimura
聰城郎 木村
Yoshiaki Kange
勘解 由昭
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は特定のテルペン系化合物を有効成分として含有
する吸収促進剤に関する。
本発明によって提供される吸収促進剤は、薬物の消化管
または皮膚からの吸収を促進する作用を有することから
、該薬物の効用を高めるうえで有用である。
[従来の技術] 薬物の投与形轢としては、静脈注射、皮下注射、筋肉注
射等の注射、経口投与、舌下投与、経皮投与、口腔内投
与、経鼻投与等が挙げられ、このうち経口投与が最も一
般的に採用されている。小腸は粘膜に絨毛および微細絨
毛(m1cro −villi)として知られる突起状
構造を持っていることから消化管の中で最も大きな有効
表面積を有している。
経口投与においては、この大きな表面積を有する小腸か
、薬物の重要な吸収部位となり得るものと期待される。
しかしながら、小腸は、経口的に投与された薬物を必ず
しら十分に透過するものではなく、小腸粘膜が薬物の吸
収に対してバリアー性を有していると考えられている。
本来小腸からの吸収性が良好でない薬物をポリソルベー
ト80等の界面活性剤とともに経口投与した場合には、
該藁物の小腸からの吸収性が向上し、該薬物の効用が高
められることが知られている。しかしながら、これらの
界面活性剤は小腸粘膜自身を著しく傷害するものが多く
、薬物の吸収性改善を目的として実用に供し得るものは
極めて少ない[例えば、瀬崎仁編 「ドラッグデリバリ
−システム」第90頁(南江堂、1986年)参照]。
また、重要な投与形態の一つとして経皮投与がある。薬
物の経皮投与法には経口投与法と比べて、消化管中の食
物の量や消化管内のpHの影響を受けない点、肝臓によ
る初回通過効果を回避できる点、薬物を長時間連続投与
できる点等の利点がある。
また、経皮投与法が有する他の投与法にはない利点とし
て、治療中に副作用が生じた際に、直ちに薬物の吸収を
中断することができろ点が挙げられる。しかしながら、
薬物の吸収に対する皮膚のバリアー性は強固である。そ
こで皮膚からの薬物の吸収性を改善し該薬物の効用を高
めるためにいくつかの化合物の使用が試みられてきたが
、いずれも実用には至っていない。例えば、尿素は皮膚
表面の角質層を溶解することにより薬物の吸収促進効果
を示すとされるが、尿素を含有する安定製剤の調製が困
難であるためにほとんど利用されていない。また、ジメ
チルスルホキッドも吸収促進効果を有するが、適用した
皮膚に紅斑や膨疹を生じることおよび適用患者の呼気か
代謝物による悪臭を存することからほとんど用いられて
いない二例えば、瀬崎仁編 「ドラッグデリバリ−シス
テム」第98〜lot頁(南江堂、1986年)参照コ
[発明が解決しようとする課題] 薬物の好適な投与形態としては前述のように経口投与お
よび経皮投与が考えられるが、その際に薬物の小腸また
は皮膚からの吸収性を改善させる目的で実用上有利に使
用し得る吸収促進剤は数少ない。そこで、吸収促進剤を
より多くの種類のものから選ぶことができるならば、吸
収促進効果を得ようとする薬物、患者の症状等に応じて
より適切な吸収促進剤を使用することが可能となること
から好ましい。
しかして、本発明の目的は、薬物の消化管または皮膚か
らの吸収を促進させることによって該薬物の効用を高め
ることが可能となる新規な吸収促進剤を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、上記の目的は、一般式(式中、nは1
4〜20の整数を表す)で示される化合物、その薬理学
的に許容されるエステルおよび一般式 (式中、XおよびyはO〜5の整数を表す)で示される
化合物から成る群から選ばれる一種以上のイソプレン系
化合物を有効成分として含有することを特徴とする吸収
促進剤を提供することにより達成される。
一般式(1)で示される化合物としては、一般式■ ぜ・ (式中、式−C1lt−C= C−CI(、−はトラン
ス−イソ― ■ CI、  H I プレン単位を表し、式−C11,−C= C−CH2−
はシス−イソプレン単位を表し、mは12〜18の整数
を表す)で示される化合物が入手が容易であることから
望ましい。一般式(■)′で示される一群の化合物はド
リコールと呼ばれるものである。該ドリコールは哺乳動
物の臓器から抽出することにより得ることができ[例え
ば、J、 Burgosら、Biochea+。
Journal、  88. 470(1963) ;
 R,1,Keenanら、Bioches、 Jou
rnal、 165.405 (1977)等参照]、
また、米国シグマ(Sigma)社から市販されており
入手可能であるが、好ましくは特開昭58−83643
号公報に記載の方法に従い、イチョウ(釦」」匹−bi
loba) 、ヒマラヤスギ(Cedrusdeoda
ra)などの植物の葉から抽出されるポリブレニル画分
をC3伸長することにより多塩かつ純粋に合成すること
らできる。ドリコールは哺乳動物体内ではmの値に関し
てL2から18まで分布して存在するが、本発明におい
て一般式(I)°で示される化合物を用いる場合、該化
合物は生体内におけろとほぼ同様の分布を有する混合物
として、または2種もしくはそれ以上の任意の割合の混
合物として使用することかでき、或いはさらに必要に応
じて、分子量ごとに単離して使用することも可能である
。分子量ごとの単品への分離は例えば上記特開昭518
3643号公報に記載されているようにシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーによって行うことができる。
一般式(1)で示される化合物の薬理学的に許容される
エステルとしては、例えば、酢酸、プロピオン酸などの
低級脂肪酸のエステル;パルミチン酸、オレイン酸など
の高級脂肪酸のエステルニリン酸、モノマンノシルホス
フェードなどのエステルなどが挙げられる。これらのエ
ステル類の合成は従来から知られている高級アルコール
をエステル化するそれ自体公知の方法に準じて実施する
ことかできる[例えばり、 L、 Danilov a
nd T。
Chojnacki、  Febs  Letters
、  上」二り、   310(+931)   :特
開昭58−83643号公報:特開昭59−62599
号公報など参照コ。例えば、一般式(+)で示される化
合物をヘキサン溶媒中ピリジンの存在下に無水酢酸と反
応させることにより容易に一般式(1)で示されろ化合
物の酢酸エステルを得ろことができる。
一般式(n)で示される化合物としては、一般式(n)
においてXおよびyがそれぞれ2である化合物に該当す
るスクワレンが人手が容易である点から望ましい。スク
ワレンは天然に広く存在することが知られており、特に
魚の肝油中に高濃変に見出されている。
本発明の吸収促進剤における有効成分であるテルペン系
化合物は、従来の吸収促進作用を存する化合物において
見られるような副作用がなく、かつ毒性も低い。
本発明の吸収促進剤は、吸収促進効果を得ようとする薬
物と同時にまたは薬物の投与に先立って、例えば経口的
または経皮的に投与される。
本発明の吸収促進剤によって消化管または皮膚からの吸
収が促進される薬物としては、抗菌剤(例えばスルフイ
ソキサゾール、スルファニル酸、スルファグアニジン等
)、解熱鎮痛消炎剤(例えばフルフェナム酸等)、抗悪
性腫瘍剤(例えばフルオロウラシル等)、神経系用薬(
例元系フエノバルビタール等)、消化器官用薬(例えば
ゲファルナート等)、代謝性医薬品(例えばアルファカ
ルシドール等)、循環器官用薬(例えばニトログリセリ
ン等)、呼吸器官用薬(例えばクロルプレナリン等)、
酵素製剤(例えばウロキナーゼ等)、ホルモン剤(例え
ばインシュリン等)等が挙げられる。
本発明の吸収促進剤は、薬物に応じてカプセル剤、顆粒
剤、錠剤、舌下錠剤、座剤、軟膏、懸濁剤、乳剤等の任
意の製剤影響により投与することができる。これらの製
剤は、本発明の吸収促進剤と吸収促進効果を得ようとす
る薬物との混合物であってもよい。有効成分であるテル
ペン系化合物の全製剤中の含[1は通常約0.001〜
95%、好ましくは約0.01〜50%、より好ましく
は約0.02〜20%である。本発明の吸収促進剤では
、有効成分であるテルペン系化合物を賦型剤、結合剤、
崩壊剤、乳化剤、懸濁化剤、安定剤等の薬理学的に許容
される添加剤を用いて上記の種々の剤型に適した組成物
とすることが可能である。本発明の吸収促進↓ 剤として好ましい一形態は特開昭61−194024公
報に記載された方法に準じて調製された脂質二重膜組成
物である。
本発明の吸収促進剤を使用するに際して、有効成分であ
るテルペン系化合物の投与量は、製剤彩態;投与頻度:
投与すべき患者の症状、性別、年令等:吸収促進効果を
得ようとする薬物の1類等により変動し得るが、一般に
は約0.1−100mg/kg/日、好ましくは約0.
5〜50mg/kg/日の範囲とすることができ、この
投与量を1日1回または数回に分けて投与することがで
きる。
[実施例] 以下、実施例により本発明を具体的に説明するか、本発
明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例1(ドリコール含有吸収促進剤の製造)後述の参
考例1で得たドリコール100−gをクロロホルムlh
(に溶解し、これをA液とした。大豆レシチン320s
+gをクロロホルム10affに溶解し、これをB液と
した。容jllloOm12のナス型フラスコにA液の
21とB液の1.6−gをそれぞれ正確に計取り、約5
分間充分に混和したのち、このナス型フラスコを予め雰
囲気を窒素ガスで置換しておいたロータリーエバポレー
ターに取付け、水流アスピレータ−減圧下、約40℃で
クロロホルムを留去させることにより、該フラスコ内面
に薄膜を形成させた。
フラスコ系内を窒素ガス雰囲気下に常圧に戻し、該フラ
スコをロータリーエバポレーターから取外し、ついで真
空ポンプを用いて約0.1lllIHJEの減圧下に残
存クロロホルムを完全に留去させた。内面に薄膜を有す
るフラスコ中に蒸留水10meを加え、室温下にVor
tex型ミキサーで30分間激しく攪拌し、水乳化液を
得た。この水乳化液中に窒素ガスをバブリングすること
により溶存酸素を除去したのち、約4℃で12時間放置
した。水乳化液を再びVortex型ミキサーで10分
間攪拌したのち、蒸留水を加えてその容量を正確に5h
+2とすることによって、ドリコールを有効成分として
含有する吸収促進剤を水乳化液として得た。このように
して得られた吸収促進剤の1部からフリーズグラクチャ
−法により薄層断片を作製し、これを透過型電子顕微鏡
による観察に付したところ、該薄層断片にラメラ構造が
認められた。これより上記の吸収促進剤はドリコールを
含有する大豆レシチン由来のリン脂質からなる二重膜組
成物の水分散液であることが確認された。
実施例2(スクワレン含有吸収促進剤の製造)実施例1
においてドリコールの代わりにスクワレンを用いた以外
は同様の操作を行うことによって、スクワレンを有効成
分として含有する吸収促進剤を50s+ff得た。
実施例3[ドリコール含有吸収促進剤とスルファグアニ
ジンからなる組成物(同時投与製剤)の製造] 実施例1において蒸留水の代わりに、スルファグアニジ
ンlsMを含有するリン酸緩衝等張生理食塩水を用いた
以外は同様の操作を行うことによって、ドリコールを有
効成分として含有する吸収促進剤とスルファグアニジン
から成る組成物を50膳Q得た。
実施例4[ドリコールリン酸エステル含有吸収促進剤と
フルフェナム酸から成る組成物(同時投与製剤)の製造
コ 実施例1においてのドリコールの代わりに後述の参考例
2で得られたドリコールリン酸エステル200g+gを
クロロホルム1oseに溶解し、これをA液とした。大
豆レシチン800mgをクロロホルム1oa12に溶解
し、これをB液とした。フルフェナム酸を105Mの濃
度で含有するクロロホルム溶液を調製し、これをC液と
した。容量10G園eのナス型フラスコにA液の2m1
2. B液の10m12およびC液の501をそれぞれ
正確に計取り、約5分間充分に混和したのち、このナス
型フラスコを予め雰囲気を窒素ガスで置換しておいたロ
ータリーエバポレーターに取付け、水流アスピレータ−
減圧下、約40℃でクロロホルムを留去させることによ
り、該フラスコ内面に薄膜を形成させた。フラスコ系内
を窒素ガス雰囲気下に常圧に戻し、該フラスコをロータ
リーエバポレーターから取外し、ついで真空ポンプを用
いて約0.1部mHHの減圧下に残存するクロロホルム
を完全に留去させた。内面に薄膜を育するフラスコ中に
リン酸緩衝液(pH3) 、Loa12を加え、室温下
に超音波洗浄器(ブランリン社製、振動数37KHz、
出力1251)を用いて30分間振動させ、水乳化液を
得た。この水乳化液中に窒素ガスをバブリングすること
により溶存酸素を除去したのち、約4℃で12時間放置
した。水乳化液を再び上記の超音波洗浄器を用いて10
分間攪拌したのち、リン酸緩衝液(pH3)を加えてそ
の容量を正確に50m12とした。このようにしてドリ
コールリン酸エステルを有効成分として含有する吸収促
進剤とフルフェナム酸から成る組成物を50mC得た。
試験例1(ドリコールによるスルファニル酸の消化百吸
収性の改善) 1群5匹又は6匹のWistar系雄性ラット(体重2
00〜3oog)をネンブタール麻酔下に開腹し、小腸
の上端および下端を結紮し小腸ループを作成した。胆管
は同時に結紮した。該小腸ルーズに実施−11で調製し
た吸収促進剤の5mCを注入し、30分後にスルファニ
ル酸を1m1iの濃度で含有するリン酸緩衝等張生理食
塩水5膳eを注入した。1時間後に小腸内容物を回収し
、該内容物中に残存するスルファニル酸をジアゾ法によ
り定量した。ドリコールを含有しない以外は実施例1に
おけると同様な方法により調製した組成物についても同
様の試験を行い、それを対照群とした。スルファニル酸
の注入量と小腸内の残存量との差を消化管における吸収
量とみなし、得られた結果を吸収率(%)で第1表に示
す。統計的有意差の検定はスチューデントのt検定法に
より行った(以下の試験例でも特にことわらないかぎり
同様の方法に従った)。第1表から明らかなように、ス
ルファニル酸の消化管での吸収はドリコールにより有意
に改善される。
第       1       表 試験例2(スクワレンによるスルファニル酸の消化管吸
収性の改善) 試験例Iにおいて実施例1の方法により調製した吸収促
進剤の代わりに実施例2で調製した吸収促進剤の5−g
を注入した以外は同様の操作を行った。30分後にスル
ファニル酸を1mMの濃度で含有するリン酸緩衝等張生
理食塩水51112を注入した。1時間後に小腸内容物
を回収し、該内容物中に残存するスルファニル酸をジア
ゾ法により定量した。
スクワレンを含有しない以外は実施例2におけると同様
な方法により調製した組成物についても同様の試験を行
い、それを対照群とした。スルファニル酸の注入量と小
腸内の残存量との差を消化管における吸収量とみなし、
得られた結果を吸収率(%)で第2表に示す。第2表か
ら明らかなように、スルファニル酸の消化管での吸収は
スクワレンにより有意に改善される。
試験例3(ドリコールによるスルファグアニジンの消化
管吸収性の改善、同時投与) 試験例1におけると同様の方法で作成し几ラットの小腸
ループに、実施例3で調製した吸収促進剤とスルファグ
アニジンから成る組成物の5m12を注入し、1時間後
に小腸内容物を回収し、該内容物中に残存するスルファ
グアニジンをジアゾ法により定量した。ドリコールを含
有しない以外は実施例3におけると同様な方法により調
製しfコ組成物についても同様の試験を行い、これを対
照群とした。スルファグアニジンの注入量と小腸内の残
illとの差を消化管による吸収量とみなし、得られた
結果を吸収率(%)で第3表に示す。第3表から明らか
なように、スルファグアニジンの消化管での吸収はドリ
コールにより有意に改善される。
試験例4(ドリコールリン酸エステルによるフルフェナ
ム酸の経皮吸収の改善) 1群4匹のwistar系雄性ラット(体重200〜3
00g)を用い、ネンブタール麻酔下に腹部の皮膚を除
毛した後、該皮膚を摘出し拡散セル(有効面積1.13
cm’)に装着し、37℃に保った。受容側の容器に実
施例4で用いたものと同じ緩衝液のみを入れ、供給側の
容器に実施例4で調製した吸収促進剤とフルフェナム酸
から成る組成物の1mQを添加した。12時間後に受容
側容器内の液を抜き取り、フルフェナム酸の透過量を測
定した。定暑は高速液体クロマトグラフィーを用いて行
った。ドリコールリン酸エステルを含有しない以外は実
施例4におけると同様な方法により調製した組成物につ
いても同様の試験を行い、これを対照群とした。
得られた結果を第4表に示す。第4表から明らかなよう
に、フルフェナム酸の経皮吸収はドリコールリン酸エス
テルにより有意に改善される。
参考例I(ドリコールの合成) 特開昭58−83643号公報に記された方法に準じて
合成した。11月に倉敷市内で採取した黄葉した銀杏の
葉100kg (未乾燥重量)を約40℃で10時間熱
風乾燥したのち、室温(約15℃)でクロロホルム80
012中に浸漬して1週間抽出した。この抽出液からク
ロロホルムを留去して得た濃縮物中にヘキサン50Qを
加えて不溶性成分を濾別し、濾液を濃縮後、ヘキサン/
酢酸エチル混合液を展開溶剤として用いたシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エチル
= 9/l (容量比)の混合液を用いたシリカゲル薄
層クロマトグラフィー(メルク社製T L Cplat
e 5ilica 60F!s4、precoated
、層厚0.25mmを使用して1Ocs展開)において
Rf= 0.52となるフラクションを分離して約27
5gの液状物を得た。このものをメタノール2(。
水200s12および水酸化カリウム150gと共に2
時間65℃に加熱したのちへキサン212を加えて有機
層を抽出し、水で5回洗浄したあと無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶剤を留去して得た液状物をヘキサン/酢
酸エチル混合液を展開溶剤として用いたシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより精製して、約227gのポ
リプレノールを得た。次いで、このものをピリジン25
gおよび無水酢酸SOgと共に512のヘキサンに溶解
し、室温で12時間撹拌した。得られた反応混合物を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したの
ちa縮して228gのポリプレニルアセテートを得た。
内部雰囲気をアルゴンで置換した三つロフラスコにマグ
ネシウム細片(a、1a1(,130sso12)と無
水テトラヒドロフラン(5鵬e)および1.2−ジブロ
モエタン(0,8siりを入れ、これをドライヤーで激
しく泡立つまで加熱した。次に(R)−2−[4−ブロ
モ−3−メチルブトキシコーチトラヒドロ−2H−ピラ
ン(25,1g5loOssof2. [(! ]?)
’= −3,61°、c=4.0、Cf1C&s)の無
水テトラヒドロフラン(30−12)溶液を、この活性
化されたマグネシウムに溶媒が丁度沸騰するような速さ
で滴下した。滴下終了後この混合物を70℃にて15分
間撹拌した。これに無水テトラヒドロフラン(60Os
12)を加えてグリニアール溶液とした。
別に内部雰囲気をアルゴンで置換した3つロフラスコに
先に作成したポリプレニルアセテート(64,2g、 
50−mo12)の無水テトラヒドロフラン(150m
1り溶液とLttCuCi!+の無水テトラヒドロフラ
ン溶液(0,1モル゛溶液、200sf2)を入れた。
これに先にTA製したグリニアール溶液を0℃で4時間
かけて滴下し、さらに0℃で4時間反応を統け1こ。そ
ののち、二の反応混合物に飽和塩化アンモニウム水を加
えて加水分解し、エーテル抽出した。エーテル層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち
回転蒸発器を用いて溶媒留去して淡黄色液状物を得た。
次いでこのらのをヘキサン(400i&)に溶かし、こ
れにp−)ルエンスルホン酸ピリジン(1,3g、 5
mmoQ)とエタノール(20hQ)を加えた。この溶
液を55℃で3時間加熱撹拌した。室温に冷却後、炭酸
ナトリウム(2,5g)を加えて中和し、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去し
た。残った液状物を0.5mmHgの減圧下に150℃
で30分間加熱して低沸成分を除去し、残渣をヘキサン
/酢酸エチル混合液を展開液としたシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより精製して56.8gの無色透明
な液状物を得た。このものはIRおよびN M R分叶
により先述の一般式(I)°で示されるドリコールであ
ることが確認された。このドリコールについてμm B
ondapak −C+s (C+sの炭化水素系化合
物で表面処理されfコノリカゲル)を充填剤とし、アセ
トン/メタノール−90/10 (容量比)を展開液と
し、示差屈折計を検出器として用いfこ高速液体クロマ
トグラフィーにより得られたクロマトグラムにおける各
ピークの面積比率を求め、一般式(1)°におけるmの
値に関する含量比とし、以下に記す。
m  =  12     1.2% 14    26.6 15    40.4 16    20.0 17     5.9 18     1.2 参考例2(ドリコールのリン酸エステル化)L、、L、
Danilovらの方法(Febs LettersS
131゜310 (1981)に準じて行った。
オキン三塩化リン(+、92mQ)のヘキサン(75m
12)溶液にトリエチルアミン(2,87m1りを加え
撹拌したのち、室温で、参考例1で合蚊したドリコール
(5g)のへキサン(75m(i)溶液を滴下し、30
分間撹拌した。反応液をアセトン/メタノール/水−8
8/’10/2(容量比)の混合液中に注ぎ、室温で一
夜撹拌後、分液ロートに入れ、上層を分離し、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減下下に
溶媒を留去し、得られた黄色液状物をDEAE−セルロ
ース(^γ酸エステル型セルロースイオン交換体、内径
3.5cmX長さI20Ill)を用い、クロロホルム
/メタノール= 2/+ (容量比)の混合液に少儀の
酢酸アンモニウムを加えrコ液を展開液としたカラムク
ロマトグラフィーによりドリコールリン酸エステルを含
むフランクンヨンを得た。次いで、このらのを5eph
adex LH−20(デキストランゲル、40g)を
用い、クロロホルム/メタノール= 2/+ (容量比
)を展開液としf−ゲル口過により酢酸アンモニウムを
除去し、得られた溶液をa縮してドリコールリン酸エス
テル(3,0g)を得fこ。このものをN M R分析
し1こところ原料であるドリコールの−CutOHに起
因するシグナル(δ−366)が消失し、 めれた以外は原料とほぼ同じシグナルかL3められ1こ
。このことから、この化合物かドリコールリン酸エステ
ルであることが確認された。
[発明の効果] 本発明により提供される吸収促進剤は、前記の試験例の
結果から明らかなように、薬物の消化管または皮膚から
の吸収を促進させる。従って、本発明の吸収促進剤を薬
物と併用することによって該薬物の効用を高めることが
できる。
特許出願人 株式会社 り ラ し

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、nは14〜20の整数を表す) で示される化合物、その薬理学的に許容されるエステル
    および一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、xおよびyは0〜5の整数を表す)で示される
    化合物から成る群から選ばれる一種以上のテルペン系化
    合物を有効成分として含有することを特徴とする吸収促
    進剤。
JP5713388A 1988-03-09 1988-03-09 吸収促進剤 Pending JPH01228920A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008508326A (ja) * 2004-08-03 2008-03-21 バイタル ヘルス サイエンシズ プロプライアタリー リミティド 腸内投与のための担体
US10071030B2 (en) 2010-02-05 2018-09-11 Phosphagenics Limited Carrier comprising non-neutralised tocopheryl phosphate
US10188670B2 (en) 2011-03-15 2019-01-29 Phosphagenics Limited Composition
US10973761B2 (en) 2015-12-09 2021-04-13 Phosphagenics Limited Pharmaceutical formulation
US11753435B2 (en) 2016-12-21 2023-09-12 Avecho Biotechnology Limited Process

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