JPS6129140Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プリント基板に配設されている各種
回路の動作確認や調整等を行なうためのスイツチ
回路に関する。

従来、例えば、第１図で示すような回路がプリ
ント基板上に実装されているとする。図において
Ａ，Ｂ，Ｃはゲート回路で、これらゲート回路
Ａ，Ｂ，ＣはデコーダＤからの送出信号によつ
て、各ゲート回路Ａ，Ｂ，Ｃの入力信号A′，
B′，C′から自動的に選択されて出力端Ｅに送出
されるようになつており、ＦはデコーダＤのコン
トロール信号である。ＧはデコーダＤの入力に接
続されたスイツチ回路で、２個のスイツチＧ１，
Ｇ２により構成されており、両スイツチG1，G2
の開閉成の組み合せによつて、デコーダＤから１
個の信号が送出される。

しかし、このスイツチ回路Ｇは実際上は不必要
なのであるが、回路の製造工程又は保守サービス
上において回路の調整や、動作確認等の場合に使
用するので設けてある。このようにプリント基板
上にスイツチ回路を設ける場合、従来は、単品の
スイツチを実装するとか、ラツピング端子を植立
して両端子間をジヤンパー線で短絡するとかして
いたので、取り付けが面倒であると共に、コスト
高となり、又、スイツチ操作も簡単には行えない
等の欠点があつた。

本考案は上記のような欠点を解消せんとするも
ので、所定の各種回路が配設されているプリント
基板に該回路の動作確認や調整等を行なうスイツ
チ回路を併設し、該スイツチ回路の開閉成により
前記各種回路の調整等を行なうようにしたプリン
ト基板のスイツチ回路において、該スイツチ回路
の構成接触子を銅箔パターンによりプリント基板
の周縁部に形成すると共に、該構成接触子相互を
該プリント基板とは別体の、例えばミノムシクリ
ツプ等の導体により短絡するよう構成することに
より、単品のスイツチを実装する等の必要性をな
くして、これらの取付上の面倒及びコスト高を防
止し、スイツチ操作の簡単化を図ると共に、動作
確認や調整等を行なわないときには、全く邪魔に
ならないプリント基板のスイツチ回路を提供する
のが目的である。

本考案を第２図及至第３図の実施例によつて詳
記すると、図において、１はプリント基板で、該
基板１には図示しないが、第１図で示すように回
路の配線が銅箔パターンによつて形成されてい
る。又、プリント基板１には第１図のスイツチ回
路Ｇが銅箔パターン２により形成されており、第
２図の実施例では、プリント基板１の周縁部１ａ
の表面に、第１図で示す２個のスイツチＧ１，Ｇ
２の夫々一方の構成接触子３と４が、２枚の銅箔
パターン２ａ，２ｂを方形状とし、少し離間する
ことにより形成してあり、又、プリント基板１の
周縁部１ａの裏面には上記の銅箔パターン２ａ，
２ｂと対応る位置に、両銅箔パターン２ａ，２ｂ
と同大の銅箔パターン２ｃを形成することによつ
て、該銅箔パターン２ｃを２個のスイツチＧ１，
Ｇ２の他方の構成接触子を共通とした構成接触子
５としている。そして、プリント基板１の表裏を
該プリント基板１とは別体のミノムシクリツプ等
の導体（図示せず）で挾むことによつて、銅箔パ
ターン２ａと２ｃ，２ｂと２ｃ，２ａと２ｂ，２
ｃの３者を夫々短絡することができ、別体の当該
導体で挾まない場合は全ての銅箔パターン２ａ，
２ｂ，２ｃは開成状態となる。

従つて、当該スイツチ回路２の構成接触子３，
４及び５を形成しいる銅箔パターン２ａ，２ｂ及
び２ｃを前記の如く所定の組合せで、別体の導体
により短絡すれば、プリント基板１上の対応する
回路が閉回路状態となり、これによりその回路の
調整等を行なうことができる。

尚、導体はミノムシクリツプに限定されないの
は勿論であるが、当該構成接触子３，４，５をプ
リント基板１の周縁部１ａに設けたことから、挾
着構造のものが望ましい。

第３図は他実施例で、本実施例は第２図におい
てプリント基板１の周縁部１ａの表面に形成した
２枚の銅箔パターン２ａ，２ｂの対向部分を電気
的に絶縁して噛合させたものにして、その他は第
２図の実施例と全く同じである。

第４図の実施例は第１図のスイツチ回路Ｇを全
てプリント基板１の周縁部１ａの表面に形成した
ものであつて、各銅箔パターン２ａ，２ｂ，２ｃ
は互に絶縁して噛合させてあり、図中、第２図と
同一付記番号のものは同一部品を示してある。

第５図の実施例は１個のスイツチＧ１をプリン
ト基板１の周縁部１ａの表面に形成したもので、
両銅箔パターン２ａ，２ｂは絶縁して噛合状態に
形成してある。

本考案は叙上のように、ゲート回路等の所定の
各種回路が配設されているプリント基板１に該回
路の動作確認や調整等を行なうスイツチ回路２を
併設し、該スイツチ回路２の開閉成により前記各
種回路の調整等を行なうようにしたプリント基板
のスイツチ回路において、該スイツチ回路２の構
成接触子３，４，５を銅箔パターン２ａ，２ｂ，
２ｃによりプリント基板１の周縁部１ａに形成す
ると共に、該構成接触子３，４，５相互が該プリ
ント基板１とは別体の、例えばミノムシクリツプ
等の導体により該プリント基板１を挾着して短絡
されるようにしたプリント基板のスイツチ回路で
ある。

従つて、従来のように単品のスイツチを実装す
るとか、ラツピング端子を植立して両端子間をジ
ヤンパ線等で短絡するとかの面倒がないため、プ
リント基板１上の各種回路の動作確認や調整等を
簡単に行なうことができる。スイツチ操作も、ス
イツチ回路２の構成接触子３，４，５を形成した
プリント基板１の周縁部１ａにおいて、ミノムシ
クリツプ等の導体による挾着等により行なえるた
め簡単である。特に、本考案によれば、構成接触
子３，４，５を銅箔パターンにより形成すると共
に、これらを短絡する導体を別体に形成したの
で、各種回路の調整等が済んだ後においては、導
体を取り外しておけば、当該スイツチ回路２が全
く邪魔にならない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るスイツチ回路を適用した
回路のブロツクダイヤグラムで、第２図乃至第５
図は同スイツチ回路の異種実施例を示す斜視図で
ある。 １……プリント基板、１ａ……周縁部、２……
スイツチ回路、２ａ，２ｂ，２ｃ……銅箔パター
ン、３，４，５……構成接触子、Ｇ……スイツチ
回路、Ｇ１，Ｇ２……スイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定の各種回路が配設されているプリント基板
   に該回路の動作確認や調整等を行なうスイツチ回
   路を併設し、該スイツチ回路の開閉成により前記
   各種回路の調整等を行なうようにしたプリント基
   板のスイツチ回路において、該スイツチ回路の構
   成接触子を銅箔パターンによりプリント基板の周
   縁部に形成すると共に、該構成接触子相互が該プ
   リント基板とは別体の導体により該プリント基板
   を挾着して短絡されるようにしたことを特徴とす
   るプリント基板のスイツチ回路。