JPS605616Y2 - 空中線切換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、給電線の本数が少い、空中線切換装置に関
するのである。

１台の送受信装置を用いて、２組の送受信用空中線へ給
電する場合、その切換装置は従来、第１図又は第２図の
ように構成されていた。

第１図において、１は送信空中線Ａ、２は受信空中線Ａ
、３は送信空中線Ｂ、４は受信空中線Ｂ、５はスイッチ
、６は送受信装置である。

スイッチ５が第１図の通り接続されている場合は、送受
信装置６は送信空中線Ａ１および受信空中線Ａ２へ接続
されていることになる。

スイッチ５が第１図と異る側へ接続されれば、送受信装
置６は送信空中線Ｂ３および受信空中線Ｂ４へ接続され
ることになる。

第１図は、送受別々の空中線を用いた場合であるが、送
受信兼用の空中線を用いた場合は第２図の通りとなる。

第２図において、７は送受信空中線Ａ、 ８はサーキュ
レータ（Ｃｉｒｃｕｌａｔｏｒ） Ａ、 ９は送受信空
中線Ｂ１１０はサーキュレータＢ１他は第１図と同様で
ある。

第２図のスイッチ５が図示の通りであると、送受信装置
６は送受信空中線Ａ７に接続される。

スイッチ５が反対側に切換えられると送受信空中線Ｂ９
に接続されることになる。

従来の第１図、第２図のどちらにおいても、給電線は４
本必要となるので、給電線が例えば導波管である場合に
は布線上障害となる場合が多い。

この考案はこの欠点を解消するためになされたもので、
給電線の本数が少い空中線切換装置を提供するものであ
る。

以下第３図〜第５図に示すこの考案の一実施例について
説明する。

第３図において、構成品は全て、第２図と同じである。

第３図のスイッチ５が図示の通りであるときは、送受信
装置６は送受信空中線Ａ７に接続されたことになり、図
示と反対側に切換えられたときは、送受信装置６は送受
信空中線Ｂ９に接続されることになる。

よって、給電線の本数は２本となり布線上便利な空中線
切換装置を実現することができる。

第３図は又第４図のようにも構成でき、この場合には、
送信系径路にはサーキュレータが１個しか入らないので
送信系の損失を減すことができる。

又本考案は、空中線が送受別々のものであっても応用す
ることができ、この場合の結線図を第５図に示す。

第５図において、１１．１２は４端子のサーキュレータ
であり、スイッチ５が図示の通りであると、送受信装置
６は送信空中線Ａ１および送信空中線Ａ２に接続されて
おり、スイッチ５が反対側に倒されると送受信装置６は
送信空中線Ｂ３および受信空中線Ｂ４に接続されにとに
なる。

なお、以上は空中線を切換える場合について説明したが
、この考案はこれに限らず、２個の被給電物を切換える
全ての場合にも使用することができる。

以上のようにこの考案に係る空中線切換装置は、サーキ
ュレータを用いて２個の空中線を接続しているので、給
電線の本数が２本でよいという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の空中線切換装置を示す図、第３
図、第４図、第５図はこの考案による空中線切換装置を
示ず構成国である。 図中、１は送信空中線Ａ、２は受信空中線Ａ、３は送信
空中線Ｂ、４は受信空中線Ｂ、５はスイッチ、６は送受
信装置、７は送受信空中線Ａ、８はサーキュレータＡ、
９は送受信空中線Ｂ１１０はサーキュレータＢ１１１は
サーキュレータＣ１１２はサーキュレータＤである。 なお、図中、同一あるいは相当部分には同一符号を付し
て示しである。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）互いに一端子同志が接続された２個のサーキュレ
   ータと、これらサーキュレータの他端子にそれぞれ接続
   された空中線と、上記サーキュレータの残りの一端子に
   それぞれ給電線を介して接続され、これら給電線の一方
   の送信系路と他方の受信系路を切換えて、上記空中線の
   一方のみの送受信系路を形成する切換スイッチとを備え
   た空中線切換装置。
2. （２）３端子サーキユレータの一端子に送受信兼用の空
   中線が接続さたことを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の空中線切換装置。
3. （３）４端子サーキユレータの二端子に送信用の空中線
   と受信用の空中線が接続されたことを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の空中線切換装置。