JPS6128958Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、都市ガス、或いは、水道水などの主
に既設の流体導管の途中部分を補修したり、その
途中部分に新しく分岐管を接続する、或いは、ガ
スの転換など内部流体を一時的に遮断する必要の
ある各種の導管工事を行なう際に用いられるバツ
グ式導管遮断装置に関し、詳しくは、工事対象導
管の所要箇所に穿孔したのち、その孔を通して気
体の封入抜出しにより膨張収縮するバツグを収縮
状態で挿入するとともに、この挿入バツグに気体
を封入し膨張させてその周面を導管の内面に弾性
密着させることにより、導管を気密・水密的に遮
断することができるように構成してあるバツグ式
導管遮断装置に関する。

この種装置としては、例えば、実開昭48−
12626号公報に示されているものが知られてい
る。

しかし、この様な従来のものでは穿孔を通して
バツグを導管内に挿入するに当たり、この孔にバ
ツグが強く摺接したりあるいは、孔穿設のときに
生じたバリがバツグを突き抜いたりして、バツグ
を破損する虞れが有り、バツグの破損で作業をや
り直さなければならないようなことが生じ、緊急
を要する作業などでは、この様なバツグ破損によ
る作業のやり直しは致命的な作業の欠点となる。

この様な実情に鑑み、本考案は、バツグを導管
内に挿入するに当り孔によつて損傷される虞れが
ないようにすることを目的とする。

この目的を達成するために、本考案のバツグ式
導管遮断装置は、流体導管に穿設の孔の外周部に
一端周部を密封状に固定される筒体に対し、その
中心線方向で摺動自在に案内筒を内嵌し、この案
内筒に対し、その中心線方向で摺動自在に給排管
を内嵌し、この給排管の下部にバツグを連通して
固定するとともに、この給排管の長さを前記案内
筒より長くし、かつ、この案内筒の内径を縮小姿
勢での前記バツグが内包される大きさとするとと
もに、この案内筒の長さを前記筒体よりも長く
し、かつ、この案内筒の外径を前記孔よりも小径
にしてある構成を採用したものである。

この構成により、縮小したバツグは給排管を案
内筒に対し摺動させることで、この案内筒に対し
出し入れができ、又、案内筒は筒体に対し摺動さ
せることで、その下部が孔を通つて導管に対し出
し入れすることができるようになつた。このため
に案内筒内に縮小状態のバツグを収納したまま、
孔を通して導管内に出し入れでき、このようにし
て、孔を通つてバツグを導管内に入れた後、給排
管を摺動させてバツグを案内筒から出し導管内で
膨張して使用しえるようになつた。

つまり孔をバツグが通るときには案内筒によつ
てこのバツグを保護しえるので、孔によつてバツ
グが損傷する虞れはなくなり、従来に比し、大幅
に安全、確実迅速な導管の遮断作業を行なえるに
至つた。

以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。

本実施例のバツグ式導管遮断装置は、第１図で
示すように、都市ガス導管などのガス導管１の途
中部分を或る長さ範囲に亘つて補修したり、取替
えたり、或いは新らしく分岐管を接続するなどの
導管工事を行なう場合に使用されるものを例にし
て示す。

２は、前記導管１に穿設した孔で、工事区間両
端箇所に、下記する案内筒１１よりも大径に形成
してある。

この孔２の外面周りには、環状サドル１８をチ
エーンなどの巻付け固定具１７によつて着脱自在
に固定され、このサドル１８の内面凹所に嵌入し
たＯリング１６等により気密にサドル１８を導管
１に固定してある。ゴムパツキン１９より外部に
対し、シールされたシヤツター８が具備されたシ
ヤツター台８ａが前記サドル１８に固定され、こ
のシヤツター台８ａの上部に筒体６の下端をアス
ベストパツキン２０等を介して気密・水密状に固
定してある。

１１は案内筒であつて、前記孔２よりも少々小
径の外径を有し、前記筒体６の上端部においてＯ
リング７を介して、その中心線方向で摺動自在に
水密内嵌されてある。この案内筒１１の全長は前
記筒体６の長さに比し、相当長くなつていて、下
端開口部には、この筒内方側に向つて屈曲した屈
曲ガイド９が一体延設してあるこの案内筒１１の
内径は縮小状態のバツグ３を収納しえる大きさに
してある。又、この案内筒１１の上端には下端開
口部から案内筒１１内に侵入するガスを圧力計
（図外）に導くパイプ２６が設けてある。４は給
排管であつて、前記案内筒１１の上端部におい
て、Ｏリング１０を介して水密・気密状にして、
中心線方向で摺動自在に前記案内筒１１に内嵌し
てある。この長さは前記案内筒１１の上端から下
端開口までの長さより長くしてある。この給排管
４の下端にはバツグ３の口が一体固着してあり、
かつ、下部周部には前記案内筒１１の内面にて案
内されるフランジ２７が固定してある。又、この
給排管４の内部には一端が前記バツグ３の底部外
面に開口したゴム管１２が挿通されていて、この
ゴム管１２の他端は、この給排管４の上端に設け
た大径箱部材１５の上端にある管接続子１４に連
通接続してある。

この接続子１４には、圧力計（図外）が設けて
あり、前記案内筒１１に接続の圧力計（図外）と
により、このバツグ３によつて遮断された導管１
の両部分における内圧を測定しえるようにしてあ
る。前記箱状部材１５にはバルブ２１Ａを介して
コンプレツサー（図外）から導設の気体供給管１
３が接続してある。

又、この箱状部材１５には、前記コンプレツサ
ー（図外）から分岐の別の気体供給管２２に接続
されたバキユームノズル２３の吸引側をバルブ２
１Ｂを介して連通する連通管２４が設けてある。
２５は前記バツグ３並びに給排管４の内圧を計測
する圧力計である。

このようにして、単一のコンプレツサーを、バ
ツグ３の膨張作用と収縮作用とに兼用することが
できるようになつた。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るバツグ式導管遮断装置の実
施の態様を例示し、第１図は導管遮断要領を示す
概略図、第２図は装置の設置状態を示す縦断側面
図、第３図は装置による導管遮断状態を示す縦断
側面図、第４図は要部の拡大平面図である。 １……流体導管、２……孔、３……バツグ、４
……給排管、６……筒体、１１……案内筒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 流体導管１に穿設の孔２の外周部に一端周部を
   密封状に固定される筒体６に対し、その中心線方
   向で摺動自在に案内筒１１を内嵌し、この案内筒
   １１に対し、その中心線方向で摺動自在に給排管
   ４を内嵌し、この給排管４の下部にバツグ３を連
   通して固定するとともに、この給排管４の長さを
   前記案内筒１１より長くし、かつ、この案内筒１
   １の内径を、縮小姿勢での前記バツグ３が内包さ
   れる大きさとするとともに、この案内筒１１の長
   さを前記筒体６よりも長くし、かつ、この案内筒
   １１の外径を前記孔２よりも小径にしてあるバツ
   グ式導管遮断装置。