JPS61288028A - 銅製錬用転炉における溶体の温度検出装置 - Google Patents

銅製錬用転炉における溶体の温度検出装置

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JPS61288028A
JPS61288028A JP12897285A JP12897285A JPS61288028A JP S61288028 A JPS61288028 A JP S61288028A JP 12897285 A JP12897285 A JP 12897285A JP 12897285 A JP12897285 A JP 12897285A JP S61288028 A JPS61288028 A JP S61288028A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、銅製錬用転炉の羽口がら転炉内の溶体の温度
を検出する温度検出装置に関するものである。
「従来の技術」 通常、銅の製錬は、溶解炉で原料の銅の精鉱を溶解して
カワとカラミに分離する溶解工程と、この溶解工程で製
造したカワを転炉内に導き、該カワに珪酸鉱を加えると
ともに空気を吹き込んで前記カワを酸化処理して粗銅と
する製銅工程と、この製鋼工程で製造された粗銅を精製
炉で精製して品位を高めてからアノードに鋳造する精製
工程と、この精製工程で製造したアノードを電解精製す
る電解精製工程とを順に経て行なわれる。
ところで、前記溶解工程の溶解炉としては、処理し得る
鉱石の種精や、P、侍の鯨が+当11−シ I品作が比
較的に簡単なこと等から、古くから反射炉が使用されき
た。
ところが、反射炉は、燃料が多量に必要で、燃料費がか
さむという短所がある。
また、炉の排気ガスは、公害防止のために、所定の排気
□ガス処理を施して脱硫する。その場合←、S Oを濃
度が高い排気ガスは硫酸プラントに導いて濃硫酸として
処理し、So、i度が低い排気ガスは石膏プラントに導
いて石膏として処理しているが、一般に、石膏プラント
は設備が膨大になり、排気ガス処理費が高価になってし
まう。したがって、SO!濃度の低い排気ガスが多量に
形成されることは、好ましくない。
ところが、前記反射炉では、多量の燃料を燃焼させるた
めに多量の燃焼ガスが生成され、鉱石の溶解によって発
生するガスがこの多量の燃焼ガスによって希釈されるた
め、炉の排気ガス中のSO1濃度が非常に低くなってし
まう。したがって、反射炉での排気ガスは、石膏プラン
トで処理しなければならず、反射炉での溶解量を増大さ
せることは、排気ガス処理費の面で不利になってしまう
そこで、先に、本願出願人により、燃料費の節減、排気
ガス処理費の節減を目的をして、反射炉で溶解すべき精
鉱の一部を、前記製銅工程の転炉で溶解させるという技
術が提案された。
この技術について、第5図および第6図を使用して説明
する。
第5図は、従来の通常の転炉を示し、第6図は前述の技
術を実用化するために、改良を施した転炉の従来例を示
している。
第5図から理解されるように、通常の転炉は、炉本体l
の側部に、所定の間隔で羽口2が多数(約50箇所)固
設されている。
この羽口2は、炉本体I内の溶体(カワ)中に空気を吹
き込んで、溶体を酸化処理するためのもので、炉本体1
のレンガ壁1aおよび鉄板壁tbとを貫通した直管状の
本体部3と、該本体部3の外端部(炉本体Iの外部に出
た端部のことで、図では、右側の端部)に連結された継
ぎ平部4とから構成されている。
前記継ぎ平部4は、前記本体部3によって提供される通
路3aを二つの分岐通路4a・4bに分岐させている。
そして、前記二つの分岐通路4a・4bの内、一方の分
岐通路4aは空気を送り込むためのもので、その端部に
は送風管5が接続されている。また他方の分岐通路4b
は、前記本体部3内にパンチングロッド(図示略)を挿
通させることによって、本体部3の内端部あるいは内周
面に付着・凝固した溶体を除去するためのもので、前記
通路3aの端部を真っ直ぐに延長した如く形成され、そ
の端部には、パンチングロッドが引き抜かれると、図に
2点鎖線で示したようにボール6が弁座7に落下して、
自動的に通路を塞ぐ弁機構8が設けられている。
改良された転炉は、第6図から明らかなように、羽口か
ら炉内に精鉱を送り込めるように改造したもの、即ち、
羽口2の一部をなす継ぎ平部4に新たに精鉱を送り込む
ための分岐通路9を形成するとともに、該分岐通路9の
端部に精鉱輸送管IOを接合して、本体部3と継ぎ平部
4との接合部付近に精鉱を供給し、この精鉱を送風管5
から送り込む空気圧で炉本体!内に送り込むようにした
ものである。
第6図に示した転炉では、分岐通路9から送り込まれた
精鉱は、バーナ等を使用して特に加熱せずとも、炉内の
溶体の熱によって自然に溶解する。
したがって、該転炉で溶解させる分だけ、反射炉で溶解
させる分量を軽減することができ、その分、反射炉で使
用する′燃料の量を節約することが可能になる。
また、転炉内では、燃焼させる燃料が極めて少量で済む
ため、発生する燃焼ガスも少ない。したがって、転炉内
では、精鉱の溶解によって発生したガスが燃焼ガスによ
って大幅に希釈されるような不都合は起こらず、転炉の
排気ガスは、従来通りにSO9濃度が高い状態に維持で
き、硫酸プラントで処理することができる。そのため、
溶解すべき精鉱の全量を反射炉で溶解させていた場合と
比較して、石膏プラントで処理する排気ガス量が低減し
、排気ガス処理費を低減することが可能になる。
「発明が解決しようとする問題点」 ところが、゛前述の第6図に示したように、単純に羽口
2を大幅に改造してしまうと、転炉の取り扱い等の面で
、新たな問題が生じてしまう。
つまり、羽口2は、通常1つの転炉に対して約50個近
く設けられており、その個数が多いため、既設の転炉を
改造するような場合には、前述のような改造の仕方では
、非常に手間のかかる改造工事になってしまう。
また、前述のように羽口から精鉱を吹き込む場合に、必
要に応じて固形燃料を一緒、に吹き込むが、その固形燃
料の吹き込み景を正確に加減して良好に溶解を進行させ
るには、炉本体内の溶体の温度をより正確に検知する必
要があり、これまで、この炉本体内の温度の検出には、
炉本体上部に形成された開口部から熱電対を挿入する方
法が採られてきた。
ところが、このような方法では、溶体の表面側の温度だ
けしか検出することができず、またスプラッシュが出る
ために瞬間的にしか温度を検出することかできず、した
がって、正確に炉本体内の溶体の温度を検出することが
難しく、今後の解決すべき課題とされていた。
この発明は前記事情に鑑みてなされたもので、炉本体の
羽口に取り付けることによって、その羽口付近の溶体の
温度を正確に、かつ連続的に検知することができ、しか
も、既設の転炉に装着する場合でも、既設の転炉に施す
改造を極めて簡単に済ませることができ、また、羽口へ
の取り付ける際の着脱操作が容易にでき、その羽口への
着脱機構を、羽口から精鉱を吹き込む精鉱吹き込み装置
と共通にすることによって、取り付は位置を前記精鉱吹
き込み装置と相互に互換することができ、したがって、
任意の羽口から炉本体内の溶体の温度を検出できるとと
もに、溶体の温度分布をより正確に得ることができる温
度検出装置を提供することを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 本発明に係る温度検出装置は、前述の目的を達成するこ
とから、銅精錬用転炉における羽口の炉本体内に通じる
通路に挿通されて前記通路の内周面に沿って環状に空気
通路を画成する直管状の誘導管と、前記羽口の端部に突
設された係止ピンと前記誘導管に固設された着脱部の係
合溝とを係脱することによって前記誘導管を前記羽口に
着脱する着脱機構と、前記炉本体内の溶体やガスが前記
誘導管から転炉の外部へ漏出することを防止するために
、前記誘導管の後端側に配置された耐熱ガラス製の透明
な仕切り板と、該仕切り板および前記誘導管内の通路を
経て炉本体内の溶体の色を検出し、この色から溶体の、
温度を検出する放射型温度計とを備えることを必須とし
ている。
「作用」 前記温度検出装置は、放射型温度計によって、溶体に直
接接触せずに溶体の温度を検出するから、長期に亙って
使用するような場合でも、ごみ等が付着して機能が低下
するようなことがない。
しかも、前記誘導管の周囲に画成された空気通路のため
に、羽口の通路の内周面に沿ってほぼ均一に空気流の層
(エアーカーテン)が形成され、これらの空気流が転炉
内に開口する羽口端の内周全周に亙って均一に当たるた
め、前記転炉内の溶体が羽口端に付着・凝固することが
効果的に抑制され、羽口の閉塞が防止されて長期に亙っ
て良好に、かつ、連続的に温度検出を行なうことができ
る。
また、前記温度検出装置を取り付けるために、羽口側に
設けた新規部材は、前述の係止ピンだけである。したが
って、既設の転炉に装着する場合でも、既設の転炉に施
す改造は、羽口に前記係止ピンを突設するだけで良く、
極めて簡単に済ま仕ることができる。
また、前記着脱機構は、例えば、前記係合溝を後述の実
施例の如くピン導入部と中間部とを具備してほぼ鉤型を
為す切欠溝にするなど、前記係止溝の形状等を工夫する
ことによって、前記係止ピンと係合溝との係脱を容易に
し、もって、前記誘導管の羽口への着脱を容易にするこ
とができる。
そして、後述の精鉱吹き込み装置のように前記誘導管を
精鉱の通路として活用すれば、前述の着脱機構をそのま
ま精鉱吹き込み装置の羽口への着脱機構として活用させ
ることができ、このように、温度検出装置と精鉱吹き込
み装置との羽口への着脱機構を共通にすることによって
、取り付は位置を前記精鉱吹き込み装置と相互に互換す
ることができ、したがって、任意の羽口から炉本体内の
溶体の温度を連続的に検出できるとともに、溶体の温度
分布をより正確に得ることが可能になる。
「実施例」 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図および第2図は、それぞれ、本発明に係る温度検
出装置を装着するようにした転炉の要部の断面図を示し
ている。
ここに示した転炉20は、炉本体21の側部に配設され
ている羽口22に、精鉱吹き込み装置23を装着し、該
精鉱吹き込み装置23を介して、羽口22から炉本体2
1内の溶体(カワ)中に精鉱を吹き込んで、前工程の反
射炉で製造されたカワの酸化処理と並行して精鉱の溶解
を行い得るようにしたもので、前記炉本体21の構造や
羽口22の構成については、前記羽口22の端部(第1
図で右端)外周1こ前記精鉱吹き込み装置23を係止す
るための係止ピン24を突設したこと以外は、第5図に
示した従来品と変わらない。
すなわち、炉本体21の炉壁はレンガ壁1aと鉄板壁1
bとから構成され、羽口22は炉本体21のレンガ壁1
aおよび鉄板壁1bとを貫通した直管状の本体部3と、
該本体部3の外端部に連結された継ぎ平部4とから構成
され、かつ、前記継ぎ平部4は、前記本体部3によって
提供される通路3aを二つの分岐通路4a・4bに分岐
させている。そして、前記二つの分岐通路4a・4bの
内、一方の分岐通路4aには第5図の場合と同様に送風
管5が接続され、また、他方の分岐通路4bは、前記本
体部3内にパンチングロッド(図示略)を挿通させるた
めに、前記通路3aの端部を真っ直ぐに延長した如く形
成され、その端部には、パンチングロッドが引き抜かれ
ると、ボール6が弁座7に落下して自動的に通路4bを
塞ぐ弁機構8が設けられている。
前記係止ピン24は、前記継ぎ平部4の分岐通路4b側
の端部外周に、径方向に延びる如く、突設されている。
このように、係止ピン24が突設された羽口22は、従
来と同様に、約50個程度、適宜ピッチで炉本体20の
側部に設けられており、そのうちの適当数のものには、
第1図に示す如く、精鉱吹き込み装置23が装着され、
また残りの適当数のものには、第2図に示す如く、炉本
体21内の溶体の温度状態等を監視するための温度検出
装置25が装置されている。
前記精鉱吹き込み装置23は、第3図に示すように、直
管状をなすとともに外径が前記羽口22の本体部3の通
路3aの径よりも小さく設定されて、前記通路3aに挿
通されることによって前記本体部3の内周面との間に環
状の空気通路26(第1図参照)を画成する誘導管27
と、該誘導管27の後端(第3図で右端)に固着された
取り付は用補助管28と、該補助管28の後端に接続さ
れた精鉱供給ホース29と、このホース29を介して空
気圧によって前記誘導管27に精鉱や固形燃料(微粉炭
)等を送り込む圧送装置(図示略)と、前記取り付は用
補助管28に固着して設けられた着脱用のハンドル30
とを具備した構成になっている。
前記取り付は用補助管28は、前記ホース29と誘導管
27とを連通させる役目を果たす連通管部28aと、該
連通管部28aの先端から誘導管27の先端側(第3図
で左端側)に延出して前記誘導管27の周囲に弾発材゛
収納部28bを形成する中間拡径部28cと、該中間拡
径部28cの先端からさらに拡径して誘導管27の先端
側に延出した着脱部28dとを具備した構成になってい
る。
前記着、脱部28dは、円筒状をなしており、その内部
に装着された耐熱ゴム製のパツキン31と、該パツキン
3Iを羽口22側に付勢するべく前記弾発材収納部28
bに収納された弾発材32等と協働して着脱機構を構成
する。
前記着脱部28dの先端側には、第4図に示すように、
前記羽口22に突設した係止ピン24と係合する係合i
33が形成されている。この係合溝33は、第4図から
明らかなように全体としてほぼ鉤型を為す切欠溝で、着
脱部28dの延出方向(第4図で左方向)に延びて着脱
部28dの先端に開口したビン導入部33aと、このビ
ン導入部33aの端から周方向(第4図で上下方向)に
延びた中間部33bと、該中間部33bの終端から羽口
22側に延びた終端係止部33cとを具備した構造にな
っている。 ′前記誘導管27の先端(第3図で左端)
は、第3図で明らかなように、斜めにカットされており
、また、後端は内周面側が面取りされてテーバ部27a
が形成されている。前記テーパ部27aは、精鉱供給ホ
ース29から燃料となる微粉炭や精鉱が送られて来たと
きに、これらが誘導管27の端面に衝突せずに、滑らか
に誘導管27内に導かれるように配慮したものである。
前記パツキン31は、先端側の形状が、前記羽口22の
端面に合致する曲面に形成されており、該曲面31aが
前記羽口22の端面に密着することによって、羽口22
と精鉱吹き込み装置23との継ぎ目をシールしている。
前記精鉱吹き込み装置23の羽口22への着脱作業は簡
単である。すなわち、取り付ける場合には、前記誘導管
27を羽口22のa路3aに挿通させ、前記ビン導入部
33aの位置を羽口22側の係止ピン24に合わせて、
ビン導入部33a内に係止ビン24を貫入させ、次いで
ハンドル30を回すことによって着脱部28dを回して
、前記係止ピン24を中間部33bの終端に位置させれ
ば良い。すると、弾発材32の付勢力によって吹き込み
装置23全体が第1図で矢印(ロ)方向に押し戻され、
第4図に示す如く、係止ピン24が終端係止部33cと
係合して、吹き込み装置23が羽口22に固定された状
態になる。取り外す場合には、まずハンドル30を羽口
22側に若干押し込んで係合ビン24を終端係止部33
cから外してから、取り付は時と逆の操作をすれば良い
前記温度検出装置25は、本発明に係るもので、第2図
から明らかなように、前記精鉱吹き込み装置23と同様
に、前述の誘導管27、取り付は用補助管28、ハンド
ル30、パツキン31、弾発材32等を具備しており、
吹き込み装置23と同様な操作で羽口22に着脱するこ
とができる。この温度検出装置25は、前記取り付は用
補助管28の後端に、耐熱ガラス製の透明な仕切り[3
5と、該仕切り板35および前記誘導管27内の通路を
経て炉本体21内の溶体の色から溶体の温度を検出する
放射型温度計36とを順に配置した構成になっており、
該放射型温度計36によって検出された溶体の温度は、
離れた位置にある表示装置あるいは制御装置等で確認で
きるようにされている。
前記温度検出装置25は、多数ある羽口22の内の適宜
数の箇所に分散して適宜散設けられ、各温度検出装置2
5の検出値を総合することによって、炉本体21内の溶
体の温度分布が判明できるように配慮されている。
前記精鉱吹き込み装置23は、精鉱の吹き込み量等に応
じて複数個配設するが、この場合の配設位置は、適切な
情況で円滑に溶解が行なわれるように、前記温度検出装
置25の検出値に基づいて設定されている。
以下、前述の転炉20の取り扱い、および作用について
説明する。
前記精鉱吹き込み装置23は羽口22に容易に着脱でき
るから、溶解工程で製造されたカワを受は入れるために
、あるいは、炉本体21内で生成した粗銅を次の精製工
程の精製炉に移すために、炉本体21を所定の角度回転
させる時には、前記精鉱吹き込み装置23を羽口22か
ら取り外す。そうすることによって、炉本体2■を回転
操作する時の取り扱いを容易にすることができるととも
に、炉本体2Iの周囲に広い空きスペースを確保してお
かねばならないという問題が解消されて、転炉2oの回
転時に周囲の器物との干渉を避けるために転炉2oの周
囲に確保しておく空きスペースを最小限に抑えることが
可能になる。
そして、前記炉本体21に前工程で製造されたカワを受
は入れて、このカワの酸化処理と並行して精鉱の溶解を
行なう場合には、カワを受は入れた後に、適当数の精鉱
吹き込み装置23を、適度に分散させて羽口22に装着
するとともに、前記温度検出装置25を1箇所あるいは
数箇所に装着して、次いで、各精鉱吹き込み装置23よ
り、精鉱、あるいは精鉱と微粉炭等の固形燃料とを混合
させたものを空気圧で吹き込み、一方では、送風管5よ
り空気を圧送する。この場合に、空気の圧送量や固形燃
料の吹き込み量、および精鉱の吹き込み量等は、前記温
度検出装置25によって検出した温度分布等に基づいて
、適宜加減する。
温度分布が均一でないような場合には、精鉱吹き込み装
置23の取り付は位置を変えて調節するが、そのような
場合にも、前記精鉱吹き込み装置23と温度検出装置2
5との着脱機構が共通であることから、相互に位置を交
換することも容易であり、したがって、精鉱吹き込み装
置23の取り付は位置が、前記温度検出装置25のため
に規制されてしまうようなこともなく、任意の羽口22
がら空気とともに精鉱あるいは固形燃料を吹き込んで、
より正確に溶体の温度分布を操作することができる。
しかも、前記温度検出装置25においては、前記誘導管
の周囲に画成された空気通路のために、羽口の通路の内
周面に沿ってほぼ均一に空気流の層(エアーカーテン)
が形成され、これらの空気流が転炉内に開口する羽口端
の内周全周に亙って均一に当たるため、前記転炉内の溶
体が羽口端に付着・凝固することが効果的に抑制され、
羽口の閉塞が防止されて長期に亙って連続的に、かつ、
良好に温度検出を行なうことができる。
前記吹き込み装置23によって精鉱の吹き込みを行なっ
ている時の炉本体21内部の状況について説明すると、
吹き込まれる精鉱は、吹き込み装置23の誘導管27に
より拡散が防止されるため、炉本体21に開口する通路
3aのほぼ中心軸上を通って炉本体21内に入る。そし
て、前記誘導管27の周囲には環状に空気通路26が形
成されていることから、この吹き込まれる精鉱の流れの
外周には、環状に空気流の層(エアーカーテン)が形成
され、該空気の層によって通路8aの内周面が保護され
る。そのため、吹き込まれる精鉱が通路3aの内周面に
衝突することが防止され、精鉱の衝突による羽口22の
損傷等が防止され、羽口22の寿命が長大化する。
また、このように、精鉱の吹き出す位置と、空気の吹き
出す位置とが、同心円状に整然と形成されると、転炉2
θ内に開口する通路3aの開口端部の内周全周に亙って
、均一に空気が当たることになり、この空気流や吹き出
された精鉱によって、前記通路3aの開口端に付着した
溶体を吹き落とす効果が、通路3aの内周全周に亙って
均一化されて、該転炉20内の溶体が羽口端に付着・凝
固することが効果的に抑制されることにもなる。
さらに、炉本体21に装備されている多数の羽口22の
内、一部のものは前記吹き込み装置23が装着され、他
の一部のものには温度検出装置25が装着され、その他
のものは、なにも装着されず単に空気の圧送だけがなさ
れる。その場合に、吹き込まれた精鉱は、炉本体内の溶
体の熱や一緒に吹き込まれた固形燃料の燃焼熱によって
、バーナー等で特に加熱せずとも自然に溶解するのであ
るが、その溶解は、吹き込まれた羽口22の付近で一気
に行なわれるのではなく、炉本体内の空気流による溶体
の撹拌にともなって徐々に行なわれる。
この精鉱の溶解および固形燃料の燃焼について説明する
と、次ぎの如くである。
精鉱及び固形燃料を吹き込んでいる羽口22の付近では
、固形燃料が完全燃焼するに十分な空気を確保できず、
したがって、固形燃料は不完全燃焼状態となるため、そ
れほどの温度上昇は認められず、他の羽口付近とそれほ
どの温度差は生じない。
そして、不完全燃焼の燃料は、溶体の撹拌によって、空
気だけを吹き込んでいる他の羽口22の付近で生成され
たマグネタイト(Fe304)と接触して徐々に燃焼し
てゆく。そのため、炉本体内の溶体の温度分布は、はぼ
均一に保たれる。
また、精鉱は、それを吹き込んだ羽口22付近では、十
−分な空気が得られないため、CuySとともに多量の
FeSが酸化されずに残留する。一方、空気だけを吹き
込む羽口22の付近では、酸化が過剰になり、一部の鉄
は、Fe3O4まで酸化が進行する。そして、その後、
空気流による溶体の撹拌作用によって、前記FeSとF
e5O4と接触し、次式で示す還元反応を起こす。
FeS+3FeaO*−10FeO+SO*したがって
、発熱反応である酸化と吸熱反応である還元が同一炉本
体内で起こるため、溶体の温度分布を、極めて均一に保
持し得、良好な状況でカワの酸化処理と精鉱を溶解とが
進められ、良品位のものが得られるようになる。
また、前記転炉20は、炉本体21および羽口22に関
して述べれば、従来のものと相違するのは、前記羽口2
2の端部外周に突設した係止ビン24だはである。した
がって、既設の転炉を改造するような場合でも、改造作
業は極めて簡単に、かつ安価に済ませることが可能にな
る。
なお、前述の転炉20の実際の操業例としては、次の二
つのものを行なった。
一つは、いわゆる連続溶解式と呼ぶもので、最初に反射
炉から種カワを流入させたら、羽口22からは空気だけ
を吹き込んで、それを仕上がり白カワ品位まで品位を高
める。その後は、反射炉からはカワを受は取らず、前記
精鉱吹き込み装置23からの連続的に精鉱および固形燃
料を吹き込んで、所定量の精鉱の溶解、及びその酸化処
理を行なう。
この場合に、羽口22から吹き込む空気量は、新たに吹
き込んだ固形燃料の燃焼と精鉱の溶解およびその酸化処
理とに必要な最少限に設定し、既に転炉内にある種カワ
がそれ以上酸化されないように配慮した。この操業法に
よれば、炉本体21内のカワの品位を常時はぼ一定に保
つことができ、安定した操業を行なうことができた。
他の一つは、転炉内のカラミを排出して、新たに反射炉
からカワを受は取る毎に、所定量ずつ精鉱および固形燃
料の吹き込みを行なって行くもので、この場合では、羽
口22から吹き込む空気量は、固形燃料の燃焼、吹き込
んだ精鉱の酸化処理の他に、すでに炉内にあるカワの酸
化処理が順調になされるように、前記連続溶解式の場合
よりも、多く設定した。
これらどちらの方法によっても、操作性は良く、良好な
結果が得られた。
「発明の効果」 以上の説明から明らかなように、本発明に係る温度検出
装置は、銅精錬用転炉における羽口の炉本体内に通じる
通路に挿通されて前記通路の内周面に沿って環状に空気
通路を画成する直管状の誘導管と、肋記羽口の端部に突
設された係止ピンと前記誘導管に固設された着脱部の係
合溝とを係脱することによって前記誘導管を前記羽口に
着脱する着脱機構と、前記炉本体内の溶体やガスが前記
誘導管から転炉の外部へ漏出することを防止するために
、前記誘導管の後端側に配置された耐熱ガラス製の透明
な仕切り板と、該仕切り板および前記誘導管内の通路を
経て炉本体内の溶体の色を検出し、この色から溶体の温
度を検出する放射型温度計とを備えることを必須として
おり、前記放射型温度計によって、溶体に直接接触せず
に溶体の温度を検出するから、長期に亙って使用するよ
うな場合でも、ごみ等が付着して機能が低下するような
ことがない。
しかも、前記誘導管の周囲に画成された空気通路のため
に、羽口の通路の内周面に沿ってほぼ均一に空気流の層
(エアーカーテン)が形成され、これらの空気流が転炉
内に開口する羽口端の内周全周に亙って均一に当たるた
め、前記転炉内の溶体が羽口端に付着・凝固することが
効果的に抑制され、羽口の閉塞が防止されて長期に亙っ
て連続的に、かつ、良好に温度検出を行なうことができ
る。
また、前記温度検出装置を取り付けるために、羽口側に
設けた新規部材は、前述の係止ピンだけである。したが
って、既設の転炉に装着する場合でも、既設の転炉に施
す改造は、羽口に前記係止ピンを突設するだけで良く、
極めて簡単に済ませることができる。
さらに、前記着脱機構は、例えば、前記係合溝を後述の
実施例の如くビン導入部と中間部とを具備してほぼ鉤型
を為す切欠溝にするなど、前記係止溝の形状等を工夫す
ることによって、前記係止ピンと係合溝との係脱を容易
にし、もって、前記誘導管の羽口への着脱を容易にする
ことができる。
そして、後述の精鉱吹き込み装置のように前記誘導管を
精鉱の通路として活用すれば、前述の着脱機構をそのま
ま精鉱吹き込み装置の羽口への着脱機構として活用させ
ることができ、このように、温度検出装置と精鉱吹き込
み装置との羽口への着脱機構を共通にすることによって
、取り付は位置を前記精鉱吹き込み装置と相互に互換す
ることができ、したがって、任意の羽口から炉本体内の
溶体の温度を連続的に検出でき、溶体の温度分布をより
正確に得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の一実施例が装着された転
炉の要部の断面図、第3図は第1図中の精鉱吹き込み装
置の拡大図、第4図は第3図の■矢視図、第5図および
第6図はそれぞれ従来の転炉の要部の断面図である。 Ia・・・・・・レンガ壁、ib・・・・・・鉄板壁、
3・・・・・・本体部、4・・・・・・uk手半部4a
・4b・・・・・・分岐通路、5・・・・・・送風管、
6・・・・・・ボール、7・・・・・・弁座、8・・・
・・・弁機構、20・・・・・・転炉、21・・・・・
・炉本体、22・・・・・・羽口、23・・・・・・精
鉱吹き込み装置、24・・・・・・係止ピン、25・・
・・・・温度検出装置、26・・・・・・空気通路、2
7・・・・・・誘導、管、28・・・・・・取り付は用
補助管、28a・・・・・・連通管部、28b・・・・
・・弾発材収納部、28c・・・・・・中間拡径部、2
8d・・・・・・着脱部、29・・・・・・精鉱供給ホ
ース、30・・・・・・ハンドル、31・・・・・・パ
ツキン、32・・・・・・弾発材、33・・・・・・係
合溝、33a・・・・・・ピン導入部、33b・・・・
・・中間部、33c・・・・・・終端係止部、35・・
・・・・透明な仕切り板、36・・・・・・放射型温度
計。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 羽口から炉本体内に精鉱、または精鉱と燃料とを吹き込
    んで炉本体内の溶体の酸化処理と並行して精鉱の溶解を
    行うようにした銅製錬用転炉において前記溶体の温度を
    検出する温度検出装置であって、前記羽口の炉本体内に
    通じる通路に挿通されて前記通路の内周面に沿って環状
    に空気通路を画成する直管状の誘導管と、前記羽口の端
    部に突設された係止ピンと前記誘導管に固設された着脱
    部の係合溝とを係脱することによって前記誘導管を前記
    羽口に着脱する着脱機構と、前記炉本体内の溶体やガス
    が前記誘導管から転炉の外部へ漏出することを防止する
    ために、前記誘導管の後端側に配置された耐熱ガラス製
    の透明な仕切り板と、該仕切り板および前記誘導管内の
    通路を経て炉本体内の溶体の色を検出し、この色から溶
    体の温度を検出する放射型温度計とを具備したことを特
    徴とする銅製錬用転炉における溶体の温度検出装置。
JP12897285A 1985-06-13 1985-06-13 銅製錬用転炉における溶体の温度検出装置 Granted JPS61288028A (ja)

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