JPS61286191A - 熱転写記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は熱転写記録装置に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

現在、記録技術の進歩により、攬々の記録方式（及び装
置）を生み出した。その中に転写層感熱記録がある。

この記録方式は、インク・リボンＣ二塗布された薄い固
体インクをナーマル・ヘッドの熱素子で加熱軟化し、普
通紙等の記録紙に転写するものである。その特長は記録
時の騒音が小さく、又機博が簡単で保守が容易、カラー
印刷も可能で印刷の保９性もよい、などである。このた
め、種々の記録技術の中で最も安定した方式として本命
視されている。

ところが、記録紙の中でその記録面の粗いものへの記録
は、著しく画質が損われ、いわゆる「あれ」が発生して
しまり。その原因を第６図をもって示す。

第６図は従来の転写型感熱記録の記録部の断面模式図で
ある。前述した記録面の粗い記録紙６０４は１例えは普
通一般に使用されている普通紙には数１０ミクロン程度
の太さでの繊維が存在し、このためその表面には直径数
１０〜１００　ミクロン、深さ１０〜２０ミクロン程度
のくぼみが大ｔに存在する。

記録紙６０４の表面は、熱転写用インク９ボン６０３を
間に挾んで、熱素子６０２を有するサーマル・ヘッド６
０１と接し、背面よりプラテンローラ６０５　により加
圧されている。ところが、厚さ６ミクロンのベースフィ
ルム上（：塗布された厚さ４ミクロンの熱溶融性インク
６０６が上述したくぼみの径よりも小さな熱素子６０２
により熱せられても未溶融のインクに支えられて浴融し
たインク６０６が、そのくぼみに致達することはない。

これが「あれ」の原因となるもので、記録画像の画点の
抜けた不完全な、著しく画質が劣化した画像しか得るこ
とができなかった。

この画点の欠落は、階調再現を行うために画点の量を変
化させるディザ法を用いたカラー画像形式のときに顕著
Ｃ二表われてくる。つまり画点の量によって階調を表現
し、カラー再現する場合１厘次色を重ねることζ：より
インク厚だけインクが厚くなる。このため画点の形成さ
れていない部分に次の色を記録すると、それだけくほみ
の深さが増大し、モノクロームよりなお一層画点欠落に
よる「あれ」が生じてしまうという問題があった。

〔発明の目的〕

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、粗い記録面をもつ記録媒体に対して
も、良好な記録が可能な熱転写記録装置を提供するとこ
ろにある。。

〔発明の概要〕

本発明は印字要素をインクキャリア上に設けてなる熱溶
融性インクリボンと、この熱溶融性インクリボンを加熱
する熱源とを具備し、この熱源１：より所定の一文字又
は図形ζ二応じて前記熱溶融性インクリボンを局部的に
加熱し、記録媒体に対し、前記印字要素をインクキャリ
アより剥離させることで印字を行う熱転写記録装置であ
って、前記印字要素が、インクと、加圧により変形又は
破壊可能ナマイクロカプセルよりなることを特徴とする
熱転写記録装置を提供する。

〔発明の効果〕

本発明によればマイクロカプセルが、インクの転写がな
されない記録紙の凹部へ作用することにより、転写型感
熱記録の最大の欠点であった粗い記録面をもつ記録媒体
の画点抜けを解消し、記録画像の画点抜けのない良好な
画像を所望できる。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳述する。

第１図（、）はインクリボンの構成図、（ｂ）〜（ｄ）
はこのインクリボンを用いて記録をなす実施例装置の記
録部の断面模式図である。

（、）は熱浴融性のインクリボンの一例である。例えば
このインクリボン５は６ミクロン程度のポリエチレンテ
レフタレート（ＦＡＴ）のベースフィルム１上に低融点
ワックスと染料または顔料が混合された熱溶融性のイン
ク層２が塗布されている。

このインク層２上に内包物として無色の液体または気体
を有する１０〜３０ミクロン程度の多数のマイクロカプ
セルが塗布され、結着剤３により固定され、マイクロカ
プセル層４をなしている。このようにインクリボン５が
構成されている。このインクリボン５が粗い面を有する
記録媒体である普通紙と接して記録部−搬送される。

（ｂ）はこの記録部の断面図を示す。インクリボン５の
マイクロカプセル層のマイクロカプセル１０６と普通紙
１０４とが接し、サーマルヘッド１０１とプラテンロー
ラー１０５により圧力が加えられる。この圧力によりイ
ンクリボン５上のマイクロカプセル１０６は、普通紙の
凹凸に従い変形する。普通紙上の凸部ではマイクロカプ
セル１０６は圧力の集中により著しく変形するか、また
は破壊されてマイクロカプセルは偏平となる。一方普通
紙上の凹部では、その穴の形に応じてマイクロカプセル
１０６が変形し、その穴を埋めて固定される。このよう
な状態のもとでサーマルヘッド１０１の熱素子１０２が
加熱される。そのときの様子を（ｃ）に示す。

（Ｃ）において、熱せられた熱素子６の熱が熱溶融性イ
ンク層２を浴融状態にする。普通紙１０４上のくぼみで
はこの熱溶融状態のインクがマイクロカプセル１０６を
より固く固着するか、または、マイクロカプセル１０６
の変形による復元力でマイクロカプセル１０６が溶融し
たインク１０３内にまで入り。

溶融インク１０３を押し出すこと１：よって溶融インク
１０３が普通紙１０４の繊維まで達し固定される。

普通紙１０４上の突部ではマイクロカプセル１０６が偏
平に変形または破壊されているため、溶融インク１０３
は容易ζ；繊維に固定される。

（ｄ）はこのようにして記録された普通紙１０４とイン
クリボン２とが離れた状態を示す。記録部の普通紙１０
４上（二は固定されたマイク、ロカプセル１０６と、そ
の上に付着した熱俗融性インク１０３が存在する。一方
未記録部の熱溶融性インク層２はベースフィルム１上に
存在したまま普通紙１０４上へは剥離されない。このと
き未記録部のマイクロカプセル層４のマイクロカプセル
１０７は復元または変形、破壊された″ｄ！ｔベースフ
ィルム１上に存在したままとなるか、あるものは普通紙
１０４上に残留する。普通紙１０４上に残留したマイク
ロカプセルまたはマイクロカプセルの破壊により飛散し
た内包物は無色であるため、何ら記録画像；：問題はな
い。このようにして粗い記録面を有する普通紙１０４へ
も記録可能となる。

第２図は上記実施例をシリアルプリンタに適用した場合
の構成図を示す。記録紙１０４はプラテンロー２１０５
に巻き付けられている。このプラテンローラ１０５の回
転により記録紙１０４が自在に搬送される。プラテンロ
ーラ１０５の軸は、記録紙送りモータ３０１の軸とその
各々の軸に設けられた各プーリ３０３，３０２とベルト
３０４によって連結されている。そして、プラテンロー
２１０５の回転は記録紙送りモータ３０１の駆動（二伴
なってなされる。一方インクリボン５を収納したリボン
カートリッジ３０５は、キャリッジ３０６１：、取り付
けられており、着脱自在となっている。このリボンカー
トリッジ３０５が取り付けられたキャリッジ３０６はシ
ャフト３０７によって案内移動される。モータ８−０８
の軸（：設けられたプーリ３０９とキャリッジ３０６と
がベルト３１０によって接続されているので、キャリッ
ジ３０６の移動はモータ３０８の駆動に伴なって行なわ
れる。インクリボン５がサーマルヘッド１０１と接して
このサーマルヘッド１０１の熱素子が選択的に発熱され
、溶融したインクが記録紙１０４に転写することにより
、記録が行われる。このようにして一行印字が完了する
とキャリッジ３０６はホームポジション（二戻り、プラ
テンローラ１０５により記録紙１０４が一持分移動する
と、次の一行の記録が開始される。一方、インクリボン
５の巻き取りはリール３１１の回転によって行われてい
る。このリール３１１の回転は、サーマルヘッド１０１
の移動と同期してなされ、順次新しいインクリボン５が
搬送される。

以上の様（二、本実施例によれば、転写盤感熱記録の欠
点であった粗い記録面をもつ記録紙の記録画像の画点の
抜けをなくし、良好な画質を所望できるのである。

〔発明の他の実施例〕

本発明は上述した実施例に限定される訳ではない。例え
ばインクリボンは第３図（ａ）、（ｂ）のよう（＝なさ
れてもよい。

第３図（ａ）　（ｂ）は本発明に係る他の実施例である
インクリボンの断面構成図である。（ａ）、？−おいて
、インクリボンはベースフィルム３０１上“（図では下
側）の熱浴融性インク層３０２中にマイクロカプセル３
０３を埋め込み形成してなる。実際製作行程としては、
熱浴融性インク（二マイクロカプセル３０３を含有させ
、これをベースフィルム３０１上に塗布し、熱溶融性イ
ンク層３０２を形成してもよい。これはマイクロカプセ
ル３０３を特別な接着層（二より接着しないのである。

（ｈ）はベースフィルム３０４と熱溶触性インク層３０
６の間に、アルミ層３０５を設け、マイクロカプセル３
０εを結着剤３０７（二て熱溶融性インク層３０６に固
着してなる、前記アルミ層３０５は１０００アンゲスト
ロング程度のもので、記録後のベースフィルム３０４か
ら熱溶融性インク層３０６の剥離が容易になされるよう
に作用するのである。

この様にインクリボンの構成の組み合わせは種々考えら
れる。

装置においても、第４図の記録部の構成模式図に示すよ
うになされてもよい。つまり、この実施例では、サーマ
ルヘッド１０１によって記録がなされる前に、２つの圧
力ローラ４０１　、４０２によりインクリボン５と普通
紙１０４をあらかじめ圧力を加え、より完全にインクリ
ボン５上のマイクロカプセルが、この普通紙１０４の粗
い面の凹凸を平滑化するようになされたものである。普
通紙１０４の搬送とインクリボン５の搬送が同期して、
まず２つの圧力ローラ４０１　、４０２に入り、ついで
サーマルヘッド１０１とプラテンローラ１０５により上
述した様：：記録がなされる。

又、インクリボンについても、モノクローム用に限定さ
れない。第５図に示すカラー用インクリボンの構成図の
ようになされてもよい。インクリボンはベースフィルム
５０４上６：３色のインク層を設けてないこのカラーは
イエローインク（７）、マゼンタインク（ロ）及びシア
ンインク（Ｃ）で構成され、普通紙：：対しこの順で記
録が行われる。この図から分るように、インク面上のマ
イクロカプセル５０１　。

５０２　、５０３の平均粒径はＹ、　Ｍ、　Ｃの順（二
従って大きくなっている。これは、画点の量によって階
調を表現し、カラー画像形成する場合、順次色を重ねて
行く訳だが、この時当然インク厚だけインクが厚くなる
。このため画点の形成されていない部分（：次の色を記
録すると、それだけくぼみの深さが増大してしまう。こ
のくぼみの変化に応じて設けられたものである。このよ
うにすることで各色の記録１：よって増大するインク厚
によるくぼみも十分対応可能となるのである。つまり、
このようにすると表面コートされたものは言う（：及ば
ず、粗い記録面をもつ普通紙に対しても良好なカラー画
像が所望できるのである。

さらシ：、インクリボンは、上記実施例に限定されるも
のではなく１通電転写用インクリボン上（＝、同様にマ
イクロカプセルを塗布してもよい等１本発明の要旨を逸
脱しない範囲で種々変形可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は、不発明に係る一実施例であるインクリ
ボンの断面構成図、（ｂ）〜（ｄ）は本発明に係る一実
施例装置の断面模式図、第２図は、本発明に係る一実施
例のシリアルプリンタの構成図、第３図（−）（ｂ）は
・本発明に係る他の実施例であるインクリボンの断面構
成図、第４図は、本発明に係る他の実施例装置の記録部
の構成模式図、第５図は、本発明に係る他の実施例であ
るカラー用インクリボンの断面構成図、１１６図は、従
来の熱転写記録装置の記録部の構成模式図である。 １・・・ベースフィルム　　２・・・熱溶融性インク層
３・・・結着剤　　４・・・マイクロカプセル層５・・
・インクリボン　　１０１・・・サーマルヘッド１０２
・・・熱素子　　１０５・・・プラテンローラ１０６・
・・マイクロカプセル 代理人　弁理士　則　近　慝　佑　（ほか１名）ｆｅｌ
ｔ 第８図 第５図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）印字要素をインクキャリア上に設けてなる熱溶融
   性インクリボンと、 この熱溶融性インクリボンを加熱する熱源とを具備し、 この熱源により所定の文字又は図形に応じて前記熱溶融
   性インクリボンを局部的に加熱し、記録媒体に対し、前
   記印字要素をインクキャリアより剥離させることで印字
   を行う熱転写記録装置であつて、前記印字要素が、イン
   クと、 加圧により変形又は破壊可能なマイクロカプセルよりな
   ることを特徴とする熱転写記録装置。
2. （２）印字要素が、マイクロカプセルをインク上に塗布
   してなることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   熱転写記録装置。
3. （３）印字要素が、マイクロカプセルを含有するインク
   であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の熱
   転写記録装置。
4. （４）マイクロカプセルが無色の液体又は気体を含有し
   てなることを特徴とする特許請求の範囲第１項又は第２
   項又は第３項記載の熱転写記録装置。
5. （５）インクキャリアが、ベースフィルムと、このベー
   スフィルム上で印字要素を設ける側の金属層とからなる
   特許請求の範囲第１項記載の熱転写記録装置。