JPS6128457Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は例えばオフイスコンピユータのよう
なデイスプレイ装置を有する電子機器筐体に関す
るものである。

デイスプレイ装置を電子機器筐体に内蔵した電
子機器筐体において、従来までのものは、デイス
プレイ装置の表示画面もしくはその前面の保護板
に室内の電灯が映つたり、外部光線の反射により
表示画面が見にくいものであつた。

この考案は、電子機器筐体に内蔵されたデイス
プレイ装置の保護板上に、任意の位置に開閉でき
る蓋を付け、デイスプレイ装置の表示画面を見る
時はこの蓋により室内の電灯や外部光線を遮り表
示画面を見やすくするものである。

以下図面にもとづいて説明する。

第１図は従来のデイスプレイ装置が内蔵された
電子機器筐体の概略を示しており、１は筐体、２
はこの筐体内に収容され電子機器の動作または処
理内容または処理結果等を表示するデイスプレイ
装置３はこのデイスプレイ装置の表示画面に対応
させて上記筐体１に形成した開口４に配設した透
光性材料よりなる保護板であり、Ａの位置からデ
イスプレイ装置２の表示画面を見ると、保護板３
に筐体後方斜め上方の電灯Ｂが映つたり外部光線
Ｃの反射により非常に見にくくなる。

第２図は第１図に示した電灯Ｂや外部光線Ｃの
影響を防ぐためにデイスプレイ装置の表示画面に
枠を付けた別の従来例であるが、この場合、Ａの
位帯よりも後部の電灯Ｄが映つたり、Ａの位置よ
りも後部からの外部光線Ｅの反射によりデイスプ
レイ装置の表示画面が見にくくなる。

この考案は上記のような問題をなくし、デイス
プレイ装置の表示画面を見やすくするものであ
り、以下第３図、第４図でこの考案の実施例を説
明する。

第３図はこの考案を説明するものであり、この
考案は、保護板３を覆い得る大きさの蓋７を筐体
１に取り付けると共に、この蓋をデイスプレイ装
置２を使用しない時は鎖線図示のように蓋７を邪
魔にならないように電子機器筐体１と面一の位置
で閉じ表示画面の保護板３を覆う位置と、デイス
プレイ装置の使用時に筐体後方から保護板３に達
する光線を遮断する位置とに回動可能に構成した
ことを特徴とする。

表示画面を見る時は、蓋７を見やすい任意の位
置まで開ける。

この時、電子機器筐体１の保護板３の傾斜角度
に直角方向に延長した線１０よりも前（筐体後方
側）の電灯Ｂや外部光線Ｃは上記延長した線１０
よりも長くなるよう形成した蓋７により遮られデ
イスプレイ装置の表示画面を見るのに影響はな
い。

また延長線１０よりも後部（筐体前方、操作者
側）にある電灯Ｄや外部光線Ｅは保護板３が電子
機器筐体１と同じように傾斜している為に見る位
置Ａとは逆の方向に反斜しデイスプレイ装置の表
示画面を見るのに影響はない。

第４図はこの考案の実施例構造を説明したもの
であり、デイスプレイ装置２は上面が傾斜をもつ
た電子機器筐体１内に角度をつけて取付けられて
おり、この電子機器筐体１にはデイスプレイ装置
２の表示画面を見る為の開口４があいており、開
口４はデイスプレイ装置２の表示画面を保護し、
防塵する為の透光性材料製の保護板３によつてふ
さがれている。

また、この保護板３上には開けた時に電子機器
筐体の傾斜角度に直角方向に延長したり線１０よ
りも長い蓋７が回転軸１３を介して、電子機器筐
体８と面一の状態となるように取付けてある。８
は上記蓋７の回転ボス部、９はこのボス部の外周
に沿つて形成した複数個の係止用溝、１７は上記
筐体１内に軸１８を介して回動可能に取り付けた
ローラー支持板、１５はこの支持板１７に軸１６
を介して回動自在に取り付けたローラー、１４は
上記ローラー支持板１７と筐体１側〔この実施例
では回転軸１３〕との間に懸け渡した引張りバネ
で、このバネは、上記ローラー１５を上記蓋７の
ボス部８に押し付けるように作用しており、また
ローラー１５はこのボス部８の溝９に入り得る大
きさに形成されている。

上記構成において、デイスプレイ装置２の表示
画面を見る時は蓋７を矢印１９方向に持ち上げ
る。するとローラー１５は蓋７のボス部８の最初
の溝９に入り、この位置で、蓋７の自重により下
がらないようにする為の引張りバネ１４により、
蓋７は固定される。

このような溝９が無数に蓋７に複数ある為、蓋
７は、デイスプレイ装置２の表示画面が見やすい
ような任意の位置に開ておく事ができる。以上の
ように、この案によればデイスプレイ装置の表示
画面が室内の電灯や外部光線の反射による影響を
うける事なく見やすくすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電子機器筐体の一例を示す概略
図、第２図は第１図とは異なつた従来例の電子機
器筐体の概略図、第３図はこの考案の一実施例を
示す概略図、第４図はこの考案の蓋開閉保持構造
例の概略説明図である。 図中Ａはデイスプレイ装置を見る位置、１は電
子機器筐体、２はデイスプレイ装置、３は保護
板、７は蓋である。なお、図中同一符号は同一ま
たは、相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電子機器筐体、この筐体内に収容されこの電子
   機器の動作、または処理内容、または処理結果等
   を表示するデイスプレイ装置、このデイスプレイ
   装置の表示画面に対応させて上記筐体に形成した
   開口に配設した透光性材料よりなる保護板を備
   え、この保護板を覆い得る大きさの蓋を、上記デ
   イスプレイ装置の非使用時に上記保護板を覆う位
   置と、デイスプレイ装置の使用時に筐体後方から
   保護板に達する光線を遮断し得る位置とに回動可
   能に、上記筐体に取り付けたことを特徴とする電
   子機器筐体。