JPS61283746A - 内燃機関の回転数制御方法 - Google Patents

内燃機関の回転数制御方法

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JPS61283746A
JPS61283746A JP12645885A JP12645885A JPS61283746A JP S61283746 A JPS61283746 A JP S61283746A JP 12645885 A JP12645885 A JP 12645885A JP 12645885 A JP12645885 A JP 12645885A JP S61283746 A JPS61283746 A JP S61283746A
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combustion engine
internal combustion
engine
signal
rotation speed
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Akimasa Yasuoka
安岡 章雅
Takahiro Iwata
岩田 孝弘
Takeo Kiuchi
健雄 木内
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Honda Motor Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、内燃機関の回転数制御方法に関するものであ
り、特に、暖機中において、当該内燃機関がアイドリン
グでない状態からアイドリング状態に移行する際の、内
燃機関回転数の変動を、エンジン冷却水温度、外気温度
、内燃機関にかかる負荷、あるいは内燃機関の特性変化
等の影響を受けずに、極力抑えることのできる内燃機関
の回転数制御方法に関するものである。
(従来の技術) 自動車に用いられる内燃機関(以下、単にエンシンとい
う)には、スロットル弁をバイパスざぜるためのバイパ
ス通路、および該バイパス通路の開口面積を変化させて
、バイパス通路を通過する空気量を制御する弁が設けら
れている。
そして、このバイパス通路の開口面積を変化させること
によって、特にアイドル運転時におけるエンジン回転数
の制御が行なわれている。
さて、アイドル運転時においては、エンジンの温度が低
いと、燃料噴射ノズルから噴射される燃料の霧化が良好
に行なわれなかったり、また、燃料の燃焼が安定しなか
ったりするので、この場合(すなわち、エンジン温度が
低い場合)には、エンジンの回転数を、通常のアイドル
回転数よりも高く設定する必要がある。
したがって、一般には、エンジン温度がある一定の温度
に達するまでは、当該エンジンのアイドル回転数が、エ
ンジン温度に応じて、通常のアイドル回転数よりも高く
なるように、前記バイパス通路の開口面積を調整する制
御弁が制御される。
また、エンジン温度が低いと、エンジンオイルの粘性が
高くなり、実質的にエンジン負荷が高くなる。このため
、バイパス通路を有するエンジンにおいては、エンジン
温度が高いときと同一の回転数を得るためには、前記バ
イパス通路の開口面積を大きくして、吸気通路内に流入
する吸入空気量を多くする必要がある。
ざらに、エンジンオイルを粘性の異なるものと交換した
り、当該エンジンあるいは前記制御弁等に経時変化が生
じて、その性能が劣化したりすると、前記信号値が同一
でも、エンジン回転数が変化してしまう。
このために、前記バイパス通路の開口面積(前記制御弁
の開度)は、エンジン温度に応じてあらかじめ設定され
たアイドル目標回転数と、実際のエンジン回転数との偏
差に応じて、フィードバック制御(クローズトループ制
御)されている。
なお、以下の説明では、エンジン温度がある一定の温度
に達するまでの、当該エンジンのアイドル回転数が、エ
ンジン温度に応じて、通常のアイドル回転数よりも高く
設定される状態を、暖機、あるいは暖機中という。
また、当該エンジンを搭載した自動車のアクセルが踏み
込まれて、スロットル弁が開くと、前記制御弁の開度は
、あらかじめ設定された値にオープンループ制御される
(発明が解決しようとする問題点) 上記した従来の技術は、次のような問題点を有していた
一般に、自動車の運転者は、当該エンジンの暖機が完了
する前に、自動車を発進させることが多い。
この状態から、当該エンジンが暖機完了前に再びアイド
ル運転状態に戻ると、前記バイパス通路の制御弁も、再
びクローズトループ制御状態となる。
当該エンジンがアイドル運転状態になったことの判定−
すなわち、前記バイパス通路の制御弁がオープンループ
制御状態からクローズトループ制御状態になったという
判定は、スロットル弁開度が零で、かつエンジン回転数
が、アイドル回転数よりも大きく設定されたアイドル判
定回転数よりも下回、つた時に行なわれる。
前述した説明から明らかなように、前記制御弁がオープ
ンループ制御状態からクローズトループ制御状態に移行
するときには、エンジン回転数は、制御の目標値である
アイドル回転数と一致しておらず、さらに、前記移行時
における制御弁の制御値は、当該エンジンの特性変化等
にかかわらず、常に一定である。
したがって、前記移行時において、当該エンジンの回転
数の変動が大きくなると共に、エンジン回転数が前記ア
イドル回転数の近傍に安定するまでに時間がかかる。
また、前記制御値を設定した時点より、エンジン負荷が
増大した場合には、エンジンストールを起こしてしまう
という懸念もある。
本発明は、前述の問題点を解決するためになされたもの
である。
(問題点を解決するための手段および作用)前記の問題
点を解決するために、本発明は、アイドル運転時におけ
る制御弁信号、あるいはそれに相当する信号を、あらか
じめ設定されたエンジン温度範囲ごとに学習し、該結果
(学冒値)を記憶すると共に、あらかじめ温度をパラメ
ータとした暖機信号を記憶しておき、当該エンジンが、
オープンループ制御状態からクローズトループ制御状態
に移行するときの制御弁信号の初期値、および/あるい
はオープンループ制御状態における制御弁信号を、少な
くとも2か所のエンジン温度範囲における学冒値と、前
記各温度範囲に対応する暖機信号との差の平均、および
そのときのエンジン温度範囲における暖機信号の和から
算出するという手段を講じ、これにより、当該エンジン
が、特に暖機中に、オープンループ制御状態からクロー
ズトループ制御状態に移行するときの制御弁信号の初期
値を、内燃機関の負荷、特性変化等に応じて、はぼ最適
な値に設定することができるので、前記移行時における
制御弁信号の変動、換言すればエンジン回転数の変動を
極力抑えることができ、ざらにエンジン回転数をアイド
ル目標回転数にスムーズに接近させ、一致させることが
できる、という作用・効果を生じさせた点に特徴がある
(実施例) 以下に、図面を参照して、本発明の詳細な説明する。
第2図は本発明の基本的構成を示す概略図である。
図において、吸気通路33には、スロットル弁32、な
らびに前記スロットル弁32をバイパスさせるためのバ
イパス通路31およびワックス弁通路61が設けられて
いる。
前記バイパス通路31は、供給する電流値に比例して開
口面積を制御できるリニアソレノイド16に接続された
制御弁30により、その開口面積が制御される。また、
ワックス弁通路61は、エンジン冷却水温度に応じてそ
の開度が決定されるワックス弁62により、その開口面
積が制御される。
噴射ノズル34は、エンジンの運転状態、大気圧・温度
などの環境条件、吸入空気量などに応じて、既知の適宜
の手法であらかじめ演算された量の燃料を、クランク軸
36の回転位相に応じたタイミングで、吸気通路33内
に噴射する。
スロットル弁開度センサ1は、前記スロットル弁32の
開度を検出する。
TDCセンサ5は、各シリンダのピストンが上死点前9
0度に達したときにパルスを発生する。
換言すれば、前記TDCセンサ5は、クランク軸36が
2回転するごとに気筒数と同じ数のパルス(以下、゛T
DCパルスという)を出力する。
エンジン回転数カウンタ2は、前記TDCパルスの間隔
を計時することにより、クランク軸36の回転数を検出
する。
エンジン温度センサ4は、エンジン温度、例えばエンジ
ン冷却水の温度を測定する。
前記スロットル弁開度センサ1、エンジン回転数カウン
タ2、エンジン温度センサ4、およびTDCセンサ5は
、電子制御装置40の入力に接続される。
前記電子制御装置40の出力は、前記噴射ノズル34に
接続されると共に、ざらに前記リニアソレノイド16に
接続され、前記各センサにより検出・測定される各種状
態量および後述する演算手法を用いて、該リニアソレノ
イド16の励磁電流を制御する。その結果、前記バイパ
ス通路31の開口面積が制御される。
なお、前記ワックス弁62は、例えば、エンジン冷却水
温度が20度以下となると、該温度に応じて開く。
第3図は、アイドル目標回転数N refおよびアイド
ル判定回転数Naと、エンジン冷却水温度TWとの関係
を示すグラフである。第3図において、縦軸はエンジン
回転数、横軸はエンジン冷却水温度TWを示している。
電子制御装置40(第2図)は、当該エンジンがアイド
ル運転状態であるときには、エンジン回転数Neがアイ
ドル目標回転数Nrerに一致するように、フィードバ
ックモード制御状態となる。
当該エンジンがアイドル運転でない状態からアイドル運
転状態になったという判定は、当該自動車の自動変速装
置がDレンジに投入されておらず、スロットル弁の開度
がほぼ零であり、かつエンジン回転数Neがアイドル判
定回転数Naよりも下回ったときに行なわれる。
第4図は、当該エンジンが、第3図に示されたアイドル
目標回転数N refを維持するに必要な、吸気通路3
3内を通過する空気量(要求空気量Qa )を示すグラ
フである。なお、第4図において、縦軸は空気量、横軸
はエンジン冷却水温度TVを示している。
第3図との対比から明らかなように、アイドル目標回転
数N refがエンジン冷却水温度にかかわらず一定と
なる温度Twaic (図示された例では、70度)以
上では、要求空気量Qaは一定であるが、Twatc以
下の場合は、エンジン冷却水温度が低いほど増大する。
さて、前記要求空気量Qaは、バイパス通路31を通過
する空気、全開状態のスロットル弁32から漏れる空気
、およびワックス弁通路61を通過する空気の総和であ
る。
スロットル弁32は、全開状態であっても、吸気通路3
3を完全に閉塞することを行なっていないので、アイド
ル運転時(すなわち、開度零状態)においては、第4図
に破線Bで示すように、はぼ一定量の漏れ空気が吸気通
路33内に流入する。
バイパス通路31は、おもに暖機中における、吸気通路
33内に流入する空気量を制御するものである。しかし
、エンジン温度が低くなるにつれて、該バイパス通路3
1が制御することのできる最大の空気量よりも多くの空
気量が必要とされるため、当該エンジンでは、エンジン
冷却水温度が一定値(図示された例では、約20度)以
下になると、エンジン冷却水温度に応じて、ざらにワッ
クス弁62が開くように構成されている。
前記ワックス弁通路61により供給される空気量は、第
4図においては、一点鎖線Cおよび破線Bで囲まれた領
域で示される。
さて、以上の説明から明らかなように、バイパス通路3
1を通過すべき空気量は、要求空気量Qaから、開度零
状態のスロットル弁32から漏れる空気、およびワック
ス弁通路61を通過する空気を差引いた空気量となる。
すなわち、バイパス通路31を通過すべき空気量は、第
4図において、斜線で示された領域で表現されることに
なる。
第5図は、第4図に斜線で示された、バイパス通路31
を通過すべき空気量、−換言すれば、制御弁30により
制御されるべき空気量を得るために必要な、リニアソレ
ノイド16の制御電流■cmdを算出する際の基準とな
る制御信号、および該制御信号を近似的に表現した暖機
信号ITWと、エンジン冷却水温度TVとの関係を示す
グラフである。なお、第5図において、縦軸は前記制御
信号および暖機信号を、横軸はエンジン冷却水温度TV
を示しており、また、二点鎖線りは前記制御信号を、ま
た実線Eは前記暖機信号を表している。
第5図において、暖機信号ITwは、前記制御信号を近
似的に表したもので、エンジン冷却水温度TWの変化に
応じて、階段状に変化するように電子制御装置40内の
メモリに設定されている。
図示された例では、前記暖機信号ITWは、エンジン冷
却水温度TWが零度から70度である範囲内において、
5度おきにその値が変化するように設定されている。
なお、この第1の実施例においては、暖機信号が一定値
を維持する各エンジン冷却水温度範囲は、整数iで指定
されるものとする。すなわち、TVが零度未満であると
きはi =O,TWが零度以上5度未満であるときはi
=1.・・・・・・というように、前記各エンジン冷却
水温度範囲は、iを指定することにより分類されるもの
とする。
また、iにより分類されたエンジン冷却水温度範囲にお
ける暖機信号は、ITw (i )で表されるものとす
る。
つぎに、本発明の第1の実施例の動作を、第1図ないし
第5図を用いて詳細に説明する。
第1図は、本発明の第1の実施例における電子制御装置
40の内部動作を示すフローチャー1−である。
第1図に示された制御動作は、TDCセンサ5(第2図
)から出力されるTDCパルスに応じた割込みにより、
開始される。
まず、ステップS1では、当該エンジンがスタータスイ
ッチ投入後、始動中であるか否かが判別される。始動中
でないという判定、つまり、アイドリング状態になった
という判定は、例えば、スタータスイッチがオフで、エ
ンジン回転数がアイドル目標回転数の約1/2に達した
という条件に基づいて行なうことができる。
アイドリング状態になれば、ステップS2において、当
該自動車の自動変速装置がDレンジ(ドライブレンジ)
に投入されているか否かが判別され、投入されていれば
当該プログラムはステップs8へ、投入されていなけれ
ばステップS3へ移行する。なお、当該自動車が自動変
速装置を備えていない場合は、ステップS1から直接ス
テップS3へ移行する。
ステップS8においては、車速v1スイッチが投入され
ているか否か一換言すれば、当該自動車の車速がある一
定速度(例えば、15km/h )を超えているか否か
が判別される。車速v1スイッチが投入されていれば、
当該プログラムはステップS9へ移行し、投入されてい
なければ、ステップS3へ移行する。
ステップS3においては、エンジン回転数カウンタ2(
第2図)で検出されるエンジン回転数Neの逆数(周期
Me )と、電子制御装置40内のメモリに記憶された
アイドル判別回転数Na(第3図)の逆数Maとが比較
される。
前記MeがMaよりも大きければ−すなわち、エンジン
回転数Neがアイドル判別回転数Naよりも低ければ、
プログラムは、ステップS4へ移行する。Meが、Ma
と等しいか、あるいはMaより小さければ、プログラム
は前記ステップS9へ移行する。
ステップS4においては、スロットル弁32の開度θt
hが、スロットル弁がほぼ全開であると定義される角度
θ1dlhよりも小ざいか否かが判定される。θthが
θ1dlhよりも小さければ、−すなわち、スロットル
弁32がほぼ全開状態であれば、プログラムはステップ
S5へ移行し、全開でなければ、前記ステップS9へ移
行する。
前記ステップS2ないしS4およびS8は、当該エンジ
ンが始動完了後、アイドリング状態となってから、スロ
ットル弁が開き、発進、加速、クルージング等を行なっ
ているか、あるいはアイドリング状態を継続しているか
を判別するためのステップである。
なお、第3図に示されるアイドル判別回転数Naは、エ
ンジン冷却水温度TWが低いほど、アイドル目標回転数
N refとの差が大きくなるように設定されている。
これは、エンジン冷却水温度TWが低いほど、アイドル
運転時のエンジン回転が不安定となるために、エンジン
回転数Neが減少してアイドル目標回転数N refに
接近する場合は、なるべく早く当該エンジンの状態をア
イドル運転状態であると判定して、エンジン回転をフィ
ードバック制御により・安定化させるようにするためで
ある。
前記ステップS2ないしS4およびS8により、当該エ
ンジンがアイドル運転状態であると判定されると、ステ
ップS5において、電子制御装置40(第2図)はクロ
ーズトループモード制御となり、エンジン回転数Neは
、フィードバック制御される。このステップS5におる
動作は、第8図に関して後述する。
つぎに、当該プログラムはステップS7に移行する。こ
のステップS7における動作は、第9図に関して後述す
る。
前記ステップS2ないしS4およびS8により、当該エ
ンジンがアイドル運転状態でないと判定されると、ステ
ップS9において、電子制御装置40(第2図)はオー
プンループモード制御となり、エンジン回転数Neは、
オープンループ制御される。このステップS9における
動作は、第6図に関して後述する。
ステップS7もしくはステップS9を経た後、またはス
テップS1で当該エンジンが始動中であると判定される
と、第1図の割込み処理は終了する。
つぎに、前記ステップS9におけるオープンループモー
ド制御を第6図を用いて説明する。
第6図は、前記ステップS9におけるオープンループモ
ード制御の詳細を示すフローチャートである。
第6図において、まず、ステップS54では、第5図に
示されたようなエンジン冷却水温度TV〜暖機信号IT
Wテーブルから、すべてのエンジン冷却水温度範囲にお
ける暖機信号ITwが読み出される。
つぎに、ステップS55において、各エンジン冷却水温
度温度範囲iすべてについて、学習値Hxrが読み出さ
れる。学習値■xrは、当該エンジンがアイドリング状
態であり、かつ負荷がない場合に算出される値であり、
リニアソレノイド16の制御信号、あるいは該制御信号
に対応する値である。学習値Ixrについては、第9図
に関して後述する。
本発明の第1の実施例において、リニアソレノイド16
の制御信号Icmdは、電子制御装置40がオープンル
ープモード制御状態であるか、クローズトループモード
制御状態であるかにかかわらず、次式により算出される
Icmd = (Ifb(n )+Ie +Ips+I
at+Iac)XKI)ad        ・・・(
第1式)なお、前記第1式中のieは、バッテリに接続
される電気負荷の大小に応じて決定される電気負荷補正
値、If)Sはパワーステアリングのスイッチが投入さ
れているか否かに応じて決定されるパワーステアリング
補正値、Hatは自動変速装置がDレンジに投入されて
いるか否かに応じて決定されるDレンジ補正値、IaC
はエアコンのスイッチが投入されているか否かに応じて
決定されるクーラー補正値、そしてK padは、大気
圧に応じて決定される大気圧補正値である。
第1式の(fb(n)は、電子制御装置40が、オープ
ンループモード制御状態であるときは、ステップ356
ないしS58において算出され、定義される。
まず、ステップS56において、下記の第2式から、基
本制御量ITwcr(i)が算出される。
ITwcr  (i ) この第2式から明らかなように、基本制御量ITwcr
  (i )は、前記各エンジン冷却水温度範囲ごとに
得られ 学習値■xr(i)と暖機信号ITw (i 
>との差の平均値に、そのときのエンジン冷却水温度範
囲における暖機信号を加算したものである。
第7図は、水弟1の実施例における、暖機信号ITW、
学習値■xr、および基本制御itITwcrとエンジ
ン冷却水温度TWとの関係を示すグラフである。第7図
において、縦軸は暖機信号、学習値、および基本制御量
を、横軸はエンジン冷却水温度TWを示している。また
、暖機信号は太線Eで、学習値は破線Fで、そして基本
制御量は細線Gで表わされている。
さて、再び第6図に戻り、ステップ357では、基本制
御IITwcr  (i )がIai (n )として
定義され、ざらにステップS58では、前記■ai(n
)がIfb(n)として定義される。
そして、ステップ359において、前記第1式から制御
電流Icmdが算出され、ステップS60において、該
制御電流I cmdにより、リニアソレノイド16が制
御される。
つぎに、前記第1図のステップS5におけるクローズト
ループモード制御を、第8図を用いて説明する。
クローズトループモード制御に入ると、まず、ステップ
823において、TDCセンサ5(第2図)から出力さ
れるTDCパルスが、当該エンジンがアイドル運転状態
となってから、最初の、すなわち第1番目のパルスであ
るかどうかが判断される。第1番目のTDCパルスであ
るとぎは、プログラムはステップ324へ移行する。
ステップS24ないしS26においては、第6図のステ
ップ354ないしステップ356に関して前述したのと
同様に、Twcr  (i )が、各エンジン冷却水温
度範囲ごとに得られる学習値1xr(i)および暖機信
号ITw (i )の差の平均値と、そのときのエンジ
ン冷却水温度範囲における暖機信号との和として定義さ
れる。
このようにして、ITwcr  (i )が設定された
ならば、プログラムはステップ327に移行し、前記I
TWCrがIai(n−1>として定義される。
そして、その後プログラムはステップS’14に移行す
る。
前記ステップ823において、TDCセンサ5から出力
されるTDCパルスが、アイドリング後、第1番目のパ
ルスでないことが判別されると、プログラムは、ステッ
プS24ないしS27を経ないで、直接ステップS14
に移行する。
つぎに、ステップS14においては、エンジン回転数カ
ウンタ2(第2図)で検知されるエンジン回転数の逆数
(周期)、またはそれに相当する量Me(n)が読込ま
れる。
ステップS15においては、読込まれたMe(n)と目
標回転数Nref(Tw)の逆数またはそれに相当する
量Mref  (Tw )との偏差ΔMefが算出され
る。
ステップS16においては、前記Me(n)、および該
Me(n)と同一のシリンダにおける、前回計測値Me
  (当該エンジンが6気筒エンジンの場合ではMe(
n−6>)の差−すなわち、周期の変化率ΔMeが算出
される。
ステップS17においては、前記へMeおよびΔMef
、ならびにあらかじめ設定された制御ゲイン(積分項制
御ゲインKin、比例項制御ゲインKl)Ill、およ
び微分項制御ゲインKtjm>を用いて、積分項■i、
比例項■p、および微分項Idが、それぞれ図中に示す
演算式にしたがって算出される。
ステップ318においては、Iai(n)として、Ia
i(n−1)に前記積分項Iiを加算する。なお、符号
nは、TDCパルスが出力される毎に、1ずつ加算され
るものとする。
ステップ319においては、ステップS18で算出され
たIai (n )に、ステップ817で算出されたI
DおよびIdがそれぞれ加算され、Ifb(n)として
定義される。
そして、プログラムはステップ520に移行し、前記I
fb(n)および第1式を用いて、リニアソレノイド1
6の制御電流Icmdが算出され、ざらにステップ32
1において、前記制御電流I cmdにより、リニアソ
レノイド16が制御される。
さて、第8図に示したフローチャートに基づいて、リニ
アソレノイド16に供給される電流がフィードバック制
御されている間は、TDCセンサ5(第2図)からTD
Cパルスが出力されるたびに、リニアソレノイド16の
制御電流Icmdの学習が行なわれる。すなわち、TD
Cパルスによる割込みがかけられるたびに、後述する学
習のサブルーチンが実行される。
第9図は、第1図のステップS7に示された学習のサブ
ルーチンの詳細を示すフローチャートである。
第9図において、まずステップ332ないしステップS
34では、当該エンジンあるいはバッテリに、負荷がか
かっているか否がが判定される。
すなわち、ステップS32では、パワーステアリングの
スイッチがオンか否かが、ステップS33では、車速V
1スイッチがオンが否がが−すなわち、車速がある一定
値を超えているか否かが、そして、ステップ334では
、ACスイッチ(エアコンスイッチ)がオンか否かが、
それぞれ判定される。
そして、それぞれ、当該エンジンおるいはバッテリに負
荷がかかつている状態であれば、当該サブルーチンのプ
ログラムは終了し、負荷が全くかかつていない状態であ
れば、プログラムはステップS35へ移行する。
ステップS35では、エンジン回転数カウンタ2(第2
図)で検知されるエンジン回転数の逆数(周期)または
それに相当する量Me(n)と、目標回転数Nref 
 (TV )の逆数またはそれに相当する量Mref 
 (Tw >との差が算出され、そして、核外が零にな
ったか、あるいは眼差の符号が前回のTDCパルスによ
る割込みが行なわれた時の差の符号に比べて反転したか
否かが判定される。
換言すれば、エンジン回転数Neが目標回転数N re
fと等しくなったか否か、あるいは前記TDCパルスに
よる割込みが、NeとN refとが等しくなった後に
行なわれたかどうかが判定される。
前記差が零になっているか、あるいは前記差の符号が反
転していれば、当該プログラムはステップ337へ移行
し、そうでなければ、プログラムは終了する。
ステップ337.S41.S43.およびS45は、前
記エンジン冷却水温度範囲を決定するためのプログラム
であり、図示された例では、エンジン冷却水温度TWは
、零度未満、零度以上5度未満、5度以上10度未満、
・・・・・・、65度以上70度未満、および70度以
上のm種類(この場合は16種類)の温度範囲に分類さ
れる。
なお、第9図においては、ステップS43からステップ
345へ移行するまでの間に、エンジン冷却水温度が1
0度以上65度未満の間を、5度毎に分類するためのブ
ロックが省略されている。
つぎにステップS38.S42.S44゜S46.また
はS47において、前述のようにして分類された各エン
ジン冷却水温度範囲を指定するiの値が設定される。な
お、ステップS43からステップ345間に省略された
ブロックに対応する、1を設定するためのブロックも、
第9図においては省略されている。
続いて、ステップS39においては、次の第3式により
定義された学習値Jxrが、各エンジン冷却水温度範囲
ごとに算出される。なお、Ixrは、この式では、Ix
r(n 、 i )として表されている。
)xr(n 、 i ) = Iai (n ) xCxr/256+Jxr(n
−’l、 i ) X (256−Cxr) /256 ・・・(第3式) ここで、前記第3式中のJai(n)は、第8図のステ
ップ318で算出される数値、モしてCxrは任意に設
定される正の数(ただし、256以下)である。
なお、学消値Jxrが、まだ電子制御装置40内のメモ
リに記憶されていない場合は、前記学酒値に類似するよ
うな数値を、あらかじめ前記メモリ内に記憶させておい
て、該数値を学習値Jxr(n二1.i)として読み出
せば良い。
このようにして算出された学晋値1xrは、ステップ3
40において、電子制御装置40内のメモリに記憶され
、その後、当該サブルーチンのプログラムは終了する。
さて、以上の説明から明らかなように、本発明の第1の
実施例においては、当該エンジンの回転数がクローズト
ループ制御されている間に、エンジン回転数Neが目標
回転数N refに一致し、あ   □るいはほぼ一致
した状態で、かつ、TDCパルスが出力されたときに、
まずリニアソレノイド16の制御電流■Cll1dに対
応する値を、そのときのエンジン冷却水温度範囲に応じ
て、学習値Jxr(i)゛として処理、記憶する。
そして、次回のエンジン起動の際に、当該エンジンが、
暖機中にアイドル運転状態からアイドル運転でない状態
に移行したとき、すなわち、エンジン回転数制御がクロ
ーズトループモード制御状態からオープンループモード
制御状態に移行したとき、リニアソレノイド16の制御
電流Icmdを、前記各エンジン冷却水温度範囲ごとの
学習値Jxr(i)および前記各エンジン冷却水温度範
囲ごとにあらかじめ記憶された暖機信号ITw  (i
 )の差の平均値と、そのときのエンジン冷却水温度範
囲に該当する暖機信号ITWとの和から求めるようにし
ている。
そしてさらに、暖機が完了する前に、当該エンジンがア
イドル運転状態に復帰したとき、すなわち再びクローズ
トループモード制御状態に移行したときの、リニアソレ
ノイド16の制御電流J cmdの初期値を、同様に、
前記平均値とそのときのエンジン冷却水温度範囲に該当
する暖機信号ITwとの和から求めるようにしている。
一般に、自動車の運転者は、当該エンジンの暖機が完了
する前に、自動車を発進させることが多い。したがって
、暖機中におけるアイドル運転時の、リニアソレノイド
16の制御電流Icmd1あるいは該制御電流に対応す
る値を、そのときのエンジン冷却水温度範囲に応じて字
画する場合、前記各温度範囲に対応する学消値の演算の
機会が少なくなり、該学習値の精度が悪くなる。
しかしながら、前記第1の実施例においては、前記各温
度範囲に対応する学習値と、該各温度範囲に応じてあら
かじめ設定された暖機信号との差の平均をとり、その平
均値に前記暖機信号を加算するので、実質的に学習値の
精度を上げることができる。
この結果、当該エンジンが、アイドル運転でない状態か
らアイドル運転状態に復帰する際の、リニアソレノイド
16の制御電流の変動が少なくなり、前記エンジンのア
イドリング回転数を目標回転数にいち速く接近ざぜるこ
とができる。
本発明の第2の実施例は、第1図のステップS5および
ステップS9の処理を、各々第11図および第13図の
ように行なうものである。
第10図は、本発明の第2の実施例のオープンループモ
ード制御の詳細を示すフローチャートである。第10図
において、第6図と同一の符号は、同一または同等部分
をあられしている。
第10図において、まずステップ384では、そのとき
のエンジン冷却水温度範囲1に対応する暖機信号、なら
びに前記温度範囲の高温側および低温側に隣接する各々
2つずつのエンジン冷却水温度範囲に対応する暖機信号
−すなわち、i =I −2からi =1 +2までの
計5つの暖機信号が読出される。
つぎに、ステップS85においては、前記5つのエンジ
ン冷却水温度範囲に対応する学習値が続出される。
続いて、ステップ386において、下記の第4式から、
基本制御量ITwcr(i)が算出される。
ITwcr  (i > この第4式から明らかなように、水弟2の実施例におい
ては、基本制御量ITwcr  (+ )は、そのとき
のエンジン冷却水温度範囲に対応する学習値を中央に読
み出される計5点の学習値IXrと、該学習値ixrに
対応する各エンジン冷却水温度範囲にあらかじめ設定さ
れた暖機信号ITWとの差の平均をとり、その平均値と
そのときのエンジン冷却水温度範囲における暖機信号と
を加算することにより得られる。
第11図は、水弟2の実施例における暖機信号ITw、
学習値■Xr、および基本制御量ITWCrとエンジン
冷却水温度Twとの関係を示すグラフである。第11図
において、縦軸は暖機信号、学習値、および基本制御量
を、横軸はエンジン冷却水温度Twを示している。また
、暖機信号は太線Eで、学門値は破線Fで、そして基本
制御量は細−線Gで表わされている。
前記第1の実施例においては、すべてのエンジン冷却水
温度範囲に亘って、学習値と暖機信号との差をとり、眼
差の平均を、そのときのエンジン冷却水温度範囲に対応
する暖機信号に加算することにより、基本制御量を得る
が、この第2の実施例においては、そのときのエンジン
冷却水温度範囲およびその近傍における学習値と暖機信
号との差をとり、眼差の平均を、そのときのエンジン冷
却水温度範囲に対応する暖機信号に加算することにより
、基本制御量を得ている。
この第2の実施例における基本制御量11’−wcrの
算出は、おるエンジン冷却水温度範囲における学習値の
傾向(すなわち、該学習値が、暖機信号に対して、どの
くらいの差を生じているか、という傾向)が、少なくと
もそのエンジン冷却水温度範囲の近傍における温度範囲
に大きく影響を与えるであろう、という思想に基づくも
のである。
したがって、この第2の実施例により算出される基本制
御量は、前記第1の実施例における基本制御量よりも、
より正確な値となり得る。
なお、第11図においては、+ =o、 1、および(
m−1)、mで分類されるエンジン冷却水温度範囲の基
本制御量ITwcr(i>は、各々下記の第5式および
第6式で算出されている。
ITwcr  (i  ) =〔、Σ(Ixr(i )−ITw (i >))1=
0 15+ITw (i >     ・・・(第5式)%
式%(1) 15+ITw (i )     ・ (第6式)この
第5式および第6式で算出される基本制御量ITwcr
  (i >は、各々r =2.aよびi=(m−2)
で分類されるエンジン冷却水温度範囲の基本制御量IT
wcr  (i )と同一である。
また、上記の説明においては、学習値と暖機信号との差
の平均は、そのときのエンジン冷却水温度範囲、ならび
に該温度範囲の高温側および低温側に隣接する各々2つ
ずつのエンジン冷却水温度範囲における学習値と暖機信
号との差から算出されるものとしたが、本発明は特にこ
れのみに限定されることはなく、例えば、そのときのエ
ンジン冷却水温度範囲を含む、少なくとも2か所の温度
範囲について学習値と暖機信号との差を求め、核外の平
均から、基本制御量を算出しても良いことは当然である
再び、第10図に戻り、ステップ857および358に
おいて、iTwcr  (i )がif’b(n)とし
て定義される。
その後、ステップS59において、第1式より、リニア
ソレノイド16の制御電流ICll1dが算出され、ス
テップ360において、゛該制御電流Icmdでリニア
ソレノイド16が制御される。
第12図は、本発明の第2の実施例のクローズトループ
モード制御の詳細を示すフローチャートである。第12
図において、第8図と同一の符号   □は、同一また
は同等部分をあられしているので、その説明は省略する
この第12図におけるフローチャートは、第8図におけ
るステップ324ないしS26を、ステップ374ない
し576に置換したものである。
前記ステップS74ないしS76は、第10図における
ステップ384ないしS86と同一である。
つまり、第12図におけるフローチャートにおいては、
まず、ステップS23において、TDCセンサ5(第2
図)から出力されるTDCパルスが、アイドリング後、
第1番目のパルスであるかどうかが判断される。
第1番目のパルスであれば、当該処理行程は、ステップ
374に移行し、該ステップS74ないし876におい
て、第10図のステップS84ないしS86に関して前
述したように、ITwcrに)が算出される。
そして、ステップS27において、前記ITwcr  
(i )が(ai (n−1)として定義される。
その後、ステップS14ないしS20において、リニア
ソレノイド16の制御電流Icmdが算出され、ステッ
プS2’lにおいて、該制御電流Icll1dにより、
リニアソレノイド16が制御される。
前記ステップ323において、TDCセンサ5から出力
されるTDCパルスが、アイドリング後、第1番目のパ
ルスでないことが判別されると、第8図に関して説明し
たのと同様に、当該処理工程は、直接ステップS14な
いし321に移行し、これにより、リニアソレノイド1
6は、PID制御される。
第13図は、本発明の第3の実施例における、暖機信号
■TW、学習値Ixr、および基本制御量JTwcrと
エンジン冷却水温度TWとの関係を示すグラフでおる。
第13図において、縦軸は暖機信号、学習値、および基
本制御量を、横軸はエンジン冷却水温度Twを示してい
る。また、暖機信号は太線Eで、学習値は破線Fで、そ
して基本制動量は細線Gで表わされている。
第13図に示される暖機信号は、第5図に示された暖機
信号の様に、エンジン冷却水温度範囲に応じて階段状に
設定されているものではなく、無段階的に変化するよう
に設定されている。
この場合において、あるエンジン冷却水温度範囲におけ
る学習値と暖機信号との差は、例えば、そのエンジン冷
却水温度範囲における学習値と、該温度範囲のほぼ中央
における暖機信号との差をとることにより、近似的に得
ることができる。
第13図に細線Gで示された基本料wJ量は、このよう
にして得られた各エンジン冷却水温度範囲における学習
値と暖気信号との差を、前記第2の実施例で説明したよ
うに、互いに隣り合う5か所のエンジン冷却水温度範囲
について平均し、その値を中央に位置する温度範囲にお
ける暖機信号に加算したものである。
(変形例) 前述した本発明の前記実施例は、つぎのように変形する
ことが可能でおる。
(1)本発明の前記実施例は、当該エンジンが、アイド
ル運転状態からアイドル運転でない状態に移行したとき
のりニアソレノイド16の制御電流ICmd、およびそ
の状態から、アイドル運転状態に復帰したときのりニア
ソレノイド16の制御電流I cmdの初期値を、学習
値および暖機信号の差の平均値と、そのときのエンジン
冷却水温度範囲における暖機信号との和から算出するも
のとして説明したが、本発明は特にそれのみに限定され
ることはなく、そのどちらか一方のみが前述した手法に
より算出されるものであっても良い。
前記いずれの場合でも、アイドル運転でない状態からア
イドル運転状態に復帰する際、特に暖機が完了する前の
、リニアソレノイド16の制御電流I cmdの変動を
抑えることができる。
(2)前述の説明では、フィードバックモードにおいて
は、PID動作によりフィードバック制御がなされるも
のとしたが、特にこれのみに限定されず、P動作、I動
作、PD動作等ににリフイードバック制御がなされるも
のであっても良い。
(3)学習値iXrは、第3式を用いて算出されるもの
として説明したが、特にこれのみに限定されることはな
い。
すなわち、第3式ではIai(n)およびIxr(n−
1,i )をあらかじめ設定された比率で加算すること
により、学習値(xrを算出するが、例えば、過去何回
かのIaiを記憶しておいて、その平均値を学習値とし
ても良い。
(4)基本制御量ITwcr@算出する場合において、
本発明の第1の実施例では、すべてのエンジン温度範囲
における学習値と暖機信号との平均値を算出し、また、
第2の実施例では、互いに隣接する少なくとも2つのエ
ンジン温度範囲における学習値と暖別信号との平均値を
算出するものとしたが、本発明は、特にこれのみに限定
されることはない。
すなわち、一般に暖機中においては、学習される機会が
少ないので、本発明は、例えば、学習することができた
エンジン温度範囲における学習値および暖機信号のみの
平均値を算出するものであっても良い。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、つぎ
のような効果が達成される。
(1)アイドリング状態におけるリニアソレノイドの制
御電流からあらかじめ分類された各エンジン温度範囲に
おける学習値を算出し、そして、特に暖機中に、当該エ
ンジンがアイドル運転状態からアイドル運転でない状態
に移行したときのりニアソレノイド16の制御電流、お
よび/あるいは、その状態から、特に暖機完了前にアイ
ドル運転状態に復帰したときにおけるリニアソレノイド
16の制御電流の初期値を、少なくとも2か所のエンジ
ン温度範囲における学西値と、前記各温度範囲に対応す
る暖機信号との差の平均、およびそのときのエンジン温
度範囲における暖機信号の和から°決定するので、エン
ジン冷却水温度、内燃機関の特性変化等に応じて、前記
制御電流および初期値をほぼ最適な値に設定することが
できる。
換言すれば、特に暖機中に゛あける学習値の精度を実質
的に高めることができ、該学習値から、前記制御電流お
よび初期値をほぼ最適な値に設定することができる。
したがって、当該エンジンがアイドル運転でない状態か
らアイドル運転の状態に移行する際の、リニアソレノイ
ドの制御電流の変動、すなわちエンジン回転数の変動を
極力抑えることができる。
(2)ざらに、当該エンジンをアイドル運転状態から、
アイドル運転でない状態に移行させるときには、バイパ
ス通路を通過する空気量が減少しないので、アクセルの
踏み具合に応じて良好にエンジン回転数を上昇させるこ
とができる。したがって、当該エンジンを搭載した自動
車の発進、加速等をスムーズに行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例にあける電子制御装置の
内部動作を示すフローチャート、第2図は本発明の基本
的構成を示す概略図、第3図はアイドル目標回転数N 
refおよびアイドル判定回転数Naとエンジン冷却水
温度TV・との関係を示すグラフ、第4図はアイドル目
標回転数N refを維持するに必要な要求空気量Qa
とエンジン冷却水温度TVとの関係を示すグラフ、第5
図は要求空気量Qaを得るために必要なりニアソレノイ
ドの制御信号、および該制御信号を近似的に表現した暖
機信@rrwとエンジン冷却水温度Twとの関係を示す
グラフ、第6図は第1図のステップS9で示されたオー
プンループモード制御のサブルー   □チンを示すフ
ローチャート、第7図は本発明の第1の実施例における
暖機信号ITW、字消値Ixr、および基本制御11T
wcrとエンジン冷却水温度TWとの関係を示すグラフ
、第8図は第1図のステップS5で示されたクローズト
ループモード制御のサブルーチンを示すフローチャート
、第9図は第1図のステップS7で示された学習のサブ
ルーチンを示すフローチャート、第10図は本発明の第
2の実施例のオープンループモード制御のサブルーチン
を示すフローチャート、第11図は本発明の第2の実施
例における暖機信号ITW、学習値IXr、および基本
制御量JTWCrとエンジン冷却水温度TWとの関係を
示すグラフ、第12図は本発明の第2の実施例のクロー
ズトループモード制御のサブルーチンを示すフローチャ
ート、第13図は本発明の第3の実施例における暖機信
号ITW、学習値1 xr、および基本制御量1TWc
rとエンジン冷却水温度TVとの関係を示すグラフであ
る。 1・・・スロットル弁開度センサ、2・・・エンジン回
転数カウンタ、4・・・エンジン温度センサ、5・・・
TDCセンサ、16・・・リニアソレノイド、30・・
・制御弁、31・・・バイパス通路、32・・・スロッ
トル弁、33・・・吸気通路、′36・・・クランク軸
、40・・・電子制御装置、61・・・ワックス弁通路
、62・・・ワックス弁 代理人弁理士  平木通人 外1名 第   1   図 第  3  図 第  4  図 エンジン冷却水温度TW(’C) 第  5  図 第  7  図 第   6   図 第8図 第10図 第  13  ヌ o     20    40    60    8
0二/ジン冷却水温度TW(’C) 第  11   図

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)吸気通路のスロツトル弁をバイパスするバイパス
    通路、前記バイパス通路の開口面積を調整する制御弁、
    および前記制御弁を駆動させる制御弁駆動手段を有する
    内燃機関の回転数制御方法であつて、 内燃機関の温度および回転数を検知し、 内燃機関がアイドリング状態であるか否かを判別し、 内燃機関がアイドリング状態であると判別されたときは
    、 内燃機関の温度に応じて、アイドル目標回転数を設定し
    、 内燃機関の回転数の、前記アイドル目標回転数に対する
    偏差を検出し、 前記偏差に応じて、前記制御弁駆動手段に制御信号を供
    給し、かつ、 内燃機関の所定の温度範囲ごとに、前記偏差に基づいて
    学習値を演算し、 また、内燃機関がアイドリング状態でないと判別された
    ときは、 所定の温度範囲ごとに演算された学習値と、前記各温度
    範囲ごとにおらかじめ設定された暖機信号との差の平均
    値を、そのときの内燃機関の温度範囲における暖機信号
    に加算して基本制御量を算出し、 前記基本制御量に応じて、前記制御弁駆動手段に制御信
    号を供給することを特徴とする内燃機関の回転数制御方
    法。
  2. (2)前記平均値は、内燃機関のすべての温度範囲にお
    ける学習値および暖機信号の差から算出されることを特
    徴とする前記特許請求の範囲第1項記載の内燃機関の回
    転数制御方法。
  3. (3)前記平均値は、そのときの内燃機関の温度に該当
    する温度範囲を含み、かつ互いに隣接する少なくとも2
    つの温度範囲における学習値および暖機信号の差から算
    出されることを特徴とする前記特許請求の範囲第1項記
    載の内燃機関の回転数制御方法。
  4. (4)前記平均値は、学習値が演算された温度範囲にお
    ける学習値および暖機信号の差から算出されることを特
    徴とする前記特許請求の範囲第1項記載の内燃機関の回
    転数制御方法。
  5. (5)前記学習値は、前記偏差がほぼ零となったときに
    演算されることを特徴とする前記特許請求の範囲第1項
    ないし第4項のいずれかに記載の内燃機関の回転数制御
    方法。
  6. (6)吸気通路のスロツトル弁をバイパスするバイパス
    通路、前記バイパス通路の開口面積を調整する制御弁、
    および前記制御弁を駆動させる制御弁駆動手段を有する
    内燃機関の回転数制御方法であつて、 内燃機関の温度および回転数を検知し、 内燃機関がアイドリング状態であるか否かを判別し、 内燃機関がアイドリング状態であると判別されたときは
    、 内燃機関の温度に応じて、アイドル目標回転数を設定し
    、 内燃機関の回転数の、前記アイドル目標回転数に対する
    偏差を検出し、 前記偏差に応じて、前記制御弁駆動手段に制御信号を供
    給し、かつ、 内燃機関の所定の温度範囲ごとに、前記偏差に基づいて
    学習値を演算し、 内燃機関がアイドリングでない状態からアイドリング状
    態に移行したときは、 所定の温度範囲ごとに演算された学習値と、前記各温度
    範囲ごとにあらかじめ設定された暖機信号との差の平均
    値を、そのときの内燃機関の温度範囲における暖機信号
    に加算して基本制御量を算出し、 前記基本制御量に応じて、前記制御弁駆動手段に制御信
    号の初期値を供給することを特徴とする内燃機関の回転
    数制御方法。
  7. (7)前記平均値は、内燃機関のすべての温度範囲にお
    ける学習値および暖機信号の差から算出されることを特
    徴とする前記特許請求の範囲第6項記載の内燃機関の回
    転数制御方法。
  8. (8)前記平均値は、そのときの内燃機関の温度に該当
    する温度範囲を含み、かつ互いに隣接する少なくとも2
    つの温度範囲における学習値および暖機信号の差から算
    出されることを特徴とする前記特許請求の範囲第6項記
    載の内燃機関の回転数制御方法。
  9. (9)前記平均値は、学習値が演算された温度範囲にお
    ける学習値および暖機信号の差から算出されることを特
    徴とする前記特許請求の範囲第6項記載の内燃機関の回
    転数制御方法。
  10. (10)前記学習値は、前記偏差がほぼ零となつたとき
    に演算されることを特徴とする前記特許請求の範囲第6
    項ないし第9項のいずれかに記載の内燃機関の回転数制
    御方法。
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