JPS6128149B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明はキヤツシユデイスペンサ等に使用され
る磁気カード等に記憶される暗証コードと、顧客
の記憶する暗証コードとを比較検査する認証装置
に関する。 一般にキヤツシユデイスペンサ、自動預金機等
の金銭等の取扱装置においては、磁気カード内に
記憶せしめてある暗証コードと顧客がキヤツシユ
デイスペンサのテンキーから入力せしめる暗証コ
ードとの一致をチエツクすることにより顧客の正
当性を検査した後、顧客の希望する取引を行つて
良いか否かの判別を行つている。従つて磁気カー
ドが仮に盗難等にあつても暗証コードさえ知られ
なければ不正な現金支払いが行われることは通常
はない。 しかしながら、磁気カードの読取り装置を有す
る者が他人の磁気カードを入手した場合には、磁
気カードから引出し時にキー入力すべき暗証コー
ドを容易に知ることができるため、不正に現金の
引出しを行うことが可能となる。 従つて本発明は上述の如き問題を解決するもの
であり、本発明の目的は磁気カードを得ただけで
は引出し時にキー入力すべき暗証コードを知るこ
とができず、不正な現金の引出しを行うことがで
きないようにした暗証コード化システムにおける
認証装置を提供することにある。 さらに本発明の目的は、キヤツシユデイスペン
サ等を製造する側及び運用する側の者も他人の磁
気カードを用いて不正な現金の引出しを行うこと
ができない認証装置を提供することにある。 上述の目的を達成する本発明の特徴は、キー入
力される複数桁の暗証コードと運用者側（銀行
側）によつてあらかじめ設定される複数桁の設定
データとを各桁毎に互いに演算し、その各桁毎の
演算結果をそれぞれアドレスとして用いることに
より製造者側によつて設定された暗号テーブルか
ら複数桁のデータを求め、その求めたデータと磁
気カード上に同様の方法で求め、登録されている
暗証コードとの一致を判別するようにしたことに
ある。 以下図面を用いて本発明を詳細に説明する。 図は本発明の一実施例のブロツク図である。同
図において、１０は“０”，“１”乃至“９”の10
進数の数値に対応するデータを発生させるこをの
できるテンキーであり、キヤツシユデイスペンサ
の顧客操作部に設けられている。１１はキヤツシ
ユデイスペンサの運用者側、例えば銀行側、が取
り扱う数値設定盤であり、暗証コードが４桁であ
るとすると、その桁数に等しい４桁の任意の10進
数に対応するデータが設定できるようになつてい
る。この設定盤に設定される数値は、銀行側によ
つて外部例えば製造者側の者に知られることなく
あらかじめ定められる。１２は例えば加算回路等
の演算回路であり、テンキー１０及び設定盤１１
より印加されるデータを各桁毎（ただし、10進数
における各桁毎）に互いに演算するように構成さ
れている。また、１３はメモリ等から成る暗号テ
ーブルであり、演算回路１２の前述の各桁毎の４
つの演算結果、即ち出力をそれぞれアドレスと
し、その各アドレスにおける内容を出力するよう
に構成されている。この暗号テーブル１３の各ア
ドレスにおける内容は、キヤツシユデイスペンサ
の製造者側で設定され、その他の者例えば銀行側
には公開しないように成されている。１４は図示
しない磁気カードの記録内容の読み出し、また必
要によつては磁気カードへの書き込みを行うカー
ドリーダであり、１５はそのデータバツフアであ
る。さらに１６は磁気カードからの暗証コードと
暗号テーブル１３からのデータとを比較する比較
回路である。 本実施例の動作を説明する前に、まず磁気カー
ドに記録される暗証コードの作成方法について説
明する。図面上で破線で示す矢印は暗証コードの
作成手順を説明するためのものである。 顧客が任意に指定した４桁の10進数の暗証コー
ドを例えば“1234”とし、銀行側が設定盤１１で
定めた設定コードを“6789”とすると、暗証コー
ドと設定コードとが各桁毎に演算回路１２におい
て演算、例えば加算される。従つてその加算結果
は各桁毎に“07”，“09”，“11”，“13”となる。製
造者側で定められた暗号テーブルの内容が下表の
如き場合、

【表】 上述の各加算結果のアドレスに対応する暗号テ
ーブルの内容は、それぞれ“３”，“６”，“８”，
“５”となり、このデータ“3685”が磁気カード
に暗証コードとして記録される。 次に本実施例の動作を説明する。顧客が磁気カ
ードを挿入するとその記録内容がカードリーダ１
４によつて読み出され、データバツフア１５にセ
ツトされる。一方、顧客はテンキー１０を操作し
て暗証コード“1234”をキー入力させる。これに
より、前述の場合と全く同様に演算回路１２にお
いて演算が行われ、暗号テーブル１３から変換デ
ータ“3685”が出力される。このデータが比較回
路１６において、磁気カードから読み出されデー
タバツフア１５にセツトされているデータのうち
の暗証コードと比較され、一致した場合は現金支
払いのための次の処理、例えば支払い金額の指定
等の処理に移る。一致しない場合は、暗証コード
のキー入力を再び求めるかあるいは支払いの拒否
を行う処理に移る。 以上説明したように、本発明の装置は、磁気カ
ードからはキー入力すべき暗証コードを直接知る
ことができないようなアルゴリズムを用いてキー
入力暗証コードと磁気カードの暗証コードとを比
較しているため、他人の磁気カードを得、その磁
気カードに記録されている暗証コードを知ること
によつて不正な現金の引出しが行われることを防
止できる利点を有している。さらに、上述のアル
ゴリズムが、キヤツシユデイスペンサの運用者側
と製造者側とで互いに知られることなく独自に設
定されるため、運用者側及び製造者側の人間につ
いても磁気カードからキー入力暗証コードを直接
知ることができず、暗証チエツクに対する信頼度
がより向上する利点をも有している。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例のブロツク図である。 １０……テンキー、１１……設定盤、１２……
演算回路、１３……暗号テーブル、１４……カー
ドリーダ、１５……データバツフア、１６……比
較回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 顧客のカードから記憶内容を読取るカードリ
   ーダを有し、顧客によりキー入力される暗証コー
   ドと、該カードの記憶内容に基づいて認証を行う
   認証装置であつて、 運用者側により所定の数値が設定される設定盤
   と、 該設定盤に設定される数値と、前記キー入力さ
   れる暗証コードとを演算する演算手段と、 前記演算手段の演算結果がアドレスとなつて読
   出が行われる各アドレスに該装置の製造者側によ
   り予め所定のコードが記憶された暗号テーブルを
   有するメモリ手段と、 前記カードリーダからの出力と、前記メモリ手
   段よりの出力を比較する比較手段とを具備し、 前記カードには、該メモリ手段より読出される
   コードに対応したカード暗証コードが予め記憶さ
   れていることを特徴とする認証装置。