JPS6128073B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、夜間において紙幣、貨幣、有価証券
等を収受する夜間金庫に関する。

従来における夜間金庫は第１図に示すように構
成されており、投入口扉ａを顧客操作にて開け、
金庫室ｂに紙幣、貨幣、有価証券類が入つた袋を
投入する。翌日、金融機関が金庫扉ｃを開けて内
容物をチエツクし、さらに分類、集計を行なつて
いた。

この方式によると顧客の投入した大量の紙幣を
分類・計数するのに手間がかかるとともに間違い
が生じ易いといつた問題を有している。

本発明は、上記事情にもとづきなされたもの
で、その目的とするところは、顧客が投入した紙
幣の分類・計数が自動的に行えて翌日にはこの紙
幣を有効に利用でき有価証券類の処理を容易に行
ない得るようにして夜間金庫を提供しようとする
ものである。

以下、本発明の一実施例を第２図および第３図
にもとづいて説明する。図中１は扉２によつて開
閉される投入口１ａおよび扉３によつて開閉され
る取出口１ｂを有した箱型の金庫本体である。こ
の金庫本体１の室外側で投入口１ａの開口下縁部
には操作パネル４が設けられていて、キー挿入部
５、顧客コード投入用キー群６、完了ボタン７、
表示部８等が配設されている。

また、金庫本体１内の投入口１ａと対向する位
置には貨幣投入口９、紙幣投入口１０、排除紙幣
返却口１１、有価証券投入口１２、封筒・メモ受
皿１３および封筒供給部１４が配設されている。

また、金庫本体１内のほゞ中央には上記紙幣投
入口１０に一括投入された紙幣（銀行券）１５…
…を１枚ずつ取込んで必要な検知を行つたうえ各
種類ごとに分類・計数して種類別に集積するとと
もに計数不能な排除紙幣を上記排除紙幣返却口１
１に返却する紙幣分類計数装置１６が設けられて
いる。この紙幣分類計数装置１６の構成を簡単に
説明する。上記紙幣投入口１０には表裏・天地
（上下）、種類を問わず混合状態で投入された紙幣
１５……は取出しロータ１７によつて最前部の紙
幣１５から順次１枚ずつ吸着されて取出された
後、ベルトなどからなる搬送路１８を挾持搬送さ
れて検知部１９を通過する。この間検知部１９で
は紙幣１５の種類および真偽などに関する判別を
行い、真紙幣およびその他の排除紙幣に分類す
る。なお、真紙幣とは正規の紙幣で、すでにこの
時点で券種の判定もなされている。また、排除紙
幣とは偽造紙幣や判別不能紙幣（汚れや破れのひ
どい紙幣）、異種紙幣（取扱い対象外の紙幣、例
えば五百円券、百円券）、重ね取りなどの計数不
能紙幣などをいう。

真紙幣と判定された紙幣１５は判定決果にもと
づきゲート２０……を介して１万円券が第１の紙
幣ポケツト２１、５千円券が第２の紙幣ポケツト
２２、千円券が第３の紙幣ポケツト２３に振分け
られ取引ロツトを区分けするための一時集積部に
集積される。これらの真紙幣１５……は各紙幣ポ
ケツト２１，２２，２３の入口付近に設けた枚数
検知器２４……によつてカウントされる。一方、
排除紙幣と判定された紙幣１５……は上記搬送路
１８の終端と連通して排除紙幣返却口１１に至る
返送路２５に搬入されるようになつている。

このように構成された紙幣分類計数装置１６の
下方には上記貨幣投入口９に一括投入された貨幣
２６……を各種類ごとに分類、計数して種類別に
収容する貨幣分類計数装置２７が設けられてい
る。さらに、紙幣分類計数装置１６の上方には有
価証券投入口１２に封筒２８内に入れた状態で投
入された小切手、手形等の有価証券２９……を取
込んで顧客コードを付したのち有価証券ポケツト
３０に収容される有価証券処理装置３１が設けら
れている。

上記貨幣分類計数装置２７はつぎのように構成
されている。すなわち、貨幣投入口９の下方には
貨幣整理機３２が設けられていて、投入された貨
幣２６……は100円玉、50円玉、10円玉に区分け
され、それぞれ専用の搬送路３３……に供給さ
れ、100円玉が第１の貨幣ポケツト３４、50円玉
が第２の貨幣ポケツト３５、10円玉が第３の貨幣
ポケツト３６に収容される。これらの貨幣２６…
…は各貨幣ポケツト３４，３５，３６の入口付近
に設けた枚数検知器３７……によつてカウントさ
れるようになつている。

また、上記有価証券処理装置３１はつぎのよう
に構成されている。すなわち、搬送ベルト３８の
上面によつて有価証券投入口１２から有価証券ポ
ケツト３０に至る搬送路３９が形成されている。
この搬送路３９の中途部には封筒検知器４０およ
びプリンタ４１が設けられていて、有価証券２９
……を入れた封筒２８に顧客コード等を印刷する
ようになつている。また、搬送路３９を形成する
搬送ベルト３８は逆転走行可能となつており、顧
客の要求により封筒供給装置１４から封筒２８が
供給されると搬送ベルト３８が逆転走行して封筒
メモ受皿１３上に封筒２８が取出される構成とな
つている。

また、搬送路３９のポケツト３０側端には用紙
供給部４２とプリンタ部４３とからなる受人メモ
印刷発行機４４が設けられており、受人メモ４５
が封筒・メモ受皿１３に発行されるようになつて
いる。

なお、第３図に示す４６は記録装置である。

つぎに、このように構成された夜間金庫の利用
手順および動作を説明する。まず、顧客は操作パ
ネル４のキー挿入部５にキーを挿入して扉２を開
扉し投入口１ａを開放するとともにキー群６から
顧客コード等の必要情報を記録装置４６に入力す
る。

つぎに、紙幣１５……を紙幣投入口１０に、ま
た、貨幣２６……を貨幣投入口９……にそれぞれ
投入するとともに有価証券２９……を封筒２８に
入れて有価証券投入口１２に投入する。これら投
入口１０，９，１２への投入動作により、紙幣分
類計数装置１６、貨幣分類計数装置２７、および
有価証券処理装置３１が動作し始める。そして、
紙幣１５……および貨幣２６……は分類計数され
種類ごとに所定の紙幣ポケツト２１，２２，２３
および貨幣ポケツト３４，３５，３６に前者のも
との区別された状態に一時集積される。このとき
計数不能な排除紙幣および貨幣は排除紙幣返却口
１１および図示しない排除貨幣返却口に送られ顧
客に戻される。また、有価証券２９……を入れた
封筒２８はプリンタ４１によつて顧客コード等が
印刷されたのち有価証券ポケツト３０に収容され
ることになる。

顧客は紙幣１５……、貨幣２６……、有価証券
２９……の投入動作が全て完了したのち完了ボタ
ン７を押す。この完了ボタン７が押されると操作
パネル４の表示部８に金額の内訳と有価証券２９
……が投入されたことが表示される。顧客はこの
表示内容を確認し、間違いがないことが確認され
るとキー挿入部５に挿入された顧客専用キーを抜
く。このとき、一時集積されていた紙幣１５…
…、貨幣２６……が前取引のものと一緒に集積さ
れるとともに受人メモ印刷発行機４４が動作して
取引の内訳を印刷した受人メモ４５が封筒・メモ
受皿１３に発行され、この受人メモ４５を顧客が
受けとつたことを図示しない検知器によつて検知
されると扉２が閉扉して投入口１ａを閉じ取引を
完了する。

一方、夜間金庫内においては記録装置４６に顧
客との取引内容が記録されており、翌日、金融機
関は扉３を開扉して取出口１ｂを開放し、記録装
置４６の内容と袋２８内の内容をチエツクするこ
とにより処理を完了することになる。

なお、上述の一実施例において、キー挿入部５
にキーを挿入することにより取引を可能とした
が、IDカードを利用するようにしてもよく、ま
た、封筒２８内には有効証券のみ入れるようにし
たが、排除紙幣、排除貨幣を入れて投入できるよ
うにしてもよい。また、紙幣投入口１０、貨幣投
入口９、および有価証券投入口１２を個々に設け
たが、区分手段を付加することにより共通の投入
口とすることも可能である。その他、本発明は上
記実施例に限らず、本発明の要旨を変えない範囲
で種々変形実施可能なことは勿論である。

本発明は、以上説明したように、金庫本体内に
紙幣分類計数装置を内蔵して、投入された紙幣を
各種類ごとに分類、計数して集積するようにした
から、面倒な紙幣の分類計数を入手で行なうこと
がなく、しかもこの紙幣を翌日すぐ利用できる。

また、金庫本体内に有価証券処理装置を内蔵し
封筒に入れた状態で投入された有価証券を取込ん
で顧客コードを付して収容するようにしたから、
有価証券の処理が極めて容易かつ確実に行なえ
る。また、読取り可能な紙幣は区分集積されるか
ら封筒に入れられるものの量が少なくなり、後処
理が極めて容易となるといつた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の夜間金庫を示した概略的縦断側
面図、第２図は本発明夜間金庫の一実施例を示す
概略的正面図、第３図は同じく概略的縦断側面図
である。 １……金庫本体、１ａ……投入口、１５……紙
幣、１６……紙幣分類計数装置、２８……封筒、
３１……有価証券処理装置、４４……受入メモ印
刷発行機、４５……受入メモ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 投入口を有した金庫本体と、この金庫本体に
   内蔵され、上記投入口から投入された紙幣を各種
   類ごとに分類・計数して集積する紙幣分類計数装
   置と、上記投入口に封筒に入れた状態で投入され
   た有価証券を取込んで顧客コードを付し、取引ご
   とに区分して収容する有価証券処理装置とを具備
   してなることを特徴とする夜間金庫。