JPS6128032B2 - - Google Patents
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- JPS6128032B2 JPS6128032B2 JP18847380A JP18847380A JPS6128032B2 JP S6128032 B2 JPS6128032 B2 JP S6128032B2 JP 18847380 A JP18847380 A JP 18847380A JP 18847380 A JP18847380 A JP 18847380A JP S6128032 B2 JPS6128032 B2 JP S6128032B2
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Landscapes
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は防錆方法に関する。
従来からパイプ、ヴエツセル、タンク、タワー
等のプラント用機器の内部面の防錆には気化性防
錆剤を粉末状で直接散布したり、メタノール溶液
として噴霧したりあるいは袋詰めにしたりして利
用しているが次のような点で問題がある。
等のプラント用機器の内部面の防錆には気化性防
錆剤を粉末状で直接散布したり、メタノール溶液
として噴霧したりあるいは袋詰めにしたりして利
用しているが次のような点で問題がある。
即ち、粉末を直接散布する方法は簡便な方法で
あるが、均一散布が難しく薬剤が局部的に偏る場
合が多く、また防錆後に洗浄工程が必要となる場
合が多い。
あるが、均一散布が難しく薬剤が局部的に偏る場
合が多く、また防錆後に洗浄工程が必要となる場
合が多い。
また、メタノール溶液として噴霧する方法は均
一で速効的な防錆効果を発揮するが安全上および
衛生上の難点があり、充分な換気を必要とするた
め薬剤のロスが多く作業能率も低下し、防錆後の
洗浄工程が必要となる場合が多く、しかも処理さ
れた機器内にメタノールが残留すると温度変化に
よつて凝縮するので防錆上好ましくない。
一で速効的な防錆効果を発揮するが安全上および
衛生上の難点があり、充分な換気を必要とするた
め薬剤のロスが多く作業能率も低下し、防錆後の
洗浄工程が必要となる場合が多く、しかも処理さ
れた機器内にメタノールが残留すると温度変化に
よつて凝縮するので防錆上好ましくない。
さらにまた、袋詰めにする方法は上記2方法の
ような防錆後の洗浄工程は不要となるが気化表面
積が減少するので防錆剤を多く使用しなければな
らず、防錆を効果的におこなうには袋をできるだ
け多くの場所に均一に分設しなければならないの
で作業能率が悪く、しかも袋を取付けるための付
属具が別に必要となる。
ような防錆後の洗浄工程は不要となるが気化表面
積が減少するので防錆剤を多く使用しなければな
らず、防錆を効果的におこなうには袋をできるだ
け多くの場所に均一に分設しなければならないの
で作業能率が悪く、しかも袋を取付けるための付
属具が別に必要となる。
本発明は上記の問題を解決するためになされた
ものであつてその要旨は、不織布、圧縮綿、フエ
ルト、スポンジから選ばれた体積を増加させるこ
とのできる素材に気化性防錆剤を含浸させた防錆
材の体積を被防錆処理体内容積に見合う体積に増
加して該処理体内へ装填することを特徴とする防
錆方法に存する。
ものであつてその要旨は、不織布、圧縮綿、フエ
ルト、スポンジから選ばれた体積を増加させるこ
とのできる素材に気化性防錆剤を含浸させた防錆
材の体積を被防錆処理体内容積に見合う体積に増
加して該処理体内へ装填することを特徴とする防
錆方法に存する。
本発明において気化性防錆剤を含有させる素材
としては、例えば各種繊維からなる不織布、圧縮
綿、フエルト、スポンジ等であるが、体績増加率
や取扱い易さの点で不織布が好ましい。
としては、例えば各種繊維からなる不織布、圧縮
綿、フエルト、スポンジ等であるが、体績増加率
や取扱い易さの点で不織布が好ましい。
気化性防錆剤を含浸させた不織布は使用時手で
容易にほぐすことができ、体積を著しく増加(例
えば100〜200倍)させることができる。この様な
目的に使用する不織布は、一般に市販されている
不織布、特に厚さ5〜10mm程度のものを用いれば
よい。好ましくは使用時ほぐし易い形態のもの、
例えば部分的にエンボス加工して接着されたも
の、表面をより強く不織加工し内部の接着が弱い
もの等である。さらに所望ならば、気化性防錆剤
を含浸させた繊維を圧縮しこれを薄いフイルムで
被包した形態の圧縮綿でもよい。この形態のもの
は保存中気化性防錆剤の散逸が少なく、また被包
フイルムを破るのみで簡単に繊維をほぐすことが
できるので好ましい。
容易にほぐすことができ、体積を著しく増加(例
えば100〜200倍)させることができる。この様な
目的に使用する不織布は、一般に市販されている
不織布、特に厚さ5〜10mm程度のものを用いれば
よい。好ましくは使用時ほぐし易い形態のもの、
例えば部分的にエンボス加工して接着されたも
の、表面をより強く不織加工し内部の接着が弱い
もの等である。さらに所望ならば、気化性防錆剤
を含浸させた繊維を圧縮しこれを薄いフイルムで
被包した形態の圧縮綿でもよい。この形態のもの
は保存中気化性防錆剤の散逸が少なく、また被包
フイルムを破るのみで簡単に繊維をほぐすことが
できるので好ましい。
不織布用または圧縮綿用繊維としては綿、ナイ
ロン、ポリプロピレン等の繊維が例示されるが体
積増加率が著るしく大きく、軽量で強度が高く、
気化性防錆剤や溶剤に対する耐性が高く防錆剤吸
着量の高い(素材重量の約1〜20倍)アイソタク
チツクポリプロピレン繊維の不織布が特に好まし
い。
ロン、ポリプロピレン等の繊維が例示されるが体
積増加率が著るしく大きく、軽量で強度が高く、
気化性防錆剤や溶剤に対する耐性が高く防錆剤吸
着量の高い(素材重量の約1〜20倍)アイソタク
チツクポリプロピレン繊維の不織布が特に好まし
い。
フエルトに防錆剤を含浸させてもよいが使用時
ほぐし難い難点がある。また使用目的によつては
スポンジに防錆剤を含浸させ、これをポリエチレ
ンフイルム等で真空包装したものも使用できる。
このものは単に袋を破るのみで容易に使用できる
利点があるがアイソタクチツクポリプロピレン繊
維を用いた不織布や圧縮綿に比べ体積増加率は小
さい。
ほぐし難い難点がある。また使用目的によつては
スポンジに防錆剤を含浸させ、これをポリエチレ
ンフイルム等で真空包装したものも使用できる。
このものは単に袋を破るのみで容易に使用できる
利点があるがアイソタクチツクポリプロピレン繊
維を用いた不織布や圧縮綿に比べ体積増加率は小
さい。
上記素材の体積の増加率は特に限定的ではない
が通常は最初の体積の5〜200倍のものが好まし
い。
が通常は最初の体積の5〜200倍のものが好まし
い。
本発明に用いる気化性防錆剤は従来から常用さ
れているものを被防錆処理体の種類や大きさ、使
用する期間や場所等に応じて適宜選定して用いれ
ばよく、例えばジシクロヘキシルアンモニウムナ
イトライト等の亜硝酸のアミン酸、モノエタノー
ルアミンベンゾエート等の芳香族カルボン酸のア
ミン塩、ジシクロヘキシルアミンカプリレート等
の脂肪族カルボン酸のアミン塩、n−ブチルベン
ゾエート等のカルボン酸エステル、アミン、脂肪
族カルボン酸等が挙げられる。
れているものを被防錆処理体の種類や大きさ、使
用する期間や場所等に応じて適宜選定して用いれ
ばよく、例えばジシクロヘキシルアンモニウムナ
イトライト等の亜硝酸のアミン酸、モノエタノー
ルアミンベンゾエート等の芳香族カルボン酸のア
ミン塩、ジシクロヘキシルアミンカプリレート等
の脂肪族カルボン酸のアミン塩、n−ブチルベン
ゾエート等のカルボン酸エステル、アミン、脂肪
族カルボン酸等が挙げられる。
好ましい気化性防錆剤は脂肪族カルボン酸のア
ミン塩やエステル類のような液状、ペースト状、
加温により液状あるいはペースト状になるもの
で、特に好ましくは油溶性のものである。
ミン塩やエステル類のような液状、ペースト状、
加温により液状あるいはペースト状になるもの
で、特に好ましくは油溶性のものである。
また、市販の一般的な気化性防錆油のような鉱
油に溶解した液状またはペースト状のものを用い
てもよい。
油に溶解した液状またはペースト状のものを用い
てもよい。
なお、粉末状のものは適宜の溶油剤や粘結剤と
混合して用いてもよい。
混合して用いてもよい。
上記の気化性防錆剤を素材に含有させる一般的
な方法は、適当な濃度に調整した気化性防錆剤の
溶液中に素材を浸漬、乾燥させる方法であるが、
その他適当な方法を任意に採用すればよい。
な方法は、適当な濃度に調整した気化性防錆剤の
溶液中に素材を浸漬、乾燥させる方法であるが、
その他適当な方法を任意に採用すればよい。
気化性防錆剤の含有量は素材や防錆剤の種類、
被防錆処理体の大きさや表面状態、防錆期間等に
応じて変化させればよく限定的ではないが、通常
は素材重量の1〜2倍量で充分な場合が多い。
被防錆処理体の大きさや表面状態、防錆期間等に
応じて変化させればよく限定的ではないが、通常
は素材重量の1〜2倍量で充分な場合が多い。
防錆剤の含有量が少なすぎると防錆効率が悪
く、逆に多すぎると経済的に好ましくないばかり
でなく、防錆剤の保持性が悪く、被処理表面に不
必要に多量の防錆剤が付着するので洗浄を余儀な
くさせられる。
く、逆に多すぎると経済的に好ましくないばかり
でなく、防錆剤の保持性が悪く、被処理表面に不
必要に多量の防錆剤が付着するので洗浄を余儀な
くさせられる。
以上のようにして得られる気化性防錆剤含有防
錆材はほぐしたり、パツクを破る等の方法で体積
を増やし、被処理体内部に装填する。これによつ
て気化性防錆剤は被処理表面および/または被処
理表面に極めて近接して分布させることができ、
しかも防錆剤から比較的離れた被処理表面に対し
ても防錆材から経時的に気化した防錆剤の作用に
より満足すべき防錆効果が速効的かつ持続的に達
せられる。
錆材はほぐしたり、パツクを破る等の方法で体積
を増やし、被処理体内部に装填する。これによつ
て気化性防錆剤は被処理表面および/または被処
理表面に極めて近接して分布させることができ、
しかも防錆剤から比較的離れた被処理表面に対し
ても防錆材から経時的に気化した防錆剤の作用に
より満足すべき防錆効果が速効的かつ持続的に達
せられる。
使用後は、防錆材を適当な密閉容器に押し込み
見掛けの体積を減少させて保存し、再使用に供す
ることができるので経済的である。再使用に際し
ては所望により気化性防錆剤を適宜補充含浸させ
ればよい。また不織布や圧縮綿を用いたものは使
用後被防錆処理体から取り出す際、繊維がつなが
つているため取り出し易く便利である。
見掛けの体積を減少させて保存し、再使用に供す
ることができるので経済的である。再使用に際し
ては所望により気化性防錆剤を適宜補充含浸させ
ればよい。また不織布や圧縮綿を用いたものは使
用後被防錆処理体から取り出す際、繊維がつなが
つているため取り出し易く便利である。
以下、本発明を実施例によつて説明する。
実施例 1
ジシクロヘキシルアミンカプリレート加温溶融
物を素材WOSEP(東レ市販品:素材;アイソタ
クチツクポリプロピレン)に1gあたり1gの割
合で吸着させ、その10gを見掛け体積約100倍に
解して150A Sch 40(L=70cm)ガス管(川崎製
鉄社製)の内部に均一に装填し、ポリキヤツプで
密閉した後、屋外に半年間曝露したが発錆をみな
かつた。
物を素材WOSEP(東レ市販品:素材;アイソタ
クチツクポリプロピレン)に1gあたり1gの割
合で吸着させ、その10gを見掛け体積約100倍に
解して150A Sch 40(L=70cm)ガス管(川崎製
鉄社製)の内部に均一に装填し、ポリキヤツプで
密閉した後、屋外に半年間曝露したが発錆をみな
かつた。
実施例 2
気化性防錆油VP−O(ネオス市販品)を素材
タフネル・オイルブロツター(三井石油化学工業
社市販品;素材;アイソタクチツクポリプロピレ
ン)に1gあたり2gの割合で吸着させ、その10
gを見掛け体積約100倍に解して150A Sch 40
(L=70cm)ガス管の内部に均一に装填し、ポリ
キヤツプで密閉した後、屋外に半年間曝露したが
発錆をみなかつた。
タフネル・オイルブロツター(三井石油化学工業
社市販品;素材;アイソタクチツクポリプロピレ
ン)に1gあたり2gの割合で吸着させ、その10
gを見掛け体積約100倍に解して150A Sch 40
(L=70cm)ガス管の内部に均一に装填し、ポリ
キヤツプで密閉した後、屋外に半年間曝露したが
発錆をみなかつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 不織布、圧縮綿、フエルト、スポンジから選
ばれた体積を増加させることのできる素材に気化
性防錆剤を含浸させて得られる防錆材の体積を被
防錆処理体内容積に見合う体積に増加して該処理
体内へ装填することを特徴とする防錆方法。 2 素材がアイソタクチツクポリプロピレン不織
布である第1項記載の方法。 3 気化性防錆剤の含有量が素材1gあたり1〜
2gである第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18847380A JPS57110678A (en) | 1980-12-27 | 1980-12-27 | Preventing method for corrosion |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18847380A JPS57110678A (en) | 1980-12-27 | 1980-12-27 | Preventing method for corrosion |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57110678A JPS57110678A (en) | 1982-07-09 |
JPS6128032B2 true JPS6128032B2 (ja) | 1986-06-28 |
Family
ID=16224332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18847380A Granted JPS57110678A (en) | 1980-12-27 | 1980-12-27 | Preventing method for corrosion |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57110678A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63120138U (ja) * | 1987-01-29 | 1988-08-03 | ||
JPH0436423Y2 (ja) * | 1986-07-10 | 1992-08-27 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103694554B (zh) * | 2013-07-18 | 2016-05-04 | 吴江骏达电梯部件有限公司 | 一种气相防锈聚丙烯双向拉伸薄膜 |
-
1980
- 1980-12-27 JP JP18847380A patent/JPS57110678A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0436423Y2 (ja) * | 1986-07-10 | 1992-08-27 | ||
JPS63120138U (ja) * | 1987-01-29 | 1988-08-03 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57110678A (en) | 1982-07-09 |
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