JPS61274145A - 歯車式変速装置 - Google Patents

歯車式変速装置

Info

Publication number
JPS61274145A
JPS61274145A JP60113034A JP11303485A JPS61274145A JP S61274145 A JPS61274145 A JP S61274145A JP 60113034 A JP60113034 A JP 60113034A JP 11303485 A JP11303485 A JP 11303485A JP S61274145 A JPS61274145 A JP S61274145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
clutch
output shaft
speed
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP60113034A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0623594B2 (ja
Inventor
Minoru Kishimoto
岸本 実
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP60113034A priority Critical patent/JPH0623594B2/ja
Publication of JPS61274145A publication Critical patent/JPS61274145A/ja
Publication of JPH0623594B2 publication Critical patent/JPH0623594B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/006Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion power being selectively transmitted by either one of the parallel flow paths

Landscapes

  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、特に自動車用として好適な歯車式変速装置に
関し、さらに詳しくは、トルクコンバータを用いる代り
に互いに独立して作動される2つのクラッチを備えた自
動変速機において、その動力伝達経路切換部分を構成す
る前進5段用の歯車式変速装置に関するものである。
(従来技術) トルクコンバータを用いない自動変速機のなかには、互
いに独立して作動される第1、第2の2つのクラッチを
有して、その各クラッチ出力軸を、変速機入力軸すなわ
ちエンジン出力軸に対して選択的に連結するようにした
ものがある。すなわち、各クラッチ出力軸と変速機出力
軸との間に各変速比を決定する歯車列を構成しておく一
方、この各歯車列の選択(動力伝達経路の選択)を行う
ための適宜の数の変速段選択装置を設けておき、所望の
変速段に応じた歯車列を変速段選択装置で選択する一方
、この選択された歯車列に対応した一方のクラッチ出力
軸をこれに対応したクラッチを介して変速機入力軸と連
結するようにしたものがある。
このような変速機においては、一般に、一方のクラッチ
出力軸に対して奇数段(例えば1速と3速)の歯車列を
構成する一方、他方のクラッチ出力軸に対して偶数段(
例えば2速と4速)の歯車列が構成されて、例えばシフ
トアップ時には、現在1速であるとすれば、次の高位段
となる2速の歯車列をあらかじめ選択させておき、この
2速への切換時には、接続されていた一方のクラッチを
切断するのと同期して他方のクラッチを接続させるよう
にして、この変速をすみやかに行う一方、変速段選択装
置に対して大きな負荷が加わらないようにしている。
この種の歯車式変速装置においては、上述した2つのク
ラッチの配置の態様からして、当該2つのクラッチが軸
方向に互いに大きく離れた隔置式のものと、互いに並設
して1箇所にまとめて配置された並置式のものがあり、
近時は、車載スペースの関係から、よりコンパクト化し
得る1箇所にまとめて配置する並置式のものが将来視さ
れている。
また、この種の歯車式変速装置においては、その各軸の
配置関係からして、互いに平行関係となる基準軸の数に
応じて、2軸式、3軸式あるいは4軸式以上のものもあ
るが、現実的に必要な変速段の数からして2軸式あるい
は3軸式のものが多く提案されており、車両の種類に応
じて適宜使い分けられている。すなわち、2軸式は幅方
向長さく軸と直交する方向の長さ)を短くし易いという
利点があり、また3軸式のものは軸心方向長さを短くし
易いという利点があり、車両の種類(例えばエンジンが
横置きされることの多いFF車とエンジンが縦置きされ
ることの多いFR車)によって適宜使い分けられている
上述のような歯車式変速装置において、2つのクラッチ
を互いに並設して1箇所にまとめた並置式とすると共に
、2軸式として、前進4段用のものを構成する場合につ
いて、特開昭58−225245号公報に開示されてい
る。この公報記載のものは、第1.第2の両クラッチに
対してワンウェイクラッチを組込んで、変速機出力軸側
(クラッチ出力軸側)から変速機入力軸へ向けての回転
伝達を常時阻止したものとなっており、また、l速ない
し3速の歯車列を選択するための変速段選択装置として
は、1速用および3速用の歯車列を選択するものと2速
用および4速用の歯車列を選択するものとの2組の変速
段選択装置を用いたものとなっている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、マニュアル式の歯車式変速装置にあっては前
進5段のものが多く、このような観点から、L述した2
つのクラッチを用いた歯車式変速装置にあっても前進5
段とすることが強く要望される。この場合、各変速段を
適宜選択するためには、1つの変速段選択装置で2つの
変速段を選択させたとじても、高価で構造が複雑な変速
段選択装置が最低限3組必要となってしまう。
また、通常1速の変速比はかなり大きい関係上、例えば
2速から1速ヘシフトダウンする際には、変速段選択装
置は極めて大きな回転差(トルク差)を吸収しなければ
ならず、このため変速ショックを生じ易いという不具合
もあった。
したがって、本発明の目的は、2つのクラッチを圧いに
並設して1箇所にまとめた並置式とし、かつ2軸式のも
のであることを前提として、前進5段用の歯車式変速装
置を構成する場合に、前進5段のうち適宜の変速段を選
択するために変速段選択装置が2組だけで済み、かつ1
速を選択する際の変速ショー7りを効果的に防止し得る
ようにした歯車式変速装置を提供することを目的とする
(問題点を解決するための手段、作用)前述の目的を達
成するため、本発明にあっては、次のような構成としで
ある。すなわち、同一軸線上で一方側から他方側へ順次
互いに直列に配置された変速機入力軸、第1クラッチ出
力軸および変速機出力軸と、 前記第1クラッチ出力軸の外周に回転自在に配置された
第2クラッチ出力軸と、 互いに並列に配置されると共に独立して作動され、前記
変速機入力軸と前記第1クラッチ出力軸とを断続する第
1クラッチ、および該変速機入力軸と前記第2クラッチ
出力軸とを断続する第2クラッチと、 前記両クラッチ出力軸に対して平行に配置され、前記変
速機出力軸と連動されたカウンタ軸と、 を備え、1速用ないし3速用の変速段がそれぞれ歯車列
により、および4速用、5速用の変速段の少なくとも一
方が歯車列によりまた他方が前記第1クラッチ出力軸と
変速機出力軸とを直結することにより構成されて。
前記直結により得られる変速段に対して隣り合う変速段
が前記第1クラッチ出力軸に位置しないようにして、前
記少なくとも4つの歯車列のうち奇数段を構成する歯車
列が前記両クラッチ出力軸の一方と前記カウンタ軸との
間に配設されると共に、偶数段を構成する歯車列が該両
クラッチ出力軸の他方と該カウンタ軸との間に配設され
、前記歯車列あるいは直結による2速ないし5速の変速
段のうち、2速と4速とを選択するための第1変速段選
択装置、および3速と5速とを選択するための第2変速
段選択装置が設けられ、前記1速用の歯車列に対しては
、クラッチ出力軸側からカウンタ軸側への回転伝達のみ
を許容するワンウェイクラッチが設けられている、よう
な構成としである。
以上のような構成とすることにより、2速ないし5速の
うちの適宜の変速段を変速段選択装置を利用して選択し
た際には、ワンウェイクラッチが滑って1速用歯車列に
よる動力伝達は何等行われず、この変速段選択装置によ
り選択された変速段に応じた走行がなされる。また1両
変速段選択装置が共に2速ないし5速のいずれの変速段
をも選択していないときは、ワンウェイクラッチを介し
て、1速用歯車列によって動力伝達が行われることにな
る。換言すれば、両便速段選択装置を共に中立位置とし
たときが、1速走行の選択とされる。これに加えて、使
用時間が長くかつ高速走行がなされることの多い4速ま
たは5速を、直結によりすなわち歯車列を介することな
く得るようにしであるので、機械効率およびギアノイズ
の点でも有利なものとなっている。
(実施例) 以下本発明実施例を、4速を直結により得るようにした
場合について添付した図面に基づいて説明する。
第1図において、変速機のケーシングAには、互いに同
一軸線上に位置するように、変速機入力軸l、変速機出
力軸2)第1クラッチ出力軸3、第2クラッチ出力軸4
が回転自在に保持されている。これ等各軸l〜4のうち
、変速機入力軸1と変速機出力軸2とは軸線方向(図中
左右方向)各端に離間して位置し、この両軸lと2との
間において、両クラッチ出力軸3と4とが位置されてい
る。そして、第2クラッチ出力軸4は、第1クラッチ出
力軸3の外周に嵌合状態で位置されて、この第2クラッ
チ出力軸4に対して、図示を略す軸受を介して回転自在
とされる一方、第1クラッチ出力軸3の後端部(図中右
端部)は、第2クラッチ出力軸4の外部へ延在されて変
速機出力軸2の前端付近にまで伸びている。
変速機入力軸lに対しては、第1クラッチCIを介して
第1クラッチ出力軸3が断続され、また!82クラッチ
C2を介して第2クラッチ出力軸4が断続されるように
なっている。この両クラッチC1、C2は互いに独立し
て作動されるもので、それぞれ摩擦式とされて、変速機
入力軸lの後端部に一体化されたクラッチドラム5を共
用している。すなわち、第1クラッチCIは、クラッチ
ドラム5に設けたドライブプレート6と第1クラッチ出
力軸3の前端部に設けたドリブンプレート7とを有し、
この両プレート6と7とが圧接されたときに第1クラッ
チC1が接続されて変速機入力軸1と第1クラッチ出力
軸3とが連結され、逆に両プレート6と7とが離間した
ときに切断状態とされる。同様に、第2クラッチC2も
、クラッチドラム5に設けたドライブプレート8と第2
クラッチ出力軸4の前端部に設けたドリブンプレート9
とを有し、両プレート8と9とが圧接されたときに接続
状態とされ、逆に両プレート8と9とが離間したときに
切断状態とされる。
第1クラッチ出力軸3の後端部には、2速用ドライブギ
ア10が回転自在に取付けられている。
また第2クラッチ出力軸4には、前方側(図中左方側)
より後方側へ順次、1速用、3速用、リバース用、5速
用の各ドライブギア11.12.13.14が一体的に
取付けられている。
前記ケーシングAには、さらに、前記各軸1〜4と平行
に、カウンタ軸15が回転自在に保持されている。この
カウンタ軸15の後端部にはギア31が一体的に取付け
られて、該ギア31が、変速機出力軸2の前端に一体化
されたギア32と常時噛合され、これによりカウンタ軸
15と変速機出力軸2とは常時連動して回転されるよう
になっている。このようなカウンタ軸15には、その前
方側から後方側へ順次、l速用、3速用、5速用、2速
用の各ドリブンギア16.17,18.19が取付けら
れ、また3速用と5速用の両ドリブンギア17と18と
の間において、クラッチハブ20が取付けられている。
上記3速用と5速用のドリブンギア17.1日は回転自
在に、また2速用のドリブンギア19とクラッチハブ2
0とは一体的として、それぞれカウンタ軸15に取付け
られている。そして、1速用のドリブンギア16は、ワ
ンウェイクラッチ33を介してカウンタ軸15に取付け
られ、これによりドリブンギア16側からカウンタ軸1
5へ向けての回転は許容するも、この逆の回転伝達は阻
止されるようになっている。
前記1速用のドライブギア11とドリブンギア16とが
互いに常時噛合ってl速用歯車列GTIを構成し、2速
用のドライブギア10と、ドリブンギア19とが常時噛
合って2速用歯車列GT2を構成し、3速用のドライブ
ギア12とドリブンギア17とが常時噛合って3速用歯
車列GT3を構成し、5速用のドライブギア14とドリ
ブンギア18とが常時噛合って5速用の歯車列GT5を
構成している。勿論、このような各歯車列GT2)GT
3およびGT5は、そのドライブギアあるいはドリブン
ギアのいずれか一方が回転自在として第1クラッチ出力
軸3、第2クラッチ出力軸4あるいはカウンタ軸15に
取付けられているため、カウンタ軸15に対する第1ク
ラッチ出力軸3あるいは第2クラッチ出力軸4の連動関
係は常時は断たれたものとなっている。なお、各歯車列
GT2)GT3、GT5は噛合選択式とされている関係
上、取付軸に対して回転自在とされた各ギアには、後述
するようにそれぞれギアスプラインが一体的に構成され
ている。
前記各歯車列GTI〜GT3およびGT5を利用して1
速〜3速および5速用の動力伝達系路を選択的に構成す
るため、また第1クラッチ出力軸3と変速機出力軸2と
を直結して4速用の動力伝達系路を構成するため、第1
、第2の2つの変速段選択装置Sl、S2が設けられて
いる。この第1変速段選択装置31は2速用の歯車列G
T2と4速(直結〕とを選択するためのもので、第1ク
ラッチ出力軸3の後端に一体的に取付けたクラッチハブ
21と、このクラッチハブ21外周に相対回転不能かつ
摺動自在に取付けられたクラッチスリーブ22と、を備
えている。また、このクラッチスリーブ22に対応して
、2速用ドライブギアlOの後端面にはギアスプライン
23が一体的に構成される一方、ギア32の前端面には
ギアスプライン24が一体的に構成されている。これに
より、クラッチスリーブ22を前方へ移動させてギアス
プライン23と噛合せたときに、2速用ドライブギア1
0がこの第1変速段選択装置S1を介して第1クラッチ
出力軸3に連結、一体化されて、第1クラッチ出力軸3
の回転は、2速用歯車列GT2よりカウンタ軸15、ギ
ア31.32を経て変速機出力軸2に伝達可能とされる
。また、上記クラッチスリーブ22を後方へ移動させて
ギアスプライン24と噛合せたときには、第1クラッチ
出力軸3と変速機出力軸2とが第1変速段選択装置Sl
を介して連結(直結)されることになる。勿論、クラッ
チスリーブ22が前後方向中間位置にあるときは、上述
した各連結関係が解除される。
一方、前記第2変速段選択装置S2も、第1変速段選択
装置Slと同様に、前述したクラッチハブ20と、この
クラッチハブ20外周に回転不能かつ摺動自在に取付け
られたクラッチスリーブ25を備え、このクラッチスリ
ーブ25に対応して、3速用ドリブンギア17の後端面
にはギアスプライン26が一体的に構成され、また5速
用ドリブンギア18の前端面にはギアスプライン27が
一体的に構成されている。したがって、クラッチスリー
ブ25を前方動させてギアスプライン26と噛合わせた
ときに、3速用ドリブンギア17が第2変速段選択装置
S2を介してカウンタ軸15と連結、一体化されて、第
2クラッチ出力軸4とカウンタ軸15とが3速用歯車列
GT3を介して連動される。また、上記クラッチスリー
ブ25を後方動させてギアスプライン27と噛合わせた
ときに、5速用ドリブンギア18が第2変速段選択装置
S2を介してカウンタ軸15と連結、一体化されて、第
2クラッチ出力軸4とカウンタ軸15とが5速用歯車列
GT5を介して連動される。
勿論、クラッチスリーブ25が前後方向中間位置にある
ときには、上述した連動関係が解除される。
ここで、リバース用の歯車列GTRは、前述したドライ
ブギア13の他、第2変速段選択装置S2のクラッチス
リーブ25外周囲に一体的に取付けられてドライブギア
13とは噛合わないドリブンギア28と、アイドルギア
29とから構成されている。このアイドルギア29は、
第2図にも示すように、ケーシングAに回転自在かつ摺
動自在に保持されたアイドル軸30に一体的に取付けら
れて、このアイドル軸30の前後動に応じて、ドライブ
ギア12とドリブンギア28とに対する噛合、噛合解除
が行われるようになっており、この噛合が行われたとき
が、リバース用歯車列GTRを介して$2クラッチ出力
軸4とカウンタ軸15とが連動されることになる。すな
わち、実施例では前後動されるアイドルギア29そのも
のが、リバース用歯車列GTRを選択するための変速段
選択装置を構成したものとなっている。
以上のように構成された変速機の各変速段における動力
伝達系路、すなわち変速機入力軸lからクラッチC1あ
るいはC2を介して変速機出力軸2に至るまでの動力伝
達系路を、まとめて示すと次の通りである。
■l速 第2クラッチC2(第2クラッチ出力軸4)→l速用歯
車列GTI(ワンウェイクラッチ33)→カウンタ軸1
5→ギア31.32 ■2速 第1クラッチCI(第1クラッチ出力軸3)→2速用歯
車列GT2 (第1変速段選択装置51)→カウンタ軸
15→ギア31.32 ■3速 第2クラッチC2(第2クラッチ出力軸4)→33速用
歯車GT3 (第2変速段選択装置S2)→カウンタ軸
15→ギア31.32 [株]4速(直結) 第1クラッチCI(第1クラッチ出力軸3)→第1変速
段選択装置S1→変速機出力軸2■5速 第2クラッチC2(第2クラッチ出力軸4)→55速用
歯車GT5 (第2変速段選択装置S2)→カウンタ軸
15→ギア31.32 ■リバース 第2クラッチC2(第2クラッチ出力軸4)→リバース
用向車列GTR(アイドルギア29の噛合い〕→カウン
タ軸15→ギア31.32勿論、上記1速〜3速用の各
歯車列GTI〜GT3による変速比(ギア15.16の
変速比をも勘案して少なくとも1より大)は、1速側か
ら3速側へ順次小さくなっており、直結となる4速時の
変速比が「1」となり、さらに5速用の歯車列GT5に
よる変速比は「lより小さい」いわゆるオーバドライブ
として設定されている。
上述した変速機は、例えば自動車に塔載されて、例えば
次のようにして使用される。先ず、発進に際しては、両
クラッチC1、C2が共に切断されたニュートラルで両
変速段選択装置s1、S2が共に中立位置にあり、さら
にアイドルギア29が両ギア13.2oに対して噛合わ
ない状態から、第2クラッチC2が接続され、これによ
りワンウェイクラッチ33を介して1速用歯車列GT1
による1速発進が行われる。
1速から2速へのシフトアップに際しては、次のように
して行われる。すなわち、1速走行の状態で、あらかじ
め、第1変速段選択装置Stにより2速用歯車列GT2
が選択される0次いで、第2クラッチC2を切断してい
くと共に、この切断途中で第1クラッチCIを接続して
いき、第2クラッチC2の切断後に第1クラッチCIが
完全に接続されて、これにより2速走行が行われる。以
後のシフトアップは上述した1速から2速へのシフトア
ップと同様にして行われるが、このシフトアップに際し
ては、常に、次の高位段となる変速段に対応した歯車列
があらかじめ選択される。このような2速〜5速走行の
ときは、いずれも、カウンタ軸15の回転数がl速用歯
車列GTIを構成するドリブンギア16の回転数よりも
大きいので、ワンウェイクラッチ33は単に滑るだけで
、この1速用歯車列GTIは動力伝達に関しては全く無
関係とされる。
また、シフトタウンは、シフトアップと同様に両クラッ
チC1、C2を交互に使用(接続)しつつ行われるが、
このシフトダウンに際してあらかじめ選択される変速段
は、シフトダウンであるからして、現在使用されている
歯車列の次の低位段となる歯車列である。
さらに、リバースのときは、−互角クラッチC1、C2
が共に切断されたニュートラル状態から、アイドルギア
29をドライブギア12とドリブンギア28とに噛合せ
た後、第2クラッチC2を接続することにより行われる
。なお、このリバース走行時には、カウンタ軸15の回
転数が1速用歯車列GTRのドリブンギア16の回転数
よりも大きくなるが、その回転方向が逆であるため、2
速〜5速走行時と同様にワンウェイクラッチ33は単に
滑るだけで、このl速用歯車列GTIは動力伝達には無
関係とされる。
ここで、l速走行への変速時、特に2速から1速へのシ
フトダウン時には、第2クラッチ出力軸4とカウンタ軸
15との間には大きな回転差(トルク差)が生じるが、
この回転差は、ワンウェイクラッチ33の滑り作用によ
り効果的に吸収されて、大きな変速ショックを伴うこと
なく1速へ変速されることになる。
上述した両クラッチCI、C2)両変速段選択装置S1
、S2およびアイドルギア29の駆動は例えば油圧アク
チュエータを利用して行われ、このアクチュエータの作
動は電子制御により行なわれる。特に前進5段を利用し
た自動変速制御は、例えばエンジン負荷と車速とをパラ
メータとしてあらかじめ定められた変速特性に従って行
われる。なお、このような制御そのものについては従来
から知られており、また本発明とは直接的には関係ない
ので、これ以上の説明は省略する。
以上実施例について説明したが1本発明はこれに限らず
例えば次のような場合をも含むものである。
■第2変速段選択装置S2は、第2クラッチ出力軸4側
に設けてもよく、この場合は、第2クラリチ出力軸4に
取付けられるドライブギア12.14を当該第2クラッ
チ出力軸4に対して回転自在とする一方、ドリブンギア
17.18をカウンタ軸15に対して一体的に取付けれ
ばよい。
■リバース用の歯車列GTRは、そのドライブギア13
、ドリブンギア28、アイドルギア29を常時噛合い式
とする一方、そのいずれか1つのギアをこれを保持する
軸に対して回転自在として、リバース選択のときには、
リバース用に設けた変速段選択装置によってこの回転を
不能にする(連結する)ようにしてもよい、勿論、リバ
ース用の歯車列GTRは、第1クラッチ出力軸3とカウ
ンタ軸15との間に構成することもできる。
■両便速段選択装置Sl、32は、実施例では簡略化の
ため図示を略したが、噛合同期装置(シンクロナイザ)
を有するものであってもよく、また摩擦式のクラッチ等
適宜形式のものを採択し得る。
■4速用の歯車列を別途構成して、2速用と4速用の歯
車列を第2クラッチ出力軸4とカウンタ軸15との間に
構成する一方、l速、3速の各歯車列GT1.GT3を
第1クラッチ出力軸3とカウンタ軸15との間に構成し
て、5速を、歯車列によってではなく第1クラッチ出力
軸3と変速機出力軸2とを直結することにより構成する
ようにしてもよい。
■ワンウェイクラッチ33と並列に例えば摩擦式のクラ
ッチを設けて、l速走行時にはこのクラッチを作動(接
続)させることにより、大きなエンジンブレーキを得る
ようにしてもよい。もつとも、この1速走行時において
エンジンブレーキを必要とすることは通常の車両では殆
ど必要とされないので、このクラッチを省略しておくの
が、変速機の軸方向長さを短くする上で好ましいもので
ある。勿論、ワンウェイクラッチ33は、クラッチ出力
軸4(あるいは3)に設けることもできる。
(発明の効果) 本発明は以上述べたことから明らかなように、3組の変
速段選択装置を用いることなく2組の変速段選択装置を
用いるのみで、前進5段のなかから所望の変速段を選択
することができる。
また、特に変速ショックの生じ易い1速への変速時にお
いて、この変速ショックを効果的に防止することができ
る。
さらに、使用時間が長くかつ高速走行されることの多い
4速または5速のときは、歯車列を介することなく直結
により得られるので、機械効率およびギアノイズの点で
も有利なものが得られる。
勿論、本発明においては、1速ないし5速の各変速段は
、互いに独立した歯車列あるいは直結という形式で設定
しであるので、各変速段の変速比を他の変速段の変速比
に対して同等影響を与えることなく自由に変更し得るも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す全体スケルトン図。 第2図はリバース用歯車列をその軸と直交する方向で断
面した状態を示す簡略断面図。 1:変速機入力軸 2:変速機出力軸 3:第1クラッチ出力軸 4:第2クラッチ出力軸 15:カウンタ軸 33:ワンウェイクラッチ C1:第1クラッチ C2:第2クラッチ Sl:第1変速段選択装置 S2:第2変速段選択装鐙 GTI:1速用歯車列 GT2 : 2速用歯車列 GT3 : 3速用歯車列 GT5 : 5速用歯車列 GTR:リバース用歯車列 第1図 八 第2図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)同一軸線上で一方側から他方側へ順次互いに直列
    に配置された変速機入力軸、第1クラッチ出力軸および
    変速機出力軸と、 前記第1クラッチ出力軸の外周に回転自在に配置された
    第2クラッチ出力軸と、 互いに並設されると共に独立して作動され、前記変速機
    入力軸と前記第1クラッチ出力軸とを断続する第1クラ
    ッチ、および該変速機入力軸と前記第2クラッチ出力軸
    とを断続する第2クラッチと、 前記両クラッチ出力軸に対して平行に配置され、前記変
    速機出力軸と連動されたカウンタ軸と、 を備え、1速用ないし3速用の変速段がそれぞれ歯車列
    により、および4速用、5速用の変速段の一方が歯車列
    によりまた他方が前記第1クラッチ出力軸と変速機出力
    軸とを直結することにより構成されて、 前記直結により得られる変速段に対して隣り合う変速段
    が前記第1クラッチ出力軸に位置しないようにして、前
    記少なくとも4つの歯車列のうち奇数段を構成する歯車
    列が前記両クラッチ出力軸の一方と前記カウンタ軸との
    間に配設されると共に、偶数段を構成する歯車列が該両
    クラッチ出力軸の他方と該カウンタ軸との間に配設され
    、前記歯車列あるいは直結による2速ないし5速の変速
    段のうち、2速と4速とを選択するための第1変速段選
    択装置、および3速と5速とを選択するための第2変速
    段選択装置が設けられ、前記1速用の歯車列に対しては
    、クラッチ出力軸側からカウンタ軸側への回転伝達のみ
    を許容するワンウェイクラッチが設けられている、 ことを特徴とする歯車式変速装置。
  2. (2)特許請求の範囲第1項において、前記第1クラッ
    チ出力軸と前記変速機出力軸とを直結することにより前
    記4速用の変速段が構成されて、該第1クラッチ出力軸
    に対して2速用の歯車列が設けられているもの。
  3. (3)特許請求の範囲第1項において、前記第1クラッ
    チ出力軸と前記変速機出力軸とを直結することにより前
    記5速用の変速段が構成されて、該第1クラッチ出力軸
    に対して前記1速用と3速用との各歯車列が設けられて
    いるもの。
JP60113034A 1985-05-28 1985-05-28 歯車式変速装置 Expired - Lifetime JPH0623594B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60113034A JPH0623594B2 (ja) 1985-05-28 1985-05-28 歯車式変速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60113034A JPH0623594B2 (ja) 1985-05-28 1985-05-28 歯車式変速装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61274145A true JPS61274145A (ja) 1986-12-04
JPH0623594B2 JPH0623594B2 (ja) 1994-03-30

Family

ID=14601800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60113034A Expired - Lifetime JPH0623594B2 (ja) 1985-05-28 1985-05-28 歯車式変速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0623594B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0623594B2 (ja) 1994-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5155910B2 (ja) 大型車両用ツインクラッチ式変速機
US7637840B2 (en) Planetary transmission, especially dual-clutch planetary transmission
JP4517694B2 (ja) ツインクラッチ式マニュアルトランスミッション
EP2167843B1 (en) Dual clutch transmission with planetary gearset
US7587957B2 (en) Multiple-ratio dual clutch vehicle transmission
US20060025272A1 (en) Power transmission with preselected ratios and a preselected output splitter
WO2004063596A1 (ja) ツインクラッチ式変速機
JP2006522282A (ja) トランスミッション、特にセミオートマチック動力分配形多段トランスミッション
JP5924476B2 (ja) ハイブリッド車用変速装置
JPH06323376A (ja) 変速装置
JP2008309332A (ja) ツインクラッチ式変速機
JP4195747B2 (ja) 変速装置
JP3353486B2 (ja) 歯車変速装置
JP4513370B2 (ja) ツインクラッチ式マニュアルトランスミッション
JPS61274147A (ja) 歯車式変速装置
JP2001227599A (ja) 自動変速機
JPS61274146A (ja) 歯車式変速装置
JPS61274150A (ja) 歯車式変速装置
JPS61274144A (ja) 歯車式変速装置
JP2001227600A (ja) 自動変速機
JPS61274151A (ja) 歯車式変速装置
JPS61274148A (ja) 歯車式変速装置
JP2006132572A (ja) 変速装置
JPS61274145A (ja) 歯車式変速装置
JPS61274142A (ja) 歯車式変速装置