JPS61272204A - 変性エチレン系共重合体の製造方法 - Google Patents

変性エチレン系共重合体の製造方法

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JPS61272204A
JPS61272204A JP11327485A JP11327485A JPS61272204A JP S61272204 A JPS61272204 A JP S61272204A JP 11327485 A JP11327485 A JP 11327485A JP 11327485 A JP11327485 A JP 11327485A JP S61272204 A JPS61272204 A JP S61272204A
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茂木 義博
Toshiyuki Iwashita
敏行 岩下
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船田 斉
Naotoshi Watanabe
渡辺 直敏
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 LL二立■皿】1 本発明はエチレンを主成分とし、極性基を有する単量体
(モノマー)との共重合体の変性物に関する。さらにく
わしくは、(A)エチレン単位を主成分とし、(メタ)
アクリレート単位、酸無水物基ならびにハーフェステル
基および/またはジカルボン酸基からなるエチレン共重
合体を(B)少なくとも一個の二重結合を有する不飽和
アミンまたは不飽和アルコールによって変性されてなる
変性オレフィン系重合体に関するものであり、通常の硫
黄または硫黄供与体による加硫が可能であるばかりでな
く、耐熱性、耐溶剤性、耐候性、耐紫外線性、耐オゾン
性および低温特性のごとき物性がすぐれた加硫物(ゴム
)を与えることのできる変性オレフィン系重合体を提供
することを目的とするものである。
従遼J臼支遭 耐熱性および耐候性のごとき特性がすぐれたゴムとして
エチレン−アクリル酸エステル共重合ゴムが提案されて
いる(たとえば、特開昭58−111814号公報明細
書)、シかし、このゴムはカルボキシル基を架橋サイト
として有しているためにアミン架橋やイオン架橋が可能
であるが、ゴム業界において配合技術が確立されている
ことおよび設備的にも比較的簡易であることによって広
く行なわれている硫黄または硫黄供与体によるいわゆる
硫黄加硫は不可能である。アミン架橋の場合では、適切
な架橋物を得るためにアミンの種類およびその他の配合
剤(たとえば、架橋促進剤)の種類の選択ならびに混合
および架橋条件を決定することが問題があるばかりでな
く、設備的にも問題がある。これらのことはイオン架橋
についても同様である。
また、アミン架橋の場合では、架橋を実施するためにこ
のゴムにジ(ポリ)アミンを練り込んだ未架橋ゴム混合
物は常温においてさえも反応をおこし易いために貯蔵安
定性がよくない、また、架橋操作中において、スコーチ
の原因にもなり易い。
(−。
以上のことから、本発明はこれらの欠点(問題点)がな
く、硫黄または硫黄供与体による加硫が可能であるばか
りでなく、しかもアミン架橋法による前記エチレン−ア
クリル酸エステル共重合ゴムと同等またはそれ以上の耐
熱性、耐候性、低温特性、耐振性を有する加硫物(ゴム
)を与えることのできる変性オレフィン系共重合体を得
ることである。
。  占         た          び
本発明にしたがえば、これらの問題点は(A)  下記
(I)式で示されるモノマー単位、(II)式で示され
るモノマー単位、(III)式で示されるモノマー単位
および(IV)式で示されるモノマー単位からなり、(
IT)式で示されるモノマー単位の共重合割合は5〜4
5モル%であり、(III)式で示されるモノマー単位
および(IV)式で示されるモノマー単位の共重合割合
はそれらの合計量として0.1〜5.0モル%であるが
、(III)式で示されるモノマー単位と(IV)式で
示されるモノマー単位との合計量中に占める(III)
式で示されるモノマー単位の共重合割合は多くとも99
重量%であるエチレン共重合体 を−CH2−CH2−
(I ) −C−CH2− ■ c=o        (II) R2 −CH−CH− 〇 〇 〇 (B)少なくとも一個の二重結合を有する不飽和アミン
または不飽和アルコール によって変性されてなる変性エチレン系共重合体 によって解決することができる、以下、本発明を具体的
に説明する。
本発明によって使われるエチレン共重合体j士前記(I
)式で示されるモノマー単位、(II )式で示される
モノマー単位および(III)式で示されるモノマー単
位からなる三元系共重合体の(III)式で示されるモ
ノマー単位の一部または全部を(IV)式で示されるモ
ノマー単位になるようにジカルボン酸化およびハーフェ
ステル化させることによって製造することができる(以
下「変性方法」と云う)。また、CI)式で示されるモ
ノマー単位、(II )式で示されるモノマー単位、(
III)式で示されるモノマー単位および(IV)式で
示されるモノマー単位からなる四元系共重合体になるよ
うに相当する四成分のモノマーを共重合させることによ
って製造することができる(以下「共重合方法」と云う
)。
(A)変性方法によるエチレン系共重合体の製造(1)
エチレン共重合体 この方法において用いられるエチレン共重合体は下記(
I)式で示されるモノマー単位、(II )式で示され
るモノマー単位および(III)式で示されるモノマー
単位からなるものである。
−CH2−CH2−(I) 【 −c−cH2− c=o         (II) ■ R2 −CH−CH− この共重合体はエチレン、アルキル(メタ)アクリレー
トおよび無水マレイン酸を有機過酸化物(たとえば、ベ
ンゾイルパーオキサイド、第三級−ブチルパーオキサイ
ド、2.5−ジメチル−ジー第三級−ブチルパーオキサ
イド)およびアゾビス化合物(たとえば、アゾビスイソ
ブチルニトリル)のごときフリーラジカル重合開始剤の
存在下に有機溶媒(たとえば、トルエン、ヘキサン)中
において50〜200℃の温度テ5〜200 Kg/ 
c rn’の条件下において、あるいは溶媒を使用する
ことなく、120〜260℃の温度テ500〜2,50
0 Kg/ c m’の条件下において共重合させるこ
とによって得られる。
アルキル(メタ)アクリレートとしては一般式〔(V)
式〕で表わされる化合物である。
蚤 CH2= C−COOR5(V) (式中、 R4は水素原子ま°たはメチル基であり、R
5は炭素数が1〜10個の直鎖状または分岐鎖状のアル
キル基である) (V)式におけるR5の代表例としては、メチル基、エ
チル基、ブチル基および2−エチルヘキシル基があげら
れる。アルキル(メタ)アクリレートの代表例としては
、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリ
ル酸−第三級−ブチルおよび(メタ)アクリル酸−2−
エチルヘキシルがあげられる。
この重合体中に占める( II )式で示されるモノマ
ー単位の共重合割合は5〜45モル%であり、7〜45
モル%が好ましく、特に10〜45モル%が好適である
。この共重合体中に占める(■)式で示されるモノマー
単位の共重合割合が5重量%未満では、得られる変性エ
チレン共重合体のゴム弾性が失なわれて永久伸びや圧縮
永久歪などが大きくなって好ましくない、一方、45モ
ル%を越えると、得られる変性オレフィン共重合体の低
温脆性が悪化して望ましくない。また、(III)式で
示されるモノマー単位の共重合割合は0.1〜5,0モ
ル%であり、0.2〜5.0モル%が望ましく、とりわ
け0.5〜5.0モル%が好適である。この共重合体中
に占める(III)式で示されるモノマー単位の共重合
割合が0.1モル%未満では、共重合体中の無水マレイ
ン酸基と後記のジカルボン酸および/またはハーフェス
テル基のすべてに不飽和基をもつ化合物を結合させ、充
分硫黄加硫しても所望のゴム弾性や耐熱性を有する変性
オレフィン共重合体を得ることができない、一方、5.
0モル%を越えると、得られる変性オレフィン共重合体
の柔軟性が損われるのみならず、目的とするゴム性を得
るのに好ましくない。したがって、(I)式で示される
モノマー単位の共重合割合は50〜94.9モル%であ
り、50〜82モル%が好ましく、特に55〜82モル
%が好適である。
また、該共重合体のメルトインデックス(JIS K−
7210にしたがい、温度が180℃および荷重が2、
1EIKgの条件で測定、以下rMIJと云う)は一般
には0.01〜1000 g 710分であり、 0.
1〜500 g710分が望ましく、とりわけ0.1〜
300 g710分が最適である。 Mlが0.01g
/10分未満のエチレン共重合体を用いると、最終的に
得られる変性エチレン系共重合体を加硫させるために硫
黄、硫黄供与体、その他の添加剤を配合させるさい、均
一状に混合させることが難しいのみならず、成形性もよ
くない。
(2)変性方法 以上のエチレン共重合体を水および/または飽和アルコ
ールを使用して反応させることにより、加水分解および
/またはハーフェステル化反応が生じることによって変
性方法によるエチレン共重合体を製造することができる
(a)加水分解 加水分解で製造するには、前記エチレン共重合体を該共
重合体を溶解する有機溶媒(たとえば、トルエン)中で
触媒(たとえば、三級アミン)の存在下で80〜100
°Cの温度において水と 0.5〜IO時間(好ましく
は、2〜6時間、好適には、 3〜6時間)反応させた
後、酸で中和させることによって得ることができる。
(b)ハーフェステル化 ハーフェステル化で製造するには、前記エチレン共重合
体を後記の溶液法または混線法によって得ることができ
る。
溶液法は加水分解の場合と同様に有機溶媒中で前記の触
媒の存在下または不存在下(不存在下では反応が遅い)
で使われるアルコールの還流温度で2分ないし5時間(
望ましくは2分ないし2時間、好適には15分ないし1
時間)反応させる方法である。
一方、混線法は前記エチレン共重合体100重量部に対
して通常0.01−1.0重量部(好ましくは、0.0
5〜0.5重量部)の第三級アミンおよび該共重合体中
の(III)式で示されるモノマー単位に対して一般に
は0.1〜3.0倍モル(望ましくは、 1.0〜2.
0倍モル)の飽和アルコールをエチレン共重合体の融点
以上であるが、用いられるアルコールの沸点以下におい
て、通常ゴムおよび合成樹脂の分野において使われてい
るバンバリーミキサ−1押出機などの混線機を使用して
数分ないし数十分(望ましくは、10分ないし30分)
混練させながら反応する方法である。
以上のハーフェステル化において使用される飽和アルコ
ールは炭素数は1〜12個の直鎖状または分岐鎖状の飽
和アルコールであり、メチルアルコール、エチルアルコ
ール、−級ブチルアルコールがあげられる。
以上の加水分解の場合でも、ハーフェステル化反応の場
合でも、ジカルボン酸への転化率およびハーフェステル
化率は、いずれも0.5〜100%であり、 1〜10
0%が好ましく、10〜100%が好適である。
(B)共重合方法によるエチレン系共重合体の製造また
、この方法によってエチレン系共重合体を製造するには
、(1)式に示されるモノマー単位、(II )式で示
されるモノマー単位、(■)式で示されるモノマー単位
および(IV)式で示されるモノマー単位に相当する七
ツマ−を前記エチレン共重合体を製造する重合条件で共
重合させることによって製造される。
すなわち、エチレン、(メタ)アクリル酸アルキル、無
水マレイン酸およびマレイン酸エステルの四成分を共重
合させることによって得られるものである。
得られる共重合体中に占める( II )式で示される
モノマー単位の共重合割合は前記と同じ理由で8〜45
モル%であり(好ましい範囲および好適な範囲も同様、
以下同じ)、(III)式で示されるモノマー単位およ
び(IV)式で示されるモノマー単位の共重合割合は前
記と同じ理由でそれらの合計量として0.1〜5.0モ
ル%である。また、 (III)式で示されるモノマー
単位および(IV)式で示されるモノマー単位の合計量
(総和)中に占める(IV)式で示されるモノマー単位
の共重合割合は通常0.5〜100モル%であり、1.
0〜100モル%が望ましく、とりわけ10〜100モ
ル%が好適である。
(C)変性 以上のエチレン共重合体を後記の不飽和アミンまたは不
飽和アルコールで変性させることによって本発明の変性
エチレン系共重合体を製造することができる。
(1)不飽和アミン 使用される不飽和アミンは少なくとも一個の二重結合を
有するものであり、−級または二級アミンが好んで用い
られる。すなわち、その一般式は下式で示される。
式中、 RおよびR′は水素原子または少なくとも一個
の二重結合を有する炭化水素基であるが。
同時に水素原子ではあり得ない。
上記の一般式において、炭素数が多くとも30個のもの
が好ましく、とりわけ2〜20個のものが好適である。
また、常温ないし後記の反応温度で液体ないし固体のも
のが望ましい。
該不飽和アミンの代表例としては、l−アミノ−8−オ
クタデセン、1−アミノ−7−へキサデセン、l−アミ
ノ−5−ペンタデセン、1−アミノ−4−テトラデセン
、1−アミノ−4−トリデセン、l−アミノ−3−ドデ
セン、1−アミノ−2−デセン、1−アミノ−2−オク
テンおよび1−アミノ−2−ヘキセンがあげられる。
(2)不飽和アルコール また、本発明において使われる不飽和アルコールは少な
くとも一個の二重結合を有するものであり、常温ないし
後記の反応温度で液体ないし固体のものが好んで使用さ
れる。また、炭素数が多くとも30個のものが望ましく
、 2〜25個のものが好適である。さらに、−個のも
ヒドロキシ基を有する脂肪族または芳香族の化合物が好
ましい。
該不飽和アルコールの代表例としては、l−ヒドロキシ
−〇−オクタデセン、1−ヒドロキシ−7−ヘプタデセ
ン、1−ヒドロキシ−5−テトラデセン、l−ヒドロキ
シ−5−ドデセン、1−ヒドロキシ−3−オクテンおよ
びアリルアルコールのごとき不飽和脂肪族アルコールな
らびにパラビニルフェノール、ビニルヒドロキシビフェ
ニルおよびビニルナフトールのごとき不飽和芳香族アル
コール(またはフェノール)があげられる。
(3)使用割合 前記エチレン共重合体の(III)式で示されるモノマ
ー単位および(IV)式で示されるモノマー単位の合計
量(総和)に対する不飽和アミンおよび不飽和アルコー
ルの使用割合は合計量として0.2〜2.0倍モルであ
り、0.2〜1.5倍モルが望ましく、 0.2〜1.
0倍モルが好適である。エチレン共重合体の(III)
式で示されるモノマー単位および(r7)式で示される
モノマー単位の合計量(総和)に対する不飽和アミンお
よび不飽和アルコールの使用割合が合計量として0.2
倍モル未満では、所望の変性効果を有する変性エチレン
系共重合体を得ることができない。一方、2.0倍モル
を越えると、変性エチレン系共重合体中に未反応の不飽
和アミンおよび変性アルコールが残存し、臭いやブリー
ドなどの原因となり、また目的とする物性値が得られな
いために好ましくない。
(4)変性方法 本発明の変性エチレン系共重合体の製造はたとえば下記
のようにして実施される。
すなわち、前記のように特定の構成からなるエチレン共
重合体ならびに不飽和アミンおよび/または不飽和アル
コールを溶媒に溶解させ、あるいは溶媒に溶解させるこ
となくバンバリーのごとき混練機やベント式の一軸また
喰二軸押出機を使用し、エチレン共重合体の融点以上で
あるが、熱分解しない温度(すなわち、120〜300
℃)で3〜20分間(好ましくは、3〜15分)混練り
させることによって得られる。なお、不飽和アルコール
を用いて変性する場合では、少量の触媒〔たとえば、共
重合体が主としてモノマー単位として酸無水物([)を
含む場合では第三級アミン、共重合体が主としてモノマ
ー単位としてジカルボン酸(IV)またはハーフェステ
ル(V)を主として含む場合では、P−1ルエンスルホ
ン酸などの酸触媒〕を添加することが望ましい。
(0)変性エチレン系共重合体、その利用方法以上のよ
うにして得られる変性エチレン系共重合体のに■は通常
0.O1〜1000 g / 10分であり、0.05
〜500 g710分のものが望ましく、とりわけ0.
1〜300 gllO分のものが好適である。この変性
エチレン系共重合体のXIが0.01g/10分未満で
は、後記の種々の添加剤、硫黄、硫黄供与体、加硫促進
剤などと配合するさい、その混練性が悪いのみならず、
成形性がよくない。
混練りは一般に利用されているゴムの場合と同様に30
℃以上の温度で混合させることによって得られる。この
混合物をロール、カレンダーロール、押出機を使ってシ
ート状または任意の目的の形状に成形したものをスチー
ム加硫、プレス加硫させることによって加硫物を得るこ
とができる。
以上のようにして加硫させることによって得られた加硫
物は非常にゴム弾性に富んでおり、室温(20℃)にお
ける永久伸び率は45%以下である。
また、耐候性もすぐれており、190°Cの温度におい
て70時間以上放置したとしても、破断時の伸びの残率
は50%以上を保っている。
〜よび 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、不飽和アミンまた
は不飽和アルコールの反応率は変性エチレン系共重合体
を非溶剤でソックスレーを使って抽出し、抽出液中の未
反応量をガスクロマトグラフ分析によって定量すること
によって算出した。
同じように、変性エチレン系共重合体を非溶剤〔四塩化
炭素とメチルアルコールとの混合液(容量比 6 : 
4) )でソックスレーを用いて抽出し、抽出液中の未
反応の不飽和アミンまたは不飽和アルコールのヨウ素価
を求めることによって反応率を算出した。さらに、引張
試験はJISK−6301にしたがって測定した。また
、ショアー硬度(A)はJIS  K−f(301にし
たがって測定した。さらに、耐熱性試験は190°Cの
温度に79時間放置させ、伸び率をJIS  K−f!
301にしたがって測定した。また、永久伸び率はJI
S  K−6301にしたがって測定した。さらに、無
水マレイン酸の含有量は核磁気共鳴および赤外吸収スペ
クトル法によってもとめた。
実施例 1.2 〔エチレン共重合体(1)の加水分解〕エチレンが79
モル%、18.5モル%のメチルアクリレートおよび1
.5モル%の無水マレイン酸からなる三元共重合体〔に
、1. 220 g/10分、以下「共重合体(1)」
と云う〕20gを200 mlのトルエンに溶解した。
この溶液に100 mlの水と共重合体の無水マレイン
酸部分の3倍モル%のトリエチルアミンを添加し、80
℃の温度において撹拌しながら5時間加熱(加水分解)
を行なった。その後、塩酸を添加して中和し、さらに弱
酸性になるまで塩酸を連添した後、−昼夜放置した。つ
いで、析出溶媒としてヘキサンを加え、ポリマーを析出
させ、数回ヘキサンを交換してポリマーを洗浄した。そ
の後、ポリマーを40°Cで一昼夜真空乾燥を行なった
。加水分解率については赤外吸収スペクトル測定によっ
て1780cm−’の酸無水物に起因する吸収の減少か
ら計算した(以下同じ)、加水分解率は100%であっ
た。
〔不飽和アミンまたは不飽和アルコールの変性〕以上の
ようにして得られた共重合体(1)の加水分解物中のジ
カルボン酸基に対して0.5倍モルのオレイルアミンを
添加し、ラボプラストミルで120℃の温度において4
0回転/分の条件下でそれぞれ20分間混練を行ないな
がら反応を行なった。
その結果、理論値の84%のオレイルアミンが反応して
いた(実施例 1)。
また、実施例1において使ったオレイルアミンのかわり
に、前記の共重合体(1)の加水分解物中のジカルボン
酸基に対して1.0倍モルのオレイルアルコールを使っ
たほかは、実施例1と同じ条件で混練しながら反応を行
なった。その結果、理論値の76%のオレイルアルコー
ルが反応していた(実施例 2)。
実施例 3,4 〔共重合体(2)のハーフェステル化〕72.2モル%
のエチレン、26.8モル%のメチルアクリレートおよ
び1.0モル%の無水マレイン酸からなる三元共重合体
(M、1. 9.1g/10分、以下「共重合体(2)
」と云う〕20gを200 mfLのトルエンに溶解さ
せ、 100 malのメチルアルコールおよび I 
llInのトリエチルアミンを添加し、メチルアルコー
ルの還流条件下で6時間反応を行なった。ついで、前記
のエチレン共重合体(1)の加水分解と同様に洗浄およ
び乾燥を行なった。前記と同様に赤外吸収スペクトル分
析の測定から、ハーフェステル化率は80%であった。
〔不飽和アミンまたは不飽和アルコールの変性〕このよ
うにして得られた共重合体(2)のハーフェステル化物
を前記の実施例1または実施例2と同様にオレイルアミ
ン(実施例3)またはオレイルアルコール(実施例4)
を使って変性を行なった0反応率はそれぞれ85%およ
び78%であった。
実施例 5.6 〔共重合体(3)のハーフェステル化383モル%のエ
チレン、15.5モル%のエチルアクリレートおよび1
.5モル%の無水マレイン酸からナル三元共重合体CM
、1.212 g / 10分、以下「共重合体(3)
」と云う〕を前記の共重合体(2)の場合と同じ条件で
ハーフェステル化、洗浄および乾燥を行なった。その結
果、共重合体(3)は80%ハーフェステル化していた
〔不飽和アミンまたは不飽和アルコールの変性〕以上の
ようにして得られた共重合体(3)のハーフェステル化
物を前記の実施例1または実施例2と同様にオレイルア
ミン(実施例5)またはオレイルアルコール(実施例6
)を使用して変性を行なった。反応率はそれぞれ87%
および72%であった。
実施例1において使用した共重合体(1)のかワリに、
エチレンが90モル%および10モル%のメチルメタク
リレートからなる共重合体(M、I。
250 g710分)を用いて実施例1と同様にオレイ
ルアミンを添加して反応を行なった(この共重合体中に
は無水マレイン酸基を有さないために加水分解反応をし
ない、もちろんオレイルアミンとも反応しない)(比較
例 1)。
実施例3において使った共重合体(2)のかわりに、エ
チレンが74モル%および26モル%のメチルメタクリ
レートからなる共重合体(M、1. 9.4g/10分
)を使用したほかは、実施例3と同様にオレイルアミン
を添加して反応を行なった(比較例1と同じ理由で加水
分解反応をしない、もちろんオレイルアミンとも反応し
ない)(比較例2)。
実施例1において用いた共重合体(1)のかわりに79
モル%のエチレン、11モル%のメチルメタクリレート
および10モル%の無水マレイン酸からなる共重合体(
M、1. 300 g/10分)を使ったほかは、実施
例1と同様に加水分解、中和、洗浄および乾燥を行なっ
た。加水分解率は100%であった、得られた加水分解
物を実施例1と同じ条件でオレイルアミンを添加し、反
応を行なった。その結果、理論の80%のオレイルアミ
ンが反応していた(比較例 3)。
実施例1において用いた共重合体(1)のかわりに88
.7モル%のエチレン、 1.0モル%のメチルメタク
リレートおよび2.3モル%の無水マレイン酸からなる
共重合体CM、1. 8.7g / 10分)を使った
ほかは、実施例1と同様に加水分解、中和、洗浄および
乾燥を行なった。加水分解率は100%であった。得ら
れた加水分解物を実施例1と同じ条件でオレイルアミン
を添加し1反応を行なった。その結果、理論の80%の
オレイルアミンが反応していた(比較例 4)。
〔物性評価〕
以上のようにして得られた変性エチレン共重合体100
重量部に対して第1表にそれぞれの混合割合が示される
硫黄粉末(200メツシユパス、以下「S」と云う)、
テトラメチルチウラムジスルフィド(以下r TTJ 
と云う、加硫促進剤として)、2−メルカプトベンゾチ
アゾール(以下「M」と云う、加硫促進剤として)、ジ
ペンタメチレンチウラムテトラスルフィド(以下rTR
AJと云う、硫黄供与体として)、酸化亜鉛(加硫促進
助剤として)、ステアリン酸(加硫促進助剤として)お
よびテトラキス〔メチレン−3,5−ジー第三級−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナメート〕〕 メタン
(老化防止剤として、以下r1010Jと云う)からな
る混合系を配合させ、室温において二本ロールで混練し
た。得られた各混合物を150℃において80Kg/c
m’の加圧下で40分間プレスさせながら加硫を行なっ
た。得られた加硫物の引張試験、ショアー硬度(A)、
永久伸び率および耐熱性試験を行なった。それらの結果
を第2表に示す。
(以下余白) 第   1   表 なお、比較例1において得られた試験片の永久伸び率の
測定を行なうさい、伸びが元の状態に戻らなかった。ま
た、比較例1および比較例2によって得られた各試片の
老化試験を行なうさい、溶融状態となった。
魚孔立公課 本発明によって得られる変性エチレン系共重合体は、一
般のゴム業界において広く行なわれている硫黄加硫(有
機過酸化物による架橋はもちろん実施できる)が可能で
ある。また、得られる加硫物についても、下記のごとき
効果を発揮する。
(1)耐熱性が良好、である。
(2)#溶剤性、耐候性、耐紫外線性および耐オゾン性
がすぐれている。
(3)低温特性が良好である。
(4)ゴム的特性(たとえば、引張強度、伸び率)およ
び硬度がすぐれている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)下記( I )式で示されるモノマー単位、(II)
    式で示されるモノマー単位、(III)式で示されるモノ
    マー単位および(IV)式で示されるモノマー単位からな
    り、(II)式で示されるモノマー単位の共重合割合は5
    〜45モル%であり、(III)式で示されるモノマー単
    位および(IV)式で示されるモノマー単位の共重合割合
    はそれらの合計量として0.1〜5.0モル%であるが
    、(III)式で示されるモノマー単位と (IV)式で示されるモノマー単位との合計量中に占める
    (III)式で示されるモノマー単位の共重合割合は多く
    とも99重量%であるエチレン共重合体を −CH_2−CH_2−( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) 〔ただし、(II)式および(IV)式にお いて、R^1は水素原子またはメチル基 であり、R^2は炭素数が1〜10個の直 鎖状または分岐鎖状のアルキル基であ り、またR^3は水素原子または該アル キル基である〕 (B)少なくとも一個の二重結合を有する不飽和アミン
    または不飽和アルコール によって変性されてなる変性エチレン系共重合体。
JP11327485A 1985-05-28 1985-05-28 変性エチレン系共重合体の製造方法 Granted JPS61272204A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022196795A1 (ja) 2021-03-19 2022-09-22 ユニマテック株式会社 エチレン-(メタ)アクリレート系エラストマーおよびその製造法
WO2022196794A1 (ja) 2021-03-19 2022-09-22 ユニマテック株式会社 エチレン-(メタ)アクリレート系エラストマーおよびその製造法

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