JPS61268897A - 回転型圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、冷凍冷蔵装置等に用いられる回転型圧縮機に
関する。

従来の技術 近年、冷凍冷蔵装置に用いられる圧縮機は、省エネルギ
ー、省スペースの見地より往復型から回転型へ移行しつ
つある。これらの回転型圧縮機は、通常密閉ケース内が
高圧側とされ、シリンダ内で圧縮された冷媒は圧縮機か
ら冷凍システム内に吐出される前にいったんシェル内空
間に吐出される。

その結果、シリンダ内で冷媒が圧縮されることにより生
じた冷媒の圧力脈動成分はほとんど減衰することなくシ
ェル内空間に伝わり、シェル内空間の気柱共振を引き起
こし、さらにシェルを振動させて大きな騒音を発生する
。

そのため、従来よシシリンダ内で圧縮された冷媒がシリ
ンダより吐出された直後に吐出チャンバーを設けて、圧
力脈動を減衰させる方法がとられている。

以下図面を参照しながら、上述した従来の回転型圧縮機
の一例について説明する。

第４図、第５図は従来の回転型圧縮機の一例を示すもの
である。

図において、１は回転型圧縮機で、２は密閉ケース、３
はステータで密閉ケース２に焼バメ固定されている。４
はロータでクランクシャフト５と連結されている。６は
ロータリー型のピストンで、７はシリンダである。８は
ロータ側の軸受で、密閉ケース２に溶接固定されている
。９はシャフト端部の軸受で９ａはパルプ（図示せず）
を装着する凹陥部である。１０ａは吐出チャンノく−で
あり軸受９にカップ状の吐出カバー１０を固定すること
により構成される。吐出カバー１０には吐出チャンバー
１０　ａに密閉ケース内空間１１を連通ずる吐出孔１ｏ
ｂが設けられている。

以上のように構成された回転型圧縮機について、以下そ
の動作について説明する。

シリンダ７内で圧縮された冷媒ガスは吐出チャンバー１
０ａに吐出され、さらに吐出カッ＜−１０に設けられた
吐出孔１０ｂより、密閉ケース内空間１１に吐出される
。そのため、吐出チャンバー１０ａは主として膨張型の
消音器として作用し、冷媒が吐出チャンバー１０ａを通
過する際に冷媒の圧力脈動成分は減衰されるので、密閉
ケース内空間１１に吐出される冷媒の圧力脈動成分は減
少し、騒音の発生を減少することができる。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のＩうな構成では、吐出チャンバー
１０ａは主として膨張型消音器として作非減衰領域は比
較的せまい周波数帯域であるが、密閉ケース内空間１１
にて生じる気柱共振の周波数と、これらの非減衰領域の
周波数帯域が一致すると、大きな騒音を発生するので、
吐出チャンノ（−１０ａによる騒音低減効果は非常に小
さいものとなる。

本発明は上記問題点に鑑み、圧縮機効率を低下させるこ
となく、さらに圧縮機のコンパクト性をほとんどそこな
うことなく、極めて有効な消音効果を提供するものであ
る。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の回転型圧縮機は、
軸受に固定するだめのボルト孔を有するシリンダと、こ
のシリンダのボルト孔と連通し、さらに反シリンダ面に
開口する孔を有するもう一方の軸受と、この軸受の反シ
リンダ面側に配置され、かつこの軸受とで前記孔と連通
ずる吐出チャンバーを形成する吐出カバーを備えたもの
である。

作　　用 本発明は上記した構成によって、吐出チャンバーによる
消音効果の非減衰領域の周波数帯域に共鳴型の消音効果
を作用させることにより、きわめて巾広い消音効果を得
るものである。

実施例 以下本発明の一実施例の回転型圧縮機について、図面を
参照しながら説明する。尚、説明の重複をさけるため、
従来例と同一部分については同一符号を符しその詳細な
説明を省略する。

第１図〜第３図は本発明の回転型圧縮機の一実施例を示
すものである。図において、１２はロータ４側の軸受で
あり、１３はシリンダである。シリンダ１３には、２個
のポル７ト１４を装着するための２個のボルト孔１５が
設けられており、２個のボルト１４によってシリンダ１
３は軸受１２に固定されている。ボルト１４はボルト孔
１６に深く挿入されているため、ボルト孔１６は２つの
空洞１５ａを形成している。１６はクランクシャフト端
部の軸受で、孔１５と略同−径で連通ずる２個の孔１７
が設けられている。孔１７は反シリンダ面１６ａの開口
部１７ａで吐出チャンバー１０ａと連通し、孔１５とで
一端開口の２つの室１８を形成している。１９はバルブ
２ｏ装着用の凹陥部で、２１はパルプ孔である。

以上のように構成された回転型圧縮機について、以下第
１図〜第３図を用いてその動作を説明する。

シリンダ１３内で圧縮された冷媒はパルプ孔２１よシ吐
出チャンバー１０　ａに吐出され、さらに吐出カバー１
０に設けられた吐出孔１０ｂより密閉ケース内空間１１
に吐出される。

かかる過程において、シリンダ１３内で発生した冷媒の
圧力脈動は吐出チャンバー１０　ａの消音効果により減
衰され、密閉ケース２内の空間１１に冷媒が吐出される
ときは大部分が減衰されているが、この吐出チャンバー
１０　ａの消音効果は主として膨張型の消音効果である
ため、非減衰領域がありその周波数付近では圧力脈動成
分はほとんど減衰されない。

しかし、吐出チャンバー１０ａは軸受１６とシリンダ１
３とボルト１４で形成された室１８と連通しており、室
１８は吐出チャンバー１０ａ内の圧力脈動に対してサイ
ドブランチ型消音器として作用するため、吐出チャンバ
ー１０ａ内の圧力脈動成分の一部はこの消音効果によシ
減衰される。

さらに、室１８は２つ設けられているため、消音効果は
大きなものとなっている。本実施例ではこれらの室１８
の遮断周波数を吐出チャンバーによる非減衰領域の中心
周波数にチューニングしているため、吐出チャンバー１
０ａによる消音効果は非減衰領域が前記共鳴型消音作用
により減衰されるため、きわめて有効なものとなる。

以上のように本実施例によれば、シリンダ１３に、この
シリンダ１３を軸受１２に固定するためのボルト孔１６
を設け、軸受１６に、シリンダ１３のボルト孔１６と連
通し、さらに反シリンダ面１６ａに開口する孔１７を設
け、この軸受１６の反シリンダ面１６ａ側に、この軸受
１６とで孔１７と連通する吐出チャンバー１０ａを形成
する吐出カバーを設けることにより、圧縮機効率と圧縮
機のコンパクト性を損うことなく巾広い消音効果が得ら
れ、さらに複数個ボルト孔１５を用いて複数個の室１８
を形成することにより、消音効果は大きくなり、圧縮機
騒音を効果的に低減できる。

発明の効果 以上のように本発明は、密閉ケース内に電動圧縮要素を
収納する回転型圧縮機において、軸受に固定するだめの
ボルト孔を有するシリンダと、このシリンダのボルト孔
と連通し、さらに反シリンダ面に開口する孔を有するも
う一方の軸受と、この軸受の反シリンダ面側に配置され
かつこの軸受とで前記孔と連通ずる吐出チャンバー形成
する吐出カバーを備えることにより、圧縮機効率と、圧
縮機のコンパクト性とを損うことなく、巾広い消音効果
が得られ、さらに複数個のボルト孔を用いることにより
、消音効果は増大され、圧縮機騒音を効果的に低減する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す回転型圧縮機の吐出カ
バー、軸受、シリンダを示す分解斜視図、第２図は同圧
縮機の吐出カバー、軸受、シリンダ部分を示す断面図、
第３図は同圧縮機の断面図、第４図は従来例の回転型圧
縮機の吐出カバーと軸受を示す分解斜視図、第５図は同
圧縮機の断面図である。 １０・・・・・・吐出カバー、１０ａ・・・・・・吐出
チャンバー、１２・・・・・・軸受、１３・・・・・・
シリンダ、１４・・・・・・ボルト、１６・・・・・・
ボルト孔、１６・・・・・・軸受、１７・・・・・・孔
。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名１０
−一一口り出方バー １３−−−シ１）ンタ。 ｔｏ−−−ｕｊ二出カッ＼゛− １ｏｄ−−一口上出すＶ〉パ゛− １２−一一軸匁 １３−−−シリング” 第　２　図　　　　　　　　　　　　　１４−−一水゛
ルトｔ５−−−ネ゛ルト）し

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 電動圧縮要素を収納した密閉ケースと、軸受に固定する
   ためのボルト孔を有するシリンダと、このシリンダのボ
   ルト孔と連通し、さらに反シリンダ面に開口する孔を有
   するもう一方の軸受と、この軸受の反シリンダ面側に配
   置され、かつこの軸受とで前記孔と連通する吐出チャン
   バーを形成する吐出カバーを備えた回転型圧縮機。