JPS61268702A - 新規なランダムスチレン−ブタジエン共重合体 - Google Patents

新規なランダムスチレン−ブタジエン共重合体

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JPS61268702A
JPS61268702A JP11020385A JP11020385A JPS61268702A JP S61268702 A JPS61268702 A JP S61268702A JP 11020385 A JP11020385 A JP 11020385A JP 11020385 A JP11020385 A JP 11020385A JP S61268702 A JPS61268702 A JP S61268702A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はその共重合体鎖中におけるスチレン単位が特定
のスチレン連鎖分布を有する特定の尿素誘導体で変性さ
れた新規なランダムスチレン−ブタジェン共重合体に関
するものである。
[従来の技術] 従来からランダムスチレン−ブタジェン共重合体はタイ
ヤ用ゴムとして広く用いられてきたが、近年省資源、省
エネルギーに対する社会的要請から自動車に対する低燃
費化の要求および自動車走行時の安全性向上の要求に伴
なって、タイヤ特性としては低燃費性、操縦安定性、耐
久性に優れたものが要求されるようになってきており、
タイヤ用ゴムとしては低燃費性向丘に高反発弾性、操縦
安定性白玉に高ウエツトスキッド抵抗性、IN1久性向
上に耐摩耗性の優れていることが要求されている。
しかしながら、反発弾性とウェットスキッド抵抗性との
関係は相反するものであり、また耐摩耗性とウェットス
キッド抵抗性との関係も相反するものであり、これらの
相反する特性をバランスさせるために、従来は異種ゴム
のブレンド組成物が用いられてきた。たとえば1乗用車
タイヤにはスチレン−ブタジェン共重合体と高シスポリ
ブタジェン、低シスポリブタジェン等のポリブタジェン
のブレンド組成物が主に用いられてきた。
最近、スチレン−ブタジェン共重合体鎖中のスチレン分
布を制御することにより、反発弾性、ウェットスキッド
抵抗性および耐摩耗性の改良を意図した種々の方法が提
案されている6例えば、共重合体鎖中の末端部でスチレ
ン分布幅を大幅に増大させる方法(特開昭58−143
209号)、同一共重合体鎖中でスチレン含量の異なる
二種類の共重合体をブロック化する方法(特開昭57−
165445号、特開昭57−200413号)、共重
合体鎖中のスチレン単位を高度に均一化する方法(特開
昭57−100112号)がある。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、これらの共重合体はある程度の改良効果
は見られるが、反発弾性、ウェットスキッド抵抗性およ
び耐摩耗性を高水準に満足させるには至っていない。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、反発弾性、ウ
ェットスキッド抵抗性および耐摩耗性のバランスが高度
に改良されたランダムスチレン−ブタジェン共重合体を
提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段及び作用]本発明はその
共重合体鎖中に官能基が結合したスチレン−ブタジェン
共重合体鎖中のスチレン単位の連鎖分布について鋭意検
討した結果、その共重合体鎖中におけるスチレン単位が
特定のスチレン連鎖分布を有する特定の尿素誘導体で変
性されたランダムスチレン−ブタジェン共重合体が反発
弾性、ウェットスキッド抵抗性および耐摩耗性のバラン
スが高度に債れていることを見出したことに基づきなさ
れたものである。
すなわち、本発明は炭化水素溶媒中で有機リチウム化合
物を重合開始剤として、スチレンとブタジェンを共重合
させて得られるリチウム末端共重合体(その共重合体鎖
末端にリチウム原子を結合するランダムスチレン−ブタ
ジェン共重合体)と一般式 (式中、R1とR2は夫々独立にC1−C4のアルキル
基、またはアルコキシアルキル基を、Yは酸素原子、ま
たは硫黄原子を、。は2〜4の整数を表わす) で示される尿素誘導体を反応させてなるスチレン−ブタ
ジェン共重合体であって、ムーニー粘度(ML144.
100℃)が30〜150.結合スチレンが5〜45重
量%、スチレン単位が1個のスチレン単連類が結合スチ
レンの40重量%以りであり、かっスチレン単位が8個
以上連なったスチレン長Mtaが結合スチレンの5重量
%以下であることを特徴とするランダムスチレン−ブタ
ジェン共重合体に関するものである。
本発明のスチレン−ブタジェン共重合体は優れた特性を
示し、各種ゴム用途に用いられるが、特にタイヤトレッ
ド用ゴムとして有用である。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明に使用される尿素化合物は夫々の窒素原子に特性
の炭化水素基と(CIh)t+が結合した一般式(式中
、R1とR2は夫々独立に01〜C4のアルキル基、ま
たはアルコキシアルキル基を、Yは酸素原子、または硫
黄原子を、nは2〜4の整数を表わす) で示される環状構造を有することが必要である。
このことは本発明を達成する上で極めて重要な意味を持
っている0通常、非環状構造を有する尿素誘導体とリチ
ウム末端共重合体の化学量論的な反応では、カルボニル
基とアミン基の結合が切断しカップリング反応が起こり
、共重合体に官能基を効果的に導入することはできない
。一方、本発明に使用される環状構造を有する尿素誘導
体とリチウム末端共重合体の化学量論的な反応では、カ
ップリング反応は生起せず共重合体に官能基を確実に導
入することができる。このようにして得られた共重合体
はカーボンブラック、プロセス油等と混練されると、そ
の加硫物は優れた反発弾性、耐摩耗性を示す。
本発明の共重合体の結合スチレンは5〜45重量%、好
ましくは10〜40重量%である。結合スチレンが5重
量%未満ではウェットスキッド抵抗性が低下して好まし
くない、一方、結合スチレンが45重量%を超えると反
発弾性、耐摩耗性が低下して好ましくない。
本発明の共重合体のスチレン単位が1個のスチレン単連
鎖(以下S1と呼ぶ)は結合スチレンの40取騒%以上
、好ましくは55爪着%以上、かつスチレン単位が8個
以上連なったスチレン長連鎖〔以下88〜と呼ぶ〕が結
合°スチレンの5.0重量%以下、好ましくは2.5重
量%以下でなければならない、 Slが結合スチレンの
40重敬%未満でも。
88〜が5重量%を超える場合でも1反発弾性、耐摩耗
性、ウェットスキッド抵抗性が低下して好ましくない。
本発明の共重合体のムーニー粘度(Ml、++4+10
0℃)は30〜150、好ましくは50〜120である
。ムーニー粘度が30未満では反発弾性、耐摩耗性の改
良効果は十分ではない、ムーニー粘度が150を超える
と配合物のカレンダー加工性、押出加工性に問題が残る
本発明の共重合体はブタジェン部のミクロ構造を変化さ
せることによって物性が著しく変化し、また共重合体鎖
中のスチレン組成分布によっても物性が変化する。
ブタジェン部のミクロ構造と物性の関係については、特
に1.2ビニル含量と物性の関係が知られている0例え
ば、1.2ビニル含量が増加すると重合体のウェットス
キッド抵抗性が向上し、耐摩耗性が低下する( Rub
ber Age、 VoR104,55(1972))
 。
また1、2ビニル含醗が増加すると、耐発熱性。
加硫戻りが改良されることかに、 H,Nordsie
k(Paper Presented to the 
Int+Rubber Conf、。
1979)によって報告されている。
これら1.2ビニル含量と物性の関係はすでに公知であ
り1本発明においては、1.2ビニル含量を特に限定し
ないが、反発弾性、耐摩耗性の面からみると1,2ビニ
ル含量は10〜30%、一方、ウェットスキッド抵抗性
の面からみると1.2ビニル含量は30〜90%が望ま
しい、いずれにしても使用目的によって1.2ビニル含
量を決めると良い。
また、重合体鎖中における1、2ビニル分布についても
、重合体鎖中に均一であっても、また特公昭48−87
5号に示されるように重合体鎖に沿って漸減的に変化す
るようなものでも良く、さらにはブロック的に分布して
いても良く(USP−3301840) 、要するに使
用目的によッテ決めると良い。
またスチレン−ブタジェン共重合体鎖中のスチレン組成
分布についても、共重合体鎖中に均一に分布していても
良く、また共重合体鎖中に不均一に分布(特願昭60−
4108号)していても良く、要するに使用目的によっ
て決めると良い。
本発明の共役ジエン系重合体は分子量分布を変化させる
ことにより、加工性が大きく変化する。
分子量分布と加工性の関係については公知であり、本発
明においては、重量平均分子量(Mu)と数平均分子量
(MN)との比を持って表示される分子量分布(Raw
 /MN )を特に限定しないが、物性と加工性のバラ
ンスを考慮すると1.2〜3.5が好ましい、また分子
量分布の形状についてはモノモーダルであってもバイモ
ーダル以上のポリモーダルであっても良い。
本発明の共重合体は以下に述べる方法で製造される。一
つの方法は炭化水素溶媒中で有機リチウ・ム化合物を重
合開始剤としてスチレンと1.3−ブタジェンを共重合
するに際して、英国特許994726号、特開昭59−
140211号および特開昭5El−143209号等
に記載されているように重合系中のスチレンと1.3−
ブタジェンのモノマー組成比におけるスチレンモノマー
含有量が特定濃度範囲になるように1.3−ブタジェン
或は1.3−ブタジェンとスチレンの混合物を連続的或
は断続的に供給して共重合を実施して得られるリチウム
末端共重合体と、一般式 (式中、R1とR2は夫々独立に01〜C4のアルキル
基、またはアルコキシアルキル基を、Yは酸素原子また
は硫黄原子を、nは2〜4の整数を表わす) で示される尿素誘導体と反応させ、反応終了後アルコー
ル、水等を反応系に添加することにより本発明のスチレ
ン−ブタジェン共重合体を得る方法である。
他の方法は炭化水素溶媒中で有機リチウム化合物を重合
開始剤としてスチレンと1.3−ブタジェンを共重合す
るに際して、特公昭38−2394号に記載されている
ように共重合速度より遅い速度でスチレンと1.3−ブ
タジェンの混合物を添加して共重合を実施し、得られた
リチウム末端共重合体と一般式 (式中、R1とR2は夫々独立にC1〜C4のアルキル
基、またはアルコキシアルキル基を、Yは酸素原子また
は硫黄原子を、。は2〜4の整数を表わす) で示される尿素誘導体と反応させ、反応終了後アルコー
ル、水等を反応系に添加することにより本発明のランダ
ムスチレン−ブタジェン共重合体を得る方法である。
本発明においては、共重合体鎖中のブタジェン部のミク
ロ構造、或はスチレンとブタジェンの共重合体鎖中のラ
ンダム性を調整するために、エーテル類、第3級アミン
類、アルカリ金属アルコキシド等の極性化合物を使用す
ることができる0例えば、ジエチルエーテル、エチレン
グリコール。
ジメチルエーテル、エチレングリコール・ジ−n−ブチ
ルエーテル、エチレングリコール・n−ブチル−ter
t−ブチルエーテル、エチレングリコール・ジーter
t−ブチルエーテル、ジエチレングリコール・ジメチル
エーテル、トリエチレングリコール°ジメチルエーテル
、テトラヒドロフラン。
α−メトキシメチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、
1.2−ジメトキシベンゼン、トリエチルアミン、 N
、N、N’ 、N’−テトラメチルエチレンジアミン、
カリウム−tart−アミルオキシド、カリウム−te
rt−ブチルオキシド等である。これらの化合物は単独
、または2種類以上の混合物として用いられる。
本発明において使用される極性化合物の添加量は有機リ
チウム金属化合物1モルに対して0〜200モルである
本発明に使用される有機リチウム化合物としては、n−
プロピルリチウム、イソプロピルリチウム、n−ブチル
リチウム、5eC−ブチルリチウム。
tert−ブチルリチウム算のモノ有機リチウム化合物
、ジリチオメタン、1,4−ジリチオブタン、1.4−
ジリチオ−2−エチルシクロヘキサン、1.2−ジリチ
オ−1,2−ジフェニルメタン、1,3.5−1リチオ
ベンゼン等の多官能性有機リチウム化合物等である。こ
れらは単独で、または二種以上の混合物で使用される。
また1本発明に使用される多官能性有機リチウム化合物
としては、上記のモノ有機リチウム化合物と他の化合物
を反応させることによって、実質的に多官能性有機リチ
ウム化合物となり得るものも使用される0例えば、モノ
有機リチウム化合物とポリビニル芳香族化合物との反応
生成物(特公昭55−f3B52号)、モノ有機リチウ
ム化合物と共役ジエン、および/またはモノビニル芳香
族化合物を反応させた後、ポリビニル芳香族化合物を反
応させた反応生成物、或いはモノ有機リチウム化合物、
共役ジエン、および/またはモノビニル芳香族化合物、
およびポリビニル化合物の王者を同時に反応させた反応
生成物(西独特許2003384等)である。
これらの有機リチウム化合物の使用量は、共役ジエン糸
上ツマ−100g当り通常0.1〜10ミリモルである
本発明において用いられる炭化水素溶媒としては、脂肪
族、脂環式および芳香族炭化水素を使用することができ
る0例えば、炭化水素溶媒はプロパン、イソブタン、n
−へ午サン、イソオクタン。
シクロペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン
等であり、特に好ましい溶媒はn−へ午サン、シクロヘ
キサン、ベンゼンである。これらは1種または2種以上
の混合物として用いても良い。
本発明で使用される尿素誘導体は一般式(式中、 R1
とR2は夫々独立にC1〜C4のアルキル基、またはア
ルコキシアルキル基を、Yは酸素原子、または硫黄原子
を、nは2〜4の整数を表わす) で示される化合物であって、具体例としては1.3−ジ
エチル−2−イミダソリジノン、1.3−ジメチル−2
−イミダゾリジノン、1.3−ジプロピル−2−イミダ
ゾリジノン、l−メチル−3−エチル−2−イミダゾリ
ジノン、l−メチル−3−プロピル−2−イミダゾリジ
ノン、1−メチル−3−ブチル−2−イミダゾリジノン
、1−メチル−3−(2−メトキシエチル)−2−イミ
ダゾリジノン、l−メチル−3−(2−エトキシエチル
)−2−イミダゾリジノン、1.3−ジー(2−エトキ
シエチル)−2−イミダゾリジノン、1.3−ジメチル
エチレンチオウレア、1.3−ジメチル−3,4,5,
8−テトラヒドロ−2(IH)−ピリミジノン等が挙げ
られるが、1.3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが
好ましい。
本発明で使用される尿素誘導体の使用量は、有機リチウ
ム金属化合物1モルに対して、通常0.2〜2.0モル
でアリ、好ましくは0.4〜1.5モルである。リチウ
ム末端共重合体と尿素誘導体との反応は夫々が接触する
と直ちに起こるので、反応温度および反応時間は広範囲
にわたって調整できるが、通常は反応温度が15〜11
5℃、反応時間は1秒′〜3時間の範囲内である。
これらの尿素誘導体の添加方法については特に限定はな
いが、共重合終了後尿素誘導体を添加する方法、或は共
重合終了後1.3−ブタジェンを添加し、次いで尿素誘
導体を添加する方法、或は共重合途中に共重合を停止さ
せないような量の尿素誘導体を添加する方法等がある。
要するに尿素誘導体の添加方法については使用目的によ
って決めると良い。
本発明における重合形式はバッチ重合方式、或は連続重
合方式のいずれでも良い0重合温度は20〜130℃の
範囲であって、バッチ重合方式では30〜87℃で重合
が開始され、最高温度が90〜125℃に到達するよう
に上昇温度下で行なうことが推奨される。
所定の反応終了後2,6−シーtert−ブチル−p−
クレゾールのような酸化防止剤を添加した後、生成共重
合体を分離、洗浄、乾燥等通常の後処理を行ない、目的
とする共重合体を得ることができる。
本発明の共重合体は、溶液状態でプロセス油と混合し、
混合後溶媒を除去せしめて油展ゴムとして使用しても良
い。
本発明の共重合体は単独、または天然ゴムもしくは他の
合成ゴム、例えばポリブタジェン、ポリイソプレン、乳
化重合スチレン−ブタジェン共重合体等とブレンドして
使用することができる。天然ゴムもしくは他の合成ゴム
とブレンドして使用する場合1本発明の優れた特性を発
現するには少なくとも原料ゴムの30重量%以上は本発
明の共重合体であることを必要とする。
更に本発明の共重合体は公知の配合剤、例えばカーボン
ブラック、プロセス油等と配合し、混合、加硫した後、
製品としての、例えばタイヤトレッド、カーカス、サイ
ドウオール等のタイヤ用途、或は押出製品、自動車窓枠
、工業用品、防振ゴム等の用途に使用することができる
が、潰れた反発弾性、ウェットスキッド抵抗性のバラン
スを有するので、特に低燃費タイヤ用レッドとして使用
できる。
[実施例] 以下、実施例によって本発明を譚明するが、これらの実
施例は本発明を限定するものではない。
なお各種特性の測定は以下の方法にて実施した。
ランダムスチレン−ブタジェン共重合体のスチレンML
1a分布は、最近国中らによって開発された方法で分析
される。具体的には、スチレン連鎖分布はブタジェン単
位の二重結合をすべてオゾン開裂して得られた分解物の
ゲルパーミェーションクロマトグラム(GPC)によっ
て分析される〔高分子学会予稿集29巻9号2055頁
〕、ムーニー粘度は通常の方法にてLローターを使用し
て100℃にて測定した。結合スチレンは紫外線吸収ス
ペクトル法により、2B2nmのフェニル基に基づく吸
収から算出した。ブタジェン部のミクロ構造は赤外分光
光度計を用いて、ハンプトン法により計算した。
加硫物の硬さ、引張強度、300%モジュラス、伸びは
JIS K 8301によって測定した0反発弾性はダ
ンロップトリプソメーターを使用して試験温度70℃に
て測定した。耐摩耗性はピコ摩耗試験機を用いて測定し
た。ウェットスキッド抵抗性は英国道路研究所製装置に
て測定した。
実施例1〜6、比較例1,5 窒素雰囲気下、内容積約10文のステンレス製の攪拌機
付の重合器に表−1に示すように所定量のシクロヘキサ
ン、スチレン、1,3−ブタジェン(以下第1ブタジエ
ンとl+pぶ)およびルイス塩基を仕込み、重合器内の
混合物を激しく攪拌しながら、この混合物を所定の温度
に調節した後、所定量のn−ブチルリチウムを添加して
共重合を開始した0次いで、表−1に示すように1.3
−ブタジェン(以下第2ブタジエンと呼ぶ)を定量ポン
プにて重合系に連続的に一定の速度で供給を開始した。
第2ブタジエンの供給を終了し、重合温度が最高温度に
到達して共重合が終了した後、表−1に示すように所定
量の尿素誘導体を添加し約10分間反応させた。このよ
うにして得られた共重合体溶液に安定剤として、2,6
−シーtert−ブチル−p−クレゾール5gを加え、
溶剤を加熱除去して共重合体を得た。但し、比較例5で
は尿素誘導体をメタノール1gに変更して共重合を実施
した。このようにして得られた共重合体の基本特性を表
−1に示す、これらの共重合体を表−2の配合処方に従
って、小型加圧ニーダにて混線、′混合しで得られた未
加硫ゴム組成物を145℃にて加硫し物性評価を実施し
た。測定結果を表−3に示す。
比較例2,3.4 窒素雰囲気下、実施例1で用いたと同様の重合器に表−
1に示すように所定量のシクロヘキサン、テトラヒドロ
フラン、スチレン、1.3−ブタジェンを仕込み、重合
器内の混合物を激しく攪拌しながら、この混合物の温度
を所定の温度に調節した後、所定量のn−ブチルリチウ
ムを添加して共重合を開始した0重合温度が最高温度に
到達して共重合が終rした後、表−1に示すように所定
の尿素誘導体を添加し約10分間反応させた。但し、・
比較例4では新、だにカリウム−tart−ブチルオキ
シド(KTB ) 0.058gを重合系に加えた。こ
のようにして得られた共重合体溶液から実施例1と同様
の方法にて共重合体を得た。このようにして得られた共
重合体の基本特性、加硫物特性を表−1、表−3に示す
表−3かられかるように、実施例1〜6は反発弾性、ウ
ェットスキッド抵抗性および耐摩耗性のバランスが優れ
ている。
表−2 1)n−シクロベキルー2−ベンゾチアジルスルフェン
アミド ?)ジフェニルアミンとア七トンの高温反応生成[発明
の効果] 本発明に係るスチレン−ブタジェン共重合体は、その共
重合体鎖末端にリチウム原子を結合する共重合体に特定
の尿素誘導体を反応させて得られたものであり、かつそ
の共重合体鎖中のスチレン中位が特定のスチレン連鎖分
布を有するものであるため、この共重合体は反発弾性、
ウェットスキッド抵抗性および耐摩耗性のバランスに優
れ、タイヤトレッド、カーカス、サイドウオール等のタ
イヤ用途、或は押出製品、自動車窓枠、防振ゴム、工業
用品等の用途に使用することができ、その工業的意義は
大きい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 有機リチウム化合物を重合開始剤として、スチレンとブ
    タジエンを共重合させて得られるリチウム末端共重合体
    と、一般式、 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1とR_2は夫々独立にC_1〜C_4の
    アルキル基、またはアルコキシアルキル基を、Yは酸素
    原子または硫黄原子を、nは2〜4の整数を表わす) で示される尿素誘導体を反応させてなるスチレン−ブタ
    ジエン共重合体であって、ムーニー粘度(ML_1_+
    _4、100℃)が30〜150、結合スチレンが5〜
    45重量%、スチレン単位が1個のスチレン単連鎖が結
    合スチレンの40重量%以上であり、かつスチレン単位
    が8個以上連なったスチレン長連鎖が結合スチレンの5
    重量%以下であることを特徴とするランダムスチレン−
    ブタジエン共重合体。
JP60110203A 1985-05-24 1985-05-24 新規なランダムスチレン−ブタジエン共重合体 Expired - Lifetime JPH0651727B2 (ja)

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WO2015186667A1 (ja) * 2014-06-02 2015-12-10 日本エラストマー株式会社 共役ジエン系重合体、その製造方法及びそれを含む組成物

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