JPS6126776B2 - - Google Patents

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JPS6126776B2
JPS6126776B2 JP6551178A JP6551178A JPS6126776B2 JP S6126776 B2 JPS6126776 B2 JP S6126776B2 JP 6551178 A JP6551178 A JP 6551178A JP 6551178 A JP6551178 A JP 6551178A JP S6126776 B2 JPS6126776 B2 JP S6126776B2
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JP
Japan
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ester
methanol
water
distilled
benzene
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JP6551178A
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Inventor
Akyoshi Ueda
Kazuhiko Ookuma
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6126776B2 publication Critical patent/JPS6126776B2/ja
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【発明の詳細な説明】 本発明は4−オキソ−4−フエニル−2−置換
アミノ−2−ブテン酸アルキルエステル類の製造
方法に関するものであり、該化合物は抗菌性物質
として有用な3−フエニル置換ピロール類の合成
中間体として使用される。
従来、フエニル置換ピロール類の製造方法とし
て、ベンゾイルピルビン酸アルキルエステルとα
−アミノ酸アルキルエステルとを反応させて2−
オキソ−4−フエニル−4−置換アミノ−3−ブ
テン酸アルキルエステルとし、これを塩基性縮合
剤で処理して5−フエニルピロール−2・3−ジ
ガルボン酸ジアルキルエステル類を製造する方法
が知られている(特公昭42−25884号)が、3−
フエニルピロール−2・5−ジカルボン酸ジアル
キルエステルを選択的に合成する方法は全く知ら
れていない。
本発明者らは、3−フエニルピロール−2・5
−ジカルボン酸ジアルキルエステル類()を得
ることを目的として、ベンゾイルピルビン酸アル
キルエステル類()にα−アミノ酸アルキルエ
ステル類()を作用させて4−オキソ−4−フ
エニル−2−置換アミノ−2−ブテン酸アルキル
エステル類()を製造する方法について研究を
重ねた結果、選択的に上記化合物()を得る反
応条件を見い出し本発明を完成するに至つた。化
合物()を常法により、塩基性縮合剤で処理す
ることにより、化合物()を得ることができ
る。
本発明の反応及び化合物()の製造反応を一
般式で示すと次の通りである。
(式中、Rはアルキル基を示す。) 本発明の原料化合物()の中、3−クロルベ
ンゾイルピルビン酸エチルエステルは、例えば、
テトラヘドロン レターズ(Tetrahedron
Letters)51巻、4691〜4694頁(1976)記載の方
法で製造され、その他の原料化合物()も同様
に製造される。
本発明の方法は、ベンゾイルピルビン酸アルキ
ルエステル類()とα−アミノ酸アルキルエス
テル類()の塩とを、弱塩基の存在下、有機溶
媒中で反応させることからなる。
ベンゾイルピルビン酸アルキルエステル類と
は、ベンゼン核の任意の位置が塩素、臭素等のハ
ロゲン、メチル等のアルキル基、トリフルオルメ
チル等のハロゲン化アルキル基、メトキシ等のア
ルコキシ基又はニトロ基で置換されるか又は置換
されない3−ベンゾイルピルビン酸のメチルエス
テル、エチルエステル、プロピルエステル、ブチ
ルエステル等のアルキルエステルを意味する。α
−アミノ酸アルキルエステル類はアミノマロン酸
又はグリシンのメチルエステル、エチルエステ
ル、プロピルエステル、ブチルエステル等のアル
キルエステルを意味する。またα−アミノ酸アル
キルエステル類の塩としては、塩酸塩、硫酸塩等
の鉱酸塩又は酢酸塩等の有機酸塩が使用される。
弱塩基としては、ピリジン、ピペリジン、酢酸ナ
トリウム、炭酸ナトリウム等が使用される。反応
は、ベンゼン、トルエン、ジクロルエタン、クロ
ロホルム、キシレン、エーテル等の有機溶媒中で
加熱して行われる。共沸混合物として水を留去し
つつ行つてもよい。また、4−オキソ−4−フエ
ニル−2−置換アミノ−2−ブテン酸アルキルエ
ステルの収量を増すにはアミノマロン酸ジアルキ
ルエステル又はグリシンアルキルエステルを2倍
モル以上使用する方が望ましい。
生成する4−オキソ−4−フエニル−2−置換
アミノ−2−ブテン酸アルキルエステル類はその
互変異性体4−オキソ−4−フエニル−2−置換
イミノブタン酸アルキルエステル類として存在す
ることもある。
ベンゾイルピルビン酸アルキルエステルとα−
アミノ酸アルキルエステルとの反応において、遊
離のα−アミノ酸アルキルエステルを使用した場
合、選択的に4−オキソ−4−フエニル−2−置
換アミノ−2−ブテン酸アルキルエステルを得る
ことができない。例えば、4−オキソ−4−(3
−クロルフエニル)−2−置換アミノ−2−ブテ
ン酸アルキルエステルの製造にあたつて、3−ク
ロルベンゾイルピルビン酸アルキルエステルに遊
離のアミノマロン酸ジアルキルエステルを作用さ
せた場合、塩基の添加あるいは無添加にかゝわら
ず、4−オキソ−4−(3−クロルフエニル)−2
−置換アミノ−2−ブテン酸アルキルエステルと
副生の2−オキソ−4−(3−クロルフエニル)−
4−置換アミノ−3−ブテン酸アルキルエステル
の生成比は1:1で共に収量は20〜30%である。
一方アミノマロン酸ジアルキルエステルの塩酸塩
を用い、ピリジン等の塩基を添加すると4−オキ
ソ−4−(3−クロルフエニル)−2−置換アミノ
−2−ブテン酸アルキルエステルと副生の2−オ
キソ−4−(3−クロルフエニル)−4−置換アミ
ノ−3−ブテン酸アルキルエステルの生成比は
4:1であり、目的の4−オキソ−4−(3−ク
ロルフエニル)−2−置換アミノ−2−ブテン酸
アルキルエステルの収量は56%以上である。
即ち、4−オキソ−4−(3−クロルフエニ
ル)−2−置換アミノ−2−ブテン酸アルキルエ
ステルの製造にあたつて、アミノマロン酸ジアル
キルエステルの塩酸塩又は硫酸塩等の様な塩類
を、ピリジン等の弱塩基触媒の存在下、ベンゼン
等の溶媒中ベンゾイルピルビン酸アルキルエステ
ルと反応させることにより4−オキソ−4−(3
−クロルフエニル)−2−置換アミノ−2−ブテ
ン酸アルキルエステルを選択的に好収量で得るこ
とが可能になつたのである。
グリシンアルキルエステルの塩酸塩又は硫酸塩
等の様な塩類を用いた場合も、例えば、4−オキ
ソ−4−(3−クロルフエニル)−2−置換アミノ
−2−ブテン酸アルキルエステルの収量は71%以
上であり2−オキソ−4−(3−クロルフエニ
ル)−4−置換アミノ−3−ブテン酸アルキルエ
ステルは殆んど副生しない。
本発明により得られた4−オキソ−4−フエニ
ル−2−置換アミノ−2−ブテン酸アルキルエス
テル類の構造はNMRスペクトル及び紫外線吸収
スペクトルにより確認された。また該生成物を常
法により、塩基性縮合剤で処理し3−フエニル置
換ピロール類の生成することによつても確認され
た。
生成した4−オキソ−4−フエニル−2−置換
アミノ−2−ブテン酸アルキルエステル類()
は単離精製してもよいが単離精製せずにそのま
ま、3−フエニル置換ピロール類の製造工程に使
用してもよい。該工程は4−オキソ−4−フエニ
ル−2−置換アミノ−2−ブテン酸アルキルエス
テル類()を塩基性縮合剤で処理することによ
り行われる。塩基性縮合剤としてはアルカリ金
属、アルカリ土類金属、ナトリウムメトキサイ
ド、カリウムエトキサイド、カリウムブトキサイ
ド等のアルカリ金属アルコキサイド、ナトリウム
アミド、リチウムアミド等のアルカリ金属アミ
ド、アルカリ土類金属アミド、水素化アルカリ金
属、水素化アルカリ土類金属、トリフエニルメチ
ルナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等の水酸化アルカリ、あるいは炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩等の塩
基が挙げられるが、炭酸ナトリウムが最も繁用さ
れる。アルカリ金属アルコキサイド等を使用する
場合は例えばメタノール、エタノール、ブタノー
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エーテ
ル、ベンゼン等の溶媒中で行われることが多い。
炭酸ナトリウムは通常メタノール、エタノール等
の溶媒中で使用される。反応温度は特に限定され
ないが、試剤によつては加温ないしは加熱下に行
われる場合もある。なお、4−オキソ−4−フエ
ニル−2−置換アミノ−2−ブテン酸アルキルエ
ステルをアルコール中炭酸ナトリウムを用いて縮
合反応を行わせ3−フエニルピロール−2・5−
ジカルボン酸ジアルキルエステルを製造する際、
用いるアルコールによりエステル交換反応も同時
に進むことが認められた。
次にこの発明を実施例により説明する。
実施例 1 3−(3−クロルベンゾイル)ピルビン酸エチ
ルエステル2g、アミノマロン酸ジエチルエステ
ル塩酸塩3.32g、ピリジン1.03gおよびベンゼン
50mlからなる混液を8時間加熱還流した。冷却後
反応液を希塩酸次いで水で洗浄し乾燥後ベンゼン
を留去すると微黄色半固体の4−オキソ−4−
(3−クロルフエニル)−2−(ジエトキシカルボ
ニルメチル)アミノ−2−ブテン酸エチルエステ
ルを得た。
得られた4−オキソ−4−(3−クロルフエニ
ル)−2−(ジエトキシカルボニルメチル)アミノ
−2−ブテン酸エチルエステルにメタノール50ml
を加えて溶かし、それに炭酸ナトリウム0.42gを
加え、15時間加熱還流した。反応後メタノールを
留去し、残渣に酢酸エチル100mlおよび水10mlを
加え撹拌した。水層を除き、酢酸エチル層を水で
洗浄し、乾燥後、酢酸エチルを留去すると褐色の
粗結晶1.9gが得られた。粗生成物をメタノール
から再結晶するとm.p.112−114℃で、無色結晶
の3−(3−クロルフエニル)ピロール−2・5
−ジカルボン酸ジメチルエステル1.5gを得た。
実施例 2 3−(2−クロルベンゾイル)ピルビン酸エチ
ルエステル64g、アミノマロン酸ジエチルエステ
ル塩酸塩80g、ピリジン39.8gおよびベンゼン
600mlからなる混液を3時間加熱還流した。冷却
後、反応液を希塩酸次いで水で洗浄し、乾燥後、
ベンゼンを留去すると微黄色半固体の4−オキソ
−4−(2−クロルフエニル)−2−(ジエトキシ
カルボニルメチル)アミノ−2−ブテン酸エチル
エステルを得た。
得られた生成物にメタノール600mlを加えて溶
かし、それに炭酸ナトリウム17.3gを加え7時間
加熱還流した。反応後メタノールを留去し、残渣
に酢酸エチル600mlおよび水50mlを加え撹拌し
た。水層を除き、酢酸エチル層を水で洗浄し、乾
燥後酢酸エチルを留去すると褐色の粗結晶57.2g
が得られた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイー(展開溶媒:ベンゼン)で精製し、
メタノールから再結晶するとmp130〜132℃無色
結晶の3−(2−クロルフエニル)ピロール−
2・5−ジカルボン酸ジメチルエステル45.8gが
得られた。
実施例 3 3−(3・4−ジクロルベンゾイル)ピルビン
酸エチルエステル25g、アミノマロン酸ジエチル
エステル塩酸塩21.9g、ピリジン8.2gおよびベ
ンゼン500mlからなる混液を8時間加熱還流し
た。冷却後反応液を希塩酸次いで水で洗浄し、乾
燥後ベンゼンを留去すると微黄色半固体の4−オ
キソ−4(3・4−ジクロルフエニル)−2−ジ
エトキシカルボニルメチル)アミノ−2−ブテン
酸エチルエステルが得られた。
得られた生成物にメタノール500mlを加えて溶
かし、それに炭酸ナトリウム4.6gを加え、4時
間加熱還流した。反応後メタノールを留去し、残
渣に酢酸エチル600mlおよび水60mlを加え撹拌し
た。水層を除き、酢酸エチル層を水で洗浄し、乾
燥後酢酸エチルを留去すると、褐色の粗結晶23.5
gが得られた。粗結晶をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイー(展開溶媒:ベンゼン)で精製しメ
タノールから再結晶し、3−(3・4−ジクロル
フエニル)ピロール−2・5−ジカルボン酸ジメ
チルエステル、m.p.141℃、無色結晶、18.8gを
得た。
実施例 4 3−(2・3−ジクロルベンゾイル)ピルビン
酸エステル3.8g、アミノマロン酸エチルエステ
ル塩酸塩2.8g、ピリジン2.09gおよびベンゼン
80mlからなる混液を8時間加熱還流した。冷却後
反応液を希塩酸、次いで水で洗浄し乾燥後ベンゼ
ンを留去すると微黄色半固体の4−オキソ−4−
(2・3−ジクロルフエニル)−2−(ジエトキシ
カルボニルメチル)アミノ−2−ブテン酸エチル
エステルが得られた。得られた生成物にメタノー
ル50mlを加えて溶かし、それに炭酸ナトリウム
0.22gを加え4時間加熱還流した。反応後メタノ
ールを留去し、残渣に酢酸エチル100mlおよび水
10mlを加え撹拌した。水層を除き、酢酸エチル層
を水で洗浄し、乾燥後酢酸エチルを留去すると褐
色の粗結晶3.1gが得られた。粗生成物をメタノ
ールより再結晶し、m.p.143〜145℃、無色結晶
の3−(2・3−ジクロルフエニル)ピロール−
2・5−ジカルボン酸ジメチルエステル2.5gを
得た。
実施例 5 3−(3−トリフルオルメチルベンゾイル)ピ
ルビン酸エチルエステル18.8g、アミノマロン酸
ジエチルエステル塩酸塩13.8g、ピリジン5.2g
およびベンゼン300mlからなる混液を8時間加熱
還流した。冷却後反応液を希塩酸、次いで水で洗
浄し、乾燥後ベンゼンを留去すると微黄色半固体
の4−オキソ−4−(3−トリフルオルメチルフ
エニル)−2−(ジエトキシカルボニルメチル)ア
ミノ−2−ブテン酸エチルエステルが得られた。
得られた生成物にメタノール300mlを加えて溶
かし、それに炭酸ナトリウム3.45gを加え、4時
間加熱還流した。反応後メタノールを留去し、残
渣に酢酸エチル300mlおよび水30mlを加え撹拌し
た。水層を除き酸エチル層を水で洗浄し、乾燥後
酢酸エチルを留去すると褐色の粗結晶18.1gが得
られた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイー(展開溶媒:ベンゼン−酢酸エチル9−
1)で精製しメタノールから再結晶するとm.
p.90〜97℃、無色結晶の3−(3−トリフルオル
メチルフエニル)ピロール−2・5−ジカルボン
酸ジメチルエステル14.5gを得た。
実施例 6 3−(3−ブロムベンゾイル)ピルビン酸エチ
ルエステル20g、アミノマロン酸ジエチルエステ
ル塩酸塩14.15g、ピリジン5.3gおよびベンゼン
300mlからなる混液を、発生する水を除きながら
10時間加熱還流した。冷却後反応液を希塩酸、次
いで水で洗浄し、乾燥後ベンゼンを留去すると微
黄色半固体の4−オキソ−4−(3−ブロムフエ
ニル)−2−(ジエトキシカルボニルメチル)アミ
ノ−2−ブテン酸エチルエステルが得られた。
得られた生成物にメタノール150mlを加えて溶
かし、それに炭酸ナトリウム3.54gを加え、7時
間加熱還流した。反応後メタノールを留去し、残
渣に酢酸エチル300mlおよび水30mlを加え撹拌し
た。水層を除き酢酸エチル層を水で洗浄し乾燥後
酢酸エチルを留去すると褐色の粗結晶18.4gが得
られた。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイー(展開溶媒:ベンゼン)で精製しメタノ
ールから再結晶するとm.p.81〜100℃、無色結晶
の3−(3−ブロムフエニル)ピロール−2・5
−ジカルボン酸ジメチルエステル14.7gを得た。
実施例 7 3−(3−ニトロベンゾイル)ピルビン酸エチ
ルエステル26.5g、アミノマロン酸ジエチルエス
テル塩酸塩13.25g、ピリジン4.8gおよびベンゼ
ン300mlからなる混液を、発生する水を除きなが
ら4時間加熱還流した。冷却後、反応液を希塩
酸、次いで水で洗浄し、乾燥後ベンゼンを留去す
ると微黄色半固体の4−オキソ−4−(3−ニト
ロフエニル)−2−(ジエトキシカルボニルメチ
ル)アミノ−2−ブテン酸エチルエステルが得ら
れた。
得られた生成物にメタノール300mlを加えて溶
かし、それに炭酸ナトリウム2.02gを加え、7時
間加熱還流した。反応後メタノールを留去し、残
渣に酢酸エチル300mlおよび水30mlを加え撹拌し
た。水層を除き酢酸エチル層を水で洗浄し乾燥後
酢酸エチルを留去すると褐色の粗結晶12gが得ら
れた。粗生成物をメタノールから再結晶すると
m.p.180〜189℃、無色結晶の3−(3−ニトロフ
エニル)ピロール−2・5−ジカルボン酸ジメチ
ルエステル9.6gが得られた。
実施例 8 3−(2−ニトロベンゾイル)ピルビン酸エチ
ルエステル34g、アミノマロン酸ジエチルエステ
ル塩酸塩40.7g、ピリジン20.2gおよびベンゼン
600mlからなる混液を6時間加熱還流した。冷却
後、反応液を希塩酸、次いで水で洗浄し、乾燥後
ベンゼンを留去すると微黄色半固体の4−オキソ
−4−(2−ニトロフエニル)−2−(ジエトキシ
カルボニルメチル)アミノ−2−ブテン酸エチル
エステルが得られた。
得られた生成物にメタノール600mlを加えて溶
かし、それに炭酸ナトリウム6.8gを加え5時間
加熱還流した。反応後メタノールを留去し、残渣
に酢酸エチル600mlおよび水60mlを加え撹拌し
た。水層を除き酢酸エチル層を水で洗浄し乾燥後
酢酸エチルを留去すると褐色の粗結晶31.9gが得
られる。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイー(展開溶媒:ベンゼン)で精製しメタノ
ールから再結晶するとm.p.141〜149℃、無色結
晶の3−(2−ニトロフエニル)ピロール−2・
5−ジカルボン酸ジメチルエステル25.5mgが得ら
れた。
実施例 9 3−(3−メトキシベンゾイル)ピルビン酸エ
チルエステル25g、アミノマロン酸ジエチルエス
テル塩酸塩42.3g、ピリジン31.6gおよびベンゼ
ン500mlからなる混液を、発生する水を除きなが
ら4時間加熱還流した。冷却後反応液を希塩酸、
次いで水で洗浄し、乾燥後ベンゼンを留去すると
微黄色半固体の4−オキソ−4−(3−メトキシ
アミノ)−2−(ジエトキシカルボニルメチル)ア
ミノ−2−ブテン酸エチルエステルが得られた。
得られた生成物にメタノール500mlを加えて溶
かし、それに炭酸ナトリウム5.3gを加え16時間
加熱還流した。反応後メタノールを留去し、残渣
に酢酸エチル500mlおよび水50mlを加え撹拌し
た。水層を除き酢酸エチル層を水で洗浄し、乾燥
後酢酸エチルを留去すると褐色の粗結晶22gが得
られる。
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフイ
ー(展開溶媒:ベンゼン)で精製しメタノールか
ら再結晶するとm.p.99〜101℃、無色結晶の3−
(3−メトキシフエニル)ピロール−2・5−ジ
カルボン酸ジメチルエステル17.8gが得られた。
実施例 10 3−(2・4−ジクロルベンゾイル)ピルビン
酸エチルエステル20.4g、アミノマロン酸ジエチ
ルエステル塩酸塩30g、ピリジン11.2gおよびベ
ンゼン500mlからなる混液を、発生する水を除き
ながら8時間加熱還流した。冷却後反応液を希塩
酸、次いで水で洗浄し、乾燥後ベンゼンを留去す
ると微黄色半固体の4−オキソ−4−(2・4−
ジクロルフエニル)−2−(ジエトキシカルボニル
メチル)アミノ−2−ブテン酸エチルエステルが
得られた。得られた生成物にメタノール500mlを
加えて溶かし、それに炭酸ナトリウム3.8gを加
え10時間加熱還流した。反応後メタノールを留去
し、残渣に酢酸エチル500mlおよび水50mlを加え
撹拌した。水層を除き酢酸エチル層を水で洗浄
し、乾燥後酢酸エチルを留去すると褐色半固体物
18.8gが得られた。
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフイ
ー(展開溶媒:ベンゼン)で精製しメタノールか
ら再結晶するとm.p.160℃無色結晶の3−(2・
4−ジクロルフエニル)ピロール−2・5−ジカ
ルボン酸ジメチルエステル15.2gが得られた。
実施例 11 3−(2−クロル−3−ニトロベンゾイル)ピ
ルビン酸エチルエステル20g、アミノマロン酸ジ
エチルエステル塩酸塩28.25g、ピリジン10.55g
およびベンゼン300mlからなる混液を、発生する
水を除きながら5時間加熱還流した。冷却後反応
液を希塩酸、次いで水で洗浄し、乾燥後ベンゼン
を留去すると微黄色半固体の4−オキソ−4−
(2−クロル−3−ニトロフエニル)−2−(ジエ
トキシカルボニルメチル)アミノ−2−ブテン酸
エチルエステルが得られた。
得られた生成物にメタノール300mlを加えて溶
かし、それに炭酸ナトリウム3.54gを加え、10時
間加熱還流した。反応後メタノールを留去し、残
渣に酢酸エチル300mlおよび水30mlを加え撹拌し
た。水層を除き、酢酸エチル層を水で洗浄し、乾
燥後酢酸エチルを留去すると褐色の粗結晶16.4g
が得られた。
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフイ
ー(展開溶媒:ヘキサン−アセトン8−2)で精
製しメタノールから再結晶するとm.p.186〜
187、無色結晶の3−(2−クロル−3−ニトロフ
エニル)ピロール−2・5−ジカルボン酸ジメチ
ルエステル13.1gが得られた。
実施例 12 3−(2・3・6−トリクロルベンゾイル)ピ
ルビン酸エチルエステル9.7g、アミノマロン酸
ジエチルエステル塩酸塩12.7g、ピリジン4.74g
およびベンゼン300mlからなる混液を、発生する
水を除きながら8時間加熱還流した。冷却後反応
液を希塩酸、次いで水で洗浄し乾燥後ベンゼンを
留去すると微黄色半固体の4−オキソ−4−
(2・3・6−トリクルフエニル)−2−(ジエト
キシカルボニルメチル)アミノ−2−ブテン酸エ
チルエステルが得られた。
得られた生成物にメタノール300mlを加えて溶
かし、それに炭酸ナトリウム1.6gを加え8時間
加熱還流した。反応後メタノールを留去し、残渣
に酢酸エチル300mlおよび水30mlを加え撹拌し
た。水層を除き酢酸エチル層を水で洗浄し、乾燥
後酢酸エチルを留去すると褐色の粗結晶5gが得
られた。粗生成物をメタノールから再結晶すると
m.p.166〜168℃、無色針状の3−(2・3・6−
トリクロルフエニル)ピロール−2・5−ジカル
ボン酸ジメチルエステル3.9gが得られた。
実施例 13 3−(3−クロルベンゾイル)ピルビン酸エチ
ルエステル6.0g、グリシンエチルエステル塩酸
塩6.6g、ピリジン7.5gおよびベンゼン50mlから
なる混液を8時間加熱還流した。冷却後反応液を
希塩酸、次いで水で洗浄し乾燥後ベンゼンを留去
すると微黄色半固体の4−オキソ−4−(3−ク
ロルフエニル)−2−(エトキシカルボニルメチ
ル)アミノ−2−ブテン酸エチルエステル7gが
得られた。
得られた4−オキソ−4−(3−クロルフエニ
ル)−2−(エトキシカルボニルメチル)アミノ−
2−ブテン酸エチルエステルにメタノール50mlを
加えて溶かし、それに炭酸ナトリウム1.25gを加
え、3時間加熱還流した。反応後、メタノールを
留去し、残渣に酢酸エチル100mlおよび水10mlを
加え撹拌した。水層を除き、酢酸エチル層を水で
洗浄し、乾燥後酢酸エチルを留去すると褐色半固
体の粗生成物5.1gが得られた。粗生成物をベン
ゼンから再結晶するとm.p.112〜114℃、無色結
晶の3−(3−クロルフエニル)ピロール−2・
5−ジカルボン酸ジメチルエステル4.9gが得ら
れた。
実施例 14 3−(2・3−ジクロルベンゾイル)ピルビン
酸エチルエステル14.5g、グリシンエチルエステ
ル塩酸塩14.5g、ピリジン8.5gおよびベンゼン
400mlからなる混液を20時間加熱還流した。冷却
後反応液を希塩酸、次いで水で洗浄し乾燥後ベン
ゼンを留去すると4−オキソ−4−(2・3−ジ
クロルフエニル)−2−(エトキシカルボニルメチ
ル)アミノ−2−ブテン酸エチルエステルが得ら
れた。次いでこれにメタノール300mlを加えて溶
かし、炭酸ナトリウム2.5gを加え4時間加熱還
流した。反応後メタノールを留去し、残渣に酢酸
エチル200mlおよび水20mlを加え撹拌した。水層
を除き酢酸エチル層を水で洗浄し、乾燥後酢酸エ
チルを留去すると粗結晶8.4gが得られた。粗生
成物をメタノールから再結晶するとm.p.143〜
145℃、無色結晶の3−(2・3−ジクルフエニ
ル)ピロール−2・5−ジカルボン酸ジメチルエ
ステル8gが得れた。
実施例 15 3−(2−クロルベンゾイル)ピルビン酸エチ
ルエステル2.5gグリシンエチルエステル塩酸塩
2.75g、炭酸ナトリウム1.6gメタノール50mlか
らなる混液を7時間加熱還流した。反応後メタノ
ールを留去し、残渣に酢酸エチル100mlおよび水
10mlを加え撹拌した。水層を除き、酢酸エチル層
を水で洗浄し、乾燥後酢酸エチルを留去すると褐
色の粗結晶1.2gが得られた。粗結晶をメタノー
ルから再結晶するとm.p.130〜132℃、無色結晶
の3−(2−クロルフエニル)ピロール−2・5
−ジカルボン酸ジメチルエステル1.1gが得られ
た。
実施例 16 3−(2・3・6−トリクロルベンゾイル)ピ
ルビン酸エチルエステル9.7g、グリシンエチル
エステル塩酸塩16.8g、ピリジン9.6gおよびベ
ンゼン300mlからなる混液を、発生する水を除去
しながら8時間加熱還流した。
冷却後、反応液を希塩酸、次いで水で洗浄し、
乾燥後ベンゼンを留去すると微黄色半固体の4−
オキソ−4−(2・3・6−トリクロルフエニ
ル)−2−(エトキシカルボニルメチル)アミノ−
2−ブテン酸エチルエステルが得られた。次い
で、これにメタノール300mlを加えて溶かし、更
に炭酸ナトリウム1.6gを加え8時間加熱還流し
た。反応後メタノールを留去し、残渣に酢酸エチ
ル300mlおよび水30mlを加え撹拌した。水層を除
き酢酸エチル層を水で洗浄し、乾燥後酢酸エチル
を留去すると褐色の粗結晶6.8gが得られた。粗
生成物をメタノールから再結晶するとm.p.166〜
168℃、無色針状の3−(2・3・6−トリクロル
フエニル)ピロール2・5−ジカルボン酸ジメチ
ルエステル6.5gが得られた。
実施例 17 3−(2−メチルベンゾイル)ピルビン酸エチ
ルエステル19g、グリシンエチルエステル塩酸塩
22.7g、ピリジン12.9gおよびベンゼン200mlか
らなる混液を、発生する水を除去しながら20時間
加熱還流した。冷却後、反応液を希塩酸、次いで
水で洗浄し、乾燥後ベンゼンを留去すると暗赤色
固体の4−オキソ−4−(2−メチルフエニル)−
2−(エトキシカルボニルメチル)アミノ−2−
ブテン酸エチルエステルが得られた。次いで、こ
れにメタノール300mlを加えて溶かし、更に炭酸
ナトリウム4.3gを加え、4時間加熱還流した。
反応後メタノールを留去し残渣に酢酸エチル300
mlおよび水30mlを加えて撹拌した。水層を除き、
酢酸エチル層を水で洗浄し、乾燥後酢酸エチルを
留去すると褐色の粗結晶18.9が得られた。粗生成
物をメタノールから再結晶するとm.p.137〜138
℃、無色針状の3−(2−メチルフエニル)ピロ
ール−2・5−ジカルボン酸ジメチルエステル
18.0gが得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた3−(3−クロル
フエニル)ピロール−2・5−ジカルボン酸ジメ
チルエステルの紫外線吸収スペクトル(実線)を
示す。なお破線は5−(3−クロルフエニル)ピ
ロール−2・3−ジカルボン酸メチルエステルの
紫外線吸収スペクトルを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Xはハロゲン、ニトロ、アルキル、ハロ
    ゲン化アルキル及びアルコキシ基からなる群から
    選ばれた異種又は同種の置換基を、nは1、2又
    は3を、Rはアルキル基を示す。)で表わされる
    ベンゾイルピルビン酸アルキルエステル類と一般
    (式中、R′はアルキル基を、R″は水素又はアルコ
    キシカルボニル基を示す。)で表わされるα−ア
    ミノ酸アルキルエステルの塩とを、弱塩基の存在
    下有機溶媒中で反応させることを特徴とする一般
    (式中、X、n、R、R′及びR″は前記と同一。)
    で表わされる4−オキソ−4−フエニル−2−置
    換アミノ−2−ブテン酸アルキルエステルの製造
    方法。 2 弱塩基がピリジン又は炭酸ナトリウムである
    特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 3 有機溶媒がベンゼンである特許請求の範囲第
    1項又は2項記載の製造方法。
JP6551178A 1978-05-31 1978-05-31 Preparation of 4-oxo-4-phenyl-2-substituted-amino-2-butenoic acid alkyl esters Granted JPS54157539A (en)

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