JPS61261164A - 全油圧式パワ−ステアリング装置 - Google Patents

全油圧式パワ−ステアリング装置

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JPS61261164A
JPS61261164A JP10106585A JP10106585A JPS61261164A JP S61261164 A JPS61261164 A JP S61261164A JP 10106585 A JP10106585 A JP 10106585A JP 10106585 A JP10106585 A JP 10106585A JP S61261164 A JPS61261164 A JP S61261164A
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control
cylinder
handle
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、フォークリフトトラック等の車両に用いられ
、ステアリングギヤや機械的リンクがない全油圧式パワ
ーステアリング装置に関する。
(従来の技術) 従来の全油圧式パワーステアリング装置としては1例え
ば、第10図の示すような装置が知られている。(「日
産技報陥、19」昭和58年12月1日産自動車株式会
社発行;170−171ページ参照) この従来装置100は、ハンドル101により操作され
るステアリングユニy ) 102 (パルプ機構)と
、操舵輪103を操向させるステアリングシリンダ10
4と、前記ステアリングユニット102とステアリング
シリンダ104とを連結させる油圧ライン105,10
8と、を備えたものであった。
尚、図中107で示すものはステアリングポンプ、10
8は作動油タンク、109は車体、110は操舵チェー
ン、111は固定輪、112はハンドルスポークである
従って、ハンドル101を操舵方向に回転させることに
より、ステアリングポンプ107より送られてくる圧力
油のうちハンドル回転角度に比例した油量がステアリン
グユニ、)102からステアリングシリンダ104へ図
中の矢印に従って送られ、シリンダチューブ142が送
油量に応じて動き、操舵輪103をハンドル101の回
転角度に応じた角度だけ回転させる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の全油圧式パワーステア
リング装置にあっては、ステアリングユニットlO2と
ステアリングシリンダ104とを油圧ライン105,1
06によってのみ連結させ、ステアリングギヤや機械的
リンクがないものであったために、ステアリングユニッ
ト102内の油のリーク等により、ステアリングシリン
ダ104へ送られる油量とハンドル101の回転角度に
ずれが生じ、これによって、ハンドルスポーク112と
操舵輪103の方向相対位置が変化する可能性があった
特に、操舵輪103が直進中立位置であるのにもかかわ
らず、ハンドル101が中立位置からずれている場合に
は、オペレータとしてはハンドル101の位置をたより
にカーブさせようとしても、実際には直進走行してしま
うというようなことがあった。
このような問題点を解決することを目的として、本出願
人は、特願昭60−045777号(昭和60年3月8
日出願)を先行技術として提案した。
この先行技術は、ハンドルによる転舵時、ハンドル回転
角度に対してステアリングシリンダのストロークに誤差
がある場合には、コントロールユニットにおいて、実際
のシリンダストロークと目標のシリンダストロークとの
差が演算され、この差が所定値を超えたら、その差がな
くなるように作動油流出手段のアクチュエータに対して
制御信号が出力されることで1作動油流出によりハンド
ルが空転し、ハンドル位置補正を自動的に行なわせるこ
とができるという内容のものであった。
しかしながら、この先行技術においては、油圧ラインか
らの油漏れや、ステアリングシリンダのピストンシール
部からの油漏れや、制御手段の7クチユ工−タ駆動回路
系でのシ菖−ト等により常にアクチュエータが作動油流
出側に切り換わったままである場合等の故障時において
も、ハンドル回転角度に対してシリンダストロークに差
を生じ、作動油流出手段のアクチュエータに対し制御信
号が出力されてしまう。
このように、作動油流出手段による作動油流出でハンド
ル位置の補正が行なわれるべきではない故障時に、作動
油流出手段が作動してしまうと、ハンドルを大きく回転
させている割にシリンダストロークが伸びず、正常時に
おける転舵角度が得られなくなり、ハンドル操作に異和
感を生じるという不具合があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上述のような問題点を解決することを目的と
してなされたもので、この目的達成のために本発明では
、以下に述べるような解決手段とした。
本発明の解決手段を、第1図に示すクレーム概念図によ
り説明すると、ハンドル1により操作されるステアリン
グユニット2と、操舵輪を操向させるステアリングシリ
ンダ3と、前記ステアリングユニット2とステアリング
シリンダ3とを連結させる油圧ライン4,5と、を備え
た全油圧式パワーステアリング装置において、前記油圧
ライン4.5にアクチュエータ6を有する作動油流出手
段7を設け、ハンドル回転角信号(θ)とシリンダスト
ローク信号(S)を入力し、ハンドル1の位置補正を行
なわせる制御信号(C)をアクチュエータ6に出力する
と共に、前記両入力信号(θ)、(s)の対応関係が故
障状態を示す関係の時に制御信号(C)に代えて制御停
止信号(d)をアクチュエータ6に出力する制御手段8
を設けた。
(作 用) 従って、本発明の全油圧式パワーステアリング装置では
、上述のような解決手段としたことで、ハンドル回転角
信号とシリンダストローク信号ノ対応関係が故障状態を
示す関係の時には、制御停止信号により作動油流出手段
の作動を停止させ、通常の全油圧式パワーステアリング
装置と同様な状態でステアリング操作ができる。
そして、正常状態での転舵時に、ハンドル回転角度に対
してステアリングシリンダのストロークに誤差がある場
合には、コントロールユニットにおいて、実際のシリン
ダストロークと目標のシリンダストロークとの差が演算
され、この差が所定値を超えたら、その差がなくなるよ
うに作動油流出手段に対して制御信号が出力されること
で、作動油流出によりハンドルが空転し、ハンドル位置
補正を自動的に行なうことができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
尚、実施例を述べるにあたって、三輪フォークリフトト
ラックの全油圧式パワーステアリング装置を例にとる。
まず、第2図〜第6図に示す実施例についてその構成を
説明する。
10はハンドルであって、このハンドル10には操作性
をよくするためにハンドルスポーク11が設けられてい
る。
12はステアリングユニットであって、前記ハンドル1
0により直接操作されるもので、このステアリングユニ
ッ)12はバルブ機構であり、後述するステアリングポ
ンプ13から送られてくる圧力油のうちハンドル回転角
度に比例した油量をステアリングシリンダ14へ送る機
能をもつ。
14はステアリングシリンダであって、車体15に固定
されたシリンダロッド16,16と、可動部材であるシ
リンダチューブ17と、該シリンダチューブ17内を往
復移動するピストン18と、を備えている。
19は操舵輪であって、前記シリンダチューブ17とは
操舵チェーン20.20により連結され、シリンダチュ
ーブ17の移動によって操向される。        
                 121.22  
は油圧ラインであって、前記ステアリングユニット12
とステアリングシリンダ14とを連結させるもので、こ
の油圧ライン21゜22は、操舵時に一方のラインがス
テアリングポンプ13からの加圧作動油を給送する給送
ラインとなり、他方のラインが作動油タンク23へ油を
戻す返送ラインとなる。
尚、ステアリングシリンダ14へは、シリンダロッド1
6の中空部を通して加圧油を送り、また油を戻すのも中
空部を通して行なわれる。
24.25はドレーン油ラインであって、前記油圧ライ
ン21.22に連結させたもので、このドレーン油ライ
ン24.25の途中には電磁切換弁26.27が設けら
れ、この電磁切換弁26゜27によって、一方が開放時
に油圧ライン21゜22の一方の作動油を作動油タンク
23へ流出させてハンドル位置の補正がなされる。
尚、このドレーン油ライン24.25と、電磁切換弁2
6.27とによって実施例の作動油流出手段が構成され
る。
前記電磁切換弁26.27は、第3図に示すように、一
方向弁部33.34とドレーン部35゜36との切り換
えを行なうソレノイド(アクチュエータ)31.32及
びスプリング37 、38と、前記ドレーン油ライン2
4.25の途中に設けられたオリフィス39.40(残
圧機構)とをそれぞれ備えたものである。
尚、前記電磁切換弁26の具体例を第4図により説明す
ると、構成的には、ソレノイド31、スプリング37、
可動スプール41、チェックスリーブ42、オリフィス
39、一方向弁ポート43、バルブ枠44、ポート枠4
5、入力ポート46、出力ポート47、ガイド48を備
えている。
そして、前記入力ポート46には油圧ライン21側のド
レーン油ライン24が接続され、出力ポート47には作
動油タンク23側のドレーン油ライン24が接続される
従って、ソレノイド31の非励磁時には、スプリング3
7により付勢力を受けた可動スプール41の先端で一方
向弁ボート43が閉鎖され、出力ポート47からオリフ
ィス39を介して入力ポート46への流通のみを許す、
いわゆる一方向弁を介在させた状態となり(一方向弁部
33側への切換IJ)、また、ソレノイド31の励磁時
には、スプリング37に抗して可動スプール41が引き
上げられることで、入力ポート46と出力ポート47間
はオリフィス39を介して連通させた状態となる(ドレ
ーン部35側への切換状態)。
28はコントロールユニットであって、ハンドル回転角
度センサ29からのハンドル回転角信号(θ)とシリン
ダ位置センサ30からのシリンダストローク信号(S)
とを入力し、これらの入力信号(θ)、(S)に基づい
て演算処理がなされ、前記電磁開閉弁26.27のソレ
ノイド31.32に対し制御信号(a)、(b)を出力
すると共に、前記両入力信号(θ)、(S)に基づくハ
ンドル回転速度vhとシリンダストローク速度Vsとの
関係が故障状態を示す時には、制御信号(a)、(b)
に代えて制御停止信号(d)を出力する。
また、コントロールユニット28からは、制御停止信号
(d)が出力されている時に警告ランプ6Oへ点灯信号
(e)を出力し、さらに、シリンダストローク速度Vs
に基づいて、角度表示信号(f)を転舵角表示手段61
へ出力゛する尚、前記ハンドル回転角度センサ29の具
体例を第5図及び第6図により説明すると、構成的には
、ステアリングシャフト50にウオーム51が固定され
、このウオーム51に噛み合うウオームホイール53が
ポテンションメータ構造のハンドル回転角度センサ29
の軸54に固定されたもので、ハンドル回転角度センサ
29はステアリングコラム55に取り付けられている。
従って、操舵時にステアリングシャフト50が回転され
ると、ウオーム51とウオームホイール53によって減
速された回転が軸54に入力され、この軸54の回転度
合をハンドル回転角度センサ29で電気的信号に変換さ
せることで、/\ンドル回転角度が測定される。
また、前記コントロールユニット28は、第3゛図で示
すように、A−D変換回路281.A−D変換回路28
2、RAM (ランダム、アクセス。
メモリ)283、ROM (リード、オンリー、メモリ
)284、クロック回路285、CPU (セントラル
、プロセシング、ユニット)286、制御信号発生回路
287、制御停止信号発生回路288、点灯信号発生回
路289、角度表示信号発生回路290によって構成さ
れている。
前記A−D変換回路281は、電気的信号として入力さ
れるハンドル回転角信号(θ)をCPU286にて演算
処理できるデジタル信号に変換させる回路である。
前記A−D変換回路282は、可変抵抗を用いたシリン
ダ位置センサ30からのシリンダストローク信号(S)
(電流値によるアナログ信号)を、CPU286にて演
算処理できるデジタル信号に変換させる回路である。
前記RAM283は、書き込み読み出しのできるメモリ
で、デジタル信号によるハンドル回転角信号(θ)及び
シリンダストローク信号(S)を演算処理時間がくるま
で一時的に記憶させておく回路である。
前記ROM284は、読み出し専用のメモリで、このR
OM284には、演算式や比較判断の基礎となる情報が
予め記憶されている。
このROM284には、ハンドル回転速度vhの基準値
ヱ]や、ハンドル回転速度vhに対応するシリンダスト
ローク速度Vsの正常限界値ヱ」や、ハンドル位置補正
の制御目標値となるハンドル回転角度θとシリンダスト
ロークXとの関係や、目標シリンダストロークxnと実
際シリンダストロークxmとの許容誤差δn等がテーブ
ル等の形で記憶されている。
尚、制御目標値は、第7図のグラフAに示すように、ハ
ンドル回転角度θに対するシリンダストロークXの比を
、制御理想値(グラフBに示す)における両者θ、Xの
比より小さく設定させている。
前記クロック回路285は、CPU286での演算処理
時間を設定する回路である。
前記CPU286は、中央処理装置と呼ばれるもので、
RAM283及びROM284に書き込まれている信号
を読み出し、所定の手順に従って演算処理を行ない、各
信号発生回路287.288.289.290にその結
果信号を出力する回路である。
前記制御信号発生回路287は、CPU286からの結
果信号に基づき、ソレノイド31 、32に対して制御
信号(a)、(b)を出力する回路で、この制御信号(
a)、(b)はソレノイドを作動させる0N−OFFの
電気信号であり、ソレノイド31.32の一方にON信
号が出力されたら、電磁切換弁26.27の一方がドレ
ーン部側に切り換わり、信号出力時間だけ作動油はドレ
ーンされる。
前記制御停止信号発生回路288は、CPU286から
の結果信号に基づき、ソレノイド31゜32に対して制
御停止信号(d)を出力する回路で、この制御停止信号
(d)は、ソレノイド31.32がONであればOFF
にし、OFFであればそのままOFF状態を維持させる
信号である。
前記点灯信号発生回路289は、CPU286からの結
果信号(制御停止信号発生回路288への結果信号と同
じ信号)に基づき、警告ランプ60に対して点灯信号(
e)を出力する回路である。
前記角度表示信号発生回路290は、CPU286から
の結果信号に基づき、転舵角表示手段61に対して角度
表示信号(f)を出力する回路である。
次に、実施例の作用を説明する。
まず、第8図に示すコントロールユニット28のCPU
286での動作の流れを示すフロー゛チャート図により
制御点検作動について述べる。
ステップ150では、ハンドル回転角度センサ29から
のハンドル回転角度信号(θ)と、シリンダ位置センサ
30からのシリンダストローク信号(5)とを読み込む
尚、この信号読み込みは、RAM283区−特記   
)憶させて、RAM283からCPU286へ読み出す
ステップ151では、ステップ150で読み込んだ信号
(θ)、(S)に基づきハンドル回転速度vh及びシリ
ンダストローク速度Vsを演算する。
尚、この演算は時間tによる微分にて行なう。
ステップ152では、ステップ151で演算したシリン
ダストローク速度Vsによって転舵によるシリンダスト
ローク量Sを演算する。
尚、この演算は時間tによる積分にて行なう。
S=f  Vs ステップ153では、ステップ152で演算したシリン
ダストローク量Sに応じた結果信号を角度表示信号発生
回路290に対して出力する。
この、結果信号により転舵角の表示がなされ、オペレー
タはハンドル操作の目安とすることができる。
ステップ154では、前記ステップ151で演算したハ
ンドル回転速度vhの絶対値1vh 1が基準値し以上
かどうかが判断される。
そして、基準値ヱ]以下であれば、ステップ150に戻
り、基準値11以上であれば次のステップ155または
ステップ156に進む。
つまり、故障時を速度比により判断しようとする実施例
においては、ハンドル回転速度vhがあまりにも小さい
場合は、判断基準として使うには判断ミスとなる可能性
が高いし、また、センサの誤作動や故障による場合が多
く含まれることによる。
ステップ155では、ハンドル回転速度vhに対するシ
リンダストローク速度Vsの正常限界値ヱ」がROM2
84からテーブルルックアップされる。
尚、正常限界値ヱ」とは、油漏れ等の故障がなく正常に
作動している時のハンドル回転速度vhに対するシリン
ダストローク速度Vsを測定し、路面状況に操舵抵抗等
の誤差要因を加味し、誤差範囲を確かめた上で設定した
値をいう。
ステップ157では、実際のシリンダストローク速度V
sの絶対値IVs lと、前記ステップ155からの正
常限界値nとを比較し、1Vsl≧兄」という関係にあ
れば正常であると判断して、第9図にすフローチャート
図に従ってハンドル位置補正の制御がなされ、1Vsl
<Vsという関係にあれば故障であると判断してステッ
プ158に進む。
尚、ステップ156及びステップ159においても、ス
テップ155及びステップ157と同様な動作が行なわ
れる。
ステップ158では、前記ステップ157またはステッ
プ159において故障であると判断された時にソレノイ
ド31.32がONかどうかを判断し、ソレノイド31
.32がOFFであれば、その状態を維持したままハン
ドル位置補正の制御作動が行なわれずステップ150に
戻り、ソレノイド31.32がONであれば、制御停止
信号発生回路288ヘンレノイド31.32をOFFに
する結果信号が出力される(ステップ160 、161
)と共に、点灯信号発生回路289へ警告ランプ60を
点灯させる結果信号が出力される。
このように、ハンドル回転速度vhとシリンダストロー
ク速度Vsとの対応関係が故障状態を示す関係の時には
、制御停止信号(d)により作動油流出手段の作動が停
止され1作動油流出によりステアリング操作に異和感を
生じるような事態(例えば、ハンドル10をいくら回転
させても操舵輪19の動きが小さい場合等)が回避され
、正常時に比べていくらか操舵輪の動作が遅れたり、ハ
ンドル10を多く回さなければならなかったりするが、
しばらくの間は操舵可能な状態を保つことができる。
さらに、この故障時においては、警告ランプ60が点灯
するために、装置の機械系のいずれか、または、制御系
に故障が生じていることを知ることができ、点検や部品
交換時期の目安となる。
尚、従来は安全性確保のため、定期的な点検時に部品交
換を行なっていたもので、正常に作動する部品であって
も寿命がくるまで使用されることなく交換されていた。
次に、m9図に示すコントロールユニー/ ト28 ノ
CPU286での動作の流れを示すフローチャート図に
よりハンドル位置補正の制御作動について述べる。
ステップ200では、ハンドル10を一方に回転させる
ことによる実際のハンドル回転角度θnを示すハンドル
回転角度信号(θ)をRAM283から読み出す。
ステップ201では、前記ステップ200により読み出
されたハンドル回転角度Onに基づいて、ROM284
に記憶させである目標値Aから、目標のシリンダストロ
ークxnをテーブルルックアップする。
例えば、第7図において、ハンドル位置補正θnが01
であれば、目標のシリンダストロークxnはxl とな
る。
ステップ202では、実際のハンドル回転角度θnでの
実際のシリンダストロークxnを示すシリンダストロー
ク信号(S)をRAM283から読み出す。
例えば、第7図において、実際のシリンダストロークx
nをx2とする。
ステップ203では、実際のシリンダストロークxnを
時間tの関数f (t)とし、この関数の傾き、つまり
、時間tで微分した値が正であるか、負であるかによっ
て、操舵方向が右か左かを判別する。
尚、この操舵方向判別は、ハンドル回転角度θnや目標
のシリンダストロークxnを用いて判別してもよい。
また、このステップ203で、時間tで微分した値がゼ
ロであれば操舵がなされていないことになり、ステップ
204に進んで、CPO286から結果信号は出力され
ない。
ここで、右操舵の場合について述べると、右操舵の場合
には、ステップ203からステップ205へと進み、こ
のステップ205では、実際のシリンダストロークxm
と目標のシリンダストロークxnとのストローク差δが
演算される。
例えば、第7図中に示すように、xmがx2でありxn
がxlであればストローク差δは、δI =X2−XI
の演算により求められる。
次のステップ206では、前記ステップ205で求めた
ストローク差δが、予め設定しである所定のストローク
誤差δnより大きいか、小さいかが判別される。
そして、δ≦δnという関係であれば、位置補正制御を
要しないものとしてステップ204に進み、また、δ〉
δnという関係であれば、位置補正制御を要するものと
してステップ207に進み、このステップ207では、
CPO286からソレノイド32を作動させる結果信号
を出力させる。
つまり、右操舵の時は、第2図とは逆に、ステアリング
ユニット12から油圧ライン22を経由してステアリン
グシリンダ14に作動油が送られることになるが、ソレ
ノイド32を作動させることで電磁切換弁27がドレー
ン部36側に切り換えられ、この油圧ライン22に設け
たドレーン油パイプ25及び電磁開閉弁27を介して、
作動油を作動油タンク23に逃がし、シリンダストロー
クを変動させないまま、ハンドル10を操舵方向に空転
させてハンドル10の位置補正がなされるものである。
例えば、第7図において61〉δnであれば、矢印E方
向にハンドル回転角度θだけが進むことになる。
また、左操舵の場合にも、右操舵と同様に、ステップ2
08及びステップ209を経過して、ステップ204あ
るいはステップ210のいずれかに進み、ハンドルlO
の位置補正が行なわれる。
以上の制御動作が、所定時間毎に繰り返えし行なわれて
、遅れ方向にハンドルlOの位置補正がなされる。
この作動油流出によるハンドルlOの位置補正時にドレ
ーンされる作動油は、オリフィス39゜40の一方を経
過して行なわれることになるので、流出流量はオリフィ
ス39.40によっテ制限され、ステアリングシリンダ
14内の圧力を急    1激に低下させることがない
つまり、油圧ライン21.22の一方から供給されてい
る加圧油の一部をドレーン側へ分流させるのと同じ状態
でドレーンが行なわれることになり、ステアリングシリ
ンダ14内への圧力伝達も遮断されず、操舵輪19から
自己復帰力がステアリングシリンダ14へ作用しても、
ステアリングシリンダ14の位置をそのまま保持させる
ことができる。
このように、ステアリングシリンダ14の位置が保持さ
れることで、操舵輪19が位置補正時に操舵方向とは逆
方向の直進方向へ回動することが回避され、これによっ
て操舵違和感を解消できるし、操舵時における車両挙動
の安定性も増す。
また、このハンドル10の位置補正時において、操舵輪
19から過大な自己復帰力が加わってステアリングシリ
ンダ14が幾分移動した場合は、ドレーンがなされない
側の油圧ライン及びシリンダ室は移動した分だけ容積が
拡大し、負圧により気泡等が生じてしまい、圧力伝達が
できない状態になろうとする。
しかし、電磁切換弁26.27の一方向弁部33.34
により、作動油タンク23側から油圧ライン21.22
側へはドレーン油ライン24を経過して作動油を流通さ
せることができるようになっていることにより、圧力差
でドレーンがなされていない側の油圧ラインへ作動油が
供給され。
前述の気泡等は生じない。
さらに、実施例では、制御目標値Aにおけるハンドル回
転角度θとシリンダストロークXとの比(X/θ)を、
制御理想値Bにおける比より小さく設定していることで
、大半の場合にストローク差δが所定の誤差δnより大
きくなり、作動油流出によるハンドル10の位置補正を
頻繁に行なわせることができると共に、位置制御が遅れ
方向でなされることで、操舵フィーリングとしても、違
和感がなく好ましいものとなる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範曲における設計変更等があって
も本発明に含まれる。
例えば、作動油流出手段として実施例では2つの電磁切
換弁を用いた例を示したが、特願昭60−045777
号に記載されているような、他の作動油流出手段を用い
てもよい。
また、制御手段としては、車載のコンピュータを用いた
例を示したが、通常の電気回路もしくは電気回路とコン
ピュータとを組合せて用いてもよい。
また、シリンダストローク信号の代りに、シリンダスト
ローク相当信号として操舵輪の転舵角信号を用いてもよ
い。
また、ステアリングシリンダとしては、直線的に動作す
るシリンダを示したが、回転動作や曲線動作を行なうも
のであってもよい。
また、実施例では、ハンドル回転速度とシリンダストロ
ーク速度により故障時を判断するようにしたが、ハンド
ル回転角度とシリンダストロークの一方を基準として故
障時を判断するようにしてもよい。
また、故障時の警告手段としては、警告ランプ以外に、
警告音を発するようにしたり、ブレーキを作動させるよ
うにしてもよい。
また、入力信号のチェック回路を設けて、入力信号が異
常である場合は、アクチュエータを非作動にする機能を
付加してもよい。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明の全油圧式パワーステ
アリング装置にあっては、故障時に制御手段からの制御
停止信号によって作動油流出手段の制御作動を停止させ
る構成としたため、故障が原因であるにもかかわらず、
作動油流出によるハンドル位置の補正制御がなされるこ
とにより生じる操舵異和感を回避できるという効果が得
られる。
また、正常時においては、制御手段からの制御信号によ
って制御作動する作動油流出手段を設けた構成としたた
め、ステアリングシリンダの位置に対するハンドル位置
を作動油流出により補正することができるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の全油圧式パワーステアリング装置を示
すクレーム概念図、第2図は実施例装置を搭載した三輪
フォークリフトトラックを示す平面図、第3図は実施例
装置のブロック線図、第4図は実施例装置の電磁切換弁
の具体例を示す断面図、第5図及び第6図は実施例装置
のハンドル回転角度センサの具体例を示す断面図及び一
部切欠側面図、第7図は実施例装置のコントロールユニ
ットに予め記憶させた制御目標値を示すグラフ、第8図
及び第9図は実施例装置のコントロールユニットのCP
Uでの動作の流れを示すフローチャート図、第10図は
従来の全油圧式パワーステアリング装置を搭載した三輪
フォークリフトトラックを示す平面図である。 1・・・ハンドル 2・・・ステアリングユニット 3・・・ステアリングシリンダ 4.5・・・油圧ライン 6・・・アクチュエータ 7・・・作動油流出手段 8・・・制御手段 (0)・・・ハンドル回転角度信号 (S)・・・シリンダストローク信号 (c)・・・制御信号 (d)・・・制御停止信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)ハンドルにより操作されるステアリングユニットと
    、操舵輪を操向させるステアリングシリンダと、前記ス
    テアリングユニットとステアリングシリンダとを連結さ
    せる油圧ラインと、を備えた全油圧式パワーステアリン
    グ装置において、前記油圧ラインにアクチュエータを有
    する作動油流出手段を設け、ハンドル回転角信号とシリ
    ンダストローク信号を入力し、ハンドルの位置補正を行
    なわせる制御信号をアクチュエータに出力すると共に、
    前記両入力信号の対応関係が故障状態を示す関係の時に
    制御信号に代えて制御停止信号をアクチュエータに出力
    する制御手段を設けたことを特徴とする全油圧式パワー
    ステアリング装置。
JP10106585A 1985-02-27 1985-05-13 全油圧式パワ−ステアリング装置 Granted JPS61261164A (ja)

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