JPS6125833Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は麻雀遊技における、牌を自動的に撹拌
する牌撹拌装置において、縦に落下する牌の向き
を修正しつつ搬送装置へ送り出す牌送り出し装置
に関するものである。

従来、牌の送り出しには様々な機構の装置が提
供されているが、その主な例を挙げると、筒体の
中を落下させ、筒体の形状によつて牌の向きを修
正して送り出す装置、パーツフイーダーを利用し
て方向修正を行いながら送り出す装置等がある。

しかし、これらの装置は確実性に欠け、方向修
正に時間がかかる等、未解決の問題を含んでい
る。

そこで本考案は、通過口を通して落下する牌を
磁石によつて方向修正を行ない、二叉レバーを利
用して迅速に正確に送り出す工程を撹拌装置と連
動する機構としたもので、これを図面について詳
細に説明する。

第１図は本考案の斜視図で、１は牌送り台で、
上方の固定円盤２０の落下口２１から縦に落下し
てくる牌が通過する際に牌の向きを修正するため
の磁石５を設けた牌通過口３が設けられてあり、
この側部に上面と面一で、中央部に摺動穴４を設
けた腕枠２が取付けられている。

６は牌受台で、牌送り台１の下部に設置されて
あり、前部に段９、傾斜面１０が形成され、傾斜
面１０の両側には側壁６が設けてあり、上部にマ
イクロスイツチが設けられている。

又、牌受台６の側部に枠７が設けてあり、先端
部が牌送り台１の上面と面一となるよう形成され
た腕枠７′が取付けられてあり、先端部に摺動穴
８が形成されている。

更に、枠７の側方に一定間隔をおいて軸１４が
設置され、この軸１４に二叉レバー１１が取付け
られてあり、この二叉レバー１１の片方の腕の先
端部にピン１３が、中間部にピン１２が取付けら
れてあり、ピン１３は牌送り台１の腕枠２の摺動
穴４に、ピン１２は牌受台６の腕枠７′の摺動穴
８に嵌挿されている。

二叉レバー１１は廻動可能であるが、他方の腕
はピン１９′を介してコイルバネ１９によつて引
張されている。又、二叉レバー１１の上部に、二
叉レバーとは別体に補助レバー１１′が軸１４に
ヒンジバネ１５を介してピン１９′に当接し、先
端部は、別途設けた二叉レバーを往復動させるた
めのチエン１８に取付けられた作動板１６のピン
１７によつて係止されるよう取付けられている。

本考案は以上の構造であるが、実際に牌が落下
し、送り出される際の装置の作動について説明す
る。

第２図は本考案の平面図、第３図は第２図にお
けるＸ−X′断面図で、先に落下した牌イは正方
向の状態で牌受台６上にあり、次に落下した牌ロ
は牌イの上に縦状に積み重なる。

このように２個の牌の積み重ねが、完了すると
マイクロスイツチＳが感知し、別途設けた駆動装
置が働き、チエン１８が第４図に示した如く、矢
印ａの方向へ所定巾移動する。

このチエン１８の移動によつて作動板１６も移
動するため、ピン１７によつて補助レバー１１′
は矢印(c)の方向の如く所定角度廻動するが、ピン
１９′によつて二叉レバー１１も廻動する。

従つて二叉レバー１１のピン１３によつて牌送
り台１は第５図に示したように前方へ押出され、
牌受台６も同様に押出されるが、ピン１２は軸１
４とピン１３の中間に設けられてあるため、牌受
台６は牌送り台１の1/2の速度で押出され、1/2の
距離しか移動しない。従つて牌イは牌受台６の段
９と牌送り台１の牌通過口３が合致した時点で段
９上に縦に落下するが、牌ロは落下口２１の中に
あるので移動しない。落下した牌は第６図に示し
たように段９の奥行が牌の厚さの1/2以下である
ため前方（図面においては左方）へ傾いた状態で
傾斜面１０を滑落し、搬送装置に載置される。牌
が段９から傾斜面１０を滑落し搬送装置に載置さ
れると同時にチエン１８の廻動は停止した後への
位置にもどり作動板１６も元の位置に復帰する。
又、補助レバー１１′はヒンジバネ１５によつて
元の位置に復帰し、やや遅れて二叉レバー１１も
コイルバネ１９によつて元の位置に復帰し、牌送
り台１、牌受台６もそれぞれ元の位置に復帰す
る。

このように復帰した時点で、牌ロが牌受台６上
に縦に落下し、次の牌がその上に落下し、２個の
牌の積み重ねが完了した時点で、前述の如く、マ
イクロスイツチが仂いて駆動装置が始動し、前述
のような一連の作動がくりかえされる。

尚、牌が傾斜面を滑落する際は、滑落面の両側
に壁が設けてあるので、牌は正確に搬送装置に整
列される。

以上のべた如く本考案は、撹拌装置から縦に落
下する牌の向きを修正し、二叉レバーを利用する
ことによつて生じる牌送り台、牌受台の移動巾の
差で牌を正確に且円滑に搬送装置へ送り出すこと
ができる騒音の少ない装置で、先述の撹拌装置に
連動する画期的な牌送り出し装置である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の斜視図、第２図は本考案の平
面図、第３図は第２図におけるＸ−X′断面図、
第４図は二叉レバーが廻動した状態の平面図、第
５図は第４図におけるＹ−Ｙ断面図、第６図は牌
の落下状態を示した図である。 １は牌送り台、２は腕枠、３は牌通過口、４は
摺動穴、５は磁石、６は牌受台、６′は側壁、７
は枠、７′は腕枠、８は摺動穴、９は段、１０は
傾斜面、１１は二又レバー、１１′は補助レバ
ー、１２，１３はピン、１４は軸、１５はヒンジ
バネ、１６は作動板、１７はピン、１８はチエ
ン、１９はコイルバネ、１９′はピン、２０は固
定円盤、２１は落下口を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦に落下する牌が通過する牌通過口を設けた牌
   送り台の側部に、牌送り台の上面と面一で、中央
   部に摺動穴を設けた腕枠を取付け、この牌送り台
   の下方に牌送り台と別体の牌受台を配置し、この
   牌受台の上部にマイクロスイツチを取付け、側部
   にＬ形状の枠を取付け、この共端に牌送り台の腕
   枠と面一となる腕枠を取付け、この側方に所定間
   隔を置いて、軸を支点に上部補助レバーを設置
   し、下方に二叉レバーを、廻動可能に設置し、こ
   の二叉レバーの片方の腕の先端部と中間部にピン
   を設け、先端部に設けたピンを、前記牌送り台の
   腕の摺動穴に、中間部に設けたピンを牌受台の腕
   の摺動穴に嵌挿し、二叉レバーを往復動させた
   際、二個のピンの廻動半径の相違による牌送り台
   と牌受台の移動巾の差を利用し、落下する牌を搬
   送装置へ送り出す機構としたことを特徴とする全
   自動麻雀卓に於ける牌送り出し装置。