JPS61253062A - 含水医用材料の減菌 - Google Patents

含水医用材料の減菌

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JPS61253062A
JPS61253062A JP60094617A JP9461785A JPS61253062A JP S61253062 A JPS61253062 A JP S61253062A JP 60094617 A JP60094617 A JP 60094617A JP 9461785 A JP9461785 A JP 9461785A JP S61253062 A JPS61253062 A JP S61253062A
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JP
Japan
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sterilization
radiation
pva
water content
medical material
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JP60094617A
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English (en)
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丞烋 玄
義人 筏
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BIO MATERIARU YUNIBAASU KK
Original Assignee
BIO MATERIARU YUNIBAASU KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [工業上の利用分野] 本発明は、高強度、高含水率ポリビニルアルコール(P
VA)含水ゲルを、真空中、水中、あるいは窒素、アル
ゴンなどの不活性気体の雰囲気で放射線を照射すること
により、滅菌するとともに含水ゲル中のPVA分子鎮間
を架橋させることにより、力学的性質および耐熱性をさ
らに向上させる方法に間する。
[従来の技術] 含水ケルは、筋肉や肝臓などの生体軟8[と類似してい
るため、生体に刻する刺激が小さいのて、医用材料とし
て興味ある材料である。
しかし、含水ゲルを医用材料として生体に適用す志場′
合゛、生体適合性や安全・性の他に最も重要牟問題とし
て無菌性がある。これはいうまでもなく、微生物で汚染
された医用材料や医療用具を使用するならば、発熱や感
染症などを引きおこすためである、。従って、含水ゲル
も医用3材見として用いる゛場合、必ず滅菌されなけれ
ばならない。
医用高分子材料の滅菌方法としては、以下の3つの方法
が実際に行なわれている。
1)高圧蒸気滅菌;この滅菌法は115でて30分間以
上の蒸気に耐えろ材わ[に用いられる。
2)カス滅菌法:この滅菌法では、エチレンオキシド・
ホ″2−ア)1デヒl’: 台る0はプロピレンオキシ
ドなどのガスが−いQるが、主にエチレンオキシドが用
いられている。
3)放射線滅菌法;この滅菌法は、コバルト60などの
放射線物質から発生するガンマ線、または加速による電
子線を照射することにより材↑゛1を滅菌する方法であ
る。
4  以上の滅菌方法は、それぞれの特長がある。高圧
蒸気滅菌法は、滅菌は安全であるが、高分子材料の1場
合には材質の熱変型や変質が起こりうるのに対して、ガ
ス滅菌法の場合は材質の変化は殆ん・  とないが、材
料による吸着が生じ残留ガスの問題・、がある。一方、
放射線滅菌法では材質によっては物性の変化を招くこと
と照射設備に多額の費用を要するなどの欠点はあるが、
カス滅菌法に比へ透過力がはるかに強く材料に均一に効
果が及ぶとともに、材料を密封した状態て滅菌てきるな
eの利゛  点がある。従って、今後ますます医用高分
子材料・ の滅菌には、放射線滅菌法が用いられる。
前述したように、含水ゲルは生体刺激が少ないので医用
材料として注目されだしてから約10年□   が経過
したが、臨床応用されているものは殆どなく、唯一、知
られているのは、ソフトコンタクトレンズに応用されて
いるヒドロキシエチルメタアクリレートとN−ビニルピ
ロリドンである。これらの材料は、含水率が低くてかつ
耐熱性に優れているため、滅菌方法としては高圧蒸気滅
菌法が用いられている。
一方、高強度、高含水率PVAゲルの滅菌法に間しては
、これまで全く報告がみあたらない。特開昭58−12
1915′7には、抗血栓性医用材料としてのF’VA
含水ゲルの製造において、成型後のPVA含水ゲルの滅
菌については言及されておらず、原料であるPVA水溶
液の高圧水蒸気滅菌処理後に、製造を無菌室にで行うこ
とが教示されているのみである。    □ 勿論、医用材料も医薬品と内桟、無菌室での製造が基本
となるが、医薬品のように無人の完全自動化による製造
と異なり、製造工程が複雑な場合が多いため、完全無菌
環瑣下その製造は、はなはだ困難である。従って、滅菌
後の無菌的包装作業工程が不要となる大きな利点がある
[発明が解決しようとす/S曲m点コ 一般に含水ゲルは含水率と機械的強度とは比例せず、高
含水率にすると機械的強度は犠牲にせざる得ない。従来
、PVA含水ゲルの製造のための手段の一つとしてPV
A水溶液の放射線照射が試みる(特開昭5O−5564
7)や、水膨潤PVA膜の放射線による架橋(Rad 
i a t、Pbys、Cbem、1977、Vol、
9.PP、633)については知られている。しかし、
本発明の如く、高強度、高含水率であるPVAゲルの放
射線照射に関する報告はみあたらず、従って、製造後に
高含水率を保持したまま放射線を照射することによって
機械的強度の向上については全く知られていなかった。
本発明では、PVA含水ゲルの機械的強度の向上ととも
に医用材料として臨床応用するための滅菌法を開発しよ
うとするものである。
[問題点を解決するための手段および作用コ本発明者ら
は、PVA含水ゲルの滅菌と機械的強度の向上を目的と
して、種種検討した結果、放射線照射の雰囲気を空気中
で行なうと材料は大きく劣化するが、真空中、水中ある
いは窒素やアルゴンなどの不活性気体雰囲気下で材料の
放射線滅菌に必要な線量(化学総説No、21.197
8、゛医用材料の化学”P、197、日本化学会編学G
− 生出版センター)である2〜3MRa(l放射線照射を
行うと、材料の滅菌とともに機械的強度が増大すること
を見い出した。本発明はこの知見に基ずいてなされたも
のである。
放射線照射しようとするPVA含水ゲルの形状は、繊維
状、チューブ状、フィルム状、シート状、ブロック状、
ロット状の任意の形状でよく、また、包装状態もポリエ
チレン包装あるいはポリエチレン−アルミラミネート包
装などの任意の包装形態でもよい。
また、放射線照射の雰囲気は空気中に存在するような多
量の酸素を除去する程度でよく、特別な高真空による酸
素の除去は必要ない。更に、水中に存在する程度の酸素
の除去も必要がない。従って、PVA含水ゲルの雰囲気
を窒素やアル5ゴンて簡単に置換するか、あるいは水中
やアスピレータ−による脱気程度の真空中の雰囲気下で
充分である。
放射線の種類は、コバルト60からのγ線、あるいは加
速による電子線を用いることも可能である。
[発明の効果] 本発明のPVA含水ゲルの放射線照射は、材料の滅菌が
可能になるのみてなく、機械的性質も向上するという画
期的な方法であるため含水ゲルの医用材料としての臨床
応用における未開拓分野を′拓くことになる。例えば、
高強度、高含水率F)VAから製造した人工血管、カテ
ーテル、コンタクトレンズ、癒着防止材、活性炭含有人
工肝複助材、人工気管、人工軟骨、徐放性医薬製剤、酵
素固定化材、細胞固定化材、限外3濾過材、その他含水
ゲルとしての医用材料として利用される。
[実施例および比較例コ PVA(ユニチカ製、ケン化度99.5モル%、平均重
合度1700)を用い20W/W%水溶)夜を調製した
。このPvA水溶液を任意の容器に入れ一20℃のフリ
ーザにて約10時間凍結させた後、5℃の冷蔵庫中にて
約10時間結晶化を行うことにより高強度、高含水率P
VAゲルを作製した。このようにして作製した直径5m
m、長さ10cmのロッド状のPVA含水ゲルをポリエ
チレン−アルミラミネート袋中にて窒素置換した後ヒー
トシールを行った。この試料をコバルト60からのγ線
を1.2.3.5および8MRad照射した。比較のた
め窒素置換せずにヒートシールを行った試料についても
同線量照射した。窒素および空気中雰囲気での放射線照
射による機械的性質の変化を第1図と第2図に示す。第
1図は引張り破断強度の照射線量の影響であり、第2図
は破断伸度の変化を示している。未照射試料の引張り強
度は約30Kg/cm2であるが、空気中で照射すると
、照射線量とともに強度が大きく低下し3M Ra d
の線量では強度が全く無かった。また、伸度も線量の増
大とともに低下し3MRadでは0であった。これに対
して、窒素雰囲気中で照射した場合、3MRadまでの
照射ては強度が増大し、3MRadでは約1.5倍強度
が大きくなっている。それ以上の線量ては強度の低下が
認められるが、8MRadの照射ても未照射の値に比べ
て殆んど差はなかった。また、伸度の場合も3MRad
での線量ては未照射に比べて高い値を示している。これ
らの機械的性質の向上は、空気中での照射はP、VA分
子鎖の切断が優先的に生じるが、窒素雰囲気中では切断
よりも分子間の架橋が優先的に起ったためである。事実
、窒素雰囲気中にて放射線照射した試料を100℃の水
中にて約5時間浸漬、させても溶解はしなかった。尚、
アルゴンガス雰囲気中、真空中および水中にてpH削し
た場合は、窒素雰囲気中の結果と殆んど同してあった。
また、電子線照射による結果も、γ線の結果と同様であ
った。
特許出願人 株式会社バイオマテリアル・ユニバース ケ1〉ショウキュウ 代表取締役 玄 丞掠 −I〇 − 第  1  図 線量(Mrad) 第  2  図 B員(Mrad) 手続補正書(方式) %式% 1、事件の表示  昭和60年特許願第94617号2
、発明の名称  含水医用材料の滅菌3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 大阪市天王寺区玉造元町2番11号名称  株式
会社 バイオマテリアル1ユニバースケ1〉 ショウキ
ュウ 昭和60年7月30日 6、補正の対象
【図面の簡単な説明】
7、補正の内容 別紙のとおり 4、図面の簡単な説明 第1図はPVA含水ゲ)しの空気および窒素雰囲気下士
の放射線照射による引張り破断強度の変化を示している
。また第2図は第1図と同じ試料の放射線照射による破
断伸度の変化を示している。 尚、いずれの図においても黒丸印は窒素中および白丸印
は空気中照射である。 [以下余白]

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)ポリビニルアルコール含水ゲルに放射線を照射する
    ことにより、その含水率は一定のままで機械的強度を向
    上させると同時に滅菌化も行う含水医用材料の製造法 2)放射線照射を真空中、水中、あるいは窒素、アルゴ
    ンなどの不活性気体雰囲気中て行うことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の方法 3)ポリビニルアルコール含水ゲルの含水率が40%〜
    97%の範囲で引張り強度が10Kg/cm^2以上で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法 4)放射線がコバルト60などの放射性物質から発生す
    るガンマ線、または加速による電子線を用いることを特
    徴とする特許請求範囲第1項記載の方法
JP60094617A 1985-05-01 1985-05-01 含水医用材料の減菌 Pending JPS61253062A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1988003414A1 (en) * 1986-11-05 1988-05-19 Sumitomo Bakelite Company, Limited gamma-RAY STERILIZATION PROCESS FOR POLYVINYL ALCOHOL GEL

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1988003414A1 (en) * 1986-11-05 1988-05-19 Sumitomo Bakelite Company, Limited gamma-RAY STERILIZATION PROCESS FOR POLYVINYL ALCOHOL GEL
JPS63115561A (ja) * 1986-11-05 1988-05-20 住友ベークライト株式会社 ポリビニルアルコ−ルゲルのγ線滅菌法

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