JPS6125223B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、印刷回路板電気コネクタ・ソケツト
に関するものである。

本発明の一実施例は、いわゆる「二重インライ
ン」型のモジユラ回路要素構成体のコネクタ接触
片を受けかつ別個のソケツト接触要素の縁と高圧
接触をかいしてコネクタ接触片を保持するソケツ
トからなり、このような要素構成体の取りはずし
はソケツトの可動要素の動作をかいして容易にさ
れ、可動要素の動きによつてコネクタ接触片を横
に滑らせて接点との接触からはずす。

電気的コネクタの分野においては、特に印刷回
路板に関するものにおいては、集積回路「チツ
プ」のような要素を含む回路要素構成体が着脱自
在にそう入されるソケツトを有することがしばし
ば必要とされる。このような回路要素構成体は、
ベースに固定された「能動」素子からしばしばな
り、このベースにまたがつて導体回路が１または
それ以上の素子から互いに平行でかつ構成体のベ
ースの底から下方に直角に向けられたコネクタ接
触片まで延びている。このような回路要素構成体
は、コネクタ接触片をばね装荷ソケツト接点間の
位置に押し込むことによつて他の回路要素に相互
に接続される。代表例として、本発明に係る電圧
および電流は小さいので、有効な電気的相互接続
が達成されることを保証するために、コネクタ接
触片の外部のばね状ソケツト接点によつて生じる
圧力が非常に高くなることが要求されかつ通常必
要になる。回路要素構成体はもろく、また、構成
体のベースから下方に延びるコネクタ接触片も比
較的にもろいので、特にソケツト接触要素の強い
保持力に抗してソケツトから構成体を取りはずそ
うとするとき、構成体およびコネクタ接触片は曲
げ、破壊、その他の損傷を受けやすい。これらの
問題を解決するために、種々の機構がソケツト装
置用に提案されてきたが、しかし、これらの機構
は構造および機械的に複雑であり、したがつて製
作費がかさみ、さもなければより大きな利点が得
られるであろう回路板表面を占有する。

したがつて、本発明の目的は、二重インライン
要素構成体用の有効なソケツト手段を得ることに
ある。

本発明の他の目的は、このような回路要素構成
体の取りはずしが容易に行われるようなソケツト
手段を得ることにある。

本発明のさらに別の目的は、回路要素構成体の
底から突出するコネクタ接触片または回路要素構
成体を損傷させずに取はずしが行われるソケツト
手段をつくることにある。

本発明のさらに別の目的は、構成および動作が
機械的に簡単でかつ比較的安価な構造のソケツト
手段を得ることにある。

本発明のさらに別の目的は、有効な回路板表面
の大きな利用を許す形体のソケツト手段を得るこ
とにある。

本発明の実施例においては、二重インライン構
成体のコネクタ接触片用印刷回路板ソケツトから
できている。このソケツトは、接点、接触片支持
面、あるいは接触片のそう入方向に直角に横に移
動できる接触片案内を有し、このような移動によ
つて、接点によつて描かれる溝にはまる接触片お
よび関連した支持面は両接点および支持面ととも
にそれぞれの同時接触から離され、これによつて
構成体がソケツトから容易に取りはずされるよう
になる。まず第１図において、いわゆる「二重イ
ンライン」要素構成体用の印刷回路板ソケツト１
の断面図が示されている。図示するように、ソケ
ツト１はソケツト・コネクタ接触部材４を定置さ
せる側壁２からできている。接触部材４は、関連
した印刷回路板８の穴６を通つて下方に延び、ハ
ンタ付けまたはその他の適当な手段によつて印刷
回路板８の導通路９に相互に接続される。有効な
電気的接触を得るために、減少した面積でかつ高
単位面積圧力を保証するように、接触部材４は関
連した回路要素構成体３のコネクタ接触片５の表
面に鋭い接点７を当接する。このような良好な接
触を保持することは、接触部材４による圧力に応
答してコネクタ接触片５が内側に変形することを
防止する支持面１０によつて強化される。しかし
ながら、第１図から明らかなように、このような
構成は、回路要素構成体の要素部分とソケツトと
の間の良好な電気的接続には重要ではあるが、強
い作業力が実際問題として必要であるので、回路
要素構成体をソケツトからはずすことを困難にす
る傾向がある。事実、回路要素構成体３をソケツ
ト１から上方にまつすぐ引き上げることが不可能
になり、これにより、回路要素構成体３のもろい
コネクタ接触片５および要素構成体自体に対して
破損、曲げ、またはその他の損傷を生ずる傾向が
ある。

第２図は、回路要素「構成体」２６のコネクタ
接触片２４を、接触縁２３を有するソケツト接触
クリツプ２２に電気的に相互に接続する本発明の
実施例を示す。対応する支持面２５とともにクリ
ツプ２２は、コネクタ接触片２４がそう入される
溝を形成する。支持面２５は第２図では平らな台
地として図示されているが、支持面２５はドー
ム、半円筒、線状突起等の種々の形体をとること
ができる。接触クリツプ２２は後端部１４を有
し、後端部１４は印刷回路板１８の穴１６を通つ
て延び、印刷回路板１８の導通路（図示せず）を
相互に接続する。前述した要素は、第１図に示す
要素に対応する。しかしながら、第２図に示す実
施例は、滑動自在カバ３２の形体をしたソケツト
部材を定置するクリツプ２２の１またはそれ以上
の列に固定されるソケツト主本体３０を有してい
る。ソケツト主本体３０は後述する目的のために
一体に形成された工具口３１を備えている。第２
図に示すように、クリツプ２２が構成体２６のコ
ネクタ接触片２４に対応するように、クリツプ２
２が直線状にソケツト主本体３０の各縁にそつて
配列されるので、カバ３２は穴３４の対応する直
線配列を備えている。穴３４を通してコネクタ接
触片２４は、クリツプ２２の支持縁２３および支
持面２５とに整合並置状態で溝内にそう入されて
もよい。しかし、ここで使われるように、「線状
配列」という用語は第２図に示すような直線状の
配列に限るものではないことに注意されたい。例
えば、ソケツト接点配列が後述する目的のために
円形状でかつカバがソケツト接点配列に関して円
形に動くことができることも本発明の意図してい
るところである。さらに、穴３４が第２図におい
てはカバ材料によつて完全に包囲されているよう
に図示されているが、四面全部をそのようにする
必要がないことは明らかであろう。したがつて、
例えば、穴はカバ３２の縁の外側にあいていても
よく、コネクタ接触片２４がそう入された後でコ
ネクタ接触片２４の外側露出を保護する必要があ
る場合には、カバ３２はソケツト主本体３０の側
の頂部において境界フランジ（図示せず）によつ
て包囲されてもよい。このような構成は、ソケツ
ト接触クリツプ２２に隣接してカバ３２の領域内
に穴を設けることもできる。

後述する目的のために、一体にされた工具突起
３３を有するカバ３２は、ソケツト主本体３０の
外壁の内側と一体になつた掛金部３６とおよびカ
バ３２と一体になつた掛金添部材３８との間で、
相互共同係合をかいしてスナツプ連結手段によつ
て滑動自在に相互に連結されてもよい。掛金添部
材３８が関連する掛金部３６よりも長いので、カ
バ３２はクリツプ２２と並列にコネクタ接触片２
４のそう入方向とほぼ垂直な方向にソケツト主本
体３０の頂部にそつて滑らせることによつて自由
に動くことができる。

偏倚手段は、本実施例においては、カバ３２と
一体の片持ちばね４０の形体をしていて、ソケツ
ト主本体３０と一体の隔壁４２と共同して、穴３
４が所望の対応する接触クリツプ２２に並列にな
るような位置にカバ３２を常態で押し付ける働き
をする。

第３図および第４図は、後述するように、カバ
３２および関連した回路要素構成体２６が正しく
定置されたときに不注意に動かされないようにす
るための構造をそれぞれ示す平面図とおよび断面
図である。図示するように、掛金部４４は、接続
部５２の一端から隔壁４２までのうちの最も離れ
た端に凹陥舌部５０を有する片持ちばね４８に形
成された刻み目４６に対して対応する定位置に一
端近くで下方に面したカバ３２と一体に形成され
てもよい。これらの図示からわかるように、カバ
３２は、掛金部４４を刻み目４６からはずし、片
持ちばね４８の舌部５０を下方に押し下げること
によつて、右側に自由に滑ることができる。

前述したことから明らかなように、本発明の要
素を、安価で、容易に成形でき、弾性があり、電
気的に絶縁性があり、意図した用途に適するその
他の性質を有するプラスチツクのような材料から
つくることが有利である。しかし、その他の材料
も、金属、絶縁体、ばね等のような適当な効果を
与えるように結合されてもよい。

第５図は本発明の前述した実施例がいかに用い
られるかという例を示す。第５図は、第２，３，
４図において述べた形式の多数のソケツトを備え
た印刷回路板を示す。第１図と関連して述べたよ
うに、支持面２５によつて支持されるコネクタ接
触片２４上の各クリツプ２２の縁の鋭い係合効果
は、コネクタ接触片２４を傷付けずに回路要素構
成体２６を取りはずすことを不可能ではないにし
ても困難にする。しかし、本発明によれば、ねじ
回し１００が工具口３１にそう入され、片持ちば
ね４８の舌部５０に当接され、カバの掛金部４４
を片持ちばね４８の刻み目４６から離れるように
片持ちばね４８を下方に押し付け、次いでねじ回
し１００が工具当接部３３を押し付けるように回
動されることによつて、コネクタ接触片２４のそ
う入方向と垂直な方向にカバ３２を水平に滑らせ
ることができる。これによつて、各コネクタ接触
片２４は関連した接点の係合縁を通過して滑らさ
れる。各コネクタ接触片２４が関連した係合から
自由になるまで、すべてのコネクタ接触片が同時
に動かされる。回路要素構成体２６は、任意のコ
ネクタ接触片２４に不都合な作用を与えずにソケ
ツトから自由かつ容易に取りはずされる。このよ
うな取はずしの後に、隔壁４２に作用する関連し
た偏倚手段（例えば、片持ちばね４０）によつ
て、カバをその最初の位置に戻し、対応する掛金
部４４および刻み目４６の組合せによつてさらに
横移動を防止され、同じまたは別の回路構成体を
受ける準備ができる。

前述したことから明らかなように、ソケツト・
カバの両側に配置されたコネクタの平行な直線配
列が図示されてきたが、他の実施例もまた本発明
の意図の範囲内にある。したがつて、カバと所定
のソケツトの主本体との間の相対移動の方向とお
よび回路構成体の構造にもとづいて、直線または
円弧の１またはそれ以上のコネクタ配列が、本発
明にもとづいてつくられたソケツトの構成部品中
に様々な位置で定置されることができる。

第６Ａおよび６Ｂ図は本発明の別の実施例を示
す。図示するように、ソケツト１０１は丸く、外
側がねじれ移動のできる円筒形スリーブ１０２の
形体をしたソケツト部材からできている。スリー
ブ１０２はその内周に接触受け部１０６を有し、
かつ、主本体１０４を密接に包囲する。スリーブ
１０２が主本体１０４と一体に停止しないように
させるつる巻きばねのような公知の手段によつて
主本体１０４に固定される前述した形式の接触ク
リツプ（図示せず）に対して穴１０６が平行にさ
れるように、スリーブ１０２が主本体１０４に関
して定位置に向かつて偏倚されてもよい。第６Ｂ
図から明らかなように、回路要素構成体１１０が
電気的接続を行う穴１０６に定置されたコネクタ
接触片１１２を有している。その後、構成体を取
りはずす必要があるとき、スリーブ１０２がねじ
れ移動されて、前述した実施例において行われる
相対移動の方式で、コネクタ接触片との係合から
はずれるように滑らせ、要素構成体を容易に取り
はずす。このような実施例は、係留機構またはそ
の他の装置を使用しないで、「Ｇ」荷重またはそ
の他の慣性効果のような因子を克服する特別な利
点を与える。

前述したことは目下の最適実施例ではあるが、
本発明はコネクタ接触片案内を有する部材が固定
クリツプおよび支持面に関して相対的に移動でき
る前述の実施例よりも広いことを理解すべきであ
る。したがつて、要素の相互関係が第７図に簡単
な形体で示されている。ここでは、コネクタ接触
片２４が接触クリツプ２２とおよびそれに関連し
た支持面２５との共同接触状態に示される。第８
図は前述した実施例におけるこれらの要素の相対
移動を示す。すなわち、可動カバ３２の移動によ
つて、コネクタ接触片２４がクリツプ２２および
支持面２５の両者によつて共同接触から離れるよ
うにさせるのに必要な距離よりも大きい距離だけ
コネクタ接触片２４が横方向に動かされる。この
とき、コネクタ接触片２４は、そう入方向と反対
の方向、すなわち、可動カバ３２およびコネクタ
接触片２４の移動経路に垂直な方向に容易に動か
される。

しかしながら、第９図に示すように、匹敵する
解放効果は、クリツプ２２がコネクタ接触片２４
を受けない程度の距離だけコネクタ接触片２４お
よび支持面２５に関してクリツプ２２を動かすこ
とによつて達成され、これによつて前述したよう
に容易に取りはずせるようにコネクタ接触片を解
放する。

同様に、第１０図に示すように、コネクタ接触
片２４およびクリツプ２２が固定状態に保持さ
れ、支持面２５がそれらに関して横方向に動かさ
れてもよい。このことは、コネクタ接触片２４が
クリツプ２２の固有のばね偏倚に抗して保持され
る圧力を解放する効果を有するので、コネクタ接
触片２４はクリツプから離れる方向にわずかに変
形し、これによつてこのコネクタ接触片をクリツ
プとの接触から容易に取りはずすことができるよ
うにする。

【図面の簡単な説明】

第１図は二重インライン要素構成体と関連する
ように意図された印刷回路板ソケツトの断面図。
第２図は本発明の実施例の斜視図。第３図は第２
図に示す本発明の実施例の一部の平面図。第４図
は第３図に示す本発明の一部の側面図。第５図は
第２図に示す本発明の実施例の別の斜視図。第６
Ａ図および第６Ｂ図は本発明の別の実施例を示
す。第７図は本発明の別の実施例を示す。第８図
は本発明の別の実施例を示す。第９図は本発明の
別の実施例を示す。第１０図は本発明の別の実施
例を示す。 １：印刷回路板ソケツト、２：側壁、３：回路
要素構成体、４：接触部材、５：コネクタ接触
片、６：穴、７：接点、８：印刷回路板、９：導
通路、１０：支持面、２２：ソケツト接触クリツ
プ、２４：コネクタ接触片、２６：回路要素構成
体、３０：ソケツト主本体、３２：カバ、３３：
工具突起。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 回路要素構成体２６からほぼ平行に間隔をあ
   けて直線状に延びる複数箇のコネクタ接触片２４
   との電気的相互結合を行うソケツトであつて、電
   気的絶縁材料からなりかつ少なくとも１つの直列
   の間隔をあけた接触要素２２を有していて所定の
   そう入方向から該接触要素２２に係合するように
   そう入される前記コネクタ接触片２４を受ける主
   本体３０と、前記コネクタ接触片２４を前記接触
   要素２２と接触するように案内する複数箇の案内
   穴３４を有しかつ前記コネクタ接触片２４を前記
   接触要素２２から離れさせるように前記そう入方
   向にほぼ垂直な移動経路にそつて滑動自在に前記
   主本体３０に連結される可動部材３２と、前記主
   本体３０に一体に成形された片持ちばね４８と前
   記可動部材３２に一体に成形された掛金部４４と
   を有する鎖錠部材とからなり、前記掛金部４４が
   前記片持ちばね４８に係合したときに、前記可動
   部材３２が前記移動経路にそう移動を阻止され、
   また工具１００によつて前記片持ちばね４８の自
   由端を押し下げることによつて前記掛金部４４と
   前記片持ちばね４８との係合がはずれたときに、
   前記可動部材３２が前記移動経路にそつて移動す
   ることを特徴とした印刷回路板電気コネクタ・ソ
   ケツト。