JPS61252148A - 耐食性にすぐれた塗装鋼板 - Google Patents

耐食性にすぐれた塗装鋼板

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JPS61252148A
JPS61252148A JP9444885A JP9444885A JPS61252148A JP S61252148 A JPS61252148 A JP S61252148A JP 9444885 A JP9444885 A JP 9444885A JP 9444885 A JP9444885 A JP 9444885A JP S61252148 A JPS61252148 A JP S61252148A
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JP
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corrosion resistance
powder
corrosion
paint
coating
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JP9444885A
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樋口 征順
麻川 健一
俊則 水口
藤永 実
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はNaCZ−、CaC42等の水溶液が存在する
苛酷な腐食環境に曝される場合の耐食性にすぐれた廖接
可能な塗装防錆鋼板に関し、特に自動車用鋼板に使用さ
れる場合の外面錆、孔食に対してすぐれた性能を有する
塗装防錆鋼板に関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来から自動車用鋼板には防錆被覆層が施されていない
、いわゆる冷延鋼板が使われて来た。この冷延鋼板は、
自動車会社で自動車の各種部材に加工され、組立てられ
た後、燐酸塩処理を施し、次いで塗装される。即ち自動
車に使用されている冷延鋼板は、塗膜によって腐食から
保護されている。しかし近年になって自動車の耐久性向
上、特に腐食に基因する耐久性向上の要求が高くなり、
従来の塗装のみではこの要求に必ずしも対処出来なくな
った。例えば、冬期、道路の凍結を防止するため塩を散
布するカナダにおいては、1985年の自動車の車体腐
食に関するがイドラインとして″10年間孔あきなし”
及び″5年間錆発生なし″を目標にしている。このガイ
ドラインは“カナダコード1として知られ、このため車
体防錆に対する目標として各種対策が採られつつある。
現在、冷延鋼板の耐食性、塗装後の耐食性を向上し、か
つ加工性を損なわずに量産可能なものとして、電気亜鉛
メッキ鋼板が広く使われている。
しかし、亜鉛メッキ鋼板は、亜鉛が地鉄よりアノ−ディ
ック(Arxodic)であるため、一般的な腐食環境
では良好な耐食性を示すが、前述の様に塩類(NaCZ
 = CaCZz等)を散布する苛酷な腐食環境では亜
鉛の腐食速度が大きく、短時間で亜鉛の犠牲防食作用が
失なわれ長期間の防食効果が得られない。
耐食性の向上はメッキ量を増す事が最も簡単な方法であ
る。しかし、メッキ量の増加は電気メッキでは著るしい
生産性の低下とコスト上昇なもたらし、経済的に望1し
くないばかりでなく、加工性、溶接性等の面でも次の様
な問題がある。
即ち、メッキ鋼板を自動車部品に加工する際、特に絞り
加工において、メッキ層が剥離したり、又その一部が削
り取られて(所謂パウダリング)プレス金型に堆積し、
成品に疵を生じる現象がある。この様なパウダリングを
起すと、金型の手入れで生産性が著るしく落ちるばかり
でなく、成品の性能にも悪影響がある所から、メッキ量
を少なくする必要がある。一方加工された各種部材の組
立ては、殆んど抵抗溶接(スポット溶接)が使われ、溶
接性の良悪が重視されている。溶接性には、メッキ量が
大きく影響し、メッキ量がある程度以上に増えると、洛
接部の強度不足、外観不良等の欠陥を生じ易くなり、更
には溶接電極寿命の著るしい低下が生じる。従って、加
工性、溶接性の見地からすると、出来るだけ低メッキ鳳
である事が望ましい。更に、自動車用亜鉛メッキ鋼板は
最終的には塗装されるが、塗膜を浸透した腐食性水溶液
に亜鉛が腐食され易いために、血膜面“ふくれ″(所謂
ブリスター)を発生し、塗膜が素地から浮き上り剥離す
るという欠点がおる。又、自動車が走行中、飛石等によ
シ塗膜欠陥が生じると、その部分から塗膜下の腐食が広
が9、塗膜剥離を生じ易い。
かかる亜鉛メッキ鋼板の欠点の解消を目的に、亜鉛よシ
も電位が貴(eathodic ) 、かつ地鉄よりは
卑(Anodlc)で、地鉄に対して陽極防食効果があ
シ、塩類による腐食速度が小さく、更に、塗装性能(特
に塗装後耐食性、二次塗料密着性・・・・・・塗装部が
腐食環境に曝された時の塗膜の密着性の劣化)、加工性
、溶接性に優れるという考え方に基づいて、例えばZn
 −Fe系、Zn−N1系、Zn −Fe −N1系、
Zn−N1−Co系、Zn −Fs −Cr系等、更に
は、それ等を組合せた複層メッキ等特開昭55−110
793号公報、特開昭57−51284号公報、特開昭
57−149483号公報のように多くの亜鉛系合金メ
ッキ鋼板が開発されている。これ等の亜鉛系合金メッキ
鋼板は、全般的に亜鉛メッキ鋼板に比して優れた性能を
有しているものの、耐食性、特に、前述の塩類が散布さ
れる苛酷な腐食環境での孔食(Pitting Cor
rosion )については、更に一段の向上が望まれ
ている。
耐食性の向上は、メッキ量の増加によシ最も簡単に達成
されるが、しかし既に亜鉛メッキ鋼板について述べたよ
うに、Zn系合金メッキ鋼板の場合においても、メッキ
コストの上昇、加工時のパウダリング、溶接性の劣化等
の問題を生じるため、出来るだけ低メッキ量である事が
望ましい。
又、自動車用防錆を対象としたZnメッキ鋼板或いはZ
n系合金メッキ鋼板にクロメート処理のような塗装下地
前処理を施した後に、さらにZn末或いはZn合金末に
、溶接性或いは耐食性を向上せしめる顔料、!:してス
テンレス、ニッケル、鉄、コバルト、クロム等の粉末或
いは合金層を混合せしめた産科を塗装せしめた塗装防錆
鋼板が知られている。
これらの塗装防錆鋼板についても、その耐食性向上効果
は可成り認められるものの前述の塩類が散布される苛酷
な腐食雰囲気に於ける耐孔食(Pitting Cor
rosion )の向上が一層望まれ、特に成形加工を
受けた部分の耐食性向上が望まれている。
(問題点を解決するための手段、作用)以上の諸点に鑑
み、本発明者等は、耐食性、加工時のパウダリング性、
容接性能等自動車用防錆鋼板に求められている諸性能に
すぐれた自動車用防錆鋼板を得る事を目的に種々の検討
を行なった。
その結果、耐食性の向上を目的に施される塗装被覆層は
、下地鋼板に対してアノード防食機能を有するものの、
その防食機能の効果は小さく、塗膜欠陥部、端面部或い
は加工による塗膜欠陥部から、腐食環境中のCt−イオ
ンの侵入によって、鋼板自体の穿孔腐食が生じ、その耐
食寿命を劣化する原因になっている事が判りた。
また、塗膜層と下地鋼板との間の犠牲防食能を確保する
ために、鋼板と塗膜の間にZn或いはZn系合金被覆層
を設ける方法が提言されているが、この場合も前記の如
き塗膜欠陥部自体のアノ−ディック防食能は確保される
ものの塗膜欠陥部近傍でZn又はZn合金層の水酸化イ
オンによる溶解が生じ易くなる。
その結果、塗膜欠陥部近傍でのZn系金属の溶解による
ブリスターの発生等による塗膜剥離が生じ易くなり、そ
の耐食寿命の劣化が生じる事が分った。
従って、本発明においては、塗膜層と下地鋼板の間の電
位差を拡大して、塗膜層の下地鋼板に対する犠牲防食能
を確保するとともに、鋼板自体の耐食性能及び耐孔食性
能を向上せしめる事によって、塗膜欠陥部の発錆、穿孔
腐食を防止し、かつ塗膜欠陥部近傍の水酸化イオンによ
る下地鋼板の腐食を防食してブリスターの発生及び塗膜
剥離を防止することによって、塗膜層と下地鋼板との相
剰効果により、耐食寿命にすぐれ、また上記の如き各特
性のすぐれた塗装鋼板を得ることができる。
而して、その要旨とするところは、 重量%で C;0.1チ以下。
Cr:1〜20% 酸可済At ; 0.005〜0.10 %を含有した
Cr含有鋼板、或いは該鋼板にTi 、 Nb 。
Zr、V(Z)1種又は2種以上で0.03〜0.5%
添加した鋼板の片面又は両面に、Zn粉末、Zn合金粉
末の1種又は2種とアルミ、ニッケル、コバルト、クロ
ム、ステンレス、鉄、リン化鉄の各粉末或いはその合金
粉末の1種又は2種以上を混合して塗料不揮発分に対し
重量%で60%以上含有させた耐食性塗料を被覆した耐
食性にすぐれた重装鋼板である。また 重量%で C:0.10チ以下 Cr : 1〜20チ 酸可溶Al;0.005〜0.10チ を含有したCr含有鋼板、或いは該鋼板にTI、Nb。
Zr、VOlm又は2種以上で0.03〜0.5 ’l
添加した鋼板の片面又は両面に、金属Cr換算で金属C
r層1〜150 rQ/m”、水和酸化Crを主成分と
する酸化Cr層5〜30■/ m”からなるクロメート
被膜層を設けるとともに、Zn粉末とZn合金粉末の1
種又は2種とアルミ、ニッケル、コバルト、・クロム、
ステンレス、鉄、リン化鉄の各粉末或いはその合金粉末
の1種又は2種以上を混合して塗料不揮発分に対し重量
%で60チ以上含有させた耐食性塗料を被覆した耐食性
にすぐれた重装鋼板である。
以下に本発明について詳細に説明する。
転炉、電気炉等により溶解された溶鋼を連続鋳造法また
は造塊、分塊法を経てスラブとし熱間圧延、冷間圧延あ
るいはさらに焼鈍工程を経てC:0、10 S以下、m
ol At、: 0.005〜0.10 ’I)、Cr
:1〜20−を含有して残部が実質的にFeからなるメ
ッキ原板を製造する。Cは含有量の増加に鋼板の加工性
を劣化し、鋼板表面に点在して析出した多量のセメンタ
イトが畿装処理後に多くの塗膜欠陥を発生させる原因と
なる。したがってC成分は耐食性を劣化する有害元素と
して少ない方が好ましく、その上限を0.10チとした
。好ましいのは0.01−以下である。Atは溶鋼の脱
酸元素であるが、製造された鋼板中に残存する5ojA
Alがo、o05%未満では醗素ガスによる表面欠陥の
発生率全署しく高め、塗膜面に多量の塗膜欠陥が発生し
耐食性全劣化する。
また0、10チを越える過剰な:g07Atは紅系酸化
物を鋼表面に多く点在せしめ、塗膜層の健全性を阻害せ
しめ、耐食性を劣化する。したがって鋼中に含有される
5oJ4Lは、耐食性が安定して確保できる量としてo
、oos〜0.10%に限定した。
Crの添加は、腐食環境に曝された鋼板の電位を責な方
向に近づけ、鋼板自体の耐食性を向上せしめ、特にCt
−イオンを含有する腐食環境における耐孔食性能を向上
せしめるとともに、塗膜層と下地鋼板との電位差拡大に
よる塗膜層の犠牲防食能の腐食環境に曝された後も確保
する事にある。而して、Cr添加量が1チ未満では上記
の効果が得られず、またCr添加量が20チをこえると
、加工性と溶接性が劣化するので好ましくない。
従って、Crの添加量は1〜20チ、好ましくは3〜1
0%の範囲が、耐食性、溶接性、成形加工性等の面から
望ましい。
また、本発明においては上記の鋼成分の他にTl l 
Nb 、 V 、 Zrの1種又は2種以上で0.03
〜0.5$を添加する。これは、本発明が苛酷な成形加
工が要求される用途、例えば深絞り成形形状が複雑なり
オーター/4’ネル、リヤーフェンダ−、フロントフェ
ンダ−等のように、鋼板自体に優れた成形加工性と耐食
性を要求される場合、Ti、Nb。
V a Zrの1種又は2種以上を添加する事によって
、鋼中のCと結合せしめクロムカーバイドの析出を防止
してcrの有効化を計り、良好な成形加工性と、耐食性
の向上が可能となる。この場合のTi 、 Nbなどの
鋼成分の含有量が0.03%未満ではクロムカーバイド
の析出を防止して、成形加工性及び耐食性を向上せしめ
る効果が少なく、またその含有量が0.50チを越える
とその効果が飽和に達し経済的でなくなると共に、これ
ら成分の析出によって素材の硬質化を起し、成形加工性
を劣化する傾向にある。特に、好ましくはこれら元素の
含有量が0.05〜0.30チの範囲である。
鋼中に含有される不可避的不純物のP、S等は結晶粒界
に析出して結晶粒界をぜい化するため少ない程よい。尚
、本発明においては、その用途によっては、TI 、 
Nb等を添加した鋼板に対しては、0.0001〜0.
003チのB奢添加してもよい。Bは結晶粒界に析出す
るので、醇接或いはロウ付は作業等の高熱操作を受ける
場合に、これら熱影響部での結晶粒の成長、粗大化を防
止する有効な成分である。
本発明は、このような鋼板をそのま1使用したのでは、
Ct−イオンを含有する腐食環境に曝されたのでは、赤
錆の発生が多く、また錆付着下のすき間腐食等によって
穿孔腐食が生じる等、その耐食性が不充分である。
従って、本発明においては、上記鋼板の片面又は両面に
、Zn粉末とZn合金粉末の1種又は2種ドアルミ、ニ
ッケル、コバルト、クロム、ステンレス、鉄、リン化鉄
の各粉末或いはその合金粉末の1種又は2種以上を混合
した塗料不揮発分に対して重I:チで60−以上を含有
させた耐食性塗料をロールコータ−、カーテンフローコ
ール−等を用いて被覆する。
この被覆処理において、耐食性塗料を被覆する際、本発
明のCr含有鋼板に対して、以下の様な塗装前処理が施
される。すなわち、該鋼板表面をそのままブラッシング
処理による表面粗化、或イ1dH2So4. HCl 
、硝弗酸、硫弗酸水溶液による表面活性化後にブラッシ
ング処理による表面粗化処理を行なって塗装処理が施さ
れる。
或いは1、該鋼板にそのまま或いは上記酸溶液を用いて
、活性化処理後にクロム酸−硫酸、クロム酸−ケイ弗化
物、クロム酸−ケイ弗化物−硫酸浴、クロム酸−リン酸
浴を用いたクロメート処理被膜処理を施してから塗装さ
れる。特に、この塗装前処理は、苛酷な成形加工が施さ
れる用途を対象とした場合で糧々検討した結果、次に述
べるクロメート処理条件とクロメート処理被膜を形成せ
しめた場合に、その塗膜の密着性が特に腐食醇液に長期
曝された場合の密着性(所謂、二次密着性)がすぐれて
いることがわかった。
すなわち、Cr含有鋼板を上記酸浴液を用いて、表面の
清浄化、活性化処理した後に、クロム酸水溶液中に硫酸
イオン、弗素イオンを含有する弗化物或いはこれらの両
者を含有する水溶液を用いて、陰極電解処理により、金
属Cr jii換算で金属Cr層1〜150■/m2の
片面当りのCr付着量と水利酸化Crを主体とする酸化
Cr層が5〜50■/m”の片面当りのCr付着量で構
成されているクロメート系処理被膜層を設けるのが望ま
しい。
これは、上記の如きCr  イオン、陰イオンを含有す
るクロメート処理浴を用い、上記の如き構成のクロメー
ト被膜を設ける事によって、以下の如き利点が得られる
ためと考えられる。
すなわち、脱脂、酸洗等の前処理において鋼板表面の安
定な酸化膜が充分に除去されない場合においても、陰イ
オンが含有されるクロム酸浴中での陰極電解処理によっ
て酸化膜の還元除去が行なわれるため、鋼表面に金属C
r層と酸化クロム層からなるクロメート系処理被膜が均
一に生成される。
その結果、酸化クロム層と塗膜層の密着性が充分に確保
されるとともに、また腐食水浴液中に長期間曝された場
合においても塗膜或いは塗膜欠陥を通って浸入してくる
腐食水溶液をこれらのクロメート処理被膜によって鋼素
地に達するのを防止し、鋼表面に腐食生成物が生じるの
を防止して、塗料密着性を著しく向上する。
また、上記のクロメート系処理においては、Cr添加鋼
はその表面が脱クロム現象によってCr濃度が低くなり
、耐食性劣化の原因となるが、本発明では金属Cr層が
生成されるため、表面のCr濃度を高濃度に維持する事
ができる。そのため、鋼板自体の耐食性劣化を防止して
、むしろその耐食性の向上をもたらし、したがって慾装
後の耐食性を著しく向上せしめる。
而して、該処理により塗装後の二次塗料密着性、塗装後
の耐食性向上効果の確保のために、前記の如き構成のク
ロメート系処理被膜が設けられるが、これは、金KCr
層が1 m9 / m”未満では本発明の目的とするク
ロメート系処理被膜が均一に生成され難く、目的とする
塗装性能向上の効果が得られない。
一方、金属Cr層が1501n9/m” t−こえる場
合には、加工性が劣化し、金属Cr層が加工によってク
ラックを発生し、このクラックが起点となって塗膜層の
表面に達するクラックを発生し易すくするため、かえっ
て塗装性能劣化の原因となるので好ましくない。従って
、金属Cr層は1〜150mq/m”好ましくは3〜6
.0η/m2である。
一方、酸化Cr層は5■/m”未満では、酸化クロム層
による均一被覆性が劣シ、本発明の目的とする塗装性能
、特に箪料密着性向上効果が得られない。
また、酸化クロム層が501R9/ m2をこえる場合
には、塗装性能向上効果が飽和するとともに、加工によ
って酸化クロム層にクラックが発生し易くなる傾向を生
じるので好ましくない。したがって、酸化クロム層は5
〜50■/m2、好ましくは7.5〜30 m9/ m
”の範囲のCr付着量の酸化Cr層が設けられる。Zn
粉末或いはZn合金粉末は、Ct−イオン、水分等に対
する耐食性が比較的良好でかつ、下地の鋼板に対して犠
牲防食能を確保するために塗膜に対する必須成分として
添加される。
これらのZn粉末或いはZn合金粉末の1種又は2種以
上に対して添加されるニッケル、コバルト、クロム、ス
テンレス、鉄、リン化鉄の各粉末或いはその合金粉末の
1種又は2種以上を混合するが、これらは直接性を改善
する効果が得られる。
すなわち、溶接時の加圧により、塗膜がこれらの硬質の
金属が含有されている事により、有機被膜の部分的な破
壊を助長し、また導電性もすぐれているため、終液性向
上の点からこれらの金属を添加する事が必要である。さ
らに、本発明においては溶接性を重要視するため、Zn
粉末或いはZn合金粉末ニニッケル、コバルト、クロム
、ステンレス、鉄、リン化鉄等を各々加え喪顔料の含有
される量が塗料不揮発分に対して限定される。
すなわち、自動車用防錆鋼板等に要求される浴接性能を
確保するために、塗料不揮発分に対してZn粉末或いは
Zn合金粉末等顔料の含有量が60重量%以と、好まし
くは80重量−以上含有される事が必要である。
而して、塗装防食鋼板として、耐食寿命のすぐれた塗膜
層の厚みは、3゛μ未満では、Cr含有鋼板表面に不被
覆部分を発生し易く、充分な防食効果が得られない場合
がある・ 又、筺膜厚さの上限は30μをこえると、塗膜の防食効
果が飽和するとともに、成形加工による塗膜剥離の問題
、終液性劣化の問題が生じるので好ましくない。
従って、本発明において施される塗膜層の厚さは、3〜
30μ、好ましくは5〜20μである。
次に、これらの塗膜層生成に使用される樹脂系の塗料不
揮発性成分としてはCt″″イオン、水分等に対して防
食機能を有するエポキシ、フェノキシ、フェノール、ポ
リエステル、アクリル、アルキッド、メラミン、ポリテ
トラフルオロエチレン、フルオリネイテッドエチレンプ
ロピレンコーポリマ、2+)フルオロアルコキシレジン
、yl!’)クロロ) IJ フルオロエチレン、エチ
レンクロロトリフルオロエチレンコーポリマー、エチレ
ンテトラフルオロエチレンコーポリマー、ポリビ;−ル
リデ/フルオライド、ポリビニールフルオライド、ポリ
エーテルサルフオン、ポリメチルペーテン、ポリサルフ
ォン、、ポリミイミド、ポリアミド樹脂の1櫨又は28
1以上を混合したものが使用される。
本発明の目的とする耐食性及び溶接性にすぐれた塗装鋼
板を得るためには、Cr含有鋼板に対して前記の前処理
を施した後、通常行なわれているロールコータ−或いは
カーテンフローコーター等の任意の方法で行なわれる。
次いで、100〜280℃の温度範囲で、約3〜60秒
の加熱時間で、各々塗料の種類、塗料に添加される硬化
剤の種類、被膜厚に応じてCr含有鋼板の片面又は両面
に、前記の規定範囲内で塗装が施される。
尚、本発明に使用されるCr含有鋼板は、Or含有lが
本発明の範囲に必須成分として含有され、他の耐食性向
上元素であるNi * Mo * Cu等が含まれてい
ても本発明の製品の効果を得るためには何ら支障となる
ものではない。
更に、本発明はそのまま防錆鋼板として使用してもよく
、またさらに耐食性能を附与するために、塗装処理を施
して使用してもよい。
その場合、本発明の製品の塗膜層に直接或いはリン酸塩
結晶被膜を生成せしめてから、塗装処理を行なう事によ
って、更に耐食性能を向上せしめる事が可能である。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
所定のOr含有量を有する冷延鋼板を電解脱脂後、第1
表に示す塗装前処理条件で前処理を行ない、各々第1表
に示す本発明の塗装処理を行なってから、各々以下に示
す性能評価試験を実施した。
(A)無血装材の塩水噴霧試験後の耐食性評価材に対し
て地鉄に達するスクラッチ傷を入れ、塩水噴霧試験50
0時間後の孔食深さにより、その耐食性を評価した。尚
、評価基準は以下の通シである。
◎・・・板厚減少量0.25■以下の場合○・・・  
   0.35■以下 IΔ・・・     O,SO
■以下 l×・・・     0゜50mこえる場合(
均サイクリックコロジョンテストによる耐食性評価 第1図に示す条件のサイクリックコロジョンテストを1
25サイクル行ない、赤錆発生部分の板厚減少11−測
定して、その耐食性を評価した。尚、評価は以下の基準
によった。
◎・・・板厚減少量0,5W以下 ○・・・     0,6箇以下 Δ・・・穿孔腐食の発生3ケ以下 ×・・・穿孔腐食が3ケよシ多く、多数発生(C)腐食
試験後の塗料密着性 延び率10チのバルジ加工を行なってから、100℃の
蒸溜水中に30分間浸漬後に、湿気種試験(49℃−湿
度〉98チ)t−1時間、室内放置を1時間のサイクル
を1サイクルとして、10サイクル腐食試験を実施した
その後、基盤目試験、セロファンテーゾ剥離試験を実施
して、塗膜層の剥離状況よシ、腐食試験後の塗膜密着性
全評価した。尚、評価基準は以下の基準によった。
◎・・・塗膜剥離なし ○・・・塗膜剥離部分5チ未満 Δ・・・      10%以上〜20チ未満×・・・
   l    20チ以上 (D)カチオン電着塗装後の耐食性 本発明の評価材に燐酸塩結晶被膜を形成後、カチオン電
着塗装金18μ厚さ施した。
その後、地鉄に達するスクラッチ傷を入れ、第1図に示
すサイクリックコロジョンテストを100サイクル実施
した後、スクラッチ部の塗膜フクレ巾及びスクラッチ部
の穿孔深さの両面からのその耐食性を評価した。尚、評
価基準は以下の基準によった。
◎・・・スクラッチ部の塗膜フクレ巾片側3W未満で、
スクラッチ部の穿孔深さ0.3w未満○・・・スクラッ
チ部の塗膜フクレ巾片側3m未潜で、スクラッチ部の穿
孔深さ0.5露未満Δ・・・スクラッチ部の塗漢フクレ
巾片側6IIl1未満、スクラッチ部の穿孔深さ0.6
■未満 ×・・・スクラッチ部の塗膜フクレ巾6ms以上或いは
穿孔深さ0.6■以上 (E)カチオン電着塗装後の耐食性 上記と同一処理法により、カチオン電着塗装を15μ厚
さ塗装後に、第1図に示すサイクリックコロジ、ンテス
)30サイクル実施後の、鋼板端面の赤錆発生状況及び
塗膜層、カチオン電着塗膜のフクレ発生状況より判断し
た。
尚、評価基準は以下の基準によった。
◎・・・端面の赤錆発生率及び塗膜の端面でのフクレが
各々5ケ未満 ○・・・端面の赤錆発生率ios未満で、塗膜のフクレ
が5%未満 Δ・・・端面の赤錆発生率10%以上〜30%未満で、
塗膜のフクレが5ケ以上〜30%未満×・・・赤錆発生
率或いは塗膜のフクレが端面で、各々30%以上 (カ溶接性 本発明の片面塗装製品について、塗装面同志をスポット
溶接する場合の、適正終液電流範囲と連続打点数から本
発明製品の浴接性全相対評価した。
尚、評価基準は以下に示す通り相対評価によシ評価した
◎・・・良好 ○・・・比較的良好 Δ・・・若干劣る ×・・・非常に劣る (G)成形加工性 ブランクサイズ0.8X480X480■、潤滑油撒布
後、しわ押え圧力30Tの条件で150×150−角の
ポンチで角筒絞シを行ない、絞シ深さの限界と角筒絞り
材外面の塗膜剥離の発生状況より評価した。
◎・・・塗膜剥離なく成形加工性極めて良好O・・・塗
膜剥離なく成形加工性比較的良好Δ・・・成形加工によ
る塗膜層の剥離可成シ発生×・・・塗膜剥離著しいか、
或いは成形加工不可
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例におけるサイクリックコロジ。 ンテストの説明図である。 fJ1図 づイつル暗間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で C;0.1%以下 Cr:1〜20% 酸可溶Al;0.005〜0.10% を含有するCr含有鋼板の片面又は両面に、Zn粉末、
    Zn合金粉末の1種又は2種と、アルミ、ニッケル、コ
    バルト、クロム、ステンレス、鉄、リン化鉄の各粉末或
    いはその合金粉末の1種又は2種以上を混合して塗料不
    揮発分に対し重量%で60%以上含有させた耐食性塗料
    を被覆した事を特徴とする耐食性にすぐれた塗装鋼板。
  2. (2)重量%で C;0.02%以下 Cr;1〜20% 酸可溶Al;0.005〜0.10% Ti、Nb、V、Zrの1種又は2種以上で0.03〜
    0.50% を含有したCr含有鋼板の片面又は両面に、Zn粉末、
    Zn合金粉末の1種又は2種と、アルミ、ニッケル、コ
    バルト、クロム、ステンレス、鉄、リン化鉄の各粉末或
    いはその合金粉末の1種又は2種以上を混合して塗料不
    揮発分に対し重量%で60%以上含有させた耐食性塗料
    を被覆した事を特徴とする耐食性にすぐれた塗装鋼板。
  3. (3)重量%で C:0.1%以下 Cr;1〜20% 酸可溶Al:0.005〜0.10% を含有したCr含有鋼板の片面又は両面に、金属Cr換
    算で金属Cr層1〜150mg/m^2、水和酸化Cr
    を主成分とする酸化Cr層5〜30mg/m^2からな
    るクロメート被膜層を設けるとともに、Zn粉末、Zn
    合金粉末の1種又は2種とアルミ、ニッケル、コバルト
    、クロム、ステンレス、鉄、リン化鉄の各粉末或いはそ
    の合金粉末の1種又は2種以上を混合して塗料不揮発分
    に対し重量%で60%以上含有させた耐食性塗料を被覆
    した事を特徴とする耐食性にすぐれた塗装鋼板。
  4. (4)重量で C;0.02%以下 Cr;1〜20% 酸可溶Al;0.005〜0.10% Ti、Nb、Zr、Vの1種又は2種以上;0.03〜
    0.50% を含有したCr含有鋼板の片面又は両面に、金属Cr換
    算で金属Cr層1〜150mg/m^2、水和酸化Cr
    を主成分とする酸化Cr層5〜30mg/m^2からな
    るクロメート被膜層を設けるとともに、Zn粉末、Zn
    合金粉末の1種又は2種とアルミ、ニッケル、コバルト
    、クロム、ステンレス、鉄、リン化鉄の各粉末或いはそ
    の合金粉末の1種又は2種以上を混合して塗料不揮発分
    に対し重量%で60%以上含有させた耐食性塗料を被覆
    した事を特徴とする耐食性にすぐれた塗装鋼板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63130342A (ja) * 1986-11-20 1988-06-02 住友金属工業株式会社 耐熱樹脂被覆鋼材とその製造方法
JP2017121698A (ja) * 2016-01-04 2017-07-13 有限会社アイランド 防錆膜付き基材構造、防錆加工仕様車両、防錆加工仕様機械器具、および防錆膜付き基材構造形成方法

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