JPS61250826A - 垂直磁気記録媒体 - Google Patents

垂直磁気記録媒体

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JPS61250826A
JPS61250826A JP9100885A JP9100885A JPS61250826A JP S61250826 A JPS61250826 A JP S61250826A JP 9100885 A JP9100885 A JP 9100885A JP 9100885 A JP9100885 A JP 9100885A JP S61250826 A JPS61250826 A JP S61250826A
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magnetized film
cobalt
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孝義 赤松
Tetsuo Oka
哲雄 岡
Kenji Hayashi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、垂直磁気記録媒体に関する。更に詳しくは、
コバルh a5よび酸化コバルトおよび/または鉄およ
び酸化鉄から主として成る垂直磁化膜を備えた薄膜型の
垂直磁気記録媒体に関する。
[従来の技術] 垂直磁気記録媒体を構成する垂直磁化膜とじては、コバ
ルト−クロム、コバルト−ロジウム、コバルト−バナジ
ウムなどコバル]〜と仙の金属との合金薄膜が代表的な
ものとして知られている。
これらの垂直磁化膜は、通常、スパッタや真空蒸着で基
体上に形成される。しかしながら、スパッタによるコバ
ルト合金膜は、膜生成速度が遅く、また、コバルト合金
を電子ビーム蒸着する方法では合金組成の制御が困難で
おるという問題がおる。
また、両方法とも磁気特性の良い膜を得るには、基体を
150°C〜300’C程度の高温に加熱しなければな
らないという難点があり、特にプラスチック基体を使用
する上で、大きな障害となっている。
かかる問題を改良する方法として、冷却された基体上に
、コバルトと酸化コバルトから成る垂直磁化膜を1qる
方法が提案されている(第7回応用磁気学会学術公演概
要集)。
また、本発明者らは、先に、鉄および酸化鉄から主とし
て成る垂直磁化膜を冷却された基体上に得る方法を提案
している。
一般に薄膜型の磁気記録媒体を実用化するに際しては、
磁性層が磁気ヘッドに直接こすれ合うため媒体の耐摩耗
性向上、つまり薄膜の削れ、剥離対策が極めて重要とさ
れているが、コバルトおよび酸化コバルトおよび/また
は鉄および酸化鉄から主として成る垂直磁化膜を僅えた
磁気記録媒体においても耐摩耗性向上は実用化する上で
必須であることが本発明者らの検問で明らかになった。
従来、薄膜型の磁気記録媒体の耐摩耗性向上の方法とし
ては、第1に基体の前処理や下地層形成などで薄膜と基
体の接着力を強める方法、第2に薄膜の硬度を上げるな
ど薄膜自体を改質する方法、第3の方法は保護層を媒体
表面に設ける方法がある。またこれらの方法と潤滑剤の
付与を併用することも検問されている。
しかしながら、第1の方法は剥離防止に効果があるが、
削れに対しては効果はない。第2の薄膜の硬度を上げる
方法は、媒体の柔軟性を減じて磁気ヘットとの当りの悪
化を招き、また磁気ヘッドの摩耗の問題を生じ好ましく
ない。
一方、高密度記録においてはスペーシングロスを少なく
するために媒体記録層と磁気ヘッドをなるべく近づける
ことが重要である。このため、保護層を設けないことが
望ましい。
[本発明が解決しようとする問題点] 本発明者等はかかる従来技術の現状に鑑み、磁気ヘッド
等との当りを良好に保つとともにスペーシングロスを増
大させることなく耐摩耗性を向上させる方法ついて鋭意
検討した結果、コバルトおよび酸化コバルトおよび/ま
たは鉄および酸化鉄から主として成る垂直磁化膜におい
ては、表面に該垂直磁化膜の一部から成る特定構造の微
細突起を形成することにより、これらの課題が解決でき
ることを見出し、本発明に到達したものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は次の構成を有する。
すなわち、本発明はコバルトおよび酸化コバルトおよび
/または鉄および酸化鉄から主として成る膜面に垂直方
向に磁気異方性を有する垂直磁化膜を備えた垂直磁気記
録媒体であって、該垂直磁化膜はその表面に、30度以
上120度以下の先端とがり角を有する微細突起を10
8個/mm 2以上2X1010個/mm2以下有して
いることを特徴とする垂直磁気記録媒体に関するもので
ある。
即ち、本発明の垂直磁気記録媒体は、その垂直磁化膜の
表面に、特定の先端形状、つまり特定の先端とがり角を
有する微細突起が特定の密度分布で形成されていること
が重要である。
本発明において垂直磁化膜の表面を形成する微細な突起
について第1図を用いて説明する。第1図は本発明の垂
直磁気記録媒体の一例の断面をモデル的に示したもので
あり、1は基体、2は基体1上に基体面に対して垂直方
向に配向して形成された垂直磁化膜で、その表面には微
細な突起3が形成されている。この突起断面は図示のご
とく三角形、ドーム形もしくは両者の中間的な形状を有
し、垂直磁化膜1の表面の凹凸を形成するものである。
ここで、垂直磁化膜の突起先端のとがり角とは、第2図
イ2ロ、八に各種突起断面形状についてモデル的に例示
するごとく次の方法で求めたものである。
即ち、試料媒体の超薄切片を用意し、その透過型電子顕
微鏡像において、突起頂部4を通り膜面に垂直方向に延
びる垂線Aを引き、これを左右に約25人づつ平行移動
する。次に得られた垂線A′及びA /lと突起頂部4
を挟む陵線Bとの交点B’ 、B“を求め、各交点上に
接線C′、C″を引き、これら2本の接線の成す角θを
とがり角といい、上記透過型電子顕微鏡像中の膜面に平
行な所定距離内の全ての突起についてそれぞれとがり角
θを測定し、その平均値を先端とがり角としたものであ
る。
本発明においては、垂直磁化膜表面に、上述の先端とが
り角が30度以上、120度以下、より好ましくは50
度以上、100度以下を有する微細突起が108個/m
m2以上2X10f◎個/mm2以下、より好ましくは
4x108/mm2以上2X1010個/mm2以下、
さらに好ましくは、lX109個/mm2以上1 、5
X 1010if/mm2以下の密度分イ[]−で存在
していることが重要であり、これにより媒体が磁気ヘッ
トやテープガイド4丁とと接触J−る接触面積をダj果
的に減少させることかできるため摩1察係数が小さくな
り、摩耗を確実に軽減できるとともに磁気ヘットやテー
プガイドと媒体間の走1−1性も良好となづ−ことがで
きる、。
つまり、′+71定の微細な突起が高密度に均一に存在
しているため、磁気ヘッドなどとの接触時、荷重が分散
されて実際に接触している部分にかかる接触圧は小さく
なり、摩耗が軽減される。また、走行か安定し、再出出
力変動やノイズも小ざくすることができる。
さらに媒体表面積が大きくてきるため潤滑剤を豊富にし
かも強く吸着するために耐摩耗性か向上させることがで
きる。
突起先端のとがり角が30度未満で、かつ微細突起の密
度が2 X 1010個/mm2を越える場合は、媒体
を176成する薄膜が破壊し易くなったり、垂直磁化膜
自体が非磁性化し易くなったつり−るのみならず、磁気
ヘッドと媒体間距離によるスペーシングロスが増加する
ため好ましくない。
一方、突起先端のとがり角が120度を上廻り、かつ微
細突起の密度が10”個/mm2未満の場合−は、媒体
の耐摩耗=19が低下するとともに走行性が不良となる
ため好ましくない。
磁気記録媒体の表面に微細な突起を作る方法としては、
プラスチックフィルムなどの基体にあらかじめ微細な突
起を設りておぎ、この上に磁性層を形成して、基体の突
起をなぞった突起を媒体表面に作る方法が広く用いられ
ている。
しかし、この方法では、基体に垂直方向に配向すべき磁
気異方性が基体表面の突起によって乱される欠点がある
。高密度磁気記録には、媒体表面に高密度でなるべく微
小な突起が均一に存在することが重要であるが、基体表
面に突起を作る方法では、突起の高密度化と微小化の両
立はたいへん困難である。
本発明においては、垂直磁化膜の構造に由来する微細な
突起と、基体表面の突起により垂直磁化膜表面に形成さ
れる突起4Ji併用されるが、上記の理由により、後者
の方法による突起形成の割合は減少させた方か好ましい
。前者の方法により形成される突起は高密度でしかも形
状が比較的鋭角で表面積か大きいため、潤滑剤を豊富に
しかし強く吸着し、更に耐摩耗性向上をはかることがで
きる。
本発明で用いられる垂直磁化膜とは、コバルトおよび酸
化]パル1へおよび/または鉄および酸化鉄から主とし
て成り、基体面と垂直方向に磁気異方性を有するもので
ある。
本発明でいう膜面と垂直方向に磁気異方性を有する垂直
磁化膜は、次のように規定される。
垂直磁化膜の磁気特性は、JIS  C−2561で示
されている振動型磁力計法や、自記磁束計法にJ一つて
測定できる。つまり、試料とする垂直磁化膜に外部磁界
(1」)を加えながら、試料の磁化(M)を測定する。
第3図はこの測定結果を模式的に示すものでおる。初め
に外部磁界(1」)をOの状態(点O)から徐々に外部
磁界(1」)を増加し、試料の磁化(M)が飽和(点△
)したら、外部磁界(+−1>を減少させ、さらに逆向
きの磁界を加える。逆向きの磁化が飽和したら(点B)
、外部磁界(1」)を減少させ、さらに初めに加えた方
向の外部磁界(H>を試料の磁化(M)が飽和するまで
加える(点Δ)。
このようにして得られるA−+B→△の曲線は、ヒステ
リシスループと呼ばれている。このヒステリシスループ
から保磁力、飽和磁化などの磁気特性が測定できる。磁
気記録媒体に使用する場合は、このヒステリシスループ
で囲まれる面積(S)が大きいものほど記録容量が大き
く、高密度記録に適している。
試わ1とする垂直磁化膜膜面に垂直方向に外部磁界を加
えながら測定したヒステリシスループで囲まれる面積を
Sよとし、垂直磁化膜膜面に平行方向に外部磁界を加え
た場合のヒステリシスループの面積をSllとすると、
SLが311にくらべ大きい場合は、垂直方向の磁気記
録に適した磁気記録媒体といえる。
本発明でいう、膜面と垂直方向に磁気異方性を有する垂
直磁化膜とは、膜面に垂直方向の外部磁界に対するヒス
テリシスループの面積S工と、膜面の平行方向の外部磁
界に対するヒステリシスループの面積311より締出さ
れる磁気異方性係数(S、/511)が1より大きく、
好ましくは1゜2以上最も好ましくは1.4以上のもの
をいう。
垂直磁化膜の厚みは、特に制限されないか、実用的には
0.02μmから5μmの範囲が良く、中でも0.03
μmから3μm、とくに0.05μmか2μmの範囲が
可撓性、ヘッドタッチが良好な点で最も好ましい。
該垂直磁化膜は、主として]バルトおよびCOO1CO
203、CO3O4などの酸化コバルトおよび/または
鉄およびFe01「e203、Fe30qなどの酸化鉄
によって構成される。酸化コバルトとしては、この伯、
Coax (XはOから2の間の数)で表わされる非化
学量論的な酸化物、過酸化物も含まれる。酸化鉄として
は、この他、Fe0X(XはOから2の間の数)で表わ
される非化学量論的な酸化物、過酸化物も含まれる。
該垂直磁化膜には、コバル1−および酸化コバルトおよ
び/または鉄および酸化鉄以外の元素や化合物、例えば
、ニッケル、銅、クロム、アルミニウム、炭素、シリコ
ン、バナジウム、チタン、亜鉛、マンガンや、金属酸化
物、金属窒化物、金属水酸化物などが、垂直方向の磁気
異方性を損なわない範囲で含まれていても良い。
垂直磁化膜表面の突起先端のとがり角を鋭くするために
は、鉄および酸化鉄が含まれることが望ましい。
このような垂直磁化膜を形成させる方法としては、真空
蒸着などの真空析出法か採用される。
コバルトおよび酸化コバルトおよび/または鉄および酸
化鉄から主として成る垂直磁化膜は、真空槽内への酸素
含有カスを導入しつつ、真空析出を行なうことによって
得られるが、この時、真空槽内圧力をlX10’l−−
ル以上、好ましくは7X10’1〜−ル以上lX10−
2トール以下とし、酸素含有ガス中に20%以上のアル
ゴン、ヘリウムなどの不活性ガスまたは窒素などの低活
性ガスを導入し、かつ、これらのガスおよび蒸発物の一
部をイオン化すると垂直磁化膜表面に該垂直磁化膜の一
部から成る先端とがり角が120度以下の微細な突起を
形成することができる。基体または基体近傍を負電位と
することにより更に鋭角の先端を有する突起を形成する
ことができる。そしてこの傾向は特に真空蒸着において
顕著である。
垂直磁化膜表面に該垂直磁化膜の一部から成る先端のと
がり角が120度以下の微細な突起を形成するための伯
の方法は、予め形成した垂直磁化膜の表面をスパッタエ
ツチングする方法である。
すなわち、アルゴンイオンなどでスパッタされた垂直磁
化膜は、粒界部分が選択的にエツチングされ、残った部
分が鋭角の先端を有する微細な突起を形作る。この他、
プラズマエツチング、イオンミーリングなども微細凹凸
の形成ができるが、もちろん、これらの方法のみに限定
されるものではない。
垂直磁化膜形成時、基体の温度は50℃以下に冷却して
おくことか、垂直磁化膜の磁気異方性係数を大きくする
ために望ましい。また、コバルトおよび/または鉄蒸気
と基体面の法線のなす角が45度以下となるよう、45
度を越える入射粒子を遮蔽するマスクを設けることが、
垂直磁化膜の磁気異方性係数を大きくするために好まし
い。
導入ガスおよび蒸気物の一部をイオン化する方法として
は、グロー放電、熱陰極励起、高周波励起などの手法を
採用できる。
本発明で用いることのできる基体としては、特に限定さ
れるものではないが、アルミニウム、銅、鉄、ステンレ
スなどで代表される金属、ガラス、セラミックなどの無
機材料、プラスチックフィルムなどの有機重合体材料が
挙げられる。特にテープ、フレキシブルディスクなど加
工性、形成性、可撓性が重視される場合には、有機重合
体材料が適しており、中でもポリエチレンテレフタレー
1〜、ボ1去エチレンナフタレート、ポリエチレンジカ
ルボキシレートなどのポリエステル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリブテンなどのポリオレフィン、ポリ
メヂルメタ)7クリレーI〜、ポリカー小ネー1〜、ボ
リスルノAン、ポリアミド、芳香族ポリアミド、ポリフ
ェニレンスルフィド、ボリフエニレンオギ1ノイド、ポ
リアミドイミド、ポリイミド、ポリ塩化ビ゛ニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリ弗化ビニリデン、ボリテ1〜ラフ
ルオロエチレン、酢酸セルローズ、メヂルセルローズ、
エチルセルロ−ズの混合物、共重合物などが適している
。特に二軸延伸されたフィルム、シー1〜類は、平面性
、寸法安定性に優れ最も適しており、中でもポリエステ
ル、ポリフェニレンスルフィド、芳香族ポリアミド、な
どが最も適している。
基体の形状は、ドラム状、ディスク状、シー1〜状、テ
ープ状、カード状などいずれでも良く、厚みも特に限定
されるものではない。シー1へ状、テープ状、カード状
等の場合、加工性、寸法安定性の点で、厚みは2〜50
0μ、中でも4 ヘ2 0 0μの範囲が好ましい。
本発明で用いられる基体は、磁性膜などの形成に先だら
、易接着化、平面性改良、着色、帯電防止、耐摩耗性イ
」与等の目的で各種の表面処理や前処理か施されても良
い。
なお、本発明に述べる垂直磁化膜と基体の間には垂直磁
化膜の磁気特性向上、耐蝕性向上、接着力向上などの目
的で下地層を一層あるいは複数層積層させることは適宜
許される。特に下地層として軟磁性膜を設けることは、
記録・再生感度を上げるために大きな効果が必り、好ま
しい。
垂直磁化膜および下地層は、基体の片面、両面のいずれ
に形成しても良い。
また、垂直磁化膜に、耐蝕性向上、耐摩耗性向上、走行
性向上などの目的で、保」L潤滑層を一層あるいは複数
層積■させることは適宜許される。
[発明の効果コ 本発明は、垂直磁化膜表面に特定の先端とがり角をもっ
た微細突起を特定の密度分布で形成するようにしたので
、媒体−ヘッド間の摩擦係数が低下し、走行性が改善さ
れるとともに媒体の耐摩耗性を大幅に向上させることが
できたものである。
また磁化膜の表面積を大ぎくできるため、潤滑剤を藷富
に強く吸着し易く、更に耐摩耗性向上に大きな効果をも
たらす。
本発明で得られる垂直磁気記録媒体はテープ、シー1〜
、カード、ディスク、トラムなどの形状にて、オーディ
オ、ビデオ、デジタル信@などの磁気記録用に広く用い
ることができる。
[特性の測定方法・評価基準] (1〉磁気記録媒体の耐久性試験方法 基体の片面にのみ加工が施された試験試料を5。
25インチのフロッピーディスク状に打ち扱き、フルオ
ロカーボン系の潤滑剤を約200人厚に塗布し、ジャケ
ラ1〜に納める。これを市販のフロッピーディスクドラ
イブを用い、300回転後、記録再生したときの再生出
力Epoと、次いで同一1〜ラツク上を10万回走行さ
せた後の再生出力Eplとの比( F I)1/ F 
I)O)の大きさで媒体の摩耗の程度を評価する。使用
した磁気ヘッドは、一対のボタン型とジンバル型ヘッド
を持つ両面タイプのへラドで、ヘッド圧力は約15CI
である。
(2)  微細突起の先端とがり角および突起密度の測
定方法 試料媒体の超薄切片を切り出し、媒体断面形状を透過型
電子顕微鏡により観察する。拡大倍率は40万−倍とす
る。突起先端のとがり角は第2図にモデル的に示したよ
うに次の方法で求めたものである。即ち、突起頂部4を
通り、膜面に垂直方向に延びる垂線Aを引き、これを左
右に約25人づつ平行移動する。次に得られた垂線A′
及びA /Lと突起頂部4を挟む陵線Bとの交点F3′
、3/Iを求め、各交点上に接線C′、C″を引き、こ
れら2本の接線の成す角θをとがり角といい、上記透過
型電子顕微鏡像中の膜面に平行な方向5000人内にあ
る全ての突起について、それぞれとがり角θを測定し、
その平均値を先端とかり角θの値とする。
突起の密度は、電界教則型走査電子顕微鏡により媒体表
面を観察し算出する。透過型電子顕微鏡は、日立製日ー
600型、電界放飼型走査電子顕 1B − 微鏡は、日立製S−800型を使用した。
(3)磁気異方性係数の測定方法 垂直磁化膜膜面に垂直方向の外部磁界に対するヒステリ
シスループの面積$1と、垂1磁化膜膜面に平行方向の
外部磁界に対するヒスプリシスループの面積311から
求められる(SL/311>を磁気異方性係数とす。
磁気異方性係数が1より大きいことが垂直磁化膜として
望ましい。
[実施例コ 実施例1 基体に二軸延伸された厚さ50μmのポリエチレンテレ
フタシー1〜フイルム(東しく株)製“ルミラー″)を
使用した。
真空槽内をlX10’lヘールまで排気した後、分圧が
40:60め酸素と窒素の混合ガスを導入し、真空槽内
圧力を8X10−41〜−ルとして、電子ビーム真空蒸
着により鉄を蒸発させ、10μm/分の付着速度で厚さ
約0.25μmの鉄および酸化鉄から主として成る垂直
磁化膜を基体上に形成した。
この時、るつぼ近傍にタングステンフィラメン1〜を設
置、加熱し、このフィラメン1へを一50Vにバイアス
覆ることにより、フィラメン1〜から電子を照射して混
合ガスと蒸発物の一部をイオン化した。
基体は5°Cに冷却されたホルダーに密着して設置し、
鉄蒸気と基体面の法線の成す角が45度以下となるよう
、45度を越える入射粒子を遮蔽する水冷された遮蔽板
を基体前面に設置する。
かくして得られた垂直磁気記録媒体の垂直磁化膜形成側
の表面に、先端とかり角70度、密度6X109個/m
m2の円錐形の微細な突起が得られた。また、磁気異方
性は1.6であった。
この媒体を5.25インチ径のフロッピーディスク状に
打ち仇き、フルオロカーボン系の潤滑剤を約200人厚
に塗布し、ジャケラ1〜に納め、耐久性試験を行なった
。(F pl/ E po)は1であった。実施例2 酸素と窒素の分圧を80 : 20とし、蒸発材料をコ
バルトとした以外は、実施例1と同様にしてコバルトお
よび酸化コバルトから成る厚さ約0゜25μmの垂直磁
化膜を基体上に形成した。
かくして得られた垂直磁気記録媒体の垂直磁化膜形成側
の表面に先端とがり角100度、密度8XIQ8mm2
のややドーム状をした円鍾形の微細な突起が得られた。
また、磁気異方↑1係数は1゜75であった。
実施例1と同様にして、耐久性試験を行なったところ、
(F p1/ F I)0)は0.95であった。
実施例3 酸素と窒素の分圧を70:30.真空槽内圧力を7X1
0−41−−ル、蒸発材料をコバルトと鉄が重量比で8
0: 20の合金とした以外は、実施例1と同様にして
、コバルト、鉄およびこれらの酸化物から主として成る
厚さ約0.25μmの垂直磁化膜を基体上に形成した。
かくして得られた垂直磁気記録媒体の垂直磁化膜形成側
の表面には、先端とがり角80度、密度1.9X109
個/mm2の円錐形の微細な突起が得られた。また、磁
気異方性係数は1.68であった。
実施例1と同様にして、耐久性試験を行なった。
(E l)1/I)0)は0.98であった。
実施例4 真空槽内へ導入するガスを酸素100%としたことと蒸
発物およびガスをイオン化しなかったことと、基体に二
軸延伸された厚さ50μmのポリイミドフィルム(デュ
ポン(株)製” K A P T ON″)を使用した
こと以外は、実施例2と同様にしてコバルトおよび酸化
コバルトから主として成る厚さ約0.25μmの垂直磁
化膜を基体上に形成した。この垂直磁化・膜の表面には
、先端のとがり角145度、密度1 X 1010個/
mm2の不明瞭な突起が得られた。また、磁気異方性係
数は1゜36であった。
この垂直磁化膜試料を高周波スパッタ装置(日電アネル
バ(株)製EVP−10758>の陰極上に設置し、真
空槽内に2X10−21〜−ルまでアルゴンガスを導入
し、13.56MH2,30Wの電流を投入して約10
分間磁化膜表面のアルゴンイオンでスバツタエツヂング
を施した。
かくして得られた垂直磁気記録媒体の垂直磁化膜形成側
の表面には、先端のとかり角100度、密度I X 1
0 IO個/mm2のやや丸みを帯びた円錐状の微細な
突起が得られた。
実施例1ど同様に1ノで、耐久性試験を行なったどころ
、(F pl/ l閣pO)は0.93であつlこ。
スパッタ]■ツチングリ−る前の媒体についで、耐久性
試験を行なったところ、(E p1/ E po)は0
゜7′c゛あった。
比較例1 酸素と窒素の分圧を90:10、真空槽内圧力を9X1
0’1〜−ルとした以外は、実施例1と同様にして、鉄
および酸化鉄から主として成る垂直磁化膜を基体上に形
成した。
かくして得られた垂直磁気記録媒体の垂直磁化膜形成側
の表面には、先端のとかり角125度、密1宴1.6X
109個/mm2のドーム状の凹凸か得られた。また、
磁気異方1」係数は1.06であった。
実施例1と同様にして、耐久性試験を行なったところ、
(E pi/ F po)は0.78であった。
比較例2 真空槽内へ導入するカスを酸素コOO%とした以外は、
実施例2と同様にしてコパル1へおよび酸化コバルトか
ら主として成る厚さ約0.25μmの垂直磁化膜を基体
上に形成した。
かくして得られた垂直磁気記録媒体の垂直磁化膜形成側
の表面には、先端とがり角140度、密度I X 10
10個/mm2の不明瞭な突起が得られた。また、磁気
異方性係数は1.36であった。
実施例1と同様にして、耐久性試験を行なったところ、
(F l)1/ F po)は0.65であった。
比較例3 真空槽内へ導入するガスを酸素100%、真空槽内圧力
を9X10”41〜−ルとした以外は、実施例3と同様
にして、ボルト、鉄およびこれらの酸化物から主として
成る厚さ約0.25μmの垂直磁化膜を基体上に形成し
た。
かくして得られた垂直磁気記録媒体の垂直磁化膜形成側
の表面に(′A1、先端のとがり角130度、密匪2.
5X109個/mm2の不明瞭な突起が得られた。また
磁気異方性係数は1.15であった。
実施例1と同様にして、耐久性試験を行なったところ、
(F Di/ E 1)0)は0.75でめった。
比較例4 イオン化を行なわなかった以外は実施例2と同様にして
、コバル]〜および酸化コバルトからなる厚さ約0.2
5μmの垂直磁化膜を基体上に形成し、1こ。
かくして得られた垂直磁気記録媒体の垂直磁化膜形成側
の表面には、先端とがり角145度、密度1X109個
/mm2のドーム状の凹凸が1qられた。また磁気異方
性係数は1.7であった。
実施例1と同様にして、耐久性試験を行なったところ、
(F l)O/ E r)1 )は0.7であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る垂直磁気記録媒体断面のモデル
図、第2図イ1口、ハは、突起の先端とがり角の測定法
の説明図、第3図は、ヒステリシスループの測定例であ
る。 1:媒体 2二垂直磁化膜 3:突起 4:突起先端 θ:先端とがり角 特訂出願人 東し株式会社 手続補正書 特rE庁長官  志 賀 学 殿 1、事件の表示 昭和60 年 特許願 第91008号2、発明の名称 垂直磁気記録媒体 (1)明細書第2頁第2行および第12頁5行のの1バ
ナジウム」をそれぞれ「バナジウム」と補正する。 (2)同書第7頁第16行〜第8頁5行を次の通り補正
する。 [突起先端のとがり角が30度未満の場合は、媒体を構
成づ−る薄膜が破壊し易くなり、また磁気ヘッドと媒体
間距lil+によるスペーシングロスが増加するため好
ましくない。一方、突起先端のとがり角が120度を上
回る場合は、媒体の耐摩耗性が低下するとともに走行性
が不良となるため好ましくない。 また微細突起の密度が108個/mm2未満では突起形
状に関係なく耐摩耗性が低下する。微細突起の密度が2
×10 個/mm2を越える場合は垂直磁化膜自体が非
磁性化し易くなるため好ましくない。」 (3)同書第20頁第19行の「た。実施例2」を次の
通り補正する。 [lこ 。 実施例2」 (4)同書第22頁第20行のr30WJを「100W
Jと補正する。 (5)同書第25頁第18行と第19行の間に次の文を
挿入する。 [比較例5 真空槽内圧力を2×10 トールとしたことと基体上に
二輪延伸された厚さ50μ川のポリイミドフィルム(デ
ュポン(株)製“’KAPTON”)を使用したこと以
外は実施例1と同様にして、鉄および酸化鉄から主とし
てなる垂直磁化膜を基体上に形成した。かくして得られ
た垂直磁気記録媒体の垂直磁化膜形成側の表面には、先
端とがり角5011i(、密11X10”  個/mm
2(7)鋭り細カイ突起が得られた。 この垂直磁化膜試料をスパッタエツチング時間を20分
間とした以外は実施例4と同様にしてスパッタエツチン
グした。 かくして得られた垂直磁気記録媒体の垂直磁化膜形成側
の表面には、先端とがり角25度、密度1 X 10”
個/mm2の非常に鋭い突起が得られた。 磁気異方性係数は1,1であった。この試料に実施例1
と同様に耐久性試験を施したところ、(EIll  /
Epo  は0.65と不満足な結果であった。 比較例6 真空槽内圧力を2X10 1−−ルした以外は実施例4
と同様にして、コバルトおよび酸化コバルトから主とし
てなる厚;0.25μmの垂直磁化膜を基体上に形成し
た。該垂直磁化膜の表面には、先端とがり角155度、
密度7X107個/mm2の不明瞭な突起が得られた。 また磁気異方性係数は1.0であった。 この垂直磁化膜試料を実施例4と同様にして高周波スパ
ッタ装置を用いて30分間垂直磁化膜表面をスパッタエ
ツチングした。 かくして得られた垂直磁気記録媒体の垂直磁化膜形成側
の表面には先端とがり角120度、密度7X107個/
1IIII12のドーム状の突起が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)コバルトおよび酸化コバルトおよび/または鉄お
    よび酸化鉄から主として成る膜面に垂直方向に磁気異方
    性を有する垂直磁化膜を備えた垂直磁気記録媒体であっ
    て、該垂直磁化膜はその表面に、30度以上120度以
    下の先端とがり角を有する微細突起を10^8個/mm
    ^2以上2×10^1^0個/mm^2以下有している
    ことを特徴とする垂直磁気記録媒体。
JP9100885A 1985-04-30 1985-04-30 垂直磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH0624055B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5068158A (en) * 1986-03-07 1991-11-26 Hitachi, Ltd. Magnetic recording medium and process for preparing the same
US5244751A (en) * 1988-03-11 1993-09-14 Hitachi, Ltd. Perpendicular magnetic recording medium, its fabrication method and read-write machine using it

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US5068158A (en) * 1986-03-07 1991-11-26 Hitachi, Ltd. Magnetic recording medium and process for preparing the same
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