JPS61250076A - 記録液 - Google Patents

記録液

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Publication number
JPS61250076A
JPS61250076A JP60091200A JP9120085A JPS61250076A JP S61250076 A JPS61250076 A JP S61250076A JP 60091200 A JP60091200 A JP 60091200A JP 9120085 A JP9120085 A JP 9120085A JP S61250076 A JPS61250076 A JP S61250076A
Authority
JP
Japan
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ink
recording
surfactant
present
inkjet
Prior art date
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Pending
Application number
JP60091200A
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English (en)
Inventor
Kazuo Iwata
岩田 和夫
Shoji Koike
祥司 小池
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
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Publication of JPS61250076A publication Critical patent/JPS61250076A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、インクジェット方式あるいは万年筆やフェル
トベン等の筆記具により、紙、樹脂フィルム等の被記録
材への記録あるいはインクジェット方式により各種繊維
からなる織布や不織布の捺染を行うための記録液(以下
インクと称する)に関する。
(従来の技術) インクジェット記録方式は、種々のインク吐出方式によ
り、インク小滴(droplet)を形成し、それらの
1部若しくは全部を紙、加工紙、プラスチックフィルム
、織布等の被記録材に付着させて記録を行うものであり
、このようなインクジェット記録方式に使用するインク
としては、各種の染料またjマ顔料を、水または水と水
溶性有機溶剤からなる液媒体に溶解または分散させたも
のが知られ、且つ使用されている。
また、万年筆、フェルトペン、ボールペン等の筆記具の
インクとしても上記と同様なインクが使用されている。
上記の如き従来のインクにおいては種々の性能が要求さ
れるのは当然であるが、なかでも最も要求される性能は
、インクを用いて記録を行っている際、記録を中断した
際、更に長期間記録を行われなかった時における記録装
置のノズル、オリフィスまたはペン先での目詰まりおよ
び沈降物の発生がないという液安定性である。
このような液安定性を向上させるために、特に染料が水
不溶性のものである場合には、界面活性剤(本明細書に
おいては分散剤も包含する意味である)が使用されてい
る。
また、別の重要な要求は、紙等の被記録材にインクを付
与した時の速乾性であり、この速乾性はインクの表面張
力を小さくして紙に対する濡れを良くし、インクを迅速
に吸収させることによって、見掛は上達乾性を向上させ
ている。このような目的にも種々の界面活性剤が使用さ
れている。
(発明が解決しようとしている問題点)しかしながら、
上記の如き従来のインクをインクジェット方式、特にイ
ンク室の容積を急激に減少させたり、あるいは一定の圧
力でインクを押し出したり、また、吸引することによっ
てインクを噴射するインクジェット方式に使用すると、
瞬間的にインクの噴射が中断し、満足できる記録が行え
ないという問題が生じている。
従って、本発明の主たる目的は、上述の従来技術の欠点
を解決し、使用時および長期保存時にもペン先、ノズル
、オリフィス等に目詰まりを生ぜ    ″ず、また被
記録材上で優れた速乾性を示し、更に上記の如きインク
ジェット方式に使用しても、インク噴射の瞬間的な中断
のない優れたインクを提供することである。
本発明者は上述の目的を達成すべく鋭意研究の結果、優
れた液安定性と速乾性を示しながら、インクジェット方
式においてインク噴射が瞬間的に中断する原因は、イン
ク中に包含されている微細な気泡、あるいはインクの供
給時または噴射時にインクの供給系内に発生する微小な
気泡に起因することを知見し、更にこのような気泡の存
在および発生は、インクの起泡性を一定値以下にするこ
とによって防止でき、その結果上記の如き問題が解決さ
れることを見い出し本発明を完成したものである。
(発明の開示) すなわち、本発明は、分散染料および界面活性剤を含む
液組成物であって、該組成物中の界面活性剤の起泡性が
ロスマイルス法で0.1重量%溶液の5分後の泡高が1
50■以下であることを特徴とする記録液である。
本発明を更に詳細に説明すると、本発明を第1に特徴づ
ける構成は、インクの着色成分として分散染料を使用す
る点であり、また第2に特徴づける構成は、インキ中に
使用する界面活性剤に関し、その起泡性をロスマイルス
法による0、1重量%溶液の5分後の泡高が150履■
以下に制限した点にある。
本発明を第1に特徴づけ、本発明において使用する分散
染料とは、それ自体公知の材料であり、繊維の染色ある
いは昇華転写技術において広く使用されている水不溶性
のアゾ系、アントラキノン系その他の染料である。
これらの分散染料は、その構造中にスルホン酸基やカル
ボキシル基の如き水溶性の基を有さず、且つ分子量があ
る程度の範囲に入り、水中分散体として繊維あるいは織
布に適用した後あるいは適用中に80〜250℃の温度
により主としてポリエステル、アセテートの如き合成繊
維に染着するものである。
本発明においては、これら従来公知の分散染料はいずh
も使用することができ、本発明において好ましい分散染
料としては、 C,1,デスバーズイエロー3,4.5.7.913.
24.30.33.34.42.44.49 、’ 5
0.51.54.56.58.60.63.64.66
.68.71.74.76.79.82.83.85.
86.88.90.91.93.98.99.104)
、104゜114.116.118.119.122.
124.126.135.140.141.149.1
60,162,163.164.165.179.18
0.182.183、186 、192、198、19
9 、202.204. 210 、211 、215
 、216.218 、224 ; C,I。デスバーズオレンジl、3.5.7.11.1
3.17.20.21.25.29.30.31.32
.33.37.38.42.43.44.45.47.
48.49.50.53.54.55.56.57.5
8.59.61.66.71.73.76.78.80
.89.90.91.93.96.97.119.12
7.130.139.142: C,1,デスバーズレッド1.4.5.7.1112.
13.15.17.27.43.44.50.52.5
3.54.55.56.58.59.60.65.72
.73.74.75゜76.78.81.82.86.
88.90.91.92.93.96.103.105
.106.107.108.110.111゜113.
117.118.121.122、■26.127.1
28.131.132.134、135.137 、1
43 、145.146 、151  、152 、1
53 、154 。
157、 159  、164.167  、169 
 。
177  、179. 181  、183  、18
4 。
185 、 188  、 189  、 190 、
 191 .192、 200  、201 、202
  、203.205 、206 、207 、210
. 221 .224、 225  、227. 22
9  、239 。
240、 257  、258. 277  、278
 。
279 、281. 288  、296 、303.
310.311  、312 、320  、324.
328 ; C,1,デスバーズバイオレットl、4.8.23.2
6.27,28.31.33.35゜36.38.40
.43.46.4g、50.51.52.56.57.
59.61.63.69.77; C,1,デスバーズグリーン9; C,1,デスバーズブラウン1.2.4.9゜13.1
9; C,1,デスバーズブルー3.7.9.14.16.1
9、20、26、27、35、43.44、54、55
、56、5B、  60、62.64、70. 72 
、73、75. 79、81゜82、83、87、91
、93. 94、95.96、102.106、108
、112、113115 、118 、120、122
、125.128 、130 、139 、141. 
142.143、 146 、148、149、153
.154、158、165.167、17 l 。
173 、174、176、181. 183.185
 、186 、187 、189  、197.198
 、200 、201  、205 、207.211
 、214 、224、225 、257.25白、 
267、268.270、284゜285 、287 
、288 、291 、293 。
295 、297. 301  、315  、330
.333 ; C,1,デスバーズブラックl、3.1O124カヤセ
ロンレツド E、−GL、カヤセロンブルーE−TB、
カヤセロンネイビーブルー E−EX力ヤセロンブラッ
クE−EX等があげられる。
本発明において上記の如き分散染料を分散または溶解さ
せる液媒体としては、従来の一般的なインクにおける媒
体、従来のインクジェット記録用インクの媒体に使用さ
れている媒体はいずれも使用でき1例えば、水および/
または水溶性の有機溶剤が好ましいものであり、例えば
メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルア
ルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコ
ール、5ec−ブチルアルコール、tert−ブチルア
ルコール、イソブチルアルコール等の炭素数1〜4アル
キルアルコール類ニジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド等のアミド類:アセトン、ジアセトンアルコ
ール等のケトンまたはケトアルコール類:テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレン
ゲリコール類;エチレングリコール、フロピレンゲリコ
ール、ブチレンゲリコール、トリエチレングリコール、
1,2.6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、
ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、等のア
ルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリ
コール類;グリセリン;エチレングリコールメチル(ま
たはエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(
またはエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノ
メチル(またはエチル)エーテル等の多価アルコールの
低級アルキルエーテル類;N−メチル−2−ピロリドン
、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げら
れる。
上記の如き媒体は単独でも混合物として使用できるが、
最も好ましい媒体組成は、水と1種以上の水溶性有機溶
剤からなり、該水溶性溶剤が少なくとも1種の水溶性高
沸点有機溶剤、例えば、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、グリセリン等の多価アルコールを含有す
るものである。これらの媒体の使用量は、インクを調製
したときに、前記の分散染料の含有量が約0.1〜15
重量%になる量である。
本発明において使用する界面活性剤としては、脂肪酸塩
、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼン、スルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキル
スルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタ
レンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレン
アルキル硫酸エステル塩等のアニオン系分散剤若しくは
界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル
、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エス
テル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックコポリ
マー等のノニオン型界面活性剤が重要である。
本発明において、特に好ましい界面活性剤は、前記の分
散染料を安定に分散させ、且つ被記録材に対するインク
の浸透性が大で、更にインクの起泡性を高めないもので
あって、上記のうち、例え    ゛ばオキシエチレン
オキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル等が最も優れている。
使用量については、上記の如き好ましい界面活性剤が、
インク全量中で約0.1〜10重量%とするのが好まし
く、この使用量未満では、分散染料の分散安定性および
インクの速乾性が不十分となり、また上記の範囲を越え
ると、本発明の主たる目的が達成できなくなる。
尚、本発明においていう起泡性とは、ロスマイルス試験
で求めた起泡力の数値であり、界面活性剤の0.1%水
溶液の5分後の泡高さで表わしたものである。
本発明のインクの必須成分は上記の通りであるが、その
他従来公知の各種の粘度調整剤等の添加剤を必要に応じ
て添加することができる。
粘度調整剤としては、カルボキシメチルセルロース、ポ
リアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アラビア
ゴム、スターチ等の主として水溶性の天然あるいは合成
高分子物が好ましく、これらの粘度調整剤を使用して、
あるいは使用せずに、本発明のインクの粘度を25℃で
50cps以下、好ましくは1〜10cpsとする。
また、インクを帯電するタイプのインクジェット記録方
法に使用されるインクを調合する為には、塩化リチウム
、塩化アンモニウム、塩化ナトリウムの無機塩類等の比
抵抗調整剤が添加される。
尚、熱エネルギーの作用によってインクを吐出させるタ
イプのインクジェット方式に適用する場合には、熱的な
物性値(例えば、比熱、熱膨張係数、熱伝導率等)が調
整されることもある。
また、上記三種の添加剤以外についても必要に応じて、
例えば浸透剤、防カビ剤、pH調整剤等を適宜添加する
ことができる。
本発明のインクは、上記の如き必須成分および任意成分
を混合し、従来公知の磨砕手段、例えば、ボールミル、
サンドミル、スピードラインミル等により混合磨砕処理
して得るのが一般的であり、分散染料の粒子径を通常は
30ILm以下、好ましくは20gm以下とする。
粒子径が大きすぎると記録時にペン先やノズルの目詰り
等の問題が生じたり、インクを捺染に使用する場合には
、後の染着工程での均染性等に問題が生じる。また、媒
体として分散染料を溶解するような媒体を選択した時は
、加熱尊重なる溶解作用のみで本発明のインクを得るこ
とができる。
本発明のインクにおいてそのインク中の界面活性剤の起
泡性がロスマイルス法で、0.1%溶液の5分後の泡高
が150■を越えると、インクの液安定性と被記録材上
での見掛は上の速乾性は十分であるが、インクジェット
方式、特に圧力でインクを噴射する方式では、インク供
給系内への泡の混入によりインク噴射の瞬間的な中断が
しばしば生じることになり、従って、記録が不安定とな
り、更に、捺染に用いた場合には織布の均染性が十分で
なくなる。
従って1本発明においては、インク中の界面活性剤の起
泡性がロスブイシス法で、0.1重量%溶液の5分後の
泡高が150−膳以下において、バランスのとれた、液
安定性、速乾性およびインクジェット記録が達成される
以上の本発明のインクは、前述の如き従来技術の問題点
が解決されており、紙や加工紙等の一般の被記録材の記
録およびインクジェット方式による織布若しくは不織布
の捺染、特にポリエステル繊維、アセテート繊維、ポリ
プロピレン繊維、ビニロン繊維、ポリアミド繊維等の合
成繊維からなる織布または不織布あるいはこれらの合成
繊維と他のam、例えば木綿繊維等の混紡織布若しくは
混紡不織布の捺染に有用である。
これらの一般の被記録材および織布または不織布は従来
公知のものはいずれも使用することができるが、それに
加えて、これらの一般の被記録材および織布または不織
布をインクジェット記録捺染用に予備処理したものでも
よい。
このような予備処理は、一般の被記録材および織布を構
成する繊維の表面に付与されたインクを速やかに吸収保
持できる水溶性または水分散性ポリマー等を付与せしめ
ることによって行うことができる。
更に本発明のインクは、上記の如き、一般の被記録材お
よび合成繊維からなる織布または不織布に限らず、ポリ
エステル、アセテート、ポリプロピレン、ナイロン等の
合成樹脂からなるシート、フィルムその他の成型品に文
字や絵柄を付与するにもすぐれた効果を有する。
本発明のインクを、紙、加工紙、プラスチックフィルム
、シート、織布、不織布あるいは成形物に付与するのに
使用するインクジェット記録方式は、インクをノズルよ
り効果的に離脱させて、射程体である紙、加工紙、プラ
スチックフィルム、シート、織布、不織布あるいは成形
物に付与し得る方式であれば、いかなる方式でもよく、
それらの方式の代表的なものは1例えば、IEEE  
Transactions on  Industry
  Applications  Vol、JA −1
3、No、1 (1977年2.3月号)、日経エレク
トロニクス第305号(1982年12月6日号)に記
載されている。
これらに記載の方式は、本発明のインクの使用に好適な
ものであり、その幾つかを説明すると。
先ず静電吸引方式があり、この方式では、ノズルとノズ
ルの数−1前方に置いた加速電極との間に強電界を与え
て、ノズルよりインクを粒子化して次々に引出し、引出
したインク組成物が偏向電極間を飛翔する間に情報信号
を偏向電極に与えて記録する方式と、インク粒子を偏向
することなく、情報信号に対応してインク粒子を噴射す
る方式とがあり、いずれも本発明のインクの適用に宥効
である。
第2の方式としては、小型ポンプでインクに高圧を加え
、ノズルを水晶振動子等で機械的に振動させることによ
り1強制的に微少インク粒子を噴射する方式であり、噴
射されたインク粒子は噴射と同時に、情報信号に応じて
帯電させる。帯電したインク粒子は偏向電極板間を通過
する際、帯電量に応じて偏向される。
この方式を利用した別の方式としてヤイクロドットイン
クジェット方式と称される方式もあり、この方式では、
インク圧力、励振条件をある範囲の適性値に保ち、ノズ
ル先端より大小二種類のインク液滴を発生し、この中小
径液滴のみを記録により利用するものである。この方式
の特徴は、従来並みの太いノズル口径でも微少液滴群を
得ることができる。
第3の方式としてはピエゾ素子方式があり、この方式で
は、インクに加える圧力手段として、他方式の如くポン
プの様な機械的手段でなく、ピエゾ素子を利用する。ピ
エゾ素子に電気信号を与えて機械的変位を生じさせるこ
とにより、インクに圧力を加え、ノズルより噴射させる
方式である。
また、本発明のインクは、特開昭54−51837号公
報に記載されている方法で、熱エネルギーの作用を受け
たインクが急激な体積変化を生じ、この状態変化による
作用力によって、インクをノズルから吐出させるインク
ジェット方式で記録を行う方法に好適であり、優れた吐
出安定性を示す。
以上の如き種々のインクジェット記録方式がいずれも使
用でき、このような方式のいずれかを採用して、紙、加
工紙、プラスチックフィルム、シート、織布、不織布あ
るいは成型品の表面に着色したインクによる文字、図形
等の絵柄が形成されるが、本発明のインクは、前述の如
くインクの起泡性が一定値以下にコントロールされてい
るので、従来技術の如きペン先、ノズル等の目詰まり等
が起きず、吐出安定性が極めて良好であり、染料の優れ
た分散安定性を有し、均一な記録や捺染が可能であると
ともに、特に前述の如き圧力によりインクを吐出させる
インクジェット方式用のインクとして適している。
また、本発明のインクを前記の如き織布等の捺染に使用
する場合には、必要に応じて引続く加熱処理による染着
工程を経ることによっても鮮明で且つ微細な絵柄模様を
形成することができる。
これに対して従来のインクを使用した場合には、前述の
如きインクの噴射の瞬間的な中断が生じるとともに、均
染性が劣り織布上に微細な絵柄を形成することが困難で
あった。
以上の如くして本発明のインクによって1紙、加工紙、
プラスチックフィルム、シート、織布等上にインクを画
像信号通りには付着させることができるが、被記録材が
プラスチックフィルム。
シートあるいは織布等である場合は、この状態のインク
中の分散染料は、単にフィルム、織布等に付着している
に過ぎないので、引続き加熱処理を要する。
このような加熱処理は、従来公知の加熱処理でよく、例
えば、記録あるいは捺染済みフィルム、織布等を加熱ロ
ーラーの間に通して数秒〜数十秒間120〜250℃の
温度に加熱するか、あるいは過熱スチーム室中に通す等
の如く、インク中の分散染料がフィルム、織布等を構成
するポリエステル等の樹脂に染着するに必要な温度と時
間加熱処理を加えればよい。
以上の如き本発明によれば、本発明のインクは、筆記具
やインクジェット方式による記録において、紙や加工紙
に限らず、疎水性合成樹脂、例えばポリエステルフィル
ム、シート、織布や不織布等の記録や捺染に有用である
従来、ポリエステルシート等の被記録材へのインクジェ
ットによる記録は、水溶性染料によるインクを用いてい
たため、ポリエステルシートの被記録面に親水性のイン
ク受容層を形成する必要があり、この受容層でインクを
吸収保持している。
従って記録面の耐摩擦性に問題があったが、本発明のイ
ンクによれば、インク中の染料がポリエステルフィルム
中に染着しているため、これらの問題が生じるこたがな
く、更に鮮明性や透明性が更に改良されるという利点が
ある。
次に実施例をあげて本発明を更に具体的に説明する。な
お文中部および%とあるのは重量基準であり、また泡高
とあるのは、界面活性剤のロスマイルス法による0、1
重量%溶液の5分後の泡高さを示す。
実施例1 分散染料(C,1,ディスパーズブルー187 ) 3
部ポリオキシエチレン(10)オクチルフェノールノニ
オン系界面活性剤(泡高140mm)2部エチレングリ
コール         15部ジエチレングリコール
        13部水             
               65部上記全成分をア
ルミナ製ボールミルにて約5時間分散化を行なった後、
水酸化ナトリウムにてpHを883に調整し、更にアル
ミナ製ボールミルにて3時間分散を行ない、その後フロ
ロボアフィルターFP−1000(住友電工■製)にて
粒径lOJLm以上の粗大粒子を除去して、本発明の水
性インク(A)を得た。
実施例2 分散染料(C,1,ディスバーズオレンジ55)3部酸
性染料(C,1,アシッドイエロー48)1部ノニオン
系界面活性剤(商品名ニューポールPE−68、三洋化
成工業■製、泡高12mm)1.5部 ジエチレングリコール         5部プロピレ
ングリコール        15部ポリエチレングリ
コール400     5部水           
                75部上記全成分を
アルミナ製ボールミルにて約5時間分散化を行なった後
、水酸化カリウムにてpHを7.4に調整し、更に2時
間分散化し、その後フロロボアフィルターFF−500
(住友電工■製)にプ粒径5JLm以上の粗大粒子を除
去して、本発明の水性インク(B)を得た。
実施例3 分散染料(C,1,ディスバーズレッド111 ) 2
部反応染料(c、r、、ディスバーズレッド80)  
 1部ノニオン系界面活性剤(商品名エマルゲン707
、花王石鹸■製、泡高140mm)  1.5部エチル
カルピトール        20部水       
                    70部上上
記全会より実施例2と同様の方法にて1本発明の水性イ
ンク(C)を得た。
実施例4 分散染料CG、1.ディスパーズブルー214 ) 3
部分散染料(C0!、ディスパーズブルー197 ) 
3部ノニオン系界面活性剤(商品名7デカノールB4O
01、旭電化工業輛製、泡高85層m)5.5部 エチレングリコール         25部グリセリ
ン             5部1.3−ジメチルイ
ミダゾリジノン   5部水            
               60部上上記全会より
実施例1と同様の方法にて、本発明の水性インク(D)
を得た。
比較例1 分散染料(C,1,ディスパーズブルー56)8部アニ
オン系界面活性剤(商品名ニラコール0TP−1003
、日光ケミカルス−製、泡高185+i+w)    
          0 、5部エチレングリコール 
        15部ポリエチレングリコール600
    10部水                 
          60部上上記全会をサンドグライ
ンダーにて約5時間分散化を行なった後、水酸化カリウ
ムにてpHを8.0に調整し、更にサンドグラインダー
で30分間分散を行ない、その後フロロボアフィルター
FF−1000(住友電工■製)にて粒径10ILm以
上の粗大粒子を除去して、比較用の水性インク(E)を
得た。
実施例1〜4および比較例1の各水性インク(A−E)
の性状を後記第1表に示す。
使用例1 実施例1〜4および比較例1の各水性インク(A−E)
を、(1)特開昭54−51837号公報に記載されて
いる方法による熱エネルギーを利用したインクジェット
プリンター(ノズルの大きさ40X50IL、ノズル数
24本)、(2)ピエゾ素子を利用したインクジェット
プリンターPJ−108OA (キャノン製、ノズルの
大きさ65路φ、ノズル数4本)に搭載して綿50%、
ポリエステル50%のワイシャツ生地に32mmX32
m層のベタ印字のテストパターンをlOパターンプリン
トし、このうちの10パターンについて、印字不良(ド
ツト抜け、ムラ等)の発生数の平均値を求めた。
また、各水性インク(A”E)100ccをガラスビン
に入れ、40℃に1週間保存し、インクの保存安定性の
評価を行なった。結果を後記第2表に示す。
また、実施例1〜4の水性インク(A−D)をピエゾ素
子を利用したインクジェットプリンターPJ−1080
A (キャノン製、ノズルの大きさ65終φ)に搭載し
、(1)ポリエステル100%のジョーゼット生地にプ
リントを行ない、その後215℃オーブンに3分間入れ
て定着を行ない、その後、中性洗剤で洗浄して、鮮明な
プリント物を得た。
使用例2 使用例1と同様にして、A−Dのインクを用いて2種の
インクジェットプリンターでマツトコ−)M(商品名イ
ンクジェット用紙、三菱製紙■製)に32粛腸×32層
層のベタ印字のテストハターンを10パターンプリント
したが、すべてのパターンで印字不良は3ケ所以下であ
り良好な印字が得られた。
使用例3 使用例1と同様にして、A−Dのインクを用いてピエゾ
素子を利用したインクジェットプリンターPJ−108
OAでルミラーQ80(ポリエステルフィルム、東し■
製)に印字し、その後95℃のオーブンに2時間入れて
定着処理を行ったところ1.良好な印字が得られた。
(以  下  余  白  )

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)分散染料および界面活性剤を含む液組成物であっ
    て、該組成物中の界面活性剤の起泡性がロスマイルス法
    で0.1重量%溶液の5分後の泡高が150mm以下で
    あることを特徴とする記録液。
  2. (2)圧力を作用させて行うインクジェット記録方式に
    使用する特許請求の範囲第(1)項に記載の記録液。
  3. (3)合成樹脂フィルム、シート、成形品あるいは合成
    繊維からなる織布あるいは不織布の捺染に使用する特許
    請求の範囲第(1)項に記載の記録液。
JP60091200A 1985-04-30 1985-04-30 記録液 Pending JPS61250076A (ja)

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