JPS61244950A - 自動変速機の摩擦係合装置の損傷判定方法 - Google Patents
自動変速機の摩擦係合装置の損傷判定方法Info
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- JPS61244950A JPS61244950A JP60084022A JP8402285A JPS61244950A JP S61244950 A JPS61244950 A JP S61244950A JP 60084022 A JP60084022 A JP 60084022A JP 8402285 A JP8402285 A JP 8402285A JP S61244950 A JPS61244950 A JP S61244950A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/01—Monitoring wear or stress of gearing elements, e.g. for triggering maintenance
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/01—Monitoring wear or stress of gearing elements, e.g. for triggering maintenance
- F16H2057/014—Monitoring wear or stress of gearing elements, e.g. for triggering maintenance of friction elements in transmissions
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Braking Arrangements (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野1
本発明は、自動変速機の摩擦係合装置の損傷判定方法に
関する。 歯車変速機構と複数個の摩擦係合装置とを備え、油圧制
御l装置を作動させることによって前記摩擦係合装置の
係合を選択的に切換え、複数個の変速段のうちのいずれ
かが達成されるように構成した車両用自動変速機は既に
広く知られている。 前記摩擦係合装置は、一般に、相対的に回動可能に支持
された2組の摩擦板要素と、該摩擦板要素を駆動する油
圧サーボ装置とからなり、該油圧サーボ装置に油圧が供
給されると、前記2組の摩擦板要素が互いに強く押圧さ
れ、両者間でトルク伝達が可能な関係に結合されるよう
になっている。 自動変速機の設計に当っては、この摩擦係合装置の耐久
性の確保と、変速ショックの低減との両立が最も重豆な
課題とされ、周到な配慮が随所になされている。 (発明が解決しようとする問題点1 しかしながら、使用状態の如何によっては、摩擦係合@
画が比較的早期に摩耗したり、あるいは焼損したりする
場合がある。従来は、このように摩擦係合装置が何らか
の理由で損傷したとしても、その時点での対応及び警告
等を行うものがなかった。しかしながら、変速に係わっ
ている摩擦係合装置が焼損等した場合に、これをそのま
ま放置しておくと、I摩擦係合装置の屑がオイルに混合
し、バルブボディのオリフィス等に詰まったりして自動
変速機全体をに悪影響を及ぼしたりする恐れがあるため
、この摩擦係合装置の焼損状態を早期に判断し、ドライ
バーに警告を与える等の対策が望まれる。 【発明の目的] 本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもの
であって、摩擦係合装置の損傷状態を適確に判断し、何
らかの対処を速やかに実行することのできる自動変速機
の摩擦係合装置の損傷判定方法を提供することを目的と
する。 (問題点を解決するための手段1 本発明は、少なくとも車速及びエンジン負荷に関係して
摩擦係合装置の係合状態を選択的に切換え、複数の変速
段のうちの何れかを達成する自動変速機の摩擦係合装置
の損傷判定方法において、変速に要した時間を検出する
手順と、該変速に要した時間と予め設定された判定変速
時間とを比較する手順と、前記変速に要した時間の方が
判定変速時間よりも長かったときに11!擦係合装置が
損傷していると判定する手順と、を含むことにより、上
記目的を達成したものである。 又、本発明の実施態様は、前記判定変速時間を、変速の
種類に応じて複数設定することにより、各変速の種類毎
に、より正確な損傷判定を行うことができるようにした
ものである。 又、本発明の他の実施態様は、前記損傷判定がなされた
ときに、警報ランプを点灯させることにより、摩擦係合
装置が損傷しかかつていることを運転者に速やかに確認
させ、適切な修理を促すことができるようにしたもので
ある。 又、本発明の他の実施態様は、前記損傷判定がなされた
ときに、当該摩擦係合装置の作用する変速段への変速を
禁止するようにして、この損傷しかかつている摩擦係合
装置のこれ以上の損傷を防止し、該I摩擦係合装茜の屑
等がオイルに混合して自動変速機全体に悪影響が及ぼさ
れるのを防止できるようにしたものである。 又、本発明の他の実施態様は、前記判定変速時間を、複
数段階に分けて設定することにより、損傷の程度を段階
的に判定することができるようにしたものである。 【作用] 本発明は、摩擦係合装置が焼損してくると変速時間が長
くなる傾向があるのに着目し、変速に要した時間を検出
し、これを予め設定された判定変速時間と比較し、変速
に要した時間が該判定変速時間を超えていたときに摩擦
係合装置が損傷していると判定するようにしたため、使
用時間の長短、あるいは使用頻度の如何に拘わらず、摩
擦係合装置の損傷程度を正確に判定することができる。 【実施例】 以下図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。 第2図に本発明に係る損傷判定方法が適用された、車両
用のオーバードライブ機構付き4速自動変速機のトラン
スミッション部を示す。 このトランスミッション部は、トルクコンパータ10と
、オーバードライブ機構12と、前進3段、後進1段の
アンダードライブ機構14とを備える。 前記トルクコンバータ10は、ポンプ16、タービン1
8、ステータ20及びロックアツプクラッチ21を含む
周知のものである。ポンプ16は、機関クランク軸22
と連結され、タービン18は、タービン軸24に連結さ
れている。該タービン軸24は、トルクコンバータ10
の出力軸であると共に、オーバードライブ機構12の入
力軸となっており、該オーバードライブ機構12におけ
る遊星歯車装置のキャリア26に連結されている。 オーバードライブ機構12においては、このキャリア2
6によって回転可能に支持されたプラネタリビニオン2
8が、サンギヤ30及びリングギヤ34と噛合している
。又、サンギヤ30とキャリア26との間には、オーバ
ードライブクラッチCo及び一方向クラッチFoが設け
られており、更に、サンギヤ30とオーバードライブ機
構12を囲繞するハウジング32との間には、オーバー
ドライブブレーキBoが設けられている。 オーバードライブ機構12のリングギヤ34は、アンダ
ードライブ機構14の入力軸36に連結されており、該
入力軸36と中間軸38との間には、フォワードクラッ
チC1が設けられている。 アンダードライブ機構14には遊星歯1!装置としてフ
ロント側及びリヤ側の2列が備えられている。フロント
側の遊星歯車装置は、フロント側、リヤ側共通のサンギ
ヤ軸40に設けられたサンギヤ42と、該サンギヤ42
と噛合するプラネタリビニオン44と、該プラネタリピ
ニオン44を回転可能に支持するキャリア46と、前記
プラネタリピニオン44と噛合するリングギヤ48とに
よって構成されている。又、リヤ側の遊星歯seaは、
前記サンギヤ42と噛合するプラネタリビニオン50と
、該1ラネタリピニオン50を回転可能に支持するキャ
リア52と、前記プラネタリピニオン50と噛合するリ
ングギヤ54とによって構成されている。 入力軸36と前記サンギヤ軸40との間にはダイレクト
クラッチC2が設けられている。又、フロント側遊星歯
III装置におけるリングギヤ48は、中間軸38と連
結されている。更に、フロント側遊星歯車装置における
キャリア46は、リア側のM星歯巾装置におけるリング
ギヤ54と連結されており、これらキャリア46及びリ
ングギヤ54は出力軸56と連結されている。又、リア
側の遊星歯車装置におけるキャリア52とハウジング3
2との間にはファーストアンドリバースブレーキB3及
び一方向クラッチF2が設けられている。 更に、サンギヤ軸4oとハウジング32との間には、一
方向クラッチF1を介してセカンドブレーキB2が設け
られ、また、サンギヤ軸40とハウジング32との間に
は、セカンドコーストブレーキB1が設けられている。 この自動変速機は、上述のごときトランスミッション部
を備え、第4図に示されるように、エンジンの負荷状態
を反映しているスロットル開度を検出するスロットルセ
ンサ100(エンジン負荷状態はトルクセンサ等によっ
ても検出が可能である)、及び中速を検出する車速セン
サ102等の各種信号が入力された自動変速機用コンピ
ュータ104によって、予め設定された変速パターンに
従って油圧制御回路106内の電磁ソレノイドバルブ8
1〜S3が駆動・制御され、第3図に示されるような各
クラッチ、プ“レーキ等の摩擦係合装置の組合わせが行
われて前進4段後進1段の変速制御がなされる。 なお、第4図において108はエンジン制御用コンピュ
ータで、周知の構成によりインジェクタからの燃料噴t
Allが制御されるようになっている。 この実施例では、ディストリビュータから入力されるク
ランク角情報を基にしてエンジンIIJ Ill用コン
ピュータ108によってエンジン回転速度を検出し、エ
ンジン制御用コンピュータ内で変速時間の検出や損傷程
度の判定が行われるようになっている。又、各種変速禁
止指令や警告ランプ110への信号もエンジン制御用コ
ンピュータから出されるようになっている。 次に、第1図の流れ図を参照しながら、この実施例装置
の作用を説明する。 まず、ステップ200において、車速及びスロットル開
度等に応じて周知の方法により変速判断かなされ、ステ
ップ202においてこの変速判断に基づいた変速指令が
出される。 ステップ204以下が本発明に係る損傷判定ステップに
相当する。 まずステップ204においてJレジン制御用コンピュー
タは変速に要した時間【、スロットル開度をモニタする
。変速に要した時間tは、イナーシャ相〈自動変速機の
各メンバーが変速のための回転数変化を行う期間〉の長
さを当てるようにすると良好である。イナーシャ相の長
さの測定方法としては、例えばエンジン回転速度Ne及
び出力軸回転速度Noを変速指令時からモニタし、エン
ジン回転速度Neが下がり始めたときをイナーシャ相の
開始時刻とし、又、高速段のギヤ比をIhとして、Ne
−NoXIh N+となったときをイナーシャ相の終
了時刻とする方法を採用することができる。ここでN1
は、変速の種類とスロットル開度によって決められる定
数である。なお、同様に自動変速機のメンバーの回転速
度の変化によって変速に要した時間tを検出ブることも
可能である。この場合、トルクコンバータ10の滑りを
見込む必要がないため、より正確な測定が可能である。 変速に要した時間t、スロットル開度θがモニタされた
後は、ステップ206において今行われた変速が単一の
変速であったか否かが判定される。 ここで単一の変速とは、ステップ200における変速判
断時の前後一定期間中に他の変速指令がないことである
。 次にステップ208において変速に要した時間tの間、
スロットル開度が一定であったか否かが判断される。ス
ロットル開度が一定であったときは、ステップ210に
おいて変速の種類が判断される。 このように、単一変速であるか否か、スロットル開度が
一定であったか否かを判断するようにしたのは、特殊な
使用状態での変速は変速に要した時間tが必ずしも損傷
程度に依存しないため、誤った判定が行われてしまう恐
れがあるからである。 ステップ210での判断によって、今行われた変速の種
類が第1速から第2速へのパワーオンアップシフトであ
ると判断されたときにはステップ212へ、第2速から
第3速へのパワーオンアップシフトであったと判断され
たときにはステップ214へ、更に、第3速からオーバ
ードライブへのパワーオンアップシフトであったと判断
されたときにはステップ216へとそれぞれ進むように
なっている。 ステップ212.214.216においては、それぞれ
の変速の種類に応じて予め設定された判定変速時間T+
、T2、T3とステップ204において検出された変
速に要した時間tとの大小が比較される。 各ステップ212.214.216において、変速に要
した時間(がそれぞれの判定変速時間T1、T2、T3
よりも大きいときには、ステップ218.220、又は
222に進んで警報ランプ110のスイッチを点灯させ
た模、ステップ224.226、又は228におい【当
該変速の種類よりも高速段への変速禁止指令が出される
。即ら、例えば変速の種類が第1速からff12速への
パワーオンアップシフトであった場合に、変速に要した
時間(がこの変速の種類用に予め設定された判定変速時
間T1よりも大きいと判断されたときには、該変速に関
与している前記セカンドブレーキB2が摩耗、焼損して
いると考えられる。従って、この場合はセカンドブレー
キB2が関与する第2速、第3速、及びオーバードライ
ブ段への全ての変速が禁止される。ステップ226.2
28にお(ブる禁止指令も同様な趣旨によるものである
。 具体的な禁止指令方法としては、変速点を寅際には変速
しないような高い車速に変更することによって自動変速
機用コンピュータが変速判断をしないようにする方法が
考えられる。 なお、上記実施例においては、判定変速時間を変速の欅
順に応じて3個設定するようにしていたが、本発明にお
いては判定変速時間の個数を限定するものではなく、例
えば全ての変速について1個の判定変速時間を用いても
よく、又、上記3つの変速の種類の他にパワーオンダウ
ンシフト、パワーオフダウンシフト等についてそれぞれ
適切な判定変速時間を設定するようにしてもよい。 又、上記実施例においては、損傷判定がなされたときに
、警報ランプを点灯させると共に、該摩擦係合装置の作
用する変速段への変速を禁止するようにしていたが、本
発明においては、損傷判定がなされた後の対処の仕方を
限定するものではなく、例えば警報ブザーを鳴らすよう
な手段を取ってもよい。 更に、上記実施例においては、各変速の種類毎に1段階
のみの判定変速時間を設け、変速に要した時間がこの判
定変速時間を上回ったときに警報ランプの点灯及び変速
段の禁止指令を同時に出すようにしていたが、本発明に
おいては、判定変速時間の段階数を限定するものではな
く、例えば各変速の種類毎に2段階の判定変速時間を設
け、1段階目の判定変速時間を上回ったときに警報ラン
プを点灯させ、更に2段階目の判定変速時間をE回った
ときに変速禁止指令を出すような構成としてもよい。 【発明の効果] 以上説明した通り、本発明によれば、摩擦係合装置が損
傷した場合に、運転者に早期に修理を促すことができ、
それ以上当該摩擦係合装置が損傷して自動変速機全体の
耐久性が低下するのを防止することができるという優れ
た効果が得られる。
関する。 歯車変速機構と複数個の摩擦係合装置とを備え、油圧制
御l装置を作動させることによって前記摩擦係合装置の
係合を選択的に切換え、複数個の変速段のうちのいずれ
かが達成されるように構成した車両用自動変速機は既に
広く知られている。 前記摩擦係合装置は、一般に、相対的に回動可能に支持
された2組の摩擦板要素と、該摩擦板要素を駆動する油
圧サーボ装置とからなり、該油圧サーボ装置に油圧が供
給されると、前記2組の摩擦板要素が互いに強く押圧さ
れ、両者間でトルク伝達が可能な関係に結合されるよう
になっている。 自動変速機の設計に当っては、この摩擦係合装置の耐久
性の確保と、変速ショックの低減との両立が最も重豆な
課題とされ、周到な配慮が随所になされている。 (発明が解決しようとする問題点1 しかしながら、使用状態の如何によっては、摩擦係合@
画が比較的早期に摩耗したり、あるいは焼損したりする
場合がある。従来は、このように摩擦係合装置が何らか
の理由で損傷したとしても、その時点での対応及び警告
等を行うものがなかった。しかしながら、変速に係わっ
ている摩擦係合装置が焼損等した場合に、これをそのま
ま放置しておくと、I摩擦係合装置の屑がオイルに混合
し、バルブボディのオリフィス等に詰まったりして自動
変速機全体をに悪影響を及ぼしたりする恐れがあるため
、この摩擦係合装置の焼損状態を早期に判断し、ドライ
バーに警告を与える等の対策が望まれる。 【発明の目的] 本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもの
であって、摩擦係合装置の損傷状態を適確に判断し、何
らかの対処を速やかに実行することのできる自動変速機
の摩擦係合装置の損傷判定方法を提供することを目的と
する。 (問題点を解決するための手段1 本発明は、少なくとも車速及びエンジン負荷に関係して
摩擦係合装置の係合状態を選択的に切換え、複数の変速
段のうちの何れかを達成する自動変速機の摩擦係合装置
の損傷判定方法において、変速に要した時間を検出する
手順と、該変速に要した時間と予め設定された判定変速
時間とを比較する手順と、前記変速に要した時間の方が
判定変速時間よりも長かったときに11!擦係合装置が
損傷していると判定する手順と、を含むことにより、上
記目的を達成したものである。 又、本発明の実施態様は、前記判定変速時間を、変速の
種類に応じて複数設定することにより、各変速の種類毎
に、より正確な損傷判定を行うことができるようにした
ものである。 又、本発明の他の実施態様は、前記損傷判定がなされた
ときに、警報ランプを点灯させることにより、摩擦係合
装置が損傷しかかつていることを運転者に速やかに確認
させ、適切な修理を促すことができるようにしたもので
ある。 又、本発明の他の実施態様は、前記損傷判定がなされた
ときに、当該摩擦係合装置の作用する変速段への変速を
禁止するようにして、この損傷しかかつている摩擦係合
装置のこれ以上の損傷を防止し、該I摩擦係合装茜の屑
等がオイルに混合して自動変速機全体に悪影響が及ぼさ
れるのを防止できるようにしたものである。 又、本発明の他の実施態様は、前記判定変速時間を、複
数段階に分けて設定することにより、損傷の程度を段階
的に判定することができるようにしたものである。 【作用] 本発明は、摩擦係合装置が焼損してくると変速時間が長
くなる傾向があるのに着目し、変速に要した時間を検出
し、これを予め設定された判定変速時間と比較し、変速
に要した時間が該判定変速時間を超えていたときに摩擦
係合装置が損傷していると判定するようにしたため、使
用時間の長短、あるいは使用頻度の如何に拘わらず、摩
擦係合装置の損傷程度を正確に判定することができる。 【実施例】 以下図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。 第2図に本発明に係る損傷判定方法が適用された、車両
用のオーバードライブ機構付き4速自動変速機のトラン
スミッション部を示す。 このトランスミッション部は、トルクコンパータ10と
、オーバードライブ機構12と、前進3段、後進1段の
アンダードライブ機構14とを備える。 前記トルクコンバータ10は、ポンプ16、タービン1
8、ステータ20及びロックアツプクラッチ21を含む
周知のものである。ポンプ16は、機関クランク軸22
と連結され、タービン18は、タービン軸24に連結さ
れている。該タービン軸24は、トルクコンバータ10
の出力軸であると共に、オーバードライブ機構12の入
力軸となっており、該オーバードライブ機構12におけ
る遊星歯車装置のキャリア26に連結されている。 オーバードライブ機構12においては、このキャリア2
6によって回転可能に支持されたプラネタリビニオン2
8が、サンギヤ30及びリングギヤ34と噛合している
。又、サンギヤ30とキャリア26との間には、オーバ
ードライブクラッチCo及び一方向クラッチFoが設け
られており、更に、サンギヤ30とオーバードライブ機
構12を囲繞するハウジング32との間には、オーバー
ドライブブレーキBoが設けられている。 オーバードライブ機構12のリングギヤ34は、アンダ
ードライブ機構14の入力軸36に連結されており、該
入力軸36と中間軸38との間には、フォワードクラッ
チC1が設けられている。 アンダードライブ機構14には遊星歯1!装置としてフ
ロント側及びリヤ側の2列が備えられている。フロント
側の遊星歯車装置は、フロント側、リヤ側共通のサンギ
ヤ軸40に設けられたサンギヤ42と、該サンギヤ42
と噛合するプラネタリビニオン44と、該プラネタリピ
ニオン44を回転可能に支持するキャリア46と、前記
プラネタリピニオン44と噛合するリングギヤ48とに
よって構成されている。又、リヤ側の遊星歯seaは、
前記サンギヤ42と噛合するプラネタリビニオン50と
、該1ラネタリピニオン50を回転可能に支持するキャ
リア52と、前記プラネタリピニオン50と噛合するリ
ングギヤ54とによって構成されている。 入力軸36と前記サンギヤ軸40との間にはダイレクト
クラッチC2が設けられている。又、フロント側遊星歯
III装置におけるリングギヤ48は、中間軸38と連
結されている。更に、フロント側遊星歯車装置における
キャリア46は、リア側のM星歯巾装置におけるリング
ギヤ54と連結されており、これらキャリア46及びリ
ングギヤ54は出力軸56と連結されている。又、リア
側の遊星歯車装置におけるキャリア52とハウジング3
2との間にはファーストアンドリバースブレーキB3及
び一方向クラッチF2が設けられている。 更に、サンギヤ軸4oとハウジング32との間には、一
方向クラッチF1を介してセカンドブレーキB2が設け
られ、また、サンギヤ軸40とハウジング32との間に
は、セカンドコーストブレーキB1が設けられている。 この自動変速機は、上述のごときトランスミッション部
を備え、第4図に示されるように、エンジンの負荷状態
を反映しているスロットル開度を検出するスロットルセ
ンサ100(エンジン負荷状態はトルクセンサ等によっ
ても検出が可能である)、及び中速を検出する車速セン
サ102等の各種信号が入力された自動変速機用コンピ
ュータ104によって、予め設定された変速パターンに
従って油圧制御回路106内の電磁ソレノイドバルブ8
1〜S3が駆動・制御され、第3図に示されるような各
クラッチ、プ“レーキ等の摩擦係合装置の組合わせが行
われて前進4段後進1段の変速制御がなされる。 なお、第4図において108はエンジン制御用コンピュ
ータで、周知の構成によりインジェクタからの燃料噴t
Allが制御されるようになっている。 この実施例では、ディストリビュータから入力されるク
ランク角情報を基にしてエンジンIIJ Ill用コン
ピュータ108によってエンジン回転速度を検出し、エ
ンジン制御用コンピュータ内で変速時間の検出や損傷程
度の判定が行われるようになっている。又、各種変速禁
止指令や警告ランプ110への信号もエンジン制御用コ
ンピュータから出されるようになっている。 次に、第1図の流れ図を参照しながら、この実施例装置
の作用を説明する。 まず、ステップ200において、車速及びスロットル開
度等に応じて周知の方法により変速判断かなされ、ステ
ップ202においてこの変速判断に基づいた変速指令が
出される。 ステップ204以下が本発明に係る損傷判定ステップに
相当する。 まずステップ204においてJレジン制御用コンピュー
タは変速に要した時間【、スロットル開度をモニタする
。変速に要した時間tは、イナーシャ相〈自動変速機の
各メンバーが変速のための回転数変化を行う期間〉の長
さを当てるようにすると良好である。イナーシャ相の長
さの測定方法としては、例えばエンジン回転速度Ne及
び出力軸回転速度Noを変速指令時からモニタし、エン
ジン回転速度Neが下がり始めたときをイナーシャ相の
開始時刻とし、又、高速段のギヤ比をIhとして、Ne
−NoXIh N+となったときをイナーシャ相の終
了時刻とする方法を採用することができる。ここでN1
は、変速の種類とスロットル開度によって決められる定
数である。なお、同様に自動変速機のメンバーの回転速
度の変化によって変速に要した時間tを検出ブることも
可能である。この場合、トルクコンバータ10の滑りを
見込む必要がないため、より正確な測定が可能である。 変速に要した時間t、スロットル開度θがモニタされた
後は、ステップ206において今行われた変速が単一の
変速であったか否かが判定される。 ここで単一の変速とは、ステップ200における変速判
断時の前後一定期間中に他の変速指令がないことである
。 次にステップ208において変速に要した時間tの間、
スロットル開度が一定であったか否かが判断される。ス
ロットル開度が一定であったときは、ステップ210に
おいて変速の種類が判断される。 このように、単一変速であるか否か、スロットル開度が
一定であったか否かを判断するようにしたのは、特殊な
使用状態での変速は変速に要した時間tが必ずしも損傷
程度に依存しないため、誤った判定が行われてしまう恐
れがあるからである。 ステップ210での判断によって、今行われた変速の種
類が第1速から第2速へのパワーオンアップシフトであ
ると判断されたときにはステップ212へ、第2速から
第3速へのパワーオンアップシフトであったと判断され
たときにはステップ214へ、更に、第3速からオーバ
ードライブへのパワーオンアップシフトであったと判断
されたときにはステップ216へとそれぞれ進むように
なっている。 ステップ212.214.216においては、それぞれ
の変速の種類に応じて予め設定された判定変速時間T+
、T2、T3とステップ204において検出された変
速に要した時間tとの大小が比較される。 各ステップ212.214.216において、変速に要
した時間(がそれぞれの判定変速時間T1、T2、T3
よりも大きいときには、ステップ218.220、又は
222に進んで警報ランプ110のスイッチを点灯させ
た模、ステップ224.226、又は228におい【当
該変速の種類よりも高速段への変速禁止指令が出される
。即ら、例えば変速の種類が第1速からff12速への
パワーオンアップシフトであった場合に、変速に要した
時間(がこの変速の種類用に予め設定された判定変速時
間T1よりも大きいと判断されたときには、該変速に関
与している前記セカンドブレーキB2が摩耗、焼損して
いると考えられる。従って、この場合はセカンドブレー
キB2が関与する第2速、第3速、及びオーバードライ
ブ段への全ての変速が禁止される。ステップ226.2
28にお(ブる禁止指令も同様な趣旨によるものである
。 具体的な禁止指令方法としては、変速点を寅際には変速
しないような高い車速に変更することによって自動変速
機用コンピュータが変速判断をしないようにする方法が
考えられる。 なお、上記実施例においては、判定変速時間を変速の欅
順に応じて3個設定するようにしていたが、本発明にお
いては判定変速時間の個数を限定するものではなく、例
えば全ての変速について1個の判定変速時間を用いても
よく、又、上記3つの変速の種類の他にパワーオンダウ
ンシフト、パワーオフダウンシフト等についてそれぞれ
適切な判定変速時間を設定するようにしてもよい。 又、上記実施例においては、損傷判定がなされたときに
、警報ランプを点灯させると共に、該摩擦係合装置の作
用する変速段への変速を禁止するようにしていたが、本
発明においては、損傷判定がなされた後の対処の仕方を
限定するものではなく、例えば警報ブザーを鳴らすよう
な手段を取ってもよい。 更に、上記実施例においては、各変速の種類毎に1段階
のみの判定変速時間を設け、変速に要した時間がこの判
定変速時間を上回ったときに警報ランプの点灯及び変速
段の禁止指令を同時に出すようにしていたが、本発明に
おいては、判定変速時間の段階数を限定するものではな
く、例えば各変速の種類毎に2段階の判定変速時間を設
け、1段階目の判定変速時間を上回ったときに警報ラン
プを点灯させ、更に2段階目の判定変速時間をE回った
ときに変速禁止指令を出すような構成としてもよい。 【発明の効果] 以上説明した通り、本発明によれば、摩擦係合装置が損
傷した場合に、運転者に早期に修理を促すことができ、
それ以上当該摩擦係合装置が損傷して自動変速機全体の
耐久性が低下するのを防止することができるという優れ
た効果が得られる。
第1図は、本発明に係る自動変速機のI’ll擦係合装
置の損傷判定方法の実施例を示す流れ図、第2図は上記
実施例が適用された、オーバードライブ機構付き自動車
用自動変速機のトランスミッション部を示すスケルトン
図、 第3図は、上記トランスミッション部での摩擦係合装置
の係合・組合わせ状態を示す線図、第4図は、上記実施
例における入出力関係を示すブロック図である。 t・・・変速に要した時間、 TI、T2、T3・・・判定変速時間、100・・・ス
ロットルセンサ、 102・・・車速センサ、 110・・・警報ランプ。
置の損傷判定方法の実施例を示す流れ図、第2図は上記
実施例が適用された、オーバードライブ機構付き自動車
用自動変速機のトランスミッション部を示すスケルトン
図、 第3図は、上記トランスミッション部での摩擦係合装置
の係合・組合わせ状態を示す線図、第4図は、上記実施
例における入出力関係を示すブロック図である。 t・・・変速に要した時間、 TI、T2、T3・・・判定変速時間、100・・・ス
ロットルセンサ、 102・・・車速センサ、 110・・・警報ランプ。
Claims (5)
- (1)少なくとも車速及びエンジン負荷に関係して摩擦
係合装置の係合状態を選択的に切換え、複数の変速段の
うちの何れかを達成する自動変速機の摩擦係合装置の損
傷判定方法において、 変速に要した時間を検出する手順と、 該変速に要した時間と予め設定された判定変速時間とを
比較する手順と、 前記変速に要した時間の方が判定変速時間より長かつた
ときに摩擦係合装置が損傷していると判定する手順と、 を含むことを特徴とする自動変速機の摩擦係合装置の損
傷判定方法。 - (2)前記判定変速時間が変速の種類に応じて複数設定
されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
の自動変速機の摩擦係合装置の損傷判定方法。 - (3)前記損傷判定がなされたときに、警報ランプを点
灯させることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第
2項に記載の自動変速機の摩擦係合装置の損傷判定方法
。 - (4)前記損傷判定がなされたときに、当該摩擦係合装
置の作用する変速段への変速を禁止することを特徴とす
る特許請求の範囲第2項又は第3項に記載の自動変速機
の摩擦係合装置の損傷判定方法。 - (5)前記判定変速時間が複数段階に分けて設定されて
おり、損傷の程度を段階的に判定することを特徴とする
特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の自動
変速機の摩擦係合装置の損傷判定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60084022A JPS61244950A (ja) | 1985-04-19 | 1985-04-19 | 自動変速機の摩擦係合装置の損傷判定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60084022A JPS61244950A (ja) | 1985-04-19 | 1985-04-19 | 自動変速機の摩擦係合装置の損傷判定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61244950A true JPS61244950A (ja) | 1986-10-31 |
Family
ID=13818939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60084022A Pending JPS61244950A (ja) | 1985-04-19 | 1985-04-19 | 自動変速機の摩擦係合装置の損傷判定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61244950A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01172660A (ja) * | 1987-12-28 | 1989-07-07 | Aisin Aw Co Ltd | 電子制御式自動変速機のフェールセーフ制御装置 |
JPH0212550U (ja) * | 1988-07-11 | 1990-01-25 | ||
JPH03244869A (ja) * | 1990-02-20 | 1991-10-31 | Toyota Motor Corp | 車両用自動変速機 |
JP2007255518A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Jatco Ltd | 自動変速機の変速制御装置 |
JP2010084876A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Aisin Aw Co Ltd | 自動変速機の制御装置 |
JP2014009702A (ja) * | 2012-06-27 | 2014-01-20 | Honda Motor Co Ltd | 同期係合装置の制御装置 |
-
1985
- 1985-04-19 JP JP60084022A patent/JPS61244950A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
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JP4607040B2 (ja) * | 2006-03-22 | 2011-01-05 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機の変速制御装置 |
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