JPS61243151A - 酸化雰囲気炉内で使用するステンレス材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は酸化雰囲気内で使用するステンレス材Ｅこ関す
る。

〔発明の背景〕

被処理物、例えばカラーブラウン管用のシャドウマスク
は、保持治具に保持させて酸化雰囲気炉内での黒化処理
（Ｆｅ、Ｏ，の被膜生成）を行なっている。保持治具は
、酸化雰囲気内で加熱冷却が繰り返し行なわれるので、
できるだけ酸化されない材料が望ましい。そこで、保持
治具憂こは高温耐酸化性の良いステンレス材を用いてい
る。

ところで、一般に、市販の板状、棒状のステンレス材は
、ロール圧延した後、その表面はスケール除去のため酸
洗いし、次に冷間圧延した後にスキンパスなどの調質圧
延をしてなる。

従来、前記したシャドウマスクの黒化作業に使用する保
持治具は、前記した市販のステンレス材を用いているが
、高温酸化雰囲気内での使用によって徐々に酸化が進み
、約２ケ月の使用で表面の酸化膜が剥離してシャドウマ
スクの詰りか発生するという問題点があった。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、高温耐酸化性の向上を図ることができ
る高温酸化雰囲気内で使用するステンレス材を提供する
ことにある。

〔発明の概要〕

本発明の一実施例によれば、調質圧延されたステンレス
材の表面圧延層を約２０μｍ以上研摩して除去したステ
ンレス材を高温酸化雰囲気内で使用する保持治具などに
用いる。これｌこより、ステンレス材の高温耐酸化性が
向上し、ステンレス材表面の酸化膜の発生及び剥離が抑
制される。

〔発明の実施例〕

市販のステンレス材の表面を１．６００倍の顕微鏡で撮
影すると、第１図に示すように、表面に調質圧延された
表面圧延層が形成されている０本発明者はステンレス材
の酸化ｌこついて種々実験を行なった結果、前記表面圧
延層が高温酸化性雰囲気での酸化ｌこ弱いことを見出し
た。そこで、市販のステンレス材の表面をへ了ライン加
工またはサンドペーパで約２０μｍ以上研摩して表面圧
延層を除去し、このステンレス材を用いて保持治具を作
った。そして、この保持治具を高温酸化雰囲気炉中で使
用したところ、酸化膜が形成されて酸化膜が剥離するま
でｔこは、従来より３〜５倍の時間がかかることが判っ
た。

このよう１こ、市販のステンレス材の表面圧延層を除去
すると、高温雰囲気での耐酸化性が向上する理由は明ら
かでないが、表面圧延層を除去した表面は、第２図に１
６００倍の表面拡大写真で示すようｌこ、ステンレス本
来の緻密な酸化膜力３形成され、これによって高温雰囲
気での耐酸化性が向上するものと与えられる。

このようｌこ、市販のステンレス材の表面圧延層を約２
０μｍ以上研摩して除去することｌこより、ステンレス
材表面の酸化膜の発生及び酸化膜剥離が抑制される。従
って、かかるステンレス材を用いて、例えばシャドウマ
スクの黒化作業のための保持治具を作ると、シャドウマ
スクの孔詰りゃシャドウマスクへの酸化膜付着が防止さ
れ、被処理物の品質が向上する。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなよう１こ、本発明によれば、ス
テンレス材表面の酸化膜の発生及び酸化膜の剥離が抑制
される。

【図面の簡単な説明】

第１図は市販のステンレス材の表面拡大写真図、第２図
は本発明になるステンレス材の一実施例を示す表面拡大
写真図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 調質圧延されたステンレス材の表面圧延層を約２０μｍ
   以上研摩して除去したことを特徴とする酸化雰囲気炉内
   で使用するステンレス材。