JPS6124188B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、びん等のテーパ部に３色の印刷を行
うことが可能なロータリ型テーパ部３色印刷装置
に関する。

同軸上において同期間欠回転する１対の回転盤
外周上に一定の間隔をおいて設けた各対の挾持具
により挾持されて、びんの供給装置から釈放位置
へと順次移送されるびんの１停止位置に、びんの
テーパ部に第１の印刷をほどこす第１スクリーン
印刷装置を、そして次位の停止位置に第２の印刷
をほどこす第２スクリーン印刷装置を設けた、ロ
ータリ型テーパ部２色印刷装置は従来公知であ
る。

ところで、最近、びんのテーパ部に３色の印刷
を求められることが多く、その際は、被印刷体と
なるびんを同一印刷装置に２回通すか、又は２台
の印刷装置に順次通して所要の３色印刷を行なつ
ている。

また、間欠回転する回転盤に被印刷体保持具を
回転自在に支持し、スクリーン印刷装置を同一円
周上に３ケ所設けた飾りつけ機が特公昭38―
26309号公報として知られているが、このものは
３ケ所に設けられたスクリーン印刷装置がそれぞ
れ独立に作動するようになつているため、２ケ所
のスクリーン印刷装置を有するものにわずかの改
変を加えてこれを３色印刷装置とすることが困難
であつた。

さらに、回転盤に被印刷物挾持具を回転自在に
支持してなるスクリーン印刷機においてスクリー
ン等を被印刷体に対し近接・離間するようにした
平面印刷機が特開昭55―28840号公報として提案
されているが、このものは２色印刷用のもので３
色印刷が行えないものであつた。

本発明の目的は、上述する欠点に対処して、び
ん等の被印刷体を１回通過させるだけで被印刷体
のテーパ部に３色の印刷をすることが可能で、従
来の２色印刷装置をわずかに改良するのみで製作
が可能で、経済的なロータリ型テーパ部３色印刷
装置を提供することにある。

以下、本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。

第１図は本発明に係るびんのロータリ型テーパ
部３色印刷装置の正面図、第２図は第１図の左側
面図を示す。第１図及び第２図において、２，
２′は、前後の機枠に水平方向に横架した軸によ
り支持されて一定の矢印方向に60度ずつの角度で
間欠的に回転する１対のびん挾持回転盤で、印刷
装置の運転時、コンベヤ４で給送されてきた被印
刷体となるびん５を、把持位置で自動的に挾持
し、被印刷体の印刷装置の決定を行なう停止位置
、第１印刷位置、第２印刷位置、第３印刷
位置、釈放位置へと間欠的に順に移送し、釈
放位置で自動的に搬出装置上に放出する。びん
挾持回転盤２，２′が間欠回転して停止位置に停
止すると、第１〜第３印刷位置においては、それ
ぞれ第１スクリーン６、第２スクリーン７、第３
スクリーン８がびん５のテーパ部に当接する位置
に前進し、また各スクリーン６，７，８上には、
それぞれ第１スキージ９、第２スキージ１０、第
３スキージ１１が前進接触し、そして、びん５の
印刷回転に同期して各スクリーン６，７，８がそ
れらの各支軸１２，１３，１４を中心として積極
的に回動されて、びん５のテーパ部周面に所要の
３色印刷が行なわれる。印刷作動終了後、各スク
リーン６，７，８及び各スキージ９，１０，１１
は、びん５のテーパ部から離れた後退位置に復帰
し、びん挾持回転盤２，２′により挾持された各
びん５は、同時に次の停止位置に向けて公転移動
する。びん挾持回転盤２，２′により挾持された
各びんは、その印刷位置においては、びん挾持回
転盤２の後方に同心的に設けた太陽歯車１５に噛
み合う各遊星歯車１６，１６と一体的に回動する
ように挾持され、その印刷時、太陽歯車１５によ
り同時に該太陽歯車１５の回転方向と逆方向に回
転されるようになつている。

第１印刷位置、第２印刷位置のスクリーン
６，７の支持構造は次のとおりである。

第１図及び第２図において、第１スクリーン
６、第２スクリーン７は、左右の機枠の後部上方
の間に水平に横架した水平軸２１の左右両端に回
動自在に取付けた１対のスクリーンキヤリツジ支
持枠１７，１７間に横架した横棒１８，１９の中
央位置に取付けたスクリーンキヤリツジ２０の前
部に支持されている（第３図〜第５図参照）。ス
クリーンキヤリツジ支持枠１７，１７の後部下端
にはスクリーンカム２５に従動するカムローラ２
６が取付けられている。スクリーンカム２５は、
左右機枠の後部上方の間に回転自在に横架した主
軸２４に取付けられ、主軸２４は電動機２３によ
り減速装置２２を通して駆動される。

第３図は第２スクリーン７の支持構造を示す左
側面図、第３―１図は第３図の要部切断拡大部分
図、第４図は同支持構造の上面図、第５図は同支
持構造の正面図である。第４図及び第５図におい
ては、その上方部又は右方部が切除されている
が、それら切除部は描かれているその下方部又は
左方部と同一である。スクリーンキヤリツジ２０
の前方下面には、第３図及び第３―１図に示すよ
うに、前後方向に位置調節可能に支持部材４６が
取付けられている。支持部材４６には、左右方向
にのびるスクリーンシヤフト支持軸２７がその軸
心のまわりに角度調節可能に取付けられ、その左
右両端にはスクリーンシヤフト２８，２９を回転
自在に支持する軸受筒３０，３１が取付けられて
いる。スクリーンシヤフト２８，２９の下端に
は、それぞれ扇形の第１スクリーン６、第２スク
リーン７が取付けられ、またその上端には扇形歯
車３２，３３が固着されている。

スクリーンキヤリツジ支持枠１７，１７の前端
部の間には、第４図及び第５図に示すように、上
下に間隔をおいて横棒１９と３４が横架され、該
横棒１９，３４には水平左右動部材３５が嵌合し
ている。水平左右動部材３５の左右両端には、印
刷機の前方斜め上方に向けて、それぞれラツク支
持杆３６，３７が取付けられている。ラツク支持
杆３６，３７の上部に設けられている長孔３８，
３８内には、ラツク３９の各端がそれぞれ位置調
節可能に挿入固定されている。ラツク３９は２個
の扇形歯車３２，３３に噛み合つている。したが
つて、左右動部材３５が左右動すると、ラツク３
９が左右動して扇形歯車３２，３３が正逆転さ
れ、それにつれて第１スクリーン６、第２スクリ
ーン７も正逆方向に回動される。

次に、第１及び第２印刷装置，のスキージ
支持構造を説明する。第１及び第２印刷位置，
のスキージ支持構造は同様であるので、第２印
刷位置のものについてのみ説明する。第６図は
第２印刷位置のスキージ組立体支持枠４３の取
付構造を示す左側面図、第７図はその上面図、第
８図はその正面図である。第７図及び第８図にお
いては、その上方部又は右方部が切除されている
が、該切除部はその下方部又は左方部と対称であ
る。第９図は第２印刷位置のスキージ組立体の
一部切断左側面図、第１０図は同スキージ組立体
の一部切断正面図である。

第１及び第２印刷位置，のスキージを保持
している各スキージ組立体４０，４１は、第６図
及び第７図に示すように、それぞれスクリーンキ
ヤリツジ支持枠１７，７を揺動自在に支持する水
平軸２１上に揺動自在に取付けられたスキージ組
立体支持枠４２，４３の前端に上下調節可能に取
付けられている。スキージ組立体支持枠４３の後
方下垂部下端にはカムローラ４４が取付けられ、
同支持枠４３の水平部にその上端が取付けられた
引張ばね４５により、主軸２４上のカム面に圧接
されている。

スキージ組立体４１は（第６図〜第１０図参
照）、その腕枠４７（ほぼ角形の断面を有する）
を第８図に示すスキージ組立体支持枠４３の先端
支持部４８に取付けることにより、スキージ組立
体支持枠４３に支持されている。４９は被印刷体
であるびんの胴部印刷用スキージ組立体の取付部
である。腕杆４７には、第９図及び第１０図に示
すように、細長孔５０が左右方向に貫通して設け
られ、該細長孔５０には、スキージ組立体支持枠
４３に固設された支杆５１が挿通されている。ま
た、腕杆４７内には、その長手方向に、前記支杆
５１に螺入するねじ棒５２が回転自在に設けられ
ている。このねじ棒５２は、腕杆４７に対しその
長手方向に移動下可能に取付けられている。した
がつて、把手５８によりねじ棒５２を正逆に回動
すれば、スキージ組立体支持枠４３に対し、腕杆
４７が上下動する。腕杆４７の下端には取付板５
３が固着され、取付板５３にはピン５４により角
度調節板５５が回動可能に取付けられている。角
度調節板５５は取付板５３の長孔を通して角度調
節板５５に螺入される止ねじ５６により取付板５
３に固定される。角度調節板５５には腕５６ａの
一端が固着され、その他端には、腕５６ａの長手
方向に位置調節可能に、第２スキージ１０を有す
るスキージシリンダ組立体５７が取付けられてい
る。スキージシリンダ組立体５７は従来公知であ
るので、その詳細な説明は省略する。

第１１図は第２図のほぼＤ―Ｄ線から矢印方向
にみた歯車箱６１の一部省略正面図、第１２図は
第１１図の一部省略左側面図、第１３図は第１１
図の一部省略右側面図、第１４図は主駆動軸２４
の軸心を通る水平面で切断した歯車箱６１の断面
図（第１１図のＥ―Ｅ線切断面図）、第１５図は
スクリーンクランク装置の一部縦断左側面図（第
１１図のＦ―Ｆ線切断面図）を示す。

第１１〜１３図において、主駆動軸２４は歯車
箱６１に横架され、減速装置２２を介して電動機
２３により駆動される。２点鎖線で描かれている
スクリーンキヤリツジ支持枠１７，１７は、それ
ぞれ主駆動軸２４の両端部に固着されたスクリー
ンカム２５により、水平軸２１を中心として揺動
される。歯車箱６１内の主駆動軸２４には、第１
４図に示すように、中央部にびん挾持回転盤駆動
用のアーガソン歯車６２が固着されている。そし
て、その右側にはスキージカム６３とスクリーン
クランク駆動ねじ歯車６４が固着され、その左側
にはスキージカム６５とスピンドルクランク駆動
ねじ歯車６６が固着されている。

スクリーンクランク６７は、第１５図に示すよ
うに、歯車箱６１に取付けられた軸受箱６８に支
受されているスクリーンクランク軸６９の前端に
固着されている。スクリーンクランク軸６９の後
端には、主駆動軸２４上のスクリーンクランク駆
動ねじ歯車６４に噛み合い、該駆動ねじ歯車６４
により駆動されるねじ歯車７０が固着されてい
る。

スクリーンクランク６７の前面には、その直径
方向に摺動可能に摺動部材７１が取付けられ、そ
して、該摺動部材７１の前面には回動自在に回動
接手７２が取付けられている。回動接手７２の前
面には溝が設けられ、該溝には、スクリーンキヤ
リツジ支持枠１７，１７間に横架された横棒１
９，３４に支持案内される左右動部材３５から後
方に突出しているスクリーンクランクスライド７
３が摺動自在に嵌合している。したがつて、スク
リーンクランク６７が回動すると、左右動部材３
５が左右動しラツク３９が左右に動く。スクリー
ンクランク６７の前面に設けた摺動部材７１は、
該スクリーンクランク６７に回転自在に取付けた
偏心量調節ねじ杆７４によりスクリーンクランク
６７の径方向に摺動される。

スピンドルクランク７５は（第１１図、第１２
図参照）、スピンドルクランク駆動ねじ歯車６６
により駆動され、摺動杆７６に固定されたラツク
７７を上下動して太陽歯車１５を正逆転し、被印
刷体であるびんに印刷回転を与える。摺動杆７６
は歯車箱６１に取付けられた軸受７８，７９によ
り支持案内される。第１１図中の８０は、カムに
より作動されるびん挾持回転盤のびん把持具制御
機構である。

主駆動軸２４の左端に偏心して取付けられ、主
駆動軸２４の回転につれて上下動する上下動杆８
１は、歯車箱６１の下方に左右方向に設けた軸８
２を正逆に回動させる。そして、該軸８２の正逆
回動により、びん挾持回転盤２，２′へのびん５
の供給及び取出し装置が制御される。

以上、第１１図〜第１４図を参照して説明した
構造は従来公知であるので、より詳細な説明は省
略する。

次に、第３印刷位置のスクリーンの支持構造
と作動について説明する（第１図、第２図、第１
６図、第１７図参照）。

第１６図は第３スクリーン８及び第３スキージ
１１の支持構造を示す一部省略拡大側面図、第１
７図は同上面図、第１８図は同正面図である。第
３スクリーン８を有するスクリーン組立体８３の
軸受筒９２は、第１６―１図に示すように、揺動
梁９４に沿つて位置調節可能に取付けられた支持
片９３に取付片８４を介して取付けられている。

スクリーンシヤフト９１は軸受筒９２により回
転自在に支持され、その内端にスクリーン８が固
定されている。取付片８４は、支持片９３の垂直
取付孔内に嵌合され、垂直軸線のまわりに角度調
節可能に取付けられている。スクリーン組立体８
３の軸受筒９２は取付片８４の取付孔に嵌挿され
所要の位置にねじにより締付け固定されている。

揺動梁９４は、第１７図に示すように、歯車箱
６１の前壁と左前縦枠９５に支持された固定梁９
６の左方に揺動可能に取付けられている。固定梁
９６上には、その後部から前方に向けてベルクラ
ンク９７，９８，９９，１００が設けられ、それ
らベルクランクは相互に運動可能に連杆１０１，
１０２，１０３により連結されている。ベルクラ
ンク９７の自由端はスクリーンキヤリツジ支持枠
１７に連杆１０４で連結され、ベルクランク１０
０の遊端は連杆１０５により揺動梁９４に連結さ
れている。したがつて、スクリーンキヤリツジ支
持枠１７が上下動すると、前記のベルクランクと
連杆よりなる連動機構により揺動梁９４が正逆に
回動して、その支持する第３スクリーン８が印刷
位置にあるびんのテーパ部となる傾斜部に接離す
る。スクリーンシヤフト９１の外端には扇形歯車
１０６が固着され、扇形歯車１０６にはラツク１
０７が噛み合つている。

揺動梁９４は第１９図に示すように、その後端
部において、固定梁９６の後端近くに固着された
軸受部片１０８に回動自在に取付けられた揺動部
片１０９に固着されている。そして、その前端部
は、固定梁９６の前端近くに設けた支持片１１０
により支持され、該支持片１１０上において左右
に移動できるようになつている（第１７図参
照）。第１７―１図は第１７図のＦ―Ｆ線断面図
で、揺動梁９４の前端部の支持構造を示す。図
中、８５は支持レール、８６は支持ロールを示
す。揺動部片１０９は、第１８図、第１９図及び
第２０図に示すように軸受部片１０８に回動自在
に嵌合し、そして揺動部片１０９に回動不可能に
嵌合している垂直な中空軸１１１により、軸受部
片１０８に対し揺動自在に取付けられている。中
空軸１１１の直下方には、基枠に取付けた軸受部
片１１２に支持されて中空軸１１３が回動自在に
取付けられている。中空軸１１１と１１３は垂直
な同一軸線上に位置する。中空軸１１１と１１３
を結合する断面溝形の結合部材１１４には、その
上下端に嵌合部１１５と１１６が設けられ、各嵌
合部１１５と１１６は、それぞれ中空軸１１１と
１１３に回動不可能に外嵌合している。下方の嵌
合部１１６とその上方に位置する揺動部片１０９
間には、それぞれ取付片を介して１対の案内杆１
１７と１１８が取付けられている。両案内杆１１
７と１１８は中空軸１１１と１１３の軸線に対し
平行関係にある。案内杆１１７と１１８には摺動
部片１１９が上下摺動自在に取付けられている。
摺動部片１１９には、中空軸１１１と１１３のほ
ぼ軸線上に位置させて、チエン取付杆１２０が取
付けられている。チエン取付杆１２０の上端に
は、中空軸１１１の中空孔を通して下垂するチエ
ン１２１の下端が取付けられる。チエン１２１の
他端は左右動部材３５のチエン取付片に取付けら
れている（第１図参照）。チエン１２１はチエン
車１２２によりその方向を変える。取付杆１２０
の下端には、その下端を支持片１１０に取付けた
引張スプリング１２３の上端が取付けられてい
る。したがつて、摺動部片１１９は、左右動部材
３５の左右動に応じて摺動案内杆１１７と１１８
に沿つて円滑に上下動する。

摺動部片１１９には、そこから前方に延出する
ラツク支持腕１２４が固定的に取付けられている
（第１６図及び第１７図参照）。ラツク支持腕１２
４の前方には細長孔１２５が設けられている。第
１６―２図は第１６図のＨ方向からみた矢視図を
示し、ラツク１０７を除去して示すラツク支持杆
１２８の支持案内組立体である。支持案内組立体
は、揺動梁９４にその長手方向位置調節可能に固
定される取付片１２６と、取付片１２６に固着さ
れて外側方に突出する長孔８７を有する支持杆８
８と、支持杆８８上にその長孔８７に沿つて位置
調節可能に固定された軸受１２７とを有する。第
１６―３図は第１６―２図のＫ―Ｋ線断面図であ
る。軸受１２７はねじ８９の締付けにより支持杆
８８の所要の位置に固定される。軸受１２７には
上下方向に摺動可能にラツク支持杆１２８が嵌合
している。ラツク支持杆１２８の下端は細長孔１
２５に嵌入し、ナツトによりラツク支持腕１２４
に固定されている。ラツク支持杆１２８の上下端
には、それぞれラツク取付片が固着されている。
ラツク取付片間にはラツク１０７が取付けられて
いる。第１６図においては、ラツク１０７は前後
に歯を有するが、これは使用中歯が摩耗した場合
に、歯を前後交換して用いることを目的とする。

以上の構成であるので、揺動梁９４が中空軸１
１１の軸線のまわりに回動されると、ラツク支持
腕１２４も同軸線のまわりに一体となつて回動す
るので、揺動梁９４の回動時にラツク１０７と扇
形歯車１０６の相対位置は全く変化しない。

次に、第３スキージ１１を有する第３スキージ
組立体１３１は、第１６図〜第１８図、第２１
図、第２２図に示すように揺動梁９４上に固着し
た支持片１３２に左右動可能に取付けられた保持
片１３３に固着されている。保持片１３３は、支
持片１３２に間隔をおいて取付けた軸１３４，１
３５と、保持片１３３の上部に間隔をおいて取付
けた軸１３６，１３７と、前記の軸１３４と軸１
３６とを連結するリンク１３８と、前記の軸１３
５と軸１３７とを連結するリンク１３９とにより
構成される平行４棒リンクにより、支持片１３２
に左右動可能に取付けられている。したがつて、
第３スキージ組立体１３１は、その水平状態を保
持したまま、被印刷であるびんに接離する方向に
可動である。前記の軸１３６の後部突出端には、
前記支持片１３２に取付けられた軸１４０に回動
自在に取付けられたレバー１４１の下端凹溝が嵌
合している。レバー１４１の上端にはカムローラ
１４２が取付けられ、該カムローラ１４２はカム
１４３のカム溝に嵌入している。カム１４３は、
揺動梁９４上に回動自在に取付けられた軸１４４
の左端に固着されている。軸１４４の右端にはリ
ンクレバー１４５の一端が固着され、そして、リ
ンクレバー１４５の他端は、連杆１４６によりス
キージ組立体支持枠４３に連結されている。した
がつて、スキージ組立体支持枠４３が揺動する
と、それにつれて第３スキージ組立体１３１が左
右動する。

次に、第３スキージ組立体１３１の構造につい
て説明する。第３スキージ組立体１３１は、第１
８図、第２３図〜第２５図に示すように、保持片
１３３に摺動可能に取付けられた断面四角形の腕
杆１４９を有する（第１８、２３、２４図参
照）。腕杆１４９は腕杆４７と同様の構造であ
る。すなわち、上下方向に貫通している細長孔１
４８には保持片１３３に固定された支杆１５９が
嵌入し、そして該支杆１５９には腕杆１４９内に
その長手方向に回転自在に取付けられたねじ棒１
６０が螺合し、把手１６１によりねじ棒１６０を
正逆転させると、保持片１３３に対し腕杆１４９
が左右動するようになつている。腕杆１４９の右
端には取付板１５０が固着され（第２４図参
照）、取付板１５０の下面にはピン１５１により
スキージの角度調節板１５２が取付けられてい
る。角度調節板１５２は、取付板１５０の長孔１
５３通して角度調節板１５２にねじ込まれる止ね
じ１５４により、取付板１５０に固定される。角
度調節板１５２の下面には、ねじ１５５，１５６
により、腕１５７の一端部が固着される。腕１５
７の他端にはスキージシリンダ１５８が固定的に
取付けられている。スキージシリンダ１５８その
ものは従来公知であるので、その詳細な説明は省
略する。スキージシリンダ１５８には上下方向に
位置調節可能に上下動板１６２が取付けられ、上
下動板１６２にはピン１６４のまわりに前後に回
動させて角度調節できる前後動板１６３が取付け
られ、そして該前後動板１６３には、ピン１６５
のまわりに回動させて角度調節できるスキージ１
１の保持部体１６６が取付けられている。上下動
板１６２と前後動板１６３は、締付ねじ１６７に
より所要の角度に固定され、前後動板１６３と保
持部体１６６は締付ねじ１６８により所要の角度
に固定される。

したがつて、第３スキージ１１は、上下・左右
に位置を調節でき、また種々の被印刷体となるび
んのテーパ部の角度に適合するように角度調節す
ることができる。

なお、第３スキージ１１を被印刷体となるびん
に対し上下・左右及び角度調節可能に支持する構
造は、その目的の範囲内において種々変更でき
る。

第２６図は、第３スクリーン、第３スキージ１
１、揺動梁９４、固定梁９６などの関係位置を示
す平面図である。第３スクリーン８のスクリーン
シヤフト９１を支持する軸受９２は、揺動梁９４
に支持され、Ｏ点を中心に角度調節して所要の角
度に固定される。

次に、本発明の実施例の作動を説明する。

印刷装置の運転中、びん挾持回転盤２，２′が
停止すると、第１停止位置においては、コンベ
ヤ４により搬送された被印刷体のびん５が運搬具
１６９により供給コンベヤ４上からびん挾持回転
盤２，２′の１対のびん挾持具間に運ばれ該挾持
具により挾持される。びん挾持回転盤２，２′の
第２停止位置において、該挾持具間に挾持され
ている被印刷体となるびん５が回転され、印刷位
置の決定が行なわれる。第３停止位置、第４停
止位置、第５停止位置置においては、各スク
リーン６，７，８が同時にその後退位置から各被
印刷体となるびん５のテーパ部である傾斜部に接
触する印刷位置に前進する。各スクリーン６，
７，８は、ついで、各被印刷体となるびん５の太
陽歯車１５による同期印刷回転と同時に、被印刷
体となるびん５のテーパ部である傾斜部外周面と
の間にすべりの生じないような速度で、その支軸
のまわりに回動される。この間、各スキージ９，
１０，１１はそれぞれ各スクリーン６，７，８に
接触している。ついで、各スクリーン６，７，８
及び各スキージ９，１０，１１は、被印刷体とな
るびん５のテーパ部から離れた休止位置に同時に
後退させられる。この際、スキージ９，１０，１
１はスクリーン６，７，８から離れ、スクリーン
６，７，８は原位置に戻り、びん挾持回転盤２，
２′の１回転中に被印刷体となるびん５のテーパ
部に対して３色印刷が行なわれ、従来の２色印刷
装置をわずかに改良するのみで製作ができ経済的
である。第６停止位置においては、びん挾持回
転盤２，２′のびん挾持具間に挾持されているび
ん５が釈放され、運搬具１７０により搬出出コン
ベヤ上に運ばれる。

以上に述べたように、本発明のロータリ型テー
パ部３色印刷装置によると、横架された固定梁上
に設けた連杆機構及び連杆を介して、スクリーン
キヤリツジ支持枠の上下動に連動して被印刷体に
対し離接方向に揺動され、該固定梁に対してその
一端においてほぼ水平方向に揺動可能に取付けら
れた揺動梁と、連係機構を介して第１又は第２ス
クリーン印刷装置のスキージに連動して前記揺動
梁に対して相対的に動かされるように配置された
第３スクリーン印刷装置のスキージと、この第３
スクリーン印刷装置のスキージと共に揺動梁上に
前後・左右・上下並びに被印刷体のテーパ部の傾
度に一致する傾度に調節可能に取付けられ、前記
揺動梁と一体になつて揺動するように設けられ、
そして、第１及び第２スクリーン印刷装置の両ス
クリーンを同期回動させる左右動部材に連動して
回動される第３スクリーン印刷装置のスクリーン
とを従来のロータリ型テーパ部２色印刷装置に対
して設けるだけで、びんなどのテーパ部に対する
３色印刷が一台のロータリ型印刷装置における１
回転中において可能となり、従来の２色印刷装置
をわずかに改変することによつて装置を製作でき
るため経済的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係るびんの傾斜部の印刷に
用いるロータリ型テーパ部３色印刷装置の一実施
例の正面図、第２図は、同上の左側面図、第３図
は、同上の第２印刷位置における第２スクリーン
の支持構造を示す左側面図、第３―１図は、第３
図の一部切断拡大部分図、第４図は、同上の第２
スクリーンの支持構造を示す一部欠缺平面図、第
５図は、同上の第２スクリーンの支持構造を示す
一部欠缺正面図、第６図は、第２印刷位置の第２
スキージ組立体支持枠の支持構造を示す左側面
図、第７図は、同上の支持構造を示す一部欠缺平
面図、第８図は、同上の支持構造を示す一部欠缺
正面図、第９図は、第２印刷位置のスキージ組立
体の一部切断左側面図、第１０図は、第９図のＡ
―Ａ切断矢視図、第１１図は、第２図のほぼＤ―
Ｄ線から矢印方向にみた歯車箱の一部省略正面
図、第１２図は、第１１図の一部省略左側面図、
第１３図は、同上の一部省略右側面図、第１４図
は、同上の線Ｅ―Ｅ切断矢視図、第１５図は、同
上の線Ｆ―Ｆ切断矢視図、第１６図は、第３印刷
位置における第３スクリーン及び第３スキージの
支持作動構造を示す一部省略拡大側面図、第１６
―１図は、第１６図において矢印Ｇ方向からみた
スクリーン支持部の拡大図、第１６―２図は、第
１６図において矢印Ｈ方向からみたラツク支持部
の拡大図、第１６―３図は、第１６―２図の線Ｋ
―Ｋ切断矢視図、第１７図は、第３印刷位置にお
ける第３スクリーン及び第３スキージの支持作動
構造を示す平面図、第１７―１図は、第１７図に
おけるＦ―Ｆ線断面図、第１８図は、第１７図の
要部切断正面図、第１９図は、第１８図の揺動梁
及びラツク支持腕の基部取付構造を示す要部縦断
正面図、第２０図は、第１９図の左側面図、第２
１図は、第３印刷位置にある第３スキージ組立体
の支持作動装置の要部切断側面図、第２２図は、
第２１図の第３スキージ組立体の支持作動装置の
要部切断正面図、第２３図は、第３スキージ組立
体の腕杆とその保持構造を示す縦断面図、第２４
図は、第３スキージ組立体の一部切欠平面図、第
２５図は、第２４図の第３スキージ組立体の一部
切欠正面図、第２６図は、第３スクリーンと第３
スキージの配置を示す平面図である。 ２，２′…びん挾持回転盤、４…びん供給コン
ベヤ、５…びん、６…第１スクリーン、７…第２
スクリーン、８…第３スクリーン、９…第１スキ
ージ、１０…第２スキージ、１１…第３スキー
ジ、１２，１３，１４…支軸、１５…太陽歯車、
１６，１６…遊星歯車、１７，１７…スクリーン
キヤリツジ支持枠、１８，１９…横棒、２０…ス
クリーンキヤリツジ、２１…水平軸、２２…減速
装置、２３…電動機、２４…主駆動軸、２５…ス
クリーンカム、２６…カムローラ、２７…スクリ
ーンシヤフト支持軸、２８，２９…スクリーンシ
ヤフト、３０，３１……軸受筒、３２，３３…扇
形歯車、３４…横棒、３５…左右動部材、３６，
３７…ラツク支持杆、３８…長孔、３９…ラツ
ク、４０，４１…スキージ組立体、４２，４３…
スキージ組立体支持枠、４４…カムローラ、４５
…引張ばね、４６…支持部材、４７…腕杆、４８
…先端支持部、４９…取付部、５０…細長孔、５
１…支杆、５２…ねじ棒、５３…取付板、５４…
ピン、５５…角度調節板、５６…止ねじ、５６ａ
…腕、５７…スキージシリンダ組立体、５８…把
手、６１…歯車箱、６２…アーガソン歯車、６３
…スキージカム、６４…スクリーンクランク駆動
ねじ歯車、６５…スキージカム、６６…スピンド
ルクランク駆動ねじ歯車、６７…スクリーンクラ
ンク、６８…軸受箱、６９…スクリーンクランク
軸、７０…ねじ歯車、７１…摺動部材、７２…回
動接手、７３…スクリーンクランクスライド、７
４…偏心量調節ねじ杆、７５…スピンドルクラン
ク、７６…摺動杆、７７…ラツク、７８，７９…
軸受、８０…びん把持具制御機構、８１…上下動
杆、８２…軸、８３…スクリーン組立体、８４…
取付片、８５……支持レール、８６…支持ロー
ル、８７…長孔、８８…支持杆、８９…ねじ、９
１…スクリーンシヤフト、９２…軸受筒、９３…
支持片、９４…揺動梁、９５…左前方縦枠、９６
…固定梁、９７，９８，９９，１００…べルクラ
ンク、１０１，１０２，１０３，１０４，１０５
…連杆、１０６…扇形歯車、１０７…ラツク、１
０８…軸受部片、１０９…揺動部片、１１０…支
持片、１１１…中空軸、１１２…軸受部片、１１
３…中空軸、１１４…結合部材、１１５，１１６
…嵌合部、１１７，１１８…案内杆、１１９…摺
動部片、１２０…チエン取付杆、１２１…チエ
ン、１２２…チエン車、１２３…スプリング、１
２４…ラツク支持腕、１２５…細長孔、１２６…
取付片、１２７…軸受、１２８…ラツク支持杆、
１３１…第３スキージ組立体、１３２…支持片、
１３３…保持片、１３４，１３５，１３６，１３
７…軸、１３８，１３９…リンク、１４０…軸、
１４１…レバー、１４２…カムローラ、１４３…
カム、１４４…軸、１４５…リンクレバー、１４
６…連杆、１４８…細長孔、１４９…腕杆、１５
０…取付板、１５１…ピン、１５２…角度調節
板、１５３…長孔、１５４…止ねじ、１５５，１
５６…ねじ、１５７…腕、１５８…スキージシリ
ンダ、１５９…支杆、１６０…ねじ棒、１６１…
把手、１６２…上下動板、１６３…前後動板、１
６４…ピン、１６５…ピン、１６６…保持部体、
１６７…締付ねじ、１６８…締付ねじ、１６９…
運搬具、１７０…運搬具。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 水平方向の軸を中心として同期間欠回転する
   相互に所要の間隔を有する１対の回転盤と、該各
   回転盤上の前記軸を中心とする円周上に一定間隔
   を置いてそれぞれ対向的に設けられた相互に協働
   する複数対の被印刷物挾持具と、それぞれ前記各
   対の挾持具により挾持されて前記１対の回転盤に
   より間欠的に搬送される被印刷体の一停止位置に
   設けられた第１スクリーン印刷装置と、前記停止
   位置の次位の停止位置に設けられ、印刷時、第１
   スクリーン印刷装置と共に前記回転盤の水平軸よ
   り上方のほぼ同一水平面内に保持された第２スク
   リーン印刷装置と、前記次位の停止位置の次の停
   止位置に設けられ、印刷時前記回転盤の水平軸と
   ほぼ同一水面内に保持された第３スクリーン印刷
   装置と、前記の第１ないし第３の各スクリーン平
   印刷装置を前記回転盤の停止時に同時に停止位置
   にある各被印刷体に接離させる制御装置と、前記
   第１ないし第３スクリーン印刷装置の各スクリー
   ンが各被印刷体に接触している時に、該各スクリ
   ーンを各被印刷体の印刷回転に同期的に回動させ
   る装置と、各被印刷体を挾持している各挾持具を
   介して各被印刷体に同時に所要の印刷回転を与え
   る制御装置と、横架された固定梁上に設けた連杆
   機構及び連杆を介して、スクリーンキヤリツジ支
   持枠の上下動に連動して被印刷体に対し離接方向
   に揺動され、該固定梁に対してその一端において
   ほぼ水平方向に揺動可能に取付けられた揺動梁
   と、連係機構を介して第１又は第２スクリーン印
   刷装置のスキージに連動して前記揺動梁に対して
   相対的に動かされるよう配置された第３スクリー
   ン印刷装置のスキージと、この第３スクリーン印
   刷装置のスキージと共に揺動梁上に前後・左右・
   上下並びに被印刷体のテーパ部の傾度に一致する
   傾度に調節可能に取付けられ、前記揺動梁と一体
   になつて揺動するように設けられ、そして、第１
   及び第２スクリーン印刷装置の両スクリーンを同
   期回動させる左右動部材に連動して回動される第
   ３スクリーン印刷装置のスクリーンとよりなるロ
   ータリ型テーパ部３色印刷装置。 ２ 第３スクリーン印刷装置はそのスクリーンを
   回動する左右動部材に連動して上下動するラツク
   を備えた特許請求の範囲１に記載のロータリ型テ
   ーパ部３色印刷装置。