JPS61233906A - ポリ塩化ビニル樹脂を最外層に持つ電線、ケ−ブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は電線、ケーブル詳しくはポリ塩化ビニル樹脂を
最外層に持つ電線、ケーブルに関するものである。

（従来技術） ケーブル絶縁体、シース等には一般にポリエチレン、軟
質ポリ塩化ビニル等が使用されている。

これらは可燃性であり、火災時ケーブルからの延焼によ
り他の電気設備、家屋等を破壊する危険性がある。この
事から火災からケーブルを保護し、火災時の被害を最小
限にする必要がある、こういった要求から従来布設した
ケーブルに延焼防止組成物を塗布していた。

（発明が解決しようとする問題点） 一般に使用されているこれら延焼防止組成物は合成樹脂
エマルジョンに無機繊維あるいは有機繊維、無機粉体、
さらにハロゲン系難燃剤、三酸化アンチモン等の難燃剤
を配合して成るものである。

しかしこれら従来の延焼防止組成物を塗布した電線、ケ
ーブルは延焼こそしないものの、ハロゲン系難燃剤を添
加しているため発煙量が多い、有害であるハロゲン系ガ
ス発生量が多い等の欠点があった。又特に同様にポリ塩
化ビニル樹脂を最外層にもつ電線、ケーブルにおいては
ポリ塩化ビニル樹脂からの発煙量、ノ・ロゲン系ガス発
生量も多く問題であった。

上記に鑑み本発明はこのような欠点を解消したすぐれた
電線、ケーブルを提供するものである。

以下本発明の詳細な説明する。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、ハロゲンを含まない合成樹脂エマルジョンあ
るいは合成ゴムラテックス、有機繊維、水和無機物を主
体とする無機粉体を主成分とし、乾燥時の組成物のメル
トフローレートが１．０以下でか２酸素指数が３０以上
である延焼防止組成物を塗布したことを特徴とするポリ
塩化ビニル樹脂を最外層にもつ電線、ケーブルである。

（作用） 上記により電線、ケーブルは延焼が防止されるが、ハロ
ゲンを含むものを用いないから発煙量が少く、有害であ
るハロゲン系ガス発生量が少い。

上記に於いてポリ塩化ビニル樹脂を最外層にもつ電線、
ケーブルは、導体上にポリ塩化ビニル樹脂を被覆した単
芯電線あるいは導体上にポリエチレン、ポリ塩化ビニル
樹脂等を被覆加工したものを一芯以上集合し、その外側
にポリ塩化ビニルを被覆した電線、ケーブルがある。

父上記に於いてハロゲンを含まない合成樹脂エマキルジ
ョンあるいは合成ゴムラテックスを用いるのは、ハロゲ
ンを含むと延焼防止組成物からハロゲン系ガスが発生す
る為である。

更に又乾燥時の組成物のメルトフローレートが１．０を
こえると電線、ケーブル被覆材のポリ塩化ビニルが熱膨
張により組成物を破り、ハロゲン系ガスが発生し、又延
焼するため好ましくない。

酸素指数は３０未満であると組成物自体の延焼性が劣っ
てくる為好ましくない。

尚メルトフローレートはＪＩＳ　Ｋ　６７６８（１９８
１）、酸素指数はＪＩＳ　Ｋ　７２０１　（１９７６）
に規定される方法で測定する。

上記に於いて、ハロゲンを含まない合成樹脂エマルジョ
ンあるいは合成ゴムラテックスとしてはアクリル系エマ
ルジョン、アクリル系ラテックス、エチレン−酢酸ビニ
ルエマルジョン、天然ゴムラテックス、ＳＢＲラテック
ス、ＳＢＲラテックス等があるがアクリル系エマルジョ
ン、アクリル系今ラテックス、エチレン−酢酸ビニルエ
マルジョンが耐水性、耐候性が良好で好ましい。

有機繊維は高温加熱時溶融しないフェノール系繊維が好
ましい。

水和無機物としては水酸化アルミニウム、水酸化マグネ
シウム、水酸化カルシウム等が挙げられるが、水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウムが高難燃性が得られ好
ましい。

又水和無機物以外の無機粉体としては、クレー、タルク
、硼酸亜鉛、赤燐、チタン白等が挙げられるが、赤燐が
難燃性を向上させるので好ましい。

（実施例） 以下に本発明の理解を助けるために実施例を述べる。

第　　１　　表 （実施例） アクリル系エマルジョン　　　３０重量パーセント有機
繊維（フェノール系）　　　　　５　　　　／／水酸化
アルミニウム　　　４５　　　〃赤　　　　　　　燐　
　　　　　　　１０　　　　〃乾燥組成物のメルトフロ
ーレート　０．５酸　　素　　指　　数　　　　　　　
　　　　　　　３５第　　２　　表 （比較例１） −有　　機　　　　繊　　維　　　　　５　　　　〃三
酸化アンチモン　　　５　　１７ 合　　　　　計　　　　　　　１００ 酸素指数　　　　　　　　　　　　　３８（比較例２） アクリル系エマルジョン　　　３０重量パーセント有　
　　機　　　繊　　　維　　　　　５　　　　〃水酸化
アルミニウム　　　４５　　　〃赤　　　　　　　燐　
　　　　　　　１０　　　　〃酸化チタン　　　　１０
〃 合　　　　　　計　　　　　１００　　　　η乾燥組成
物のメルトフローレート　　３．０酸　　素　　指　　
数　　　　　　　　　　　　　　　　３６（比較例３） アクリル系エマルジョン　　　６０重量パーセント有　
　　機　　　繊　　　維　　　　　５／ｌ水酸化アルミ
ニウム　　２０　　　〃 赤　　　　　　　燐　　　　　　　　　５　　　　〃酸
化チタン　　　　１０　　１／ 焼　成　　り　　し　　−　　　　　　　　　　　　３
０　　　　　４合　　　　計　　　　　　　１００　　
　　　／／乾燥組成物のメルトフローレート　　０．６
酸　　素　　指　　数　　　　　　　　　　　　　　　
　２７乾燥後第１表の実施例の組成となる延焼防止組成
物（２）を作成し、長さくＬｌ　）　５０ｃｒｎの２１
ｒＬＴＩｅ　　導体２芯のＣｖｖケーブル（１）（外径
的１０ｍ）（ＰＶＣ絶縁、ＰｖＣシースケーブル）に１
．５　ｗｇ厚、４０副長さくＬ２）塗布し第１図の様に
バーナ（３）で２０分間燃焼させた。なお第１図中背色
炎長さくＬ＆）＝７ｃｍ、サンプルとバーナの間の長さ
及び赤色炎長さくＬ４）＝２ｃｔｎである。

比較として第２表の比較例１、比較例２、比較例３につ
いても同上の試験を行なった。

実施例は延焼長が２０ｃｙｎで発煙もほとんどなく又塩
化水素ガス検知管による測定で塩化水素がほとんど検出
されなかったのに比べ比較例１のノ・ロゲン系難燃剤入
組成物は延焼長が同じく２０のであったものの発煙が著
く、塩化水素も実施例の少なくとも１０倍以上検出され
た。又比較例２．６は全焼し延焼防止性能が劣っており
、又塩化水素ガスも実施例の少くとも１０倍以上検出さ
れた。

（発明の効果） 以上説明したように本発明の電線、ケーブルによると下
記の様な効果がある。

■　ハロゲン系難燃剤を使用しないため発煙量が少い。

■　組成物中にハロゲン系難燃剤を使用していない。又
メルトフローレートが１．０以下であるので電線、ケー
ブル外被のポリ塩化ビニルが組成物を破って外部に出て
こない。従ってハロゲン系ガスの発生量が少ない。

■　メルトフローレートが１．０以下であり電線、ケー
ブルの可燃物が組成物をやぶって外部に出てこない。

又酸素指数が３０以上である。従って延焼距離が少ない
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に於ける燃焼試験を説明する図
を例示している。 （１）・・・ケーブル、 （２）・・・延焼防止組成物、 （３）・・・バーナ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ハロゲンを含まない合成樹脂エマルジョン又は合
   成ゴムラテックスと、有機繊維と、水和無機物を主体と
   する無機粉体とを主成分とし、乾燥時の組成物のメルト
   フローレートが１．０以下でかつ酸素指数が３０以上で
   ある延焼防止組成物を外周に塗布したことを特徴とする
   ポリ塩化ビニル樹脂を最外層に持つ電線、ケーブル。