JPS61232818A - 酸化カルシウムの消化反応遅延方法 - Google Patents

酸化カルシウムの消化反応遅延方法

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JPS61232818A
JPS61232818A JP60074742A JP7474285A JPS61232818A JP S61232818 A JPS61232818 A JP S61232818A JP 60074742 A JP60074742 A JP 60074742A JP 7474285 A JP7474285 A JP 7474285A JP S61232818 A JPS61232818 A JP S61232818A
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哲郎 石井
智 藤岡
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Nippon Koki Co Ltd
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Nippon Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水と酸化カルシウムとの化学反応時の反応熱
を、例えばインスタント食品を加熱調理するための加熱
用熱源として利用するようにした加熱装置に関するもの
である。
(従来技術) 近年、インスタントラーメン等のインスタント食品は、
その調理の手軽さが買われて大いに流行し、市場には多
種多様なインスタント食品が出回っている。
ところが、これらインスタント食品は、そのほとんどが
その調理に熱湯あるいは加熱を必要とするものであると
ころから、火とか電気とかの熱源のない場所では調理す
ることができないという不便さがあり、このことから火
とか電気とかの熱源を使用しない手軽な加熱装置の開発
が望まれていた。
このような背景から、近年、水と酸化カルンウムとの化
学反応に伴う反応熱を熱源として利用する加熱装置の開
発が試みられている。
ところが、このような酸化カルシウムとの化学反応に伴
う反応熱を利用する加熱装置においては、酸化カルシウ
ムの性質が、水との混合により瞬時にして化学反応を発
生するようなものである場合には、酸化カルシウムに水
を加えた後、調理準備が整なわないうちに発熱反応が開
始されるため、その取扱い上に非常に危険があるばかり
でなく、酸化カルシウム全体に水が浸みわたらないうち
に該酸化カルシウムの表層部のみで発熱反応が起こって
化学反応発生用の水が蒸発してしまうところから酸化カ
ルシウムの未反応部分が多くなり十分な発熱量が得られ
なくなるという等の問題があった。
(発明の目的) 本発明は上記従来技術の項で指摘した問題点を解決ある
いは改善しようとするもので、水と酸化カルシウムとの
化学反応に伴う反応熱を熱源として利用する加熱装置に
おいて、上記水と酸化カルシウムとの間における化学反
応の開始時間を好適状態にコントロールしてその取扱い
上の安全性の向上を図り、併せて発熱量の増大及び熱効
率の向上を図ることを目的とするものである。
(目的を達成するための手段) 本発明は上記の目的を達成するための手段として、相互
に混合することによって化学反応を起こして反応熱を発
生する水と酸化カルシウムとを反応室内において混合さ
せてその反応熱を加熱用熱源として利用するようにした
加熱装置において、上記酸化カルシウムを、石灰石を食
塩等の添加物を加えずにそのまま焼成することにより得
られる酸化カルシウムとするとともに、上記酸化カルシ
ウムと混合する水の量を、該酸化カルシウムと水との化
学反応式に基づいて規定される理論必要量の1.0倍な
いし2.5倍とし、さらに上記酸化カルシウムと水との
少なくとも一方にエタノール等の1価アルコール、プロ
ピレングリコール等の2価アルコールあるいはグリセリ
ン等の3価アルコール又はそれらの混合物よりなる反応
遅延剤を添加したものである。
(作 用) 本発明では上記の手段により、 (1)酸化カルシウムが、水との混合後、瞬時に化学反
応を起こして反応熱を発生する性質を有しているにもか
かわらず、該化学反応の反応速度が、エタノール等の1
価アルコール、プロピレングリコール等の2価アルコー
ルあるいはグリセリン等の3価アルコール又はこれらの
混合物よりなる遅延剤の作用により遅延されるため、酸
化カルシウムに水を加えた後、所定の調理準備を完了す
るまでに十分に時間がとれ、それだけ取扱い上の安全性
が向上せしめられるとともに、酸化カルシウム全体に水
が浸み込むまで化学反応が遅延されるところから該酸化
カルシウム全体を発熱反応に寄与せしめて発熱量の増大
を図ることができ、(2)酸化カルシウムとの反応に寄
与する水の量が両者の化学反応式に基づいて規定される
水量の1.0〜2.5倍とされているため、上記化学反
応が適γン一く拭相2しし≠ンーh串)↓−;H−融ハ
二七lし祿反応に寄与しない水の昇温に消費される無駄
な熱量が可及的に低減されるところから熱効率が向上す
る、 等の作用が得られる。
(実施例) 以下、第1図ないし第3図を参照して本発明の好適な実
施例を説明する。
(構 成) 第1図には本発明の加熱装置をインスタントラーメンの
調理用加熱装置に適用したものが示されており、図中符
号lは発熱容器である。
この発熱容器Iは、発泡スチロール樹脂等の断熱材料で
形成された有底筒状の容器本体2と、該容器本体2の上
部開口2aを着脱自在に覆蓋する蓋体3とを有しており
、その内部は適宜容積をもつ反応室10とされている。
反応室IOの底部10aには、水と混合することにより
化学反応を起こして反応熱を発生する酸化カルシウム5
が収容されている。尚、この実施肖IIこおいては未発
Bllを適用1.て酔什カルシウム5として、石灰石を
食塩等の添加物を加えることなくそのまま重油バーナ等
によって焼成して得られる(いわゆる重油だき法)酸化
カルシウムを使用している。尚、この酸化カルシウム5
は粉末あるいは粒状体として用いられる。
さらに、この実施例においては、本発明を適用して酸化
カルシウム5に混合される反応水中に予じめ反応遅延剤
として作用するエタノール等の1価アルコール、プロピ
レングリコール等の2価アルコールあるいはグリセリン
等の3価アルコールを単独であるいはこれらの混合体と
して添加混合している。尚、この反応遅延剤の添加量は
反応水の水量に対して例えばグリセリンの場合には5重
量%〜15重量%が好適である。又、この反応遅延剤は
上記の如く反応水中に混合する外に、例えば酸化カルシ
ウム5側に添加することもできる。
尚、この加熱装置を食品加熱用熱源として用いる場合に
は、上記反応遅延剤の性状として、無害であること、反
応時に悪臭がないことが要求され、この条件を満足する
ものとしては、1価アルコールの中ではエタノール、2
価アルコールの中ではプロピレングリコール、3価アル
コールの中ではグリセリンがある。
一方、反応室lOの上部lobには、その上部開口部に
鍔4aを有する適宜深さのアルミニウム製鍋4が、該鍔
4aを上記容器本体2の上端開口部2aに形成した棚部
2bに掛止させた状態でしがも比較的両者間の気密性を
保持し得るようにして取付けられている。さらに、この
鍋4の内部には、乾燥麺6が収容されている。
尚、この鍋4の深さ寸法は、第2図に示す如く上記反応
室IO内に反応水を投入して該反応水と上記酸化カルシ
ウム5とを混合させてスラリー状の混合体15とした状
態においても、該混合体15と上記鍋4の底面4bとの
間に該混合体I5がらの水蒸気の発生を許容し得るよう
な空間が形成されるように適宜に設定される。
(使用法並びにその作用) 次に、この加熱装置を使用して乾燥麺6を加熱調理する
場合における該加熱装置の使用法並びにその作用を説明
する。
調理に際しては、先ず、発熱容器1の蓋体3を取り外し
、堝4を該発熱容器1から外部に取り出す。次に、この
鍋4に調理用の水Wを入れる(第2図参照)とともに、
反応室IO内に予じめ遅延剤が添加混入された反応水を
投入し、しかる後、素早く上記鍋4を再び容器本体2に
装着し、さらにその上方から蓋体3を装着する(第2図
の状態)。
これで、調理操作が完了する。
反応水が反応室IO内に投入されると、第2図に示す如
く該水と酸化力ルンウム5とが相互に混合してスラリー
状の混合体I5となり、該反応水と酸化カルシウム5と
の間においてCaO+H,0→Ca(OH)t+15.
2Kca(L/mouで示される反応式に基づいて発熱
反応が行なわれる。
反応温度が上昇すると、該反応熱により上記反応水が蒸
発し、混合体15から盛んに水蒸気Vが発生し、反応室
lO内はこの水蒸気Vで満たされる。反応室IOの上方
に上昇した水蒸気Vは、上記鍋4の底面4b及び側面4
cの外面に接触して凝縮し、その凝縮潜熱によって鍋4
さらに該鍋4内に収容された調理用水Wを加熱する。尚
、鍋4の底面4b及び側面4cの外表面において凝縮し
た水滴は、順次落下して再び発熱反応に寄与する。この
ように、発熱反応の反応熱を混合体15がら発生する水
蒸気の凝縮潜熱として鍋4に伝達するようにした場合に
は、該反応熱を直接伝導伝熱により鍋4側に伝達する場
合に比して、その伝熱係数が大きく(凝縮する水蒸気の
伝熱係数h=4000〜l 5000 Kca(1/m
”hr’c)、且つ伝熱面積も大きくとれるところから
熱効率がよく、それだけ急速加熱が実現される。
この酸化カルシウム5と反応水との化学反応の反応速度
は酸化カルシウム5の性質によって異なる。即ち、この
実施例のように酸化カルシウム5として重油だき法によ
り得られる酸化カルシウムを用いた場合には、第3図に
おいて曲線り、で示す如く該酸化カルシウムに反応水を
混合した後に、瞬時に発熱反応が開始されて反応温度が
急激に上昇するため、例えば調理準備が完了しない内に
高温の水蒸気が発生するなどして取扱い上危険である。
ところが、この実施例においては上述のように本発明を
適用して反応水中に反応遅延剤としてエタノール、プロ
ピレングリコール等のアルコールを添加しているため、
酸化力ルソウム5に反応水を加えても、瞬時に化学反応
が開始されるようなことはな(、第3図において曲線り
、で示す如く反応水との混合後所定の時間差をもって化
学反応を開始する。尚、本願発明者らの実験によれば、
酸化カルシウム100gと反応水48gとを混合して発
熱反応を起こさせる場合、反応遅延剤としてエタノール
を4.05g添加した場合には酸化カルシウム5と反応
水との混合後、約17秒経過時点において反応が開始さ
れ、プロピレングリコールを515g添加した場合には
約50秒経過後に反応が開始され、またグリセリンを5
.30g添加した場合には約23秒経過後に反応が開始
された。従って、発熱容器1内に反応水を投入したあと
、混合体15から高温の水蒸気Vが発生するまでに十分
に時間がとれ、このため、反応水投入後における鍋4及
び蓋体3の装着作業等の調理準備作業を余裕をもって確
実且つ安全に行なうことができる。
さらに、このように酸化力ルソウム5に反応水を混合し
ても所定時間は両者間の化学反応がほとんど行なわれな
いため(換言すれば、酸化カルシウム5のほぼ全体が反
応水と混合するまで両者間の化学反応が遅延されるため
)、反応水と酸化カルシウムとの化学反応が該酸化カル
シウムの表層部分においてのみ行なわれ、その結果、反
応水が蒸発して該反応水の不足により多量の酸化カルシ
ウムが未反応状態のまま残るというようなことがなく、
該酸化カルシウム全体を発熱反応に寄与させて発熱量の
増大を図ることが可能となる。
さらに、この実施例においては本発明を適用して酸化カ
ルシウム5と混合する反応水の量を上記反応式によって
規定される理論必要量(即ち、酸化カルシウム1モルに
対して反応水1モルの割合)の1倍〜2.5倍に設定し
ている。このため、発熱反応により水が水蒸気となって
飛散しても反応終了時点まで上記化学反応に必要な反応
水量が十分に確保されるとともに、上記化学反応に寄与
しない水に奪われる熱量も少なくなり水温が迅速に上昇
するところから上記化学反応が促進され、反応温度が急
速に上昇せしめられる。因みに、本願発明者らの実験に
よれば、上記水の酸化カルシウムに対する混合割合を理
論必要量の1.5倍程度とした時に最も良好な結果が得
られた。
さらに、この実施例のものにおいては、鍋4の容器本体
2への装着状態においては両者間の気密性が比較的保持
されるようにしているため、鍋4内に調理用の水Wと乾
燥麺6とを投入した調理状態においては該鍋4、水W及
び乾燥麺6の自重に上り反応室10の気密性が適度に保
持され、その内圧上昇により水蒸気の蒸気圧が高められ
る。このため、上記反応室IOが大気に開放されている
ような場合に比して反応室10内の水蒸気温度が一層高
められ、それだけ被加熱物に対する高温加熱が実現され
る。このことは、特に本発明の加熱装置を山岳地帯等の
気圧の低い場所で使用する場合に好適である。
また、反応室10内における化学反応が進行して該反応
室10の内圧が所定圧力以上になると該圧力により鍋4
が上方に押し上げられて上記反応室IOの気密性が解除
され、該反応室lOの内圧がそれ以上に上昇するのが未
然に防止される。即ち、反応室IOの圧力上昇に対して
鍋4が一種の安全装置として機能するものであり、調理
操作上の安全性が確保されることになる。
(発明の効果) 本発明の加熱装置は、相互に混合することによって化学
反応を起こして反応熱を発生する水と酸化カルシウムと
を反応室内において混合させてその反応熱を加熱用熱源
として利用するようにした加熱装置において、上記酸化
カルシウムを、石灰石を食塩等の添加物を加えずにその
まま焼成することにより得られる酸化カルシウムとする
とともに、上記酸化カルシウムと混合する水の量を、該
酸化カルシウムと水との化学反応式に基づいて規定され
る理論必要量の1.0倍ないし2,5倍とし、さらに上
記酸化カルシウムと水との少なくとも一方にエタノール
等の1価アルコール、プロピレングリコール等の2価ア
ルコールあるいはグリセリン等の3価アルコール又はそ
れらの混合物よりなる反応遅延剤を添加したことを特徴
とするものである。
従って、本発明の加熱装置によれば、酸化カルシウムと
水との少なくとも一方にエタノール、プロピレングリコ
ール等の反応遅延剤が加えられているため、酸化カルシ
ウムとして、水との混合後、急速に化学反応を起こして
反応熱を発生する性質を有するものを使用しているにも
かかわらず上記反応遅延剤の作用により上記化学反応が
酸化カルシウムと水との混合役所定時間遅延され、例え
ば酸化カルシウムに水を加えたあと所定の準備作業が必
要である場合においても該準備作業中に高温の水蒸気が
多量に発生したりすることがなく、それだけ取扱い上の
安全性が向上するという効果がある。
また、酸化カルシウムと水との混合後における反応遅延
期間中に該反応水が酸化カルシウム全体に十分に浸み込
むため、反応開始時には該酸化カルシウムの全域におい
て反応熱が発生して発熱量が増大し、その結果、被加熱
物に対する高温・急速加熱が可能ならしめられるという
効果もある。
さらに、酸化カルシウムに対する水の混合割合を化学反
応式から規定される理論必要量の1.0〜2゜5倍に設
定しているため、化学反応に必要な水量が十分に確保さ
れるとともに、化学反応に寄与しない水への放熱量が少
なく、それだけ熱効率が良好ならしめられるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る加熱装置を調理用熱源と
して利用したインスタント食品の縦断面図、第2図は第
1図に示すインスタント食品の調理状態図、第3図は酸
化カルシウムと水との間における化学反応の進行状態図
である。 l・・・・・発熱容器 2・・・・・容器本体 3・・・・・蓋体 4・・・・・鍋 5・・・・・酸化カルシウム 6・・・・・乾燥麺 10・・・・反応室 15・・・・混合体 第3図 /・・・・・発熱容器 2・・・・・容器本体 3・・・・・蓋体 l・・・・・鍋 り・・曽・・酸化カルシウム 乙・・・・・乾m麺 10・・・・反応室 15・・・・混合体 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、相互に混合することによって化学反応を起こして反
    応熱を発生する水と酸化カルシウム(5)とを反応室(
    10)内において混合させてその反応熱を加熱用熱源と
    して利用するようにした加熱装置において、上記酸化カ
    ルシウム(5)を、石灰石を食塩等の添加物を加えずに
    そのまま焼成することにより得られる酸化カルシウムと
    するとともに、上記酸化カルシウム(5)と混合する水
    の量を、該酸化カルシウム(5)と水との化学反応式に
    基づいて規定される理論必要量の1.0倍ないし2.5
    倍とし、さらに上記酸化カルシウム(5)と水との少な
    くとも一方にエタノール等の1価アルコール、プロピレ
    ングリコール等の2価アルコールあるいはグリセリン等
    の3価アルコール又はそれらの混合物よりなる反応遅延
    剤を添加したことを特徴とする加熱装置。
JP60074742A 1985-04-08 1985-04-08 酸化カルシウムの消化反応遅延方法 Granted JPS61232818A (ja)

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JPH0535751B2 JPH0535751B2 (ja) 1993-05-27

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01296051A (ja) * 1988-05-20 1989-11-29 Yoshizawa Sekkai Kogyo Kk 生石灰を利用した加熱システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01296051A (ja) * 1988-05-20 1989-11-29 Yoshizawa Sekkai Kogyo Kk 生石灰を利用した加熱システム

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