JPS61232565A - 密閉形アルカリ電池 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はアルカリ電解液系電池、特に密閉形アルカリ電
池の改良に関するものである。

従来の技術 密閉形アルカリ電池の電気特性については、その高容量
化の要望に加え、最近では電圧安定性、パルス特性ある
いは長期保存安定性等様々の要望がある。

種々の構造を有する密閉形アルカリ電池の中で負極に粉
末亜鉛の成形体を用いる構造の電池は、古くから電池の
高容量化に適したものと言われ現在も使われている。

この負極に成形亜鉛を有する電池においては、電解液を
保持するために、大きなスペースの含液材層が必要とな
る。

従ってこの種の電池は負極封口板、成形亜鉛負極、含液
材層、セパレータ、正極及び正極ケースとなっている。

発明が解決しようとする問題点 上記構造を有する密閉形アルカリ電池においては、負極
封口板と成形亜鉛負極との接触、及び成形亜鉛負極と正
極ケース内に圧着構成された正極との接触は、コツトン
・パルプあるいはナイロンやポリ塩化ビニール等の合成
繊維等の不織布より飄 なる含液材層に、か性カリやか性ソーダ等のアルカリ電
解液を注入して含浸させ、これら含液材層が、保液膨潤
することにより保たれていた。

このため、これらの電池は長期間放置されたり、使用期
間が長期間になると、この含液材層がアルカリ電解液に
より変質し、繊維の強度、いわゆる腰が弱まり、内部の
発電要素相互間あるいは発電要素と封口板、ケースとの
接触が低下する。

特に成環亜鉛を有する電池においては、この成形亜鉛負
極の重量が常に含液層に加わることになり、含液材層が
変形・縮小し、負極封口板内面と成形亜鉛負極との接触
が悪くなり、放電特性が不安定となって、時には完全に
接触不良を生じることもあ−た・ 特に振動や落下試験をすると、この接触不良現象が多発
する等の欠点を有していた。

問題点を解決するための手段 このような問題点を解決するため本発明は、成形亜鉛負
極を負極封口板内に位置せしめ、その周縁部’ｋ　ＩＪ
ング状の合成樹脂板で保持して、含液材層に成形亜鉛負
極の重量が直接加わらないようにしたものである。

作用 このような構成とすることにより、負極封口板と成形亜
鉛負極は、含液材層の膨張力に関係なく、リング状合成
樹脂板から加えられる加圧力でそれぞれが強固に接触し
、従って、電池の保存中、あるいは長期間の使用中に、
たえず成形亜鉛の重みが含液材層に加わり、これを変形
・縮小するということが無くなる。

又、過去には、この含液材層の変形・縮小が低減できる
ように含液材層を何重にも重ね合わせ、その反発力を強
める試みもあったが、この方法においても、含液材層に
加わる圧力がそれだけ増大することで、長期保存中での
含液材層の変形・縮小は同じことになる。又、一定容積
中に多くの含浸材を挿入すると、その分だけ電解液量を
増加させることが困難となり、いわゆる含液材重量に対
する電解液の重量比が少くなり、電解液がすべて含液材
に保持固定化されて電池内部が乾いた状態になり電池の
電流が取り出しにくい等の欠点があったが、本発明では
このような問題も解決できることとなる。

実施例 以下本発明の実施例を図により説明すると、１は鉄にニ
ッケルメッキをした正極内ケースで、この中に酸化水銀
よりなる正極活物質２ｔ−成形したものである。３はセ
ロハン、パーチメント紙等よりなるセペレータ、４はコ
ツトンやアルカリ処理を施したパルプ等よりなる含液材
層で、か性カリ等のアルカリ電解液を含浸保持している
。

５は負極活物質である氷化粉末亜鉛を成形したもので、
これは負極の内側封口板６内に位置している。７はナイ
ロン、ポリプロピレン等よりなるリング状の合成樹脂板
で、リングの内周縁部で成形亜鉛負極５を保持し、その
外周縁部を負極内側封口板６の周縁部に当接している。

８は負極外側封口板で、負極内側封口板６とはスポット
溶接されている。

９はブチルゴムやナイロン等よりなる絶縁バッキング、
１０は鉄にニッケルメッキを施した正極外ケースを示す
。

上記の構成を有する本発明の電池をＡ１従来の電池をＢ
とし、ともに水銀電池Ｈ−Ｌ（直径３０．８ｆｆＸ高さ
１７．０ｊｆｆ）として含液材層の厚さく使用枚数）を
変へて比較した結果を下表に示す。

但し、本発明の電池人に使用したリング状合成樹脂板に
は、厚さ０．３　、ｆｌのナイロンを用いた。

尚、従来電池の含液材層とその厚み（枚数）は、表中の
Ｂ−２のように４枚で構成されていた。

（以下余白） 又、上記表中に６０’０４０日保存後の結果を示・した
が、これはボタン形アルカリ電池一般に言われている常
温保存２年に相当する加速試験である。

上表中入−３で明らかなように、本発明を用いれば従来
の含液材使用枚数（４枚）より少くしても接触不良の恐
れがなく、電流値の大きな安定した製品を得ることが出
来る。

発明の効果 以上のように、本発明においては、電池の組立直後及び
保存後とも電池内部の接触、特に負極封口板と成形亜鉛
負極との接触がリング状の合成樹脂板で保持固定化され
ることにより安定し、従来のような長期保存・長期放電
中に接触不良を生じる恐れがない。従って含液材層も、
本来の電解液を保持するに必要な量だけ使用すれば良く
、電流値も高く安定する。これらのことから大電流放電
パルス特性に優れている。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例における水銀電池を示す断面略図で
ある・ １・・・・・・正極内ケース、２・・・・・・正極合剤
、３・・・・・・セパレータ、４・・・・・・含液材層
、６・・・・・・成形亜鉛負極、６・・・・・・負極内
側封口板、７・・・・・・リング状の合成樹脂板、８・
・・・・・負極外側封口板、９・・・・・・絶縁バッキ
ング、１ｏ・・・・・・正極外ケース。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 王径合膏Ｉ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 負極に粉末亜鉛の成形体からなる負極、電解液保持体と
   しての含液材層、及び、正極を有する密閉形アルカリ電
   池であって、成形亜鉛負極を負極封口板内に位置させる
   とともに、リング状の合成樹脂板でその周縁部を保持し
   、さらにこのリング状の合成樹脂板の周縁部を負極封口
   板の周縁部に当接させて封口締付したことを特徴とする
   密閉形アルカリ電池。