JPS61232141A - 液体不透過性を有するプラスチツクタンクおよびその製造方法 - Google Patents

液体不透過性を有するプラスチツクタンクおよびその製造方法

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Publication number
JPS61232141A
JPS61232141A JP60074124A JP7412485A JPS61232141A JP S61232141 A JPS61232141 A JP S61232141A JP 60074124 A JP60074124 A JP 60074124A JP 7412485 A JP7412485 A JP 7412485A JP S61232141 A JPS61232141 A JP S61232141A
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JP
Japan
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liquid
plastic
impermeable
tank
extrusion
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Pending
Application number
JP60074124A
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English (en)
Inventor
福原 啓二
博実 木村
良和 藤岡
荒滝 博夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPS61232141A publication Critical patent/JPS61232141A/ja
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポリエチレン等のプラスチックが素材とされ
、プロー成形技術が用いられて形成される液体不透過性
を有するプラスチックタンクおよびその製造方法に関す
る。
(従来の技術) 近年、例えば、車両用燃料タンクとして、ポリエチレン
で代表される熱可塑性プラスチックが素材とされ、ブロ
ー成形により製造されるプラスチックタンクが用いられ
つつある。斯かるプラスチックタンクは、材料コスト及
び製造コストを低く抑えることができ、かつ、軽量であ
るものとすることができる等の長所を有す半面、プラス
チック層のみの単層構造がとられるようなものにあって
は、内部に車両用燃料であるガソリン等の液体が比較的
長期間にわたって貯蔵される場合に、貯蔵された液体が
その壁部に浸透してそれを透過し、外壁面側に漏出して
しまう虞があるという短所がある。
このため、熱可塑性プラスチックが素材とされてブロー
成形により製造されるプラスチックタンクに液体不透過
性を具えさせるべく、いくつかの提案がなされている。
例えば、特開昭58−220738号公報には、斯かる
提案の1つとして、ガソリン等の液体の透過を許さない
ナイロン層の両面に高密度ポリエチレン層を接着剤層を
介して積層接着することにより多層構造の管状押出成形
体を形成し、この管状押出成形体をブロー成形して得る
ようにした多層構造をとるプラスチックタンクが示され
ている。このようにして多層構造をとるものとされたプ
ラスチックタンクにおいては、燃料タンクとして用いら
れる場合、ナイロン層がガソリンの透過を阻止するバリ
ヤの役割を果たし、ガソリンの外部への漏出が抑制され
る。
また、上述の如くの接着剤層を介した積層構造をとるこ
となく、ブロー成形によって得られるプラスチックタン
クに液体不透過層を形成する技術として、例えば、ブロ
ー成形後のプラスチックタンクの内壁面に、弗素ガスあ
るいは亜硫酸ガス等のプラスチックに液体不透過性を具
えさせることができる表面処理用ガスを用いた表面処理
を施すこと、あるいは、ブロー成形を、窒素ガスに10
%以下程度の弗素ガスを混合した混合ガスを加圧ガスと
して用いて行い、ブロー成形されるプラスチックタンク
の内壁面に弗素ガスによる表面処理を施すようにするこ
と等も知られている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上述の公報に示される如くの多層構造を
とるプラスチックタンクにあっては、その製造に際して
、ブロー成形前にナイロン層と高密度ポリエチレン層と
を積層接着するにあたり、ナイロン層と高密度ポリエチ
レン層との間に接着剤層を介在させることが必要とされ
、このため、高密度ポリエチレン層が接着剤層を介して
ナイロン層を挾んだサンドウィッチ構造とされるので、
単層構造のものに比してタンク壁部の厚さ方向の結合力
が弱く、機械的強度が低下してしまうという欠点がある
また、ブロー成形により得られるプラスチックタンクの
内壁面に、弗素ガスの如くのプラスチックに液体不透過
性を具えさせることができる表面処理用ガスを用いた表
面処理が施されて、液体不透過層が形成される場合には
、ブロー成形後に液体不透過層を形成するための付加工
程が必要とされることになって、プラスチックタンクの
製造効率の低下がまねかれる、あるいは、液体不透過層
の形成にあたって多量の表面処理用ガスが必要とされる
、もしくは、使用される表面処理用ガスの取扱いが面倒
である等の問題がある。
斯かる点に鑑み、本発明は、プラスチックが素材とされ
てブロー成形により形成され、タンク壁部が充分な機械
的強度を具えるとともに内部に貯蔵されたガソリン等の
液体の浸透漏出を実質的に阻止するものとされ、しかも
、比較的簡単に製造できて材料及び製造コストを低く抑
えることのできる液体不透過性を有するプラスチックタ
ンク、及び、斯かる液体不透過性を有するプラスチック
タンクを効率良く製造する方法を提供することを目的と
する。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成すべく、本発明に係る液体不透過性を
有するプラスチックタンクは、プラスチックを素材とし
てブロー成形により形成され、タンク壁部内にその壁面
に沿って液体不透過片が分散混入されたものとなされる
また、本発明に係る液体不透過性を有するプラスチック
タンクの製造方法は、管状体形成用押出ヘッドに形成さ
れた環状ノズル部に連通ずるプラスチック貯溜室に溶融
プラスチックを供給する工程、プラスチック貯溜室の溶
融プラスチックを加圧のもとに環状ノズル部から押し出
すとともに、押し出される溶融プラスチック中に液体不
透過片を継続的に混入せしめて、液体不透過片が分散混
入された溶融プラスチックによる管状押出成形体を得る
工程、及び、液体不透過片が分散混入された溶融プラス
チックによる管状押出成形体を成形用金型内に配し、加
圧ガスを供給してブロー成形する工程を含むものとされ
る。
(作 用) 上述の如くの本発明に係る液体不透過性を有するプラス
チックタンクにあっては、タンク壁部内にその壁面に沿
って分散混入された液体不透過片が、タンク壁部を内壁
面側から外壁面側へ浸透する液体の進路を阻む。このた
め、液体がタンク壁部を透過するに要する距離が極めて
大とされて、実質的にタンク壁部の厚さが増加せしめら
れると等価になるとともに、タンク壁部内の液体浸透路
断面積が縮小されることになる。この結果、タンク壁部
の外表面側への液体の浸透漏出が実質的に阻止される。
さらに、タンク壁部は実質的にプラスチック素材により
成形された単層構造をとるものとされるので、充分な機
械的強度を具えるものとなるとともに、製造が容易で、
材料及び製造コストを低く抑えることができる。
また、本発明に係る液体不透過性を有するプラスチック
タンクの製造方法が実施される場合には、プラスチック
貯溜室に供給された溶融プラスチックが管状体形成用押
出ヘッドにおける環状ノズル部から押し出されて管状押
出成形体が形成される際に、押出ヘッドから押し出され
る直前の溶融プラスチック中に液体不透過片が連続的に
混入せしめられ、それによって、液体不透過片が混入さ
れた溶融プラスチックによる管状押出成形体が形成され
る。そして、この液体不透過片が分散混入された溶融プ
ラスチックによる管状押出成形体が、成形金型内に配さ
れてブロー成形され、液体不透過片がタンク壁部にその
壁面に沿って混入されたプラスチックタンクが製造され
る。
このようにして、液体不透過片が極めて容易に、かつ、
効率良くタンク壁部にそれに沿った状態で分散混入され
た、液体不透過性を有するプラスチックタンクが得られ
ることになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照して述べる。
第1図は、本発明に係る液体不透過性を有するプラスチ
ックタンクの一例を示し、第2図は、第1図の■−■線
に沿う断面を示す。この第1図及び第2図に示されるプ
ラスチックタンク10は、ポリエチレン等の熱可塑性プ
ラスチックを素材としてブロー成形技術が用いられ、車
両用燃料タンクとして形成されたもので、上壁部11.
底壁部12、左右及び前後側壁部13.14.15及び
16からなるタンク壁部と左側壁部13に設けられた燃
料注入口17とから成っている。なお、左右側壁部13
及び14の中央部には接合部18が形成されている。
接合部18を除くタンク壁部の各部の内部には、第1図
に前側壁部15の内部が破断されて示される如くに、多
数の液体不透過片20がその内壁面i及び外壁面Oに沿
うようにされて分散混入されている。これら液体不透過
片20は、ガソリンを透過させない矩形のシート状のガ
ラスフレーク片。
アルミニウムシート片あるいはアルミニウム以外の金属
シート片から成り、第3図に拡大されて示される如くに
、タンク壁部の内壁面i及び外壁面0の間の内部に相互
に部分的に重なり合うように配されている。
このように構成されたプラスチックタンクI0にあって
は、第3図における矢印fで示される如くに、貯蔵され
た液体燃料、例えば、ガソリンの内壁面iから外壁面0
側へ向かう浸透路が分散混入された液体不透過片20に
よって阻まれて迂回せしめられ、また、液体不透過片2
0が相互に部分的に重なり合うように配されているので
、液体燃料がタンク壁部を透過して外壁面Oに達するに
はタンク壁部内において比較的長距離を通過していくこ
ととなって、実質的に内壁面iと外壁面Oとの間、即ち
、タンク壁部の厚さが増加せしめられたことと等価とな
るとともに、液体燃料のタンク壁部内における浸透路断
面積が実質的に縮小されることになる。このため、例え
ば、液体燃料、即ち、ガソリンが比較的長期間にわたっ
て貯蔵される場合でも、貯蔵された液体燃料のタンク壁
部を内壁面i側から浸透して外壁面0側への漏出が実質
的に阻止される。
また、タンク壁部は実質的に単一のプラスチック素材か
ら成る単層構造をとるものとされるので、充分な機械的
強度を有するものとなる。
なお、液体不透過片20の形状は任意のもので良く、例
えば、T字状等とされても良い。
第4図は、本発明に係る液体不透過性を有するプラスチ
ックタンクの一例が実施されるプラスチックタンク製造
装置の主要部を示す。このプラスチックタンク製造装置
は、管状体形成用の押出ヘッド30を備えるものとされ
ている。管状体形成用の押出ヘッド30は、その中央部
を貫通して伸びる芯型32とこの芯型32の円錐状下端
部32aの外周面層りに配された外型34とを有してい
る。そして、芯型32の円錐状下端部32aと外型34
との間に、環状ノズル部36が形成されている。この環
状ノズル部36には、芯型32の柱状部32bの外周側
に夫々それと同心的に形成された第1の貯溜室41.第
2の貯溜室42及び第3の貯溜室43とが夫々連通して
おり、これら第1、第2及び第3の貯溜室41.42及
び43には、夫々、押出用シリンダ46.47及び48
のピストンロッド45a、47a及び48aに連結され
た加圧用押出用のリングプランジャ51,5.2及び5
3が嵌挿されるとともに、スクリュー供給1160から
溶融状態にあるポリエチレン等のプラスチックが供給さ
れるようになされる。また、管状体形成用の押出ヘッド
30の下方には、ブロー成形用金型40が配されており
、ブロー成形用金型40は、相互に近接及び離隔せしめ
られるものとされ、相互に近接せしめられた状態でブロ
ー成形が行われる。
押出用シリンダ46〜48は、複動形の油圧シリンダで
あって油圧供給源50から切換電磁弁66.67及び6
8を介して供給される作動圧油により、ピストンロッド
46a、47a及び48aの押出し及び引込動作を行う
ようにされている。
これらの押出用シリンダ46〜48のうちの押出用シリ
ンダ46には、そのピストンロッド46aの位置、従っ
て、リングプランジャ51の位置を検出してその位置に
応じた検出信号Sを発生する位置検出器61が付設され
ている。
そして、第1.第2及び第3の貯溜室41〜43のうち
の第2の貯溜室42には、第5図に拡大されて示される
如くの、液体不透過片20の外形寸法に対応する通路断
面積を有する液体不透過片道路55が連通している。こ
の液体不透過片道路55ば、同一平面において第2の貯
溜室42から管状体形成用の押出ヘッド30の外周部に
向かい、等間隔をおいて放射状に数箇所(第4図には1
箇所しか表れていない)形成されている。各液体不透過
片道路55の後端部(管状体形成用の押出ヘッド30の
外周側)には、液体不透過片供給部56から供給される
、例えば、矩形状とされた液体不透過片20を、液体不
透過片道路55を介して第2の貯溜室42に供給するた
めの液体不透過片供給用シリンダ57を有する液体不透
過用供給機59が設けられている。液体不透過片供給用
シリンダ57も複動形の油圧シリンダとされていて、油
圧供給源65から切換電磁弁69を介して供給される作
動圧油によりピストンロッド57aの押出し及び引込動
作を行うようにされており、ピストンロッド57aの先
端部にはプランジャ58が連結されている。このように
構成される液体不透過用供給機59においては、液体不
透過片供給用シリンダ57の第2油室Vに作動圧油が供
給されてピストンロッド57aが引込まれるとき、液体
不透過片供給部56から所定数の液体不透過片20が液
体不透過片道路55に供給され、ピストンロッド57a
が押出されるとき、第5図に示される如くに、液体不透
過片20がプランジャ58に押されて第2の貯溜室42
に継続的に供給される動作が行われる。
上述の構成に加えて、押出用シリンダ46〜48と液体
不透過片供給用シリンダ57の動作制御を行うコントロ
ールユニット70が備えられている。このコントロール
ユニット70には、操作盤80からの指令信号Qと位置
検出器61から得られるリングプランジャ51の位置に
応じた検出信号Sが供給され、コントロールユニット7
0ば、これら指令信号Q及び検出信号Sに基づいて、切
換電磁弁66〜69に、それらのソレノイド66a、6
7a、67b、68a、68b、69a及び69bを励
磁する制御信号Ca、Cb、Cc。
Cd、Ce、Cf及びCgを供給するようにされている
上述の如くに構成されたプラスチックタンク製造装置を
用いて、本発明に係る液体不透過性を有するプラスチッ
クタンクの製造方法の一例を実施する場合には、先ず、
操作盤80を操作して指令信号Qを油圧供給源50及び
コントロールユニット70に供給し、スクリュー供給機
60を駆動して溶融状態としたプラスチックを第1.第
2及び第3の貯溜室41.42及び43に供給するとと
もに、コントロールユニット70に初期設定を行わせる
。これにより、押出用シリンダ46.47及び48のピ
ストンロッド46a、47a及び48aが上昇し、これ
に伴ってリングプランジャ51.52及び53も上昇す
る。このとき、位置検出器61が押出用シリンダ46の
ピストンロッド46aを介してリングプランジャ51の
位置を検出し、それが上端位置に達すると、位置検出器
61は検出信号Sとして信号S、をコントロールユニッ
ト70に供給する。なお、この場合、切換電磁弁67の
ソレノイド67b及び切換電磁弁68のソレノイド68
bに制御信号Cc及びCeを供給して、押出用シリンダ
47及び48のピストンロッド47a及び48aを上昇
させるようにしてもよい。
コントロールユニット70に位置検出器61からの信号
Slが供給されると、コントロールユニット70は、切
換tift弁66のソレノイド66aに制御信号Caを
供給するとともに、切換電磁弁68のソレノイド68a
に制御信号Cdを供給する。これにより、油圧供給源5
0からの作動圧油が切換電磁弁66を介して押出用シリ
ンダ46の第1油室Uに供給されるとともに、押出用シ
リンダ46の第2油室Vから作動圧油が排出され、また
、切換電磁弁68を介して押出用シリンダ48の第1油
室Uに油圧供給源50からの作動圧油が供給されるとと
もに、押出用シリンダ48の第2油室Vから作動圧油が
排出されて、ピストンロッド46a及び48aが押出さ
れ、リングプランジャ51及び53が下降する。従って
、このときには、第1の貯溜室41及び第3の貯溜室4
3内の溶融状態にあるプラスチックがリングプランジャ
51及び53により加圧されて環状ノズル部36から押
し出され、管状押出成形体Pの第6図において符号Pc
が付されて示される比較的肉厚が小となる部分が形成さ
れる。
そして、押出用シリンダ46のピストンロッド46aが
下降してリングプランジャ51が所定の位置に達すると
、位置検出器61が押出用シリンダ46のピストンロッ
ド46aを介してそれを検出し、検出信号Sとして信号
S2をコントロールユニット70に供給する。コントロ
ールユニット70は、信号S2を受けて切換電磁弁67
のソレノイド67aに制御信号cbを供給し、また、こ
れと同時もしくは若干遅れた時点で切換電磁弁69のソ
レノイド69aに制御信号Cfを供給する。
これにより押出用シリンダ47の第1油室Uに油圧供給
源50からの作動圧油が供給されるとともに、押出用シ
リンダ47の第2油室Vから作動圧油が排出され、また
、液体不透過片供給用シリンダ57の第1油室Uに油圧
供給源65からの作動圧油が供給されるとともに、液体
不透過片供給用シリンダ57の第2油室Vから作動圧油
が排出される。このため、押出用シリンダ47のピスト
ンロッド47aが押し出されてリングプランジャ52が
下降せしめられるとともに、液体不透過片供給用シリン
ダ57のピストンロッド57aが押し出されて、プラン
ジャ58が液体不透過片20を押し出す。
これにより、第2の貯溜室42のプラスチックが加圧さ
れ、第1の貯溜室41及び第3の貯溜室43からのプラ
スチックに合流せしめられて環状ノズル部36から押し
出されるようになされるとともに、第5図に示される如
くに、液体不透過片20が第2の貯溜室42内のプラス
チックに継続的に供給されて混入せしめられる。そして
、液体不透過片20が混入された第2の貯溜室42のプ
ラスチックは、環状ノズル部36から、第1の貯溜室4
1及び第3の貯溜室43のプラスチックの夫々に挾まれ
た状態で押し出され、環状ノズル部36から、比較的そ
の肉厚が大とされ、かつ、液体不透過片20が分散混入
された、管状押出成形体Pの第6図において符号pbが
付されて示される部分が、部分Pcに続いて次第に伸び
ていくようにして得られる。
押出用シリンダ46のピストンロッド46aがさらに下
降してリングプランジ中51が上述の所定の位置より下
方の所定の位置に達すると、位置検出器61が押出用シ
リンダ46のピストンロッド46aを介してそれを検出
し、検出信号Sとして信号S3をコントロールユニット
70に供給する。コントロールユニット70は、信号S
、を受けて、制御信号cb及びCfの送出を停止し、切
換電磁弁67のソレノイド67aを不作動状態にすると
ともに切換電磁弁69のソレノイド69aを不作動状態
とする。これにより、リングプランジャ52の下降が停
止されるとともに、液体不透過片20の第2の貯溜室4
2への供給も停止され、第1の貯溜室41及び第3の貯
溜室43に貯溜されたプラスチックのみが環状ノズル部
36から押し出されて、管状押出成形体Pの第6図にお
いて符号Paが付されて示される比較的肉厚が小となる
部分が、液体不透過片20が分散混入された部分pbに
連なって形成される。なお、コントロールユニット70
は、制御信号Cfの送出を停止した後、切換電磁弁69
のソレノイド69bに制御信号Cgを供給してプランジ
ャ58を元の位置に復帰させる。
そして、押出用シリンダ46のピストンロッド46aが
引続き下降してリングプランジャ51が下限位置に達す
ると、位置検出器61がそれを検出し、検出信号Sとし
て信号S4をコントロールユニット70に供給する。信
号S4を受けたコントロールユニット70は、制御信号
Ca及びCdの送出を停止して切換電磁弁66のソレノ
イド66a及び切換電磁弁68のソレノイド68aを不
作動状態とし、リングプランジャ51及び53の下降を
停止させる。
以上の動作により、環状ノズル部36の下方に、第6図
に示される如くの、上端部及び下端部が比較的肉厚が小
とされた部分Pg及びPcとされ、中間部に液体不透過
片20がその内面及び外面に沿って分散混入されて比較
的肉厚が大とされた部分Pbが設けられて形成された管
状押出成形体Pが得られ、これが一対のブロー成形用金
型40に挾まれた位置に配される。
次に、一対のブロー成形用金型40を、第6図における
白抜き矢印で示される方向に移動させ、互いに近接せし
められて閉じられた状態とする。
このとき、第7図に示される如く、管状押出成形体Pの
比較的肉厚が小とされて液体不透過片20が混入されて
いない部分Pcを、ブローノズル45を介在せしめてブ
ロー成形用金型40の夫々の下端面部によって挾んで当
接内壁面部を相互に接着し、また、同じく比較的肉厚が
小とされて液体不透過片20が混入されていない部分P
aをブロー成形用金型40の夫々の上端面部によって挾
んで当接内壁面部を相互に接着するとともに、ブロー成
形用金型40の夫々の上端面部により管状押出成形体P
を管状体形成用の押出ヘッド30から切り離す。
続いて、ブローノズル45から管状押出成形体Pの内部
に加圧ガスを吹き込んで、管状押出成形体Pのブロー成
形を行う、これにより、管状押出成形体Pが、その外壁
面がブロー成形用金型40の内壁面に沿う形状となるよ
うに成形され、密封形のタンクが形成される。
このようにして形成されたタンクに、その後、その外壁
面に突出する接合部分が削除される等の仕上加工が施さ
れて、前述した第1図及び第2図に示される如くのプラ
スチックタンクlOが得られ、これが、例えば、ブロー
成形に際してブローノズル45が挿入された開口部を燃
料注入口17として利用した車両用燃料タンクとして用
いられる。
なお、上述の例の場合、3つの貯溜室41.42及び4
3からの3層を成すプラスチックを合流させて管状押出
成形体Pを形成するようにされているが、本発明に係る
液体不透過性を有するプラスチックタンクの製造方法は
、このようなものに限られることなく、例えば、4層以
上の層をなすプラスチックを合流させて管状押出成形体
Pを形成するようにしてもよい、斯かる場合にも、液体
不透過片20が混入される層は、4層以上の層における
中間層とされるのが望ましい。
(発明の効果) 以上の説明から明らかな如く、本発明に係る液体不透過
性を有するプラスチックタンクは、タンク壁部内にその
壁面に沿って分散混入された液体不透過片が、タンク壁
部に浸透する貯蔵された液体の進路を阻むものとされる
ので、等価的に厚さが増大されたタンク壁部を有すとと
もにタンク壁部内における貯蔵された液体の浸透路断面
積が実質的に縮小されるものとなり、このため、例えば
、液体が比較的長期間にわたって貯蔵される場合でも、
貯蔵された液体のタンク壁部を浸透しての外部への漏出
を実質的に阻止できる。しかも、タンク壁部は実質的に
プラスチック素材から成る単層構造をとるものとされる
ので、充分な機械的強度を具えるものとなり、かつ、比
較的簡単に製造できて材料及び製造コストを低く抑える
ことができるものとなる。
また、本発明に係る液体不透過性を有す・るプラスチッ
クタンクの製造方法によれば、タンク壁部内にその壁面
に沿って液体不透過片が分散混入されて液体不透過性を
具えたプラスチックタンクを、その後ブロー成形される
溶融プラスチックによる管状押出成形体を形成する際に
、押出成形される直前の溶融プラスチックに液体不透過
片を連続的に混入せしめるという比較的簡単な工程を付
加するだけで、容易に、しかも、効率良く製造すること
ができる。従って、本発明に係る製造方法により製造さ
れた液体不透過性を有するプラスチックタンクは、素材
をプラスチックとすることによる長所に加えて充分な液
体不透過性を具え、しかも、製造コストの低減により安
価に得られるものとなり、車両の燃料タンクとして用い
られるに好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る液体不透過性を有するプラスチッ
クタンクの一例を示す一部破断側面図、第2図は第1図
における■−■線に沿う断面図、第3図は第1図に示さ
れる例の作用効果の説明に供される図、第4図は本発明
に係る液体不透過性を有するプラスチックタンクおよび
その製造方法の一例の実施例に用いられるプラスチック
タンク製造装置の主要部を示す概略構成図、第5図、第
6図及び第7図は第4図に示される製造装置が用いられ
て実施される本発明に係る液体不透過性を有するプラス
チックタンクの製造方法における各工程の説明に供され
る部分構成図である。 図中、10はプラスチックタンク、20は液体不透過片
、30は押出ヘッド、36は環状ノズル部、40はブロ
ー成形用金型、41〜43は貯溜室、45はブローノズ
ル、46〜48は押出用シリンダ、51〜53はリング
プランジャ、59は液体不透過片供給機、60はスクリ
ュー供給機、70はコントロールユニット、Pは管状押
出成形体である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)プラスチックを素材としてブロー成形により形成
    され、タンク壁部内にその壁面に沿って液体不透過片が
    分散混入されたことを特徴とする液体不透過性を有する
    プラスチックタンク。
  2. (2)管状体形成用押出ヘッドに形成された環状ノズル
    部に連通するプラスチック貯溜室に溶融プラスチックを
    供給し、上記プラスチック貯溜室の溶融プラスチックを
    加圧のもとに上記環状ノズル部から押し出すとともに、
    押し出される溶融プラスチック中に液体不透過片を継続
    的に混入せしめて、上記液体不透過片が分散混入された
    溶融プラスチックによる管状押出成形体を得、その後、
    上記管状押出成形体を成形用金型内に配し、加圧ガスを
    供給してブロー成形することを特徴とする液体不透過性
    を有するプラスチックタンクの製造方法。
JP60074124A 1985-04-08 1985-04-08 液体不透過性を有するプラスチツクタンクおよびその製造方法 Pending JPS61232141A (ja)

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