JPS6123161B2 - - Google Patents

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JPS6123161B2
JPS6123161B2 JP13084278A JP13084278A JPS6123161B2 JP S6123161 B2 JPS6123161 B2 JP S6123161B2 JP 13084278 A JP13084278 A JP 13084278A JP 13084278 A JP13084278 A JP 13084278A JP S6123161 B2 JPS6123161 B2 JP S6123161B2
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JP
Japan
Prior art keywords
fatty acid
acid
pest control
sorbitan fatty
acid ester
Prior art date
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Expired
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JP13084278A
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English (en)
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JPS5557506A (en
Inventor
Kazuya Ootsuji
Tsuneyuki Takeno
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Publication of JPS5557506A publication Critical patent/JPS5557506A/ja
Publication of JPS6123161B2 publication Critical patent/JPS6123161B2/ja
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はソルビタン脂肪酸エステルもしくはそ
の酸化エチレン付加物と水溶性高分子化合物とを
有効成分として含有する農園芸用病害虫防除剤組
成物に関する。 近年農園芸病害虫の防除は害虫の薬剤抵抗性の
発現で大きく問題化してきている。薬剤抵抗性は
ハダニ類、アブラムシ類、ツマグロヨコバイその
他多くの害虫及びウドンコ病などに見られるが、
特にハダニ類の有機リン系殺虫剤に対する抵抗性
の発現は著しく、問題は極めて深刻化している。
現在薬剤抵抗性の発現を防止する対策として、単
独の薬剤を継続して使わず、いくつかの薬剤をロ
ーテーシヨンして使用するとか、混合剤として用
いるといつた方法、あるいは抵抗性の発現の心配
のないボルドー液や、機械油などの無機薬剤を使
用するなどの方法がこうじられている。しかしな
がら、薬剤のローテーシヨン使用は抵抗性の発現
を完全に防止することはできず、また無機薬剤や
機械油では害虫の発生の多い夏の高温時には、作
物に薬害が発生する可能性が高く、いずれの対策
も完全な問題の解決には至つていない。 また、機械油の場合と同様に、害虫の体表に被
膜をつくり、ガス交換を妨げることによつて死に
至らしめる薬剤として、その他の油や石鹸が用い
られてきた。また、これと同様にある種の界面活
性剤、例えばソルビタン脂肪酸エステル又はその
酸化エチレン付加物が病害虫防除効果を有するこ
とが報告されている(米国特許第2374918号)。し
かしながら、これらも殺虫効果が低く、世に技術
として定着するには至つていない。 そこで、本発明者は、斯る実状に鑑み鋭意研究
を行つた結果、上記ソルビタン脂肪酸エステル又
はその酸化エチレン付加物にそれ自体殆んど当該
作用を有さない水溶性高分子化合物を添加配合す
れば病害虫に対する防除作用が著しく増強される
ことを見出し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は、ソルビタン脂肪酸エステ
ル又はその酸化エチレン付加物と水溶性高分子化
合物とを有効成分として含有する農園芸用病害虫
防除剤組成物を提供するものである。 本発明で使用されるソルビタン脂肪酸エステル
を構成する脂肪酸は炭素数8〜18の飽和又は不飽
和脂肪酸であり、例えばカプリル酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレ
ン酸等が挙げられる。本発明においては、これら
の脂肪酸の中で、特に炭素数12〜18の飽和脂肪酸
又は不飽和結合を1つ含む不飽和脂肪酸、例えば
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、オレイン酸等が好ましい。また、本発
明においては、ソルビタン脂肪酸エステルとして
はモノ、ジ、トリエステルの何れをも使用でき
る。 ソルビタン脂肪酸エステルは、通常ソルビトー
ルと脂肪酸とのエステル化反応によつて製造さ
れ、反応条件によつてやゝ異なるが、市販製品中
には主成分であるソルビタンエステルの他にソル
ビトールエステル、ソルバイドエステル及び未反
応物等が混在し、またエステル化度においてもモ
ノエステル、ジエステル及びトリエステルのもの
が混在する。通常ソルビタンモノエステルと表示
されているものは、製造時の脂肪酸/ソルビトー
ルの仕込み比率が1/1〜1.5/1のものを指称
し、生成物はモノエステル約25〜40重量%、ジエ
ステル約30〜45重量%、トリエステル約10〜30重
量%を含むものである。また、通常ソルビタント
リエステルと表示されているものは、製造時の脂
肪酸/ソルビトールの仕込み比率が約3/1のも
のを指称し、生成物はモノエステル約3〜15重量
%、ジエステル約10〜30重量%、トリエステル60
〜85重量%を含んでいる。 本発明においては、上記ソルビタン脂肪酸エス
テルの酸化エチレン付加物も使用することがで
き、この付加反応は公知の方法によつてなし得
る。本発明においては、酸化エチレンの付加モル
数は少ない方がよく、30モル以下、特に10モル以
下が好ましい。尚本発明ではソルビタン脂肪酸エ
ステルの方がその酸化エチレン付加物より病害虫
防除効果が優れている。 本発明の水溶性高分子化合物としては、カルボ
キシメチルセルロースの塩、アルギン酸の塩、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース等のヒドロキシ低級アルキルセルロー
ス、ポリビニルピロリドンが挙げられる。塩の対
イオンとしては、ナトリウム、カリウム、リチウ
ム等のアルカリ金属イオン、アンモニウムイオ
ン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等のアルアノールアミ
ンイオンが挙げられる。 而して、前述の如く、水溶性高分子化合物はそ
れ単独では殆んど病害虫防除作用を示さないが、
これをソルビタン脂肪酸エステル又はその酸化エ
チレン付加物と併用すれば当該エステル又は付加
物の病害虫防除作用を飛躍的に増強すると云う知
見は驚くべきことであり、その機構は明らかでな
い。 ソルビタン脂肪酸エステル又はその酸化エチレ
ン付加物(A)に対する水溶性高分子化合物(B)の配合
割合は、散布薬量によつても異なるが、一般には
重量比で、(A)対(B)が約1:0.005〜1:2、特に
1:0.01〜1:1が好ましい。 本発明の農園芸用病害虫防除剤組成物は、上記
成分を有効成分として含有すればよく、液体組成
物とするのであれば、さらに上記有効成分に水、
メタノール、エタノール等の溶剤や、乳化剤を添
加することができる。また固体(粉末)組成物と
する場合は、ホワイトカーボン等の増量剤や分散
剤を添加することができる。組成物中の有効成分
の量は任意に変えることができるが、輸送コス
ト、安定性等を考慮し、10〜60重量%とすること
が望ましい。 本発明の農園芸用病害虫防除剤の使用に当つて
は、これを水で希釈し水溶液又は水懸濁液として
目的とする病害虫に散布または塗布することが望
ましい。希釈度は目的とする病害虫の種類等によ
【表】 て市販されている。
*2分子量約20万〜30万
一方インゲンの葉上でナミハダニのメス成虫を
生育し、これをアイスクリームカツプに、1カツ
プ当たり30〜35頭接種し、24時間後不健全虫を除
外し、残りを実験に供した。スプレーガンを用
い、散布薬量がカツプ表面に50mg/cm2(約500/
10アール)となるように薬液を散布した。散布後
27℃のふ卵器中で2日間培養した後、葉上の死亡
した虫数を数え、次式により殺ダニ率を算出し
た。 殺ダニ率=死亡虫数/起点虫数−行方不明虫数×100 散布薬酸溶液中の有効成分の濃度は結果と共に
表1に示した。なお実験は1日30〜35頭を2反復
で行なつた。
【表】 表1から明らかなように、アルギン酸ソーダ単
独ではほとんど効果を示さない。ソルビタンモノ
ラウリン酸エステルは単独でも1%以上の高濃度
では高い効果を示す。しかしながら0.1%、0.5%
の濃度では不充分な効果しか示さない。ところ
が、ソルビタンモノラウリン酸エステル単独では
不充分な効果しか得られない0.1%溶液でも、ア
ルギン酸ソーダを0.01%添加することにより効果
が高められ、さらに0.05%以上添加することによ
り、飛躍的に高められる。ソルビタンモノラウリ
ン酸エステルの0.5%溶液では、アルギン酸ソー
ダ0.005%以上添加すれば飛躍的に効果は高めら
れる。 実施例 2 次の組成を持つ病害虫防除剤の希釈水溶液を調
製した。
【表】 ヒドロキシエチルセルロース 〓
*3花王アトラス社よりスパン60(商標名)と
して市販されているモノエステル約33%、
ジエステル約37%を主成分とする混合物
実施例1と同様の方法により、ナミハダニに対
する防除効果(殺ダニ率)を測定した。結果及び
散布薬剤中の各成分の濃度を表2に示した。
【表】 実施例1と同様の効果が認められる。 実施例 3 実施例1と同様の方法により、種々の有効成分
を持つ薬剤のナミハダニに対する防除効果、及び
薬害の有無を検討した。結果を表3に示す。
【表】
【表】 実施例 4 アブラムシ類に対する各種薬剤の防除効果を測
定した。アブラムシはハウス栽培のナスに自然発
生したワタアブラムシおよびモモアカアブラムシ
を用いた。ナスは千両2号を1月30日に播種し、
3月3日に定植した後慣行法に従つて一般管理し
た。5月9日に噴霧器により10アール当たり300
となるように葉全面に薬液を散布した。調査は
枝の上葉3葉に寄生するワタアブラムシ、モモア
カアブラムシについて散布前の5月9日と散布後
1週間毎に3回虫数を数えた。調査葉数は1日12
枚とした。結果を表4及び表5に示す。
【表】
【表】 実施例 5 次の組成を持つ病害虫防除剤を調製した。 ソルビタンモノラウリン酸エステル*1 20% ポリビニルピロリドン 10% メタノール(溶剤) 65% ポリオキシエチレン(11.5) ノニルフエニルエーテル*10 5% *10 花王アトラス社より商標名エマルゲン
911として市販されている乳化剤 実施例 6 次の組成を持つ粉末病害虫防除剤を調製した。 ソルビタンモノステアリン酸エステル*4 20% ヒドロキシエチルセルロース 10% ホワイトカーボン 67% ナフタリンスルホン酸ホルマリン 縮合物*11 1% アルキル硫酸ソーダ*12 2% *11 花王アトラス社よりデモールN(商標
名)として市販されている分散剤 *12 花王アトラス社よりエマール40(商標
名)として市販されている分散剤

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炭素数8〜18の飽和又は不飽和脂肪酸から構
    成されるソルビタン脂肪酸エステル又はその30モ
    ル以下の酸化エチレン付加物(A)とカルボキシメチ
    ルセルロースの塩、アルギン酸の塩、ヒドロキシ
    低級アルキルセルロースおよびポリビニルピロリ
    ドンよりなる群から選ばれる水溶性高分子化合物
    (B)とを、重量比で(A)対(B)を1:0.005〜1:2の
    割合で有効成分として含有することを特徴とする
    農園芸用病害虫防除剤組成物。 2 ソルビタン脂肪酸エステルが、炭素数12〜18
    の飽和脂肪酸又は不飽和結合を1つ含む不飽和脂
    肪酸から構成されるものである特許請求の範囲第
    1項記載の農園芸用病害虫防除剤組成物。 3 ソルビタン脂肪酸エステルが、ラウリン酸、
    ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及び
    オレイン酸からなる群から選ばれた1種又は2種
    以上の脂肪酸から構成されるものである特許請求
    の範囲第2項記載の農園芸用病害虫防除剤組成
    物。 4 ソルビタン脂肪酸エステルが、そのモノエス
    テル、ジエステル及びトリエステルの混合物であ
    る特許請求の範囲第2項記載の農園芸用病害虫防
    除剤組成物。
JP13084278A 1978-10-24 1978-10-24 Agricultural and horticultural blight and pest control composition Granted JPS5557506A (en)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007326832A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Kao Corp 農園芸用害虫忌避剤

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