JPS6123134B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、パレツト上の荷を他のパレツトに
移し変えることを迅速、且つ安全に人力を使用せ
ずに、自動的に行われるようにしたパレツト荷の
変換装置に関する。従来、パレツト上の荷を他パ
レツトに移し変える作業は、人力による方法と一
部フオークリフト専用機械を使用する方法がある
が、前者は荷が重量物であつたり、大型となれば
作業が困難であり、且つ手間時間がかかり、連続
大量変換作業には不適であつた。

又、後者は一部フオーク反転装置を使用するた
め、荷倒立保管・荷サイズ等による諸問題があ
り、限定使用に余儀なくされるため需要に充分応
えられないとう欠点があつた。

又、近年シートパレツトなるものの普及が著し
く各々の都合で、運輸全工程を考慮していない現
状より、運輸コスト切り下げのため、木製、合成
樹脂なる従来の蓋をもつたパレツトより、紙及び
合成樹脂等からなる一枚の板状のシートパレツト
なるものに荷を変換することが運輸にかかわる業
界より必然的な要望があり、この発明は従来の欠
点を解消するとともに近年の要望にも答えた実用
性に富んだパレツト荷の変換装置を提供すること
を目的とする。

本発明は、かかる目的を達成すべくなされたも
のであり、その要旨は、ローラコンベヤの搬送路
に、パレツトに載置される荷部分を押圧するフエ
ンスを設けた進退自在に駆動されるフエンス走行
装置を設備し、又、ローラコンベヤの終端にパレ
ツトストツパーを設け、更に同ローラコンベヤ終
端に近接してシートパレツトの周縁を把持するシ
ートパレツト把持機構を備えたシートパレツト設
置台を昇降自在に設けてなるパレツト荷の変換装
置にある。

以下、この発明の実施例を図面に基いて説明す
れば次の通りである。

図中１はローラコンベヤ、２はパレツト、２′
はシートパレツト、３は荷、４はフエンス走行装
置で５〜１２はフエンス走行装置４に関するもの
で、５は同フエンス走行装置の門型枠、６はフエ
ンス、７は同フエンスの右側下部に上方に回動で
きる様に枢支された傾斜アーム７′の先端に取付
けたパレツト押圧ローラ、８は門型枠下部に設け
たスプロケツト車、９は同スプロケツト車を回動
させる噛合した無端チエーン、１０は同スプロケ
ツト車と同軸のピニオンギア、１１は同ピニオン
ギアと噛合する床面に敷設されたラツク、１２は
走行ローラ、１３は無端チエーン９を駆動する正
逆切換可能なモータ、１４はパレツトストツパ
ー、１５はシートパレツト設置台、１６はシート
パレツト把持機構で１７〜１９は同シートパレツ
ト把持機構に関するもので、１７は昇降杆１８は
パレツト加圧板、１８′同パレツト加圧板の内側
下面に垂設したシートパレツト加圧パツト、１９
昇降杆を昇降させるためのシリンダー、２０はシ
ートパレツト設置台１５の昇降リフター、２１は
同昇降リフターの操作レバーである。昇降杆はシ
ートパレツト設置台１５の周端に昇降自在に取付
けられており、同昇降杆の昇降はシリンダー１９
によつて操作される。シートパレツト２′を把持
するにはまず昇降杆１７を上昇させ、パレツト加
圧板１８の内側下面に垂設したシートパレツト加
圧パツト１８′とシートパレツト設置台１５との
間にシートパレツト２′を差し込む。その後にシ
リンダー１９を作動させて昇降杆１７を下降させ
ればシートパレツト加圧パツト１８′がシートパ
レツト２′を下方に押圧してシートパレツト２′は
シートパレツト設置台１５に固定されるものであ
る。

次に、フエンス走行装置の進退駆動について説
明する。無端チエーン９は、モータ１３の作動に
より駆動され、同無端チエーン９が駆動されれ
ば、これと噛合したスプロケツト車８が回転し、
同スプロケツトの回転により、同軸のピニオンギ
ア１０が回動され、そのため門型枠５は床に敷設
されたラツク１１に沿つて移動する。

又、モータ１３の回転を逆にすることよつて門
型枠５は逆方向に移動する。この様に、フエンス
走行装置４はローラコンベヤ１の搬送方向に沿つ
て進行・後退いずれの方向でも走行できるものと
なつている。

本実施例による荷の変換工程を説明する。ま
ず、シートパレツト設置台１５上にシートパレツ
ト２′を載置し、シートパレツト把持機構１６に
よつて固定し、しかもシートパレツト２′の面を
パレツト２の上面よりやや低く、昇降リフター２
０によつて調整して待機しておく。フオークリフ
ト、ホイスト、コンベヤ等の他の荷移送手段（図
示せず）によつて荷３を載せたパレツト２がロー
ラコンベヤ１のフエンス走行装置４より左側位置
に移載されれば、フエンス走行装置４を図中左方
向に移動させ、同フエンス走行装置に設けたフエ
ンス６によつてパレツト２の荷３を押圧し、フエ
ンス走行装置４と同行させ、パレツト２及び荷３
をローラコンベヤ１上の終端の方向に移動させ、
終端に至つてパレツトストツパー１４によつてパ
レツト２を停止させる。この状態でフエンス走行
装置４を更にシートパレツト設置台１５側まで左
方向に移動せしめれば、フエンス６がパレツト２
上の荷のみを押圧し、荷３はパレツト２上を滑つ
て待機していたシートパレツト設置台１５上のシ
ートパレツト２′上に移載される。

その後、フエンス走行装置４を後退させ、パレ
ツト押圧ローラ７によつて空パレツトを押してロ
ーラコンベヤ１の右所定位置まで移動させ、待機
位置にて停止し、次のパレツト２の荷３を待つ。

シートパレツト設置台１５上のシートパレツト
２′及び荷３は、フオークリフト等によつて次の
運輸工程に運ばれる。

以上の工程を繰り返すことよつて連続的にパレ
ツト荷の交換が可能となる。

以上の様に、この発明によれば従来の人力中心
による多大な労費を省き簡単に、円滑に、且つ安
全に荷の変換を行なうことができ、輸送工程に絶
大なるコストダウンを期待できる。又、通常のパ
レツトからシートパレツトへの荷の変換が容易且
つ迅速に出来ることによつてシートパレツトを充
分に活用でき、よつてパレツトの消耗、運搬等に
伴う諸経費を軽減するという優れた効果を得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明パレツト荷の変換装置を示す
正面図、第２図は第１図Ａ―Ａ線における断面
図、第３図は第１図Ｂ―Ｂ線における断面図、第
４図は第１図Ｃ―Ｃ線における断面図である。 １：ローラコンベヤ、２：パレツト、２′：シ
ートパレツト、３：荷、４：フエンス走行装置、
１４：パレツトストツパー、１５：シートパレツ
ト設置台、１６：シートパレツト把持機構、２
０：昇降リフター。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ローラコンベヤの搬送路に、パレツトに載置
   される荷部分を押圧するフエンスを設けた進退自
   在に駆動されるフエンス走行装置を設備し、又、
   ローラコンベヤの終端にパレツトストツパーを設
   け、更に同ローラコンベヤ終端に近接して、シー
   トパレツトの周縁を把持するシートパレツト把持
   機構を備えたシートパレツト設置台を昇降自在に
   設けてなるパレツト荷の変換装置。