JPS61227045A - 農業用プラスチツクフイルム - Google Patents

農業用プラスチツクフイルム

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JPS61227045A
JPS61227045A JP6886085A JP6886085A JPS61227045A JP S61227045 A JPS61227045 A JP S61227045A JP 6886085 A JP6886085 A JP 6886085A JP 6886085 A JP6886085 A JP 6886085A JP S61227045 A JPS61227045 A JP S61227045A
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plastic film
vinyl acetate
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agricultural plastic
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雄二 岡田
北村 益男
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は農業用プラスチックフィルムに係り、とくに積
層構造を有する農業用プラスチックフィルムに関する。 K発明の概要】 本発明は三層構造を成す農業用プラスチックフィルムに
関するものであって、エチレン−酢酸ビニル共重合体5
0〜85重間%とエチレンービ二ルアルコールー酢酸ビ
ニル共重合体15〜50重債%より成る組成物によって
中間層を形成し、しかもこの中間層を構成する組成物中
のビニルアルコール単量体単位を10.5〜25重量%
の範囲内とし、しかもこの中間層を構成する組成物中に
、最大粒子径が50μ以下のアルミニウム箔粉等の金属
箔粉を組成物100重量部に対して0.01〜1.0重
量部の割合で混入したものであって、さらに上記中間層
の両側にオレフィン系樹脂を積層したものである。この
ような構成によって、力学的特性を改善し、保温性を良
好ならししめ、忌避害虫効果を生じさせ、さらに植物の
成長を適正にするようにしたものである。
【従来の技術】
農作物等の瀉空裁培に用いられる温室被覆用フィルムと
して、従来より一般にポリ塩化ビニル系フィルムまたは
ポリエチレン系フィルムが用いられている。前者は光線
透過率、耐候性、保温性、強靭性、作業性等から現在最
も広く使用されているが、極性を有するために、経時的
に塵埃が付着しやすく、光線の透過率が漸次劣ってくる
。また焼却廃棄するときに有害ガスを発生する等の欠点
がある。これに対して後者は非極性の構造を持つもので
、化学的に安定であるので、初期の光線透過率を持続し
、太陽エネルギをよく透過する。しかし前者に比べて保
温性に劣るという欠点を有している。 一般に保温性に影響する放射線の波長は、大地を黒体と
みなすと、ブランクの黒体の法則から約5〜20μであ
り、この波長帯の放射線を吸収あるいは反射するものが
保温性が良いとされる。このような性質を有する物質と
しては、有機物および無機物が存在する。例えば特開昭
52−32938号の脱水カオリナイト、特公昭47−
9260号や特公昭47−13853号のように燐酸塩
化物や酸化珪素が、また特公昭54−131649号や
特開昭51−42774号のポリビニルアルコールまた
はオレフィン−ビニルアルコール系共重合体が保温性を
向上させる物質として知られている。 K発明が解決しようとする問題点】 このような物質のうち、無機物を保温のために用いる場
合には、一般にポリオレフィン系樹脂に分散したり、樹
脂の表面層に蒸着した形で用いられるが、遠赤外線の透
過性を塩化ビニルあるいはガラス体程度にしようとする
と、無機物の微粉末をかなり多量に使用する必要があり
、結果としてフィルムの力学的性質が低下し、かつ昼間
の太陽エネルギの透過を阻害する。また折曲げや伸長に
伴って白化しやすい。そして白化すると光線透過率を阻
害する。同様に金属を蒸着したフィルムは、可視光線の
透過率が50%以下になる欠点があり、昼間の太陽エネ
ルギの吸収性能が悪くなる。 また保温のために有機物、例えばポリビニルアルコール
系樹脂を用いると、分子中にアルコール系水酸基を有し
、遠赤外線領域、とくに8〜12μの波長領域で強い吸
収をするので保温性にも優れ、可視光線の透過にも優れ
ることになるが、他方で吸湿性があるために、フィルム
の力学的性質を損い、またコストが高くなって実用的で
なくなる。そこで特開昭51−42774号では、疎水
性樹脂フィルムでラミネートすることが提案されている
。しかしこの方法によれば、製造工程が複雑で高価にな
るという欠点を生ずる。 さらに特公昭56−15823号のように、エチレン−
酢酸ビニル共重合体とエチレン−ビニルアルコール共重
合体との組成物を用いるとともに、ビニルアルコール単
量体の割合を2〜10重量%とすると、可視光線の透過
に優れることとなるが、保温性については十分な効果が
得られない。またビニルアルコール単l体の重量%を1
0重量%以上にすると、保温性が改善されるが可視光線
の透過性が著しく低下する。 本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、透明性および保温性が改善されるとともに、製造が
容易な積層構造を有する農業用プラスチックフィルムを
提供することを目的とするものである。 K問題点を解決するための手段】 本発明は第1図に示すように、三層構造をなす農業用プ
ラスチックフィルムを提供しようとするものである。こ
のフィルムは、例えば共押出し方式で成膜して製造する
ことが好ましい。第1図に示す第1層11および第3層
13はともに化学的に安定なオレフィン系樹脂を用い、
必要であれば水滴を防止するために添加剤として界面活
性剤を用いる。この2つの1111.13は、中間層を
構成する第2層12の有する物理的および化学的欠点を
補い、かつフィルムの力学的強度を向上させるようにし
ている。そして中間層である第2W112は、保温性を
有する材料から構成されている。 中間層12は、農業用プラスチックフィルムに対して保
温性を付与しかつフィルムの太陽光線の透過を高める性
能を与えるために、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以
下EVACと称する。)とエチレン−ビニルアルコール
−酢酸ビニル共重合体(以下EVAVACと称する。)
との組成物に金属箔粉を混入したものから構成されてい
る。そしてEVACはその酢酸ビニルの含有率が5〜2
0重量%であって、メルトインデックスが0.1〜5g
/10minのものを用いるとよい。またEVAVAC
はその融点が200℃以下であることが好ましい。 金属箔粉としては例えば、アルミニウム箔粉が用いられ
、しかもその平均粒子径が15μ以下であって、実質的
に50μ以上の粒子径のものを含まないことが好ましい
。これら三者の混合割合は、E V A Cを50〜8
5重量%、EVAVACを15〜50重量%から成る組
成物100重量部に、金属箔粉を0.01〜1.00重
山部混入したものであってよい。さらにこの系には赤外
線吸収剤、劣化防止剤、その他の樹脂等の添加剤を必要
に応じて加えることができる。 K作用1 上記中間層の第1の成分であるEVACは遠赤外線波長
領域で比較的良好な吸収性能があり、保温性能を向上さ
せかつフィルム成形体の力学的性質を向上させ、とくに
フィルムの縦および横方向の引張り強度や伸び率を改善
する効果がある。 またEVAVACはEVACの鹸化物やポリビニルアル
コール(PVA)と同様に良好な保温性能を有しており
、また吸湿によるフィルムの力学的性質の低下をもたら
しにくい。EVAC樹脂中にEVAVACを1重量部か
ら徐々に増加させていくと、保温性はほぼ直線的に増加
するが、50重量部以上では横ばいとなり、力学的性質
が著しく低下する。従ってEVAVAC添加量は15〜
50重量部であってよい。なおEVAVAC中のVAC
の含有量は1〜10モル%からなるものを使用すること
になる。すなわちVACの含有lを10モル%以上にす
るとゴム状になり、取扱いが困難であり、かつ保温性が
減少する傾向を生じ、また1モル%以下にするとEVA
との相溶性が悪くなる傾向がある。 金属箔粉、例えばアルミニウム箔粉は、上記有機物のよ
うな遠赤外′線の吸収能は非常に少ないが、極めて良好
な反射性能を持っており、その粒子径と厚みとを選択す
ることにより、昼間の太陽エネルギの吸収透過を著しく
阻害することなく、夜間の遠赤外線を効果的に反射させ
ることができる。 さらに金属箔粉は可視光線領域でも反射性能があるので
、樹脂層中に適当に分散したアルミニウム箔粉の表面で
散乱光となって、野菜類、例えばエントウ、ダイコン、
キャベツ等のアブラムシ類の忌避害虫効果があり、虫媒
ウィルスの予防性能がある。さらにアルミニウム箔粉等
の金属箔粉によって光線透過を抑制することにより、植
物の成長を制御し、適正な植物成長を促し、夜間の保温
効果と相まって経済的な栽培が可能になる。 K発明の効果】 以上のように本発明は、EVAC50〜85重量%とE
VAVAC15〜50重岱%より成る組成物100重量
部に対して、最大粒子径が50μ以下である金属箔粉を
0.01〜1.0重量部混入した組成物をもって形成し
た樹脂を中間層とし、その両側の層をオレフィン系樹脂
層とした三層構造の積層構造を有する農業用プラスチッ
クフィルムに関するものである。従って力学特性、とく
に引張り強度、および伸び率が改善されるばかりでなく
、保温性が良好になり、さらには忌避害虫効果を生じ、
また植物の成長を適正にする効果をも生ずることになる
。ざらにEVAVACによって相溶性が向上し、透明性
を損うことがなくなる。 さらにこのような三層の農業用プラスチックフィルムを
共押出しによって製造することが可能となるために、そ
の製造コストも安価なものとなる。
【実施例】
つぎに本発明の実施例を第1表および第2表に示すデー
タに基づいて説明する。なお第3表および第4表はそれ
ぞれ本発明の実施例と対照するために従来の農業用プラ
スチックフィルムについて行なった試験結果である。そ
して従来のものはそれぞれ比較例として掲げられている
。 比較例1は直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)
のみからなるプラスチックフィルムの物性を示すもので
ある。また比較例5は内外層をL−LDPEとし、中間
層をEVACとした三層のフィルムの物性を示すもので
ある。これら2つの比較例について検討すれば、後者は
前者に比べて抗張力すなわち引張り強度の低下が見られ
ず、伸び率が1.5〜3.0%増大し、光線透過率も向
上し、さらに保温指数が約30%増加する。この性質は
EVACによるものであるが、EVACの°みからなる
中間層を設けた積層フィルムに比べれば、その表面が非
極性で化学的に安定なL−LDPEで覆われているので
、光線透過性能を阻害する塵埃の付着が少なく、長期間
にわたってその性能を維持できる。また温室を形成する
鉄骨材が高温になる場合には、EVACがフィルムの表
面に存在すると、塑性変形を受けやすく、損傷の原因に
なるが、この点でL−LDPEはより安定な性質を与え
る。 比較例6〜8は上記比較例5を基準とし、これにアルミ
ニウム箔粉を添加し、その含有量の変化に応じた物性を
測定した結果である。 これに対して実施例1〜4は、本発明に含まれるもので
あって、アルミニウム箔粉の含有量を一定にし、EVA
VACの含有量を変化させた場合のデータを示している
。なお実施例1〜4において、EVAVAC中のVAC
の含有口は7.7重量%(3,0モル%)となっている
。このようにきわめて微量のアルミニウム箔粉を添加す
ることににより、フィルムの抗張力および伸び率は大き
く変動しないが、光線透過率は9〜14%減少する。一
方保温指数は18〜43%向上する。またEVAVAC
はフィルムの落球衝撃強度を低下させる傾向をもつが、
光線透過率を損わずに保温性を著しく向上させることが
可能になる。さらに実施例5.6では、EVAVAC中
17)VAG(7)含有量を変化させたデータを示して
おり、実施例5はVACe5.6重FM% (2,5−
E/l/%) 、実W例6はVACを12.8重量%(
5,0モル%)それぞれ含有している。従ってVACの
含有率を増加させると、保温性は若干減少する傾向が見
られるが、光線透過率が向上することが判明する。 第3表に示す比較例2は、現在量も広く使用されている
ポリ塩化ビニルフィルムに関するものである。実施例3
および4のデータと比較すると、伸び率、光線透過率お
よび落球衝撃強度において差が見られる。実際の温室で
の前者の塵埃によるあるいは光線劣化による光線透過性
能の低下は、10〜20%であるので、実用的に大差が
ない。 つぎに比較例3.4にそれぞれ示す結果は、中間層とし
てEVACの他にPVAまたはPVAとポリアミド樹脂
(PA)とをそれぞれ用いたものである。このように中
間層としてEVACにPVAまたはPVAとPAとを混
入させることによって、保温性を得ることも可能である
が、このような添加物はその門が増加するに従って物性
の低下が著しく、このために十分な保温性を得ることが
できない。これに対して実施例1〜6に示すように、E
VACとともにEVAVACを混入する場合には、はる
かに多くの量を添加することが可能になり、これによっ
て十分な保温性を得ることができるようになる。しかも
このときに物性の低下はほとんどみられず、ざらに相溶
性が高いために、透明性を損うことがなく、その製造も
困難を伴わないという特徴を有する。 このように本実施例に係るフィルムはJノ学的性質と光
学的な物性において改善が見られる。ざらにアルミニウ
ム箔粉の乱反射による忌避害虫効果が見られる。すなわ
ちアルミニウム箔粉によって野菜類のウィルス病のうち
、アブラムシの飛来に忌避効果が発揮され、結果として
ウィルス感染防止の効果が確認された。また野菜類の植
付けや成長の時期によっては10強大な太陽光線の透過
は温室内の温度制御を困難にし、適正な成長“をかえっ
て阻害する場合がある。しかしアルミニウム箔粉はこの
点で、光線透過性能を減少させて温度制御を可能とし、
さらに夜間の保温性が良いので両者の性質を選択し、最
も経済性の高い温室用フィルムを提供することができる
。 本発明の積層フィルムの中間1112の最大の特徴は透
明性の低下をもたらさずに、すぐれた保温性を付与する
ことである。ここで保温性能の評価の方法として、実際
の温室に展張して至内温度を評価したり、冬期の重油消
費量の差異で表示する方法もあるが、発明者が用いた方
法は、黒体放射理論から、第2図に示すようなデユワ−
ビン15に保温用液体16(0℃の場合は氷と水の混合
物)で一定温度に保たれた空胴放射器を用いる方法であ
って、その内壁を黒体塗料で塗布するようにしている。 一方放射型表面温度計17の感温部はA、Bの二重の金
属から成る熱伝対を直列に複数子つないで放射状に配列
したもので受光部18を形成し、受光部18の中心温度
T1と受光部の周辺の外気温度T2どの温度差に応じた
電気的出力を得るよ、うな構造体とした。 第2図のデユワ−ビン15と温度計17との間に、厚さ
が0.11以上のアルミニウム板から成るシャッタ19
を配置すると、出力電圧はOmVを示す。この状態で温
度T3に保たれた空胴放射器の上部であってシャッタ1
9の部位に、アルミニウム板の代わりに試料のフィルム
を置くと、放射型表面温度計の感温部では、T2の黒体
放射が外向きに、またT3の黒体放射が試料を透過して
内向きに存在し、両者の差に応じてプラスまたはマイナ
スの出力電圧を得ることができる。 T2とT3の温度差に応じて同一試料でも出力電圧は異
なるが、試料が存在していない場合の出力電圧を補正す
れば、遠赤外線の透過量を評価できる。この測定に用い
た試料を冬期の夜間に観測用湿空に展張して、温室中央
部の温度を測定したところ、第2図に示す装置で測定し
た結果と良好な直線関係が得られた。よってここでは保
温性能を表す数値はデユワ−ビン15を用いた遠赤外線
の透過量を、アルミニウム板19を100としてブラン
ク状態をOとした指数で表示している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る農業用プラスチックフィルムを示
す部分拡大縦断面図、第2図は保温指数を測定するため
の装置を示す断面図である。 なお図面に用いた符号において、 10・・・積層フィルム 11・・・第1F1 12・・・第2層(中間層) 13・・・第3層 である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、積層構造を有する農業用プラスチックフィルムにお
    いて、エチレン−酢酸ビニル共重合体50〜85重量%
    とエチレン−ビニルアルコール−酢酸ビニル共重合体1
    5〜50重量%より成る組成物によつて中間層を形成す
    るとともに、この中間層を構成する前記組成物中のビニ
    ルアルコール単量体単位を10.5〜25重量%の範囲
    内とし、しかも最大粒子径が50μ以下の金属の箔粉を
    前記組成物100重量部に対して0.01〜1.0重量
    部の割合で混入して中間層となし、さらに前記中間層の
    両側にオレフィン系樹脂を積層したことを特徴とする農
    業用プラスチックフィルム。 2、前記金属箔粉がアルミニウム箔粉から構成されると
    ともに、その平均粒子径が15μ以下であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載の農業用プラスチッ
    クフィルム。 3、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニルの
    含有割合が5〜25重量%であって、そのメルトインデ
    ックスが0.1〜5g/10minの特性値を有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の農業用プ
    ラスチックフィルム。 4、前記エチレン−ビニルアルコール−酢酸ビニル共重
    合体のビニルアルコール単位の割合が30〜80モル%
    であつて、酢酸ビニル単位の割合が1〜10モル%であ
    り、かつ融点が200℃以下であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の農業用プラスチックフィル
    ム。
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