JPS6122358B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、喫茶店、飲食店等サービス業におい
て客と店員との間に連絡を行うのに使用する応答
信号装置に関し、その目的とするところはかゝる
使用場所に適し確実な相互間の連絡の行える改善
された応答信号装置を提供するにある。

従来の応答信号装置として、客と店員との双方
にブザーと押釦スイツチとを組み合せて構成した
応答装置を設けて相互間をリード線で接続し、一
方の押釦スイツチを押したとき他方の応答装置に
おけるブザーを嗚動させるものがあつたが、この
ような応答信号装置では応答装置およびリード線
数が増加すること、また客席の配置を変えるとき
リード線を配線仕直すことが厄介であることより
一般的には使用されておらず、客席において呼び
かけるか、手をあげるか、あるいはまた表示灯を
点灯させる等の方法が用いられている。かゝる状
況から客と店員間の連絡が不充分でサービスの円
滑を欠くのが現状である。

本発明はかゝる事項に鑑みてなされたものであ
る。以下実施例として掲げた図を参照して本発明
応答信号装置を説明すると、第１図乃至第２図に
おいて、A₁〜Ａ_oは子器、Ｂは親器である。子器
A₁〜Ａ_oは板体１の上端部に個有周波数の信号を
送信する発信部２、その発信部２を駆動する押釦
部３、親器Ｂよりの信号を受信する応答表示部
４、および伝票はさみ部５を具備しており、伝票
６を前記伝票はさみ部５に挾持して板体１を下敷
としてその板体１上で伝票６に明細を書き込める
ようにしてある。親器Ｂは、前記子器A₁〜Ａ_oよ
りの信号を受信する受信部７、その受信々号によ
り駆動する識別表示部８、報知音発生部９、およ
び子器A₁〜Ａ_oの収納充電部１０並び応答用の発
信器１５_１〜１５_oを設けてある。子器A₁〜Ａ_oの
各発信部２は第３図に示すようにコルピツツ発振
回路からなるトーンバースト用発振回路２ａ、送
信用発振回路２ｂとから構成され、応答表示部４
と共通の蓄電池１１を電源としている。応答表示
部４は、送受用アンテナ１２から入力した親器Ｂ
からの信号を受信する超再生フロントエンド４
ａ、アンプ４ｆ、目的の搬送周波数信号のみを通
すフイルター４ｂ、フイルター４ｂを通過した信
号がレベル以上であれば出力を生じるレベル比較
器４ｃ、レベル比較器４ｃからの出力中トーンバ
ースト用信号のみを通すトーンバースト用フイル
ター４ｄ、このトーンバースト用フイルター４ｄ
に出力が生じた際に駆動し、当該子器Ａから送信
した信号が親器Ｂで受信され、それが確認された
ことを示すメツセージを表示する表示回路４ｅか
ら構成されている。一方親器Ｂの受信部７は、超
再生フロントエンド７ａと、アンプ７ｂと、子器
A₁〜Ａ_oに対応する各個有周波数の信号を識別す
る識別回路７c₁〜７ｃ_oから構成されている。識
別回路７c₁〜７ｃ_oは所定の搬送周波数信号を通
過させるフイルター１３ａ、フイルター１３ａの
出力が所定のレベルにあると出力を生じるレベル
比較器１３ｂとから構成されるレベル比較器１３
ｂに出力が生じると対応する識別表示部８のラン
プL₁〜Ｌ_oを表示するとともに、報知音発生部９
を駆動してスピーカ１４から信号音を発嗚するよ
うになつている。また親器Ｂの発信器１５_１〜１
５_oは夫々に対応する子器A₁〜Ａ_oの応答表示部４
の受信周波数に対応させた個有の周波数の信号を
発信するようになつており、前記識別表示部８の
ランプ点灯を見て確認した際に当該子器A₁〜Ａ_o
に対応する発振器１５_１〜１５_oを動作させて、
受信確認したということを子器A₁〜Ａ_o側へ送信
するのである。収納充電部１０は第５図に示すよ
うに親器Ｂの上面部に各子器A₁〜Ａ_oに対応させ
て設けた穴１０ａに子器A₁〜Ａ_oの上端部を収納
すると、第４図の回路において穴１０ａ内部に設
けた接続部ａ₁，ａ₂が子器A₁〜Anの上端部に設
けた被接続部b₁，b₂に接続自在に電気的に接続さ
れるとともに電源スイツチSWを投入して、子器
A₁〜Ａ_o内蔵の蓄電池１１と親器Ｂ内に設けた充
電回路１０ｂとを電気接続して蓄電池１１を充電
することができるようになつている。

しかして、本発明の応答信号装置を使用するに
際しては、客がくると、収納充電部１０の穴１０
ａから適宜な子器A₁を取出して、この子器A₁の
伝票保持手段たる伝票はさみ部５に伝票６をはさ
み客からの注文を伝票に記入し、客のテーブルに
残置しておくのである。このとき店側においては
親器Ｂの収納充電部１０の穴１０ａに収納された
残りの子器A₁〜Ａ_oを確認するだけで、使用子器
A₁が識別できて店の客の入り具合が数量的に確
認できる。

さて客側において店員を呼び寄せる必要が生じ
た場合、子器A₁の押釦部３を押すと、内蔵した
発信部２が作動して、無線信号が送受アンテナ１
２から発射される。この発射され無線信号は親器
Ｂにおいて受信され、子器A₁に対応する識別表
示部８のランプL₁が点灯するとともに、報知音
発生部９が駆動され店員に客が呼んでいるのを知
らせることができるのである。報知音発生部９の
スピーカ１４からの信号音と、識別表示部８のラ
ンプL₁の点灯によつて、何番テーブルの客が呼
んでいるかを確認すると、店員側にあつては対応
する親器Ｂ内蔵の発信器１５_１を作動させて、子
器A₁側に連絡が届いて確認したことを知らせ
る。親器Ｂから出た確認の無線信号は当該子器
A₁側の応答表示部４にて受信され、その表示回
路４ｅにて“すぐまいります”等の意味のメツセ
ージの表示をする。

第６図は本発明の別の実施例の回路ブロツクを
示しかかる回路例は、上記の親器Ｂの発信器１５
_１〜１５_oを廃止したもので、子器A₁〜Ａ_oからの
一方的な送信を行なうようになつている。この場
合子器A₁〜Ａ_oの押釦部３を押すと、応答表示部
４が反転動作して“すぐまいります”等のメツセ
ージを表示し、確実に信号が子器A₁〜Ａ_oから発
信されたことを表示するようにしておくとよい。

本発明は、個有周波数の信号を送信する発信
部、この発信部を駆動する押釦部を夫々有する複
数の子器と、前記子器からの信号を受信する受信
部、その受信部の受信々号により駆動し、受信当
該子器を識別できる識別表示号並びに報知音発生
部を有する親器とを具備してあるので、喫茶店、
飲食店等のサービス業において、子器を注文伝票
板に付加しておくと、客側の店員呼び出しが、無
線で簡単に行なえ、しかも親器側で、どの子器、
即ち何番テーブルの客が呼び出しているかが一目
で親器側で識別できて、速やかな客との応対が行
なえてサービス向上が計れるという効果を奏し、
しかも上述のように無線を使用するので、設備費
が安価になる上に、持運びが自由であり、子器を
どのテーブルにおいても使用できるという利点を
有し、且つ店員側に残留せる子器の数を知るだけ
で客の入り具合を確認できるという効果を奏す
る。更に本発明では各子器に伝票保持手段を付設
しているから、子器自体が伝票台と使え、店員が
客からの注文を記入した伝票を子器とともに客の
テーブルに残置することができ、そのため通常の
伝票台として取り扱えるから、来客の際店員が子
器を忘れて、注文を聞きに行くなどという不手際
がなくなり、確実に子器を容のテーブルに残置す
ることができ、更に親器には各子器に対応して設
けた穴内に子器を収め、該子器内蔵の蓄電池を充
電する収納充電部を備えてあるので、注文を聞き
に行く際に子器を収納充電部から取り外すため、
収納充電部に残留している子器の数から店の客の
出入り具合が数量的に把握でき、又子器の未使用
時には子器を収納充電部に収納するため充電と同
時に子器の散逸が防げ、紛失等が防止できるとい
う効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成図、第２図は
同上の電気回路のブロツク図、第３図は同上の子
器の発信部の具体回路図、第４図は同上の収納充
電部の電気回路図、第５図は同上の収納充電部の
概略構成図、第６図は本発明の他の電気回路のブ
ロツク図であり、A₁〜Ａ_oは子器、Ｂは親器、２
は発信部、３は押釦部、５は伝票はさみ部、７は
受信部、８は識別表示部、９は報知音発生部、１
０は収納充電部、１０ａは穴である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 喫茶店、飲食店等サービス業において客と店
   員と間の連絡を行うのに使用する応答信号装置で
   あつて、固有周波数の信号を送信する発信部、こ
   の発信部を駆動する押釦部を夫々有する複数の子
   器と、前記子器からの信号を受信する受信部、そ
   の受信部の受信々号により駆動し、受信当該子器
   を識別できる識別表示部並びに報知音発生部を有
   する親器とを具備した応答信号装置において、各
   子器に伝票保持手段を付設するとともに、親器に
   は各子器に対応して設けた穴内に子器を収め、該
   子器内蔵の蓄電池を充電する収納充電部を備えた
   ことを特徴とする応答信号装置。